英検面接でよく聞かれる質問集(準2級〜1級)

はじめに

英検の面接(スピーキングテスト)は、多くの受験者にとって最大の難関と言われます。筆記試験で合格しても、「英語で自分の考えを話す」ことに不安を感じる人は少なくありません。
しかし、実際の面接では質問のパターンがある程度決まっているため、よく聞かれる質問を事前に練習しておけば安心して臨むことができます。

この記事では、準2級から1級までのレベル別に、実際によく出る質問例をまとめました。質問の意図や答え方のポイントもあわせて紹介します。
これを読めば、「どんな質問が来るか不安…」という気持ちがなくなり、自信を持って面接官と英語でコミュニケーションできるようになります。

準2級でよく聞かれる質問

自己紹介・日常会話の質問

  • What do you like to do in your free time?

  • What kind of movies do you like?

  • How do you usually spend your weekends?

  • Do you often read books?

ポイント:
短くても大丈夫。明るくはっきり話すことが大切です。
例:I like watching movies, especially comedies. I often watch them with my friends on weekends.


絵を見て説明する質問

  • What is the man doing in this picture?

  • What do you think will happen next?

ポイント:
主語と動詞をしっかり言うこと。シンプルな文でもOK。
例:The man is helping the old woman cross the street.


意見を問う質問

  • Do you think it is good to study abroad?

  • Should students help their parents at home?

ポイント:
「I think ~ because ~」の形で理由を加えると高評価。
例:I think it is good because students can learn different cultures.

2級でよく聞かれる質問

社会的テーマに関する質問

  • Do you think young people should do volunteer work?

  • Should people use public transportation more often?

  • Do you think students should have part-time jobs?

ポイント:
意見を述べるときは「理由を2つ」挙げると説得力が増します。
例:Yes, because it helps the community and it’s a good experience for young people.


時事・環境問題に関する質問

  • What do you think about environmental problems in your country?

  • Should we use more renewable energy?

  • Do you think plastic bags should be banned?

ポイント:
難しい単語を使うより、自分の言葉で理由を説明することを意識しましょう。
例:I think we should use solar and wind power more to reduce air pollution.


教育や生活に関する質問

  • Do you think schools should teach more practical skills?

  • Should students have longer vacations?

ポイント:
“Yes”か“No”の後に、理由+具体例をセットで答えるのが基本です。
例:Yes, because students can relax and have more time to do what they like.

準1級でよく聞かれる質問

抽象的なテーマの質問

  • Do you think technology makes people happier?

  • Should schools teach financial education?

  • Do you think people rely too much on smartphones?

ポイント:
「Yes/No」だけで終わらせず、背景や理由をしっかり述べましょう。
例:Yes, because people can manage their money better, and it helps them in their future life.


社会問題・文化に関する質問

  • Do you think traditional culture is still important in modern society?

  • Should the government spend more money on space exploration?

  • Do you think gender equality has improved in your country?

ポイント:
「賛成・反対 → 理由 → 具体例」の3ステップで答えると構成が明確になります。
例:I agree because traditional culture helps people understand their identity.


国際問題や時事テーマの質問

  • Should developed countries accept more refugees?

  • Do you think globalization has a positive impact on local cultures?

  • Should the voting age be lowered?

ポイント:
複雑なテーマでも、自分の立場を明確にして一貫した意見を述べるのがポイント。
例:I think globalization has both positive and negative sides, but overall it helps people understand each other better.

1級でよく聞かれる質問

グローバルな課題に関する質問

  • Do you think economic growth is more important than environmental protection?

  • Should developed countries do more to help developing countries?

  • Do you think international organizations are effective in solving global problems?

ポイント:
抽象的・社会的テーマでは、バランスの取れた視点を示すと高評価につながります。
例:I think both are important, but protecting the environment should come first because we can’t live without a healthy planet.


政治・教育・倫理に関する質問

  • Do you think the education system should focus more on creativity?

  • Should the government control the media?

  • Do you think artificial intelligence will create more problems than benefits?

ポイント:
自分の意見を明確にしつつ、社会的影響まで触れられると印象が良くなります。
例:Yes, because creativity helps people solve new problems and adapt to change.


現代社会の価値観に関する質問

  • Do you think people are becoming too dependent on social media?

  • Should companies prioritize employees’ well-being over profit?

  • Do you think freedom of speech should have any limits?

ポイント:
1級では、理由+具体例+結論の3段構成が基本。論理的な流れを意識しましょう。
例:I think freedom of speech is important, but it should have limits when it causes harm to others.

面接官が見ているポイント

英検の面接では、英語力そのものよりも「コミュニケーション能力」や「考えをまとめて伝える力」が重視されます。以下のポイントを意識すると、印象がぐっと良くなります。


1. 内容よりも「英語で考えて話す姿勢」

面接官は完璧な文法や難しい単語を求めていません。
大切なのは、「自分の考えを英語で組み立てて伝えようとする姿勢」です。
多少文法が間違っても、伝えようとする意欲が評価されます。


2. 会話の自然さと流暢さ

Yes/Noだけで終わらず、理由や例を加えて会話を続けることがポイント。
たとえば、
× Yes.
Yes, because it helps people stay healthy.


3. 発音・イントネーション・アイコンタクト

発音が多少違っていても、聞き取りやすく、明るいトーンで話すことが大切。
また、面接官を見ながら話すことで自信のある印象を与えられます。


4. 態度・表情・姿勢

英検は「英会話テスト」でもあるため、笑顔や姿勢も印象に影響します。
はっきりした声で、落ち着いて受け答えするだけで大きく差がつきます。


5. 答えの長さより「一貫性」

短くても構いませんが、意見に一貫性があることが大切です。
意見 → 理由 → 具体例 → 結論 の流れでまとめると自然になります。


英語力だけでなく、コミュニケーションの姿勢全体を評価していることを意識すると、リラックスして面接を受けられるようになります。

まとめ

英検の面接(スピーキング)は、事前の準備次第で自信を持って臨めるパートです。
筆記試験と違い、答えが一つではないため不安に感じやすいですが、「よく出る質問」を理解して練習しておくことが最大の対策になります。


レベル別対策のポイントまとめ

  • 準2級:身近な話題を自然に話す練習をする

  • 2級:社会的なテーマに自分の意見を持つ

  • 準1級:抽象的な内容にも自分の考えを論理的に述べる

  • 1級:国際的・倫理的テーマに対してバランスの取れた意見を言う


効果的な練習法

  • 音読練習:声に出して答えることで、話すスピードや発音が安定します。

  • 模擬面接:家族や友人、またはAI英会話アプリで実際の形式に慣れる。

  • 自分の答えを録音して確認:改善点が明確になり、成長を実感できます。


どの級でも、最も大切なのは**「伝えようとする姿勢」**です。
文法の正確さよりも、自分の考えを英語で表現する練習を重ねることで、面接本番でも落ち着いて話せるようになります。

自信を持って、あなたらしい英語で挑戦しましょう。

よくある質問(FAQs)

英検の面接で答えはどのくらいの長さが理想?

目安は20〜40秒。ポイントは「結論→理由(1〜2個)→簡単な例→締め」の流れで、冗長にならないこと。

質問が聞き取れなかったらどうすればいい?

遠慮せずに聞き返してOK。例:“Could you repeat the question, please?” / “Could you speak a little more slowly?”

沈黙してしまいそうなときの対処法は?

まずは結論だけでも先に言う。その後で理由を足す。例:“Yes, I think so. There are two reasons.”

文法ミスはどの程度減点される?

意思が伝わるかが最重要。小さなミスは大きな減点になりにくい。意味が曖昧になるミスは避ける。

どの級でも使える回答テンプレはある?

結論→理由→例→まとめ(CREP)が汎用的。例:“I think … because … For example, … So, …”

準2級では何を一番意識すべき?

身近な話題を短くはっきり。主語+動詞のシンプル文でOK。笑顔と声量も評価につながる。

2級では理由は何個言うべき?

2個が目安。時間に余裕がなければ1個+具体例でも可。

準1級で抽象的テーマに対応するコツは?

定義→立場→理由→反論処理→結論。例:“By happiness, I mean… I believe… because… Some say…, but… Therefore…”

1級で評価されるポイントは?

論理性・一貫性・バランス。相手の反論を想定し、限定条件やトレードオフに触れると説得力が上がる。

意見が思いつかない/詳しくない話題が出たら?

前提を置いて限定的に答える。例:“I’m not an expert, but from a citizen’s perspective…” と枕詞で範囲を絞る。

時間配分はどう考える?

質問1つに対し20〜40秒。長くなりそうなら結論で締める:“So, for these reasons, I think …”

言い直しや自己修正はしてもいい?

むしろ自然。“Let me rephrase that.” / “What I mean is …” で簡潔に修正。

ジェスチャーやアイコンタクトは必要?

適度にあるとプラス。過度な動きは不要。相手を見る、うなずく、笑顔を意識。

速さ・発音はどの程度重視される?

聞き取りやすさ>速さ。区切り(ポーズ)とイントネーションで伝わりやすくする。

難しい語彙は使ったほうが良い?

正確さを優先。背伸び語彙よりも簡潔で的確な表現が高評価。

面接中にメモは取れる?

基本は口頭で即答。その場で短く構成する練習を普段からしておくと安心。詳細は最新の受験案内を確認。

Yes/Noだけで終わらないための一言は?

“Yes, for two reasons.” / “No, mainly because …” と宣言してから理由を述べる。

準備におすすめの練習メニューは?

  • 音読+録音:自分の癖を可視化
  • 30秒スピーチ:CREPで即興練習
  • 模擬面接:想定質問で本番形式

直前のルーティンは?

  • 英語の口慣らし(シャドーイング1〜2分)
  • 自分の鉄板ネタを3つ確認(趣味・学校・将来)
  • 深呼吸+最初の一文を決めておく

最後に一言で締めるなら?

“In short, that’s why I think …” などで簡潔にまとめ、笑顔でアイコンタクト。

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