英検ライティングで減点されるNG表現10選

はじめに

英検のライティング問題は、「自分の意見を正しく英語で表現できるか」を評価する重要なパートです。
しかし、意見の内容が良くても、文法ミスや不自然な表現が多いと大きく減点されてしまいます。

特に、英検では「フォーマルな英語」「文法の正確さ」「論理的な構成」が求められるため、日常会話やSNSで使うようなカジュアル表現は避けなければなりません。

この記事では、英検準2級〜1級まで共通して注意すべき減点されやすいNG表現10選を紹介します。
どれも多くの受験者がついやってしまうミスなので、チェックリストのように使ってライティング練習に活かしましょう。

1. 口語的すぎる表現(カジュアル英語)

英検ライティングは「正式な書き言葉」で評価されます。
そのため、日常会話で使うようなカジュアル表現や省略形は減点の対象になります。

NG例:
✕ I think it’s kinda good.
✕ I wanna go abroad.
✕ I’m gonna study English.

OK例:
〇 I think it is quite good.
〇 I want to go abroad.
〇 I am going to study English.

ポイント:
“wanna”, “gonna”, “kinda”のような口語表現はフォーマルな作文では使わないこと。
自然で丁寧な表現を心がけるだけで、英検の「語彙」や「文法」のスコアが安定します。

2. スラングや略語の使用

SNSや会話でよく使う略語・スラングは、英検ライティングでは厳禁です。
英作文では常に正式な英単語を書くことが求められます。

NG例:
✕ u (you)
✕ cuz (because)
✕ btw (by the way)

OK例:
〇 you
〇 because
〇 by the way

ポイント:
英検は学術的で正確な英語力を評価します。略語を使うと「正確さ」に加えて「語彙の評価」も下がるので注意しましょう。


3. 主語と動詞の一致ミス(S-V Agreement)

英検の採点では、**主語と動詞の一致ミス(subject-verb agreement)**は基本的な文法ミスとして確実に減点されます。
特に三単現の “s” を忘れるケースが頻発します。

NG例:
✕ He like playing soccer.
✕ She go to school every day.

OK例:
〇 He likes playing soccer.
〇 She goes to school every day.

ポイント:
「主語が三人称単数(he / she / it)」のときは、動詞に “s” をつけるルールを徹底。
簡単なミスでも、複数回あると文法スコアが大きく下がります。

4. 冠詞(a, an, the)の抜け・誤用

冠詞の使い方は日本語にない概念のため、多くの受験者が間違えるポイントです。
英検ライティングでは冠詞の抜け・誤用も確実に減点されます。

NG例:
✕ I bought computer.
✕ The Japan is beautiful.
✕ She is a honest person.

OK例:
〇 I bought a computer.
〇 Japan is beautiful.
〇 She is an honest person.

ポイント:
名詞の前に冠詞が必要かを常に意識しましょう。
「数えられる名詞」には a / an、特定のものを指すときには the を使うのが基本です。


5. スペルミス・綴り間違い

英検ライティングでは、スペルミス(spelling errors)も確実に減点対象です。
一つひとつの単語の正確さがスコアに直結します。

NG例:
✕ enviroment → environment
✕ becouse → because
✕ freind → friend

OK例:
〇 environment
〇 because
〇 friend

ポイント:
スペルミスは「語彙」の評価を下げるだけでなく、「内容が伝わりにくい」と判断されることも。
書き終わったら必ずスペルチェックを行いましょう。

6. 文の始まりを小文字で書く

英検ライティングでは、基本的な英文ルールのミスも減点対象になります。
その代表が「文頭を大文字で始める」というルールの忘れです。

NG例:
✕ i think we should study more.

OK例:
I think we should study more.

ポイント:
文の最初は必ず大文字、文の終わりにはピリオドをつける。
こうした基本を守ることで、「文法」と「構成」のスコアを安定させられます。


7. 一文が長すぎて意味不明

長い英文を頑張って書こうとして、文をつなげすぎると読みにくくなります。
文が正しくても、構文が不明確だと減点されることがあります。

NG例:
✕ I think studying abroad is important because we can learn English and make friends and see many places and it’s fun.

OK例:
〇 I think studying abroad is important because we can learn English and make new friends.
It is also fun to visit many new places.

ポイント:
1文に1アイデアを意識。
「.(ピリオド)」をうまく使って、読みやすい英文を作りましょう。


8. 意見文で主語が抜けている

日本語では主語を省略できますが、英語では主語がなければ文が成立しません
英検では「文構造の不完全さ」として減点されます。

NG例:
✕ It is important to study English because useful.

OK例:
〇 It is important to study English because it is useful.

ポイント:
主語・動詞の基本構成(S+V)を常に意識して書くこと。
慣れるまでは「主語+動詞」を声に出して確認するのも効果的です。


9. 和文直訳の不自然な語順

日本語の語順でそのまま英語を書こうとすると、意味が通じなくなります。
特に「副詞の位置」や「語順のずれ」に注意が必要です。

NG例:
✕ I think Japanese people should more study English.

OK例:
〇 I think Japanese people should study English more.

ポイント:
英語では「副詞(more, often, usually など)」は動詞の後ろに置くことが多いです。
日本語の語感に引きずられず、英語の自然な語順を身につけましょう。


10. “I think”の多用

意見を書くときの定番表現 “I think” は便利ですが、使いすぎると幼稚な印象になります。
英検では「表現の多様性」も評価項目の一つです。

NG例:
✕ I think we should study English. I think it is important. I think it helps us.

OK例:
〇 Studying English is important because it helps us communicate with people around the world.

ポイント:
“I think” の代わりに以下のような表現も使えると◎

  • It seems that …

  • In my opinion, …

  • I believe that …


まとめ

英検ライティングで高得点を取るためには、派手な語彙よりも基本の正確さが大切です。
今回紹介した10個のNG表現は、どの級でも共通して減点対象になりやすい部分。

✔ 文法ミスを防ぐ
✔ 正式な英語を使う
✔ 自然で読みやすい英文にする

この3点を意識すれば、ライティングの評価基準である「内容・構成・語彙・文法」のすべてで安定したスコアが取れます。
減点を避け、加点される英文を書くことを目指しましょう。

よくある質問(FAQs)

英検ライティングで避けるべき「口語表現」とは?

“wanna”“gonna”“kinda”などの話し言葉や省略形は減点対象です。正式な書き言葉(I want to / I am going to / quite など)を使いましょう。

スラングやSNS略語はどこまでOK?

u(you), cuz(because), btw(by the way)などはすべてNGです。試験では必ず正式表記を使います。

「三単現のs」を確実に入れるコツは?

主語が he/she/it のときは動詞に -s/-es。ドラフト時に主語に下線、動詞に○印を付けて確認するなどチェック習慣化が効果的です。

冠詞 a/an/the の基本ルールを教えて

数えられる名詞の単数には a/an、特定のものには the、国名など固有名詞には冠詞不要が原則です。

スペルミスを減らす実践的な方法は?

頻出単語の個人リスト化(because, environment など)+書き終わりに逆読みチェック(右→左に一語ずつ)を行うと発見率が上がります。

文頭の大文字・句読点で気をつける点は?

各文は必ず大文字で開始し、末尾にピリオド。カンマの多用による「カンマつなぎ」は避け、必要なら文を分けます。

一文が長くなりすぎるのを防ぐには?

「1文=1アイデア」を原則に、接続詞が2回以上出たら文を分割。理由・例・結果の3文構成を目安にします。

主語抜けを防ぐチェック方法は?

各文を音読して「誰が(何が)何する」を即答できるか確認。It is… because … の because 節にも主語+動詞を必ず入れます。

和文直訳を避けるコツは?

先に英語の語順で「骨組み(S+V+O+修飾)」を作り、後から語を補う。副詞(more, often)は動詞の後や文末に置くのが自然です。

“I think” を多用しない代替表現は?

In my opinion, / I believe (that) / It seems that / There is no doubt that などで表現を分散しましょう。

英検で推奨される文体・トーンは?

フォーマルで客観的。略語や感嘆符は控えめにし、学術的・中立的な語彙を選びます。

語彙を無理に難しくせず加点するには?

基本語でもコロケーションを正確に使う(have access to, play a role in など)と自然で評価が上がります。

構成面で最低限守るべき型は?

導入(主張)→理由①+例→理由②+例→結論。各段落は3〜4文を目安に、段落冒頭にトピックセンテンスを置きます。

時間が足りないときの優先順位は?

①主張を明確に書く ②各段落のトピックセンテンス ③文法の基本(S-V一致・冠詞・大文字) ④例文1つ、の順で最低限を確保。

提出前チェックのチェックリストは?

  • カジュアル表現・スラングなし
  • S-V一致/冠詞/大文字・句読点OK
  • 1文が長すぎない/主語抜けなし
  • “I think” の連発なし(言い換え使用)
  • 構成:主張→理由→例→結論の流れ
  • スペル再確認(頻出単語)

英検対策・受験ガイド:レベル別・年代別・目的別の完全ロードマップ【2025–2026年版】

類似投稿