6. 文の始まりを小文字で書く
英検ライティングでは、基本的な英文ルールのミスも減点対象になります。
その代表が「文頭を大文字で始める」というルールの忘れです。
NG例:
✕ i think we should study more.
OK例:
〇 I think we should study more.
ポイント:
文の最初は必ず大文字、文の終わりにはピリオドをつける。
こうした基本を守ることで、「文法」と「構成」のスコアを安定させられます。
7. 一文が長すぎて意味不明
長い英文を頑張って書こうとして、文をつなげすぎると読みにくくなります。
文が正しくても、構文が不明確だと減点されることがあります。
NG例:
✕ I think studying abroad is important because we can learn English and make friends and see many places and it’s fun.
OK例:
〇 I think studying abroad is important because we can learn English and make new friends.
It is also fun to visit many new places.
ポイント:
1文に1アイデアを意識。
「.(ピリオド)」をうまく使って、読みやすい英文を作りましょう。
8. 意見文で主語が抜けている
日本語では主語を省略できますが、英語では主語がなければ文が成立しません。
英検では「文構造の不完全さ」として減点されます。
NG例:
✕ It is important to study English because useful.
OK例:
〇 It is important to study English because it is useful.
ポイント:
主語・動詞の基本構成(S+V)を常に意識して書くこと。
慣れるまでは「主語+動詞」を声に出して確認するのも効果的です。
9. 和文直訳の不自然な語順
日本語の語順でそのまま英語を書こうとすると、意味が通じなくなります。
特に「副詞の位置」や「語順のずれ」に注意が必要です。
NG例:
✕ I think Japanese people should more study English.
OK例:
〇 I think Japanese people should study English more.
ポイント:
英語では「副詞(more, often, usually など)」は動詞の後ろに置くことが多いです。
日本語の語感に引きずられず、英語の自然な語順を身につけましょう。
10. “I think”の多用
意見を書くときの定番表現 “I think” は便利ですが、使いすぎると幼稚な印象になります。
英検では「表現の多様性」も評価項目の一つです。
NG例:
✕ I think we should study English. I think it is important. I think it helps us.
OK例:
〇 Studying English is important because it helps us communicate with people around the world.
ポイント:
“I think” の代わりに以下のような表現も使えると◎
- 
It seems that … 
- 
In my opinion, … 
- 
I believe that … 
まとめ
英検ライティングで高得点を取るためには、派手な語彙よりも基本の正確さが大切です。
今回紹介した10個のNG表現は、どの級でも共通して減点対象になりやすい部分。
✔ 文法ミスを防ぐ
✔ 正式な英語を使う
✔ 自然で読みやすい英文にする
この3点を意識すれば、ライティングの評価基準である「内容・構成・語彙・文法」のすべてで安定したスコアが取れます。
減点を避け、加点される英文を書くことを目指しましょう。
よくある質問(FAQs)
英検ライティングで避けるべき「口語表現」とは?
“wanna”“gonna”“kinda”などの話し言葉や省略形は減点対象です。正式な書き言葉(I want to / I am going to / quite など)を使いましょう。
スラングやSNS略語はどこまでOK?
u(you), cuz(because), btw(by the way)などはすべてNGです。試験では必ず正式表記を使います。
「三単現のs」を確実に入れるコツは?
主語が he/she/it のときは動詞に -s/-es。ドラフト時に主語に下線、動詞に○印を付けて確認するなどチェック習慣化が効果的です。
冠詞 a/an/the の基本ルールを教えて
数えられる名詞の単数には a/an、特定のものには the、国名など固有名詞には冠詞不要が原則です。
スペルミスを減らす実践的な方法は?
頻出単語の個人リスト化(because, environment など)+書き終わりに逆読みチェック(右→左に一語ずつ)を行うと発見率が上がります。
文頭の大文字・句読点で気をつける点は?
各文は必ず大文字で開始し、末尾にピリオド。カンマの多用による「カンマつなぎ」は避け、必要なら文を分けます。
一文が長くなりすぎるのを防ぐには?
「1文=1アイデア」を原則に、接続詞が2回以上出たら文を分割。理由・例・結果の3文構成を目安にします。
主語抜けを防ぐチェック方法は?
各文を音読して「誰が(何が)何する」を即答できるか確認。It is… because … の because 節にも主語+動詞を必ず入れます。
和文直訳を避けるコツは?
先に英語の語順で「骨組み(S+V+O+修飾)」を作り、後から語を補う。副詞(more, often)は動詞の後や文末に置くのが自然です。
“I think” を多用しない代替表現は?
In my opinion, / I believe (that) / It seems that / There is no doubt that などで表現を分散しましょう。
英検で推奨される文体・トーンは?
フォーマルで客観的。略語や感嘆符は控えめにし、学術的・中立的な語彙を選びます。
語彙を無理に難しくせず加点するには?
基本語でもコロケーションを正確に使う(have access to, play a role in など)と自然で評価が上がります。
構成面で最低限守るべき型は?
導入(主張)→理由①+例→理由②+例→結論。各段落は3〜4文を目安に、段落冒頭にトピックセンテンスを置きます。
時間が足りないときの優先順位は?
①主張を明確に書く ②各段落のトピックセンテンス ③文法の基本(S-V一致・冠詞・大文字) ④例文1つ、の順で最低限を確保。
提出前チェックのチェックリストは?
- カジュアル表現・スラングなし
- S-V一致/冠詞/大文字・句読点OK
- 1文が長すぎない/主語抜けなし
- “I think” の連発なし(言い換え使用)
- 構成:主張→理由→例→結論の流れ
- スペル再確認(頻出単語)
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