2025/06/15
目次
IELTSのスピーキングテストは、本番の面接形式で行われるため、
多くの受験者が「緊張する」「対策の仕方がわからない」と感じるパートです。
特に日本人学習者の多くは:
話す内容が思いつかない
英語が自然かどうか分からない
練習相手がいない
スピーキングだけはどうしても“独学”が難しい
といった課題を抱えています。
そこで注目されているのが、ChatGPTを“スピーキング練習パートナー”として活用する方法です。
ChatGPTは、以下のような練習をサポートできます:
Part 1〜3の模擬質問を投げてくれる
自分の回答にフィードバックをくれる
回答に使える表現やアイデアを補ってくれる
時には面接官のように“ロールプレイ”してくれる
しかも24時間いつでも練習でき、恥ずかしがらずに失敗もできるという、日本人にとって理想的なスピーキング練習相手でもあるのです。
この記事では、ChatGPTを使ったIELTSスピーキング練習の具体的な方法・プロンプト・注意点を、
日本語で丁寧に解説していきます。
IELTSのスピーキングセクションは、試験官との1対1の面接形式で行われます。
所要時間は約11〜14分で、次の3つのパートで構成されています。
このパートでは、試験官が受験者の緊張を和らげるために、身近で答えやすい話題を質問します。
What is your name?
Do you live in a house or an apartment?
What do you usually do on weekends?
自然なやり取りができるか
文法・語彙の基本的な正確さ
流暢さと発音
※「Yes/No」だけで答えず、1〜2文で説明を加えるのが高評価のコツです。
ここでは「カード」が与えられ、1〜2分間でスピーチをすることが求められます。
準備時間は1分間。
Describe a book you have recently read.
You should say:
– What the book is about
– Why you decided to read it
– What you learned from it
And explain how it made you feel.
話の構成とまとまり
アイデアの展開力
一貫した話し方と語彙の応用力
Part 2のテーマに関連するより抽象的で議論的な質問が出されます。
Do you think people read less nowadays than in the past? Why?
How important is reading for children’s development?
論理的な意見形成と表現
複雑な構文の使いこなし
トピックに対する深い理解
Fluency and Coherence(流暢さと一貫性)
Lexical Resource(語彙の豊富さ)
Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)
Pronunciation(発音)
すべて「完璧な答え」ではなく、「自然なやり取り」が評価される
間違えても言い直す姿勢が大切
実際の試験では、表現力+コミュニケーション力が鍵を握ります
ChatGPTは、IELTSスピーキング3パートすべてに対応できます。
ここでは、Part 1〜3それぞれに有効な使い方とプロンプト例をご紹介します。
目的:テンポのよいやり取りと、自分の経験を自然に話す練習
回答したあと、次の質問をもらう形で自然な“会話”が再現されます。
目的:時間配分の感覚と、まとまった発話力を身につける
または:
終了後、ChatGPTに「この答えはBandいくつか?」と尋ねれば、簡易スコアとフィードバックも得られます。
目的:意見の論理構築、深掘りされた会話力の養成
Part 2のトピックと関連するテーマで深掘りしてもらうようにすると、本番さながらの練習が可能です。
テクニック | 内容 |
---|---|
回答を録音 | 自分の話し方を後から確認できる |
同じ質問で繰り返す | 表現の改善と語彙強化に有効 |
スコア評価を依頼 | 採点基準ごとにBandスコアを聞ける |
日本語→英語で再現 | 意見をまず日本語で考え、ChatGPTに翻訳してもらう方法も初心者向け |
ChatGPTを使ったIELTSスピーキング練習は、単に“会話するだけ”ではなく、自分の発話を見直し・改善するプロセスにこそ大きな価値があります。
ここでは、録音→フィードバック→改善練習のサイクルをどのように回すかを解説します。
スマートフォンのボイスメモ機能
PCなら Audacity やオンラインの録音ツール(Vocaroo など)
実際に声に出して話すことで、「話すスピード」「発音の癖」「詰まりやすい部分」が明確になります。
録音した音声を一度**自分で文字起こし(要約でも可)**して、以下のようなプロンプトでChatGPTにチェックしてもらいましょう:
ChatGPTは以下のような改善アドバイスをくれます:
より自然な表現の提案
語彙のバリエーションアップ
文法ミスの修正
つなぎ表現の挿入(e.g., “On the one hand, …”, “Moreover,” など)
ChatGPTの提案を取り入れてもう一度スピーキング
それをまた録音→文字起こし→フィードバックへ回す
この**「練習→確認→修正→再実践」**のループを続けることで、確実にスコアアップにつながります。
時間 | 内容 |
---|---|
5分 | ChatGPTでPart 2の質問をもらう |
1分 | 準備・メモ作成 |
2分 | 実際に話す(録音) |
5分 | 文字起こし・ChatGPTでフィードバック |
5〜10分 | 修正案で再スピーキング&反復練習 |
このようにChatGPTを使えば、留学や英会話スクールに通わずとも、スピーキング練習を“自主的・客観的”に続けられるのです。
ChatGPTはIELTSスピーキングの強力なパートナーですが、万能な対策ツールではありません。
特にスピーキングでは「人間とのやり取り」や「実践的な緊張感」が求められる場面も多く、AIには限界があることを理解しておく必要があります。
ChatGPTは一問一答型の練習には適していますが、実際の試験では:
試験官の話し方や間合いに合わせる
質問の意図を瞬時に読み取って対応する
時には“雑談的な流れ”で予想外の質問が来る
などの「リアルな対話力」が試されます。
こうした自然なキャッチボールを鍛えるには、やはり人と話す練習も必要です。
現時点のChatGPTでは、発音・イントネーション・抑揚の指導が不十分です。
録音内容のチェックやフィードバックはできますが、実際に声の出し方を細かく指摘できるのは人間講師の領域です。
ChatGPTはIELTSの採点基準に沿ってフィードバックを出せますが:
スピーキングの評価は主観的要素が強い
AIは「感情の伝え方」や「自然さ」の評価が苦手
回答の意図を正確に読み取れない場合がある
そのため、スコアは参考程度にとどめ、あくまで改善のヒントとして活用するのが賢明です。
上記の限界はあるものの、ChatGPTには:
何度でも繰り返し練習できる
時間・場所に縛られない
失敗しても恥ずかしくない
という他にはない圧倒的なメリットがあります。
だからこそ、「日常の練習はChatGPTで、仕上げは人間講師で」というハイブリッド学習がベストです。
ChatGPTで事前に話す内容を整理
現地でマンツーマン講師と本番さながらの模擬面接
苦手部分を講師と一緒に分析&改善
このようにAIと人間の強みを掛け合わせる学習環境が、スピーキングスコアを飛躍的に伸ばします。
IELTSスピーキング対策は、「何をどう話せばいいのか分からない」「練習相手がいない」など、多くの日本人学習者がつまずくポイントです。
しかし、ChatGPTを活用すれば、こうした悩みを自宅で解決できるようになります。
Part 1〜3の各パートに対応した練習ができる
模擬面接・構成支援・フィードバック・改善提案まで一人で完結
録音+文字起こし+添削の反復学習で効果アップ
限界(発音・自然なやり取りなど)はあるが、反復練習には最適
ChatGPTは“万能な講師”ではありませんが、日々の練習相手としては非常に優秀です。
そして、最終的には**人との対話で「リアルな感覚」や「試験慣れ」**を磨くことが必要です。
ChatGPTで事前に構成と回答を練る
講師との模擬面接で実戦力を磨く
苦手を特定し、またChatGPTで改善を反復
このループを回すことで、着実にBand 6.5→7.0→7.5へと近づけることができるはずです。
「話すのが苦手」「緊張して言葉が出ない」——
そんなあなたも、ChatGPTという“恥をかかない練習相手”となら、楽しく続けられるはずです。
次回は、実際のSpeaking模擬問題集&プロンプト例30選も紹介予定ですのでお楽しみに!
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