2025/06/15
目次
「文章は全部読んだのに、設問でいつも迷ってしまう…」
「Not Givenがいつも間違ってしまう…」
「単語がわからないと内容も理解できない…」
IELTSリーディングセクションでこうした悩みを抱えている日本人学習者は非常に多く、「単語力不足」や「速読の苦手意識」だけではなく、問題の構造や正しい読み方が身についていないことが根本原因である場合も少なくありません。
そんな中で注目されているのが、**ChatGPTを活用した「英語長文トレーニング」**です。
ChatGPTはただの質問応答AIではなく、英文の要約・言い換え・構造分析・読解チェックまで行える、まさに「24時間使える英語リーディングパートナー」です。
この記事では、以下のような読解トレーニングをChatGPTで行う方法を、具体的なプロンプトと一緒に日本語で詳しく解説していきます:
英文を自分の英語力に合ったレベルに言い換えてもらう方法
要点だけを抜き出してもらい、全体の流れをつかむ練習法
「True / False / Not Given」の判断力を高める実践演習
語彙力・背景知識を補いながら読むための下準備の仕方
リーディングは「慣れ」と「訓練」がものを言うセクションですが、正しいやり方を身につければ、独学でもスコアアップが十分可能です。
そしてその“正しいやり方”を、ChatGPTが手助けしてくれます。
IELTSリーディングセクションは、60分で約2,150~2,750語の英文を読み、40問の設問に解答するという、非常にハードな試験です。
TOEICとは異なり、「時間との戦い」「設問の読解力」「細かな情報の判断力」など、より高度な英語力と試験スキルが求められます。
セクション | 内容 | 問題数 |
---|---|---|
Passage 1 | 比較的平易なトピック(広告・説明文など) | 約13問 |
Passage 2 | 分析型・説明型の文章(企業、教育、研究など) | 約13問 |
Passage 3 | 抽象的で長めの論文風テキスト | 約14問 |
設問形式も多岐にわたり、以下のようなバリエーションがあります:
True / False / Not Given(正誤判断)
Multiple Choice(選択問題)
Matching Headings(段落ごとの主題一致)
Summary Completion(要約穴埋め)
Sentence / Table / Diagram Completion など
IELTSリーディングが難しいと感じられる最大の理由は、単に英語の量が多いからではなく、**出題される英文の「質」と「設問の意地悪さ」**にあります。
特にPassage 3は学術論文に近く、構文も語彙も難解。読むだけで疲れてしまうという人が多いです。
True / False / Not Given 問題では、本文に「書かれていない」情報を見極める必要があり、多くの受験者が「TrueとNot Givenを混同」してしまいます。
専門用語や比喩表現が頻出し、語彙力が弱いと1文ごとに立ち止まってしまい、時間が足りなくなります。
英語を「丁寧に読む」だけでは時間切れになります。問題文から先に読み、必要な情報だけを拾う読み方を訓練しなければなりません。
IELTSリーディングの本質的な難しさは、「英語そのもの」ではなく、「英語で情報を構造的に処理する力」にあります。
ChatGPTはこの力を育てるのに最適なツールです。
難解な英文をわかりやすく要約してくれる
キーワードや要点を抜き出してくれる
選択肢の正誤理由を論理的に説明してくれる
問題演習のパートナーとしても活躍できる
IELTSリーディングでは、多くの日本人受験者が「時間が足りない」「何を聞かれているのか分からない」と悩みます。
その原因は単に“英語が読めない”からではなく、英語を「試験として読む」スキルが不足していることにあります。
学校英語では「全文を訳す」習慣が根強く、部分的な情報を効率よく拾うスキミング/スキャニングの訓練が不足しています。
そのため、設問に答えるために必要な箇所だけを素早く読む、という「読み飛ばし」の感覚がなかなか身につきません。
✅ 対策:設問を先に読み、本文を「探し読み」する訓練が必要
True / False / Not Givenの問題では、「本文に書かれていない(Not Given)」と判断するには、**「本文にそう書かれているか?」ではなく、「書かれていないことを確認する」**という逆転の発想が必要です。
この論理的な判断力に慣れていない日本人学習者は非常に多く、毎回間違えてしまう傾向があります。
✅ 対策:ChatGPTと一緒に設問を1つずつ分析し、理由づけ練習を重ねる
難しい単語に出会うたびに「調べなきゃ」と思ってしまうと、読むリズムが崩れ、時間がどんどん足りなくなります。
しかも、設問には直接関係ない単語に気を取られることで、本質的な情報を見落としてしまうことも。
✅ 対策:分からない単語を推測する力をつける/ChatGPTに「要点だけ教えて」と頼む癖をつける
IELTSでは文章量も設問数も多いため、単語・文法だけでなく、情報を瞬時に「要約→判断→選択」する処理スピードが鍵になります。
これを養うには、文章の構造を素早く把握する訓練と、演習量の確保が必要です。
✅ 対策:ChatGPTに要約を依頼し、要点を抜き出す訓練を積む
IELTSリーディングのスコアが伸び悩むのは、英語力だけでなく、「読み方の技術不足」が影響しています。
そこでChatGPTを活用すれば、文章構造を視覚化したり、設問の正答根拠を解説したりと、日本人が苦手とする“読み方”の部分を重点的にサポートしてくれます。
ChatGPTは、単なる「翻訳」ツールではありません。
IELTSリーディングに必要な読解技術・要点整理・設問対策まで含めたトレーニングが、自宅で1人でも行えるようになります。
ここでは、ChatGPTでできる読解力向上のための代表的な使い方を、具体的に紹介します。
“Please summarize the following IELTS reading passage in simple English.”
(以下のIELTSリーディングの英文を、わかりやすい英語で要約してください)
抽象的な文章の全体像をつかみたい
長文を読んだ後に「何が主張だったか」を整理したいとき
応用:
“Summarize the key points in 3 bullet points.”
→ 箇条書きで視覚的に把握できる
“What does the word ‘counterintuitive’ mean in this context?”
(この文脈での ‘counterintuitive’ の意味を教えてください)
辞書の定義ではピンとこないとき
文脈に沿った自然な日本語訳を知りたいとき
応用:
“Give me a simpler synonym for this word.” → 同義語で語彙強化も同時にできる
“Here is a paragraph and a TFNG question. Please explain why the answer is ‘Not Given’.”
(段落と設問を渡して、なぜNot Givenなのか解説してもらう)
正誤の判断が自信ないとき
解説書がなくても理解を深めたいとき
応用:
“Explain why each option is correct or incorrect.”
→ 全選択肢の分析練習にも使える
“List 5 important keywords from this paragraph.”
(この段落から重要なキーワードを5つ抜き出してください)
「何が大事か」を自力で判断できるようになりたい
スキャニングの感覚をつかみたい
応用:
“Which sentence contains the main idea of this paragraph?”
→ 段落の主旨を素早く見抜く訓練にも
“Here is my summary of the paragraph. Could you check it and suggest improvements?”
(自分の要約文を見せて、改善点を聞く)
自分の読解力と表現力をチェックしたい
ライティング練習も兼ねて行いたい
課題 | ChatGPTでの解決法 |
---|---|
難解な文章が理解できない | 平易な英語で要約してもらえる |
単語の意味がつかみにくい | 文脈に合わせて説明してくれる |
Not Givenが判別できない | 論理的に正解/不正解を説明してくれる |
要点が見抜けない | キーワードや主旨文を抽出してくれる |
独学に限界を感じる | いつでも質問・添削できる相手がいる |
IELTSリーディング対策において、「内容をどれだけ理解できているか?」を測る最も効果的な方法の一つが要約(summary)練習です。
ChatGPTを活用することで、段階的に読む→理解する→要約するという一連の読解プロセスを自宅で再現できます。
要約は、ただ「文章を短くする」ことではありません。
以下の力が総合的に求められるため、IELTSの読解スキル全般を強化することにつながります:
段落の主旨(メインアイデア)を見抜く力
重要情報と補足情報を区別する力
読んだ内容を自分の言葉で再構成する表現力
文の構造やつながりを理解する構成力
IELTSの練習問題、公式教材、英語ニュース記事など、段落単位でOK。
初めは短めのパッセージ(100〜150語程度)がおすすめです。
まずは辞書なしで、自分の語彙で書くことがポイント。
難しければ日本語で要点を箇条書きしてもOKです。
プロンプト例(英文で書いた場合):
“Here is a paragraph and my summary. Could you check if my summary covers the main points, and suggest improvements?”
プロンプト例(日本語で書いた場合):
「この段落を私なりに要約してみました。要点が抜けていないか、改善点を教えてください。」
ChatGPTは:
要約の正確性を評価してくれる
抜けている要素を教えてくれる
より自然な表現に書き直してくれる
バンドスコア相当のフィードバックも可能
トレーニング法 | ChatGPTへの依頼例 |
---|---|
自分の要約を改善したい | “Rewrite my summary more naturally and concisely.” |
要点だけを抜き出したい | “List 3 key points from this paragraph.” |
要約に使えそうな語彙を知りたい | “Give me useful vocabulary for summarizing this passage.” |
段落のメインアイデアを知りたい | “What is the main idea of this paragraph?” |
要約練習は、リーディングだけでなく、Writing Task 2やSpeaking Part 3にも応用が利く「英語的思考力」のトレーニングでもあります。
毎日5分でもChatGPTと一緒に取り組むことで、読んで理解する → 要点を言語化するという流れが自然と身につきます。
IELTSリーディングでもっとも間違えやすい設問タイプの1つが、True / False / Not Given(TFNG)問題です。
特に「Not Given」と「False」の区別に悩む受験者が多く、感覚ではなく論理的な読み取り力と判断力が問われる設問です。
設問の内容 | 本文との関係 | 答え |
---|---|---|
書かれている内容と完全に一致 | Yes / True | |
書かれているが、内容が違う | No / False | |
本文には言及されていない | Not Given |
この「Not Given」の存在が、日本人には特に難しく、「本文に書いてなければFalseなのでは?」という誤解を生みやすいです。
公式問題集やIELTS教材の一部でOK。段落と1つの設問を選びます。
まずは設問を読み、本文から根拠を探してみましょう。
プロンプト例:
“Here is a paragraph and a TFNG question. I think the answer is True. Could you tell me whether that’s correct, and explain why?”
日本語でも可:
「この設問にTrueと答えましたが、正しいかどうかとその理由を教えてください」
ChatGPTは:
どの文が根拠になるかを明示してくれる
なぜNot Givenなのか、Falseなのかを論理的に説明してくれる
選択肢ごとに分析してくれる
ChatGPTに以下のように依頼することで、自分用のTFNG問題を作ってもらうことも可能です。
プロンプト例:
“Please write a short paragraph (around 100 words) and create 3 TFNG questions based on it.”
→ 自作問題で反復練習ができる
さらに:
“Explain why each answer is correct or incorrect.”
→ すべての選択肢に理由づけトレーニングができる
TFNG問題の正解率を上げるには:
本文に「書かれている/いない」を冷静に見極める力
言い換えや表現の微妙な違いに気づく力
設問文の意図を正しく読む解釈力
が必要になります。
これらは、ChatGPTとのやり取りを通じて自然に身につけることが可能です。
IELTSリーディングで高得点を狙うためには、「ただ読める」だけでなく、文脈を理解するための知識と語彙力が重要です。
知らないトピックに出くわすと、文章の流れや設問の意図を見失いやすくなるため、背景知識(トピック理解)と専門語彙の事前強化が、読むスピードと正答率を大きく左右します。
環境(climate change, deforestation, recycling)
教育(bilingual education, online learning)
テクノロジー(AI, automation, innovation)
歴史・文化(ancient civilizations, social customs)
医学・健康(disease prevention, nutrition)
サイエンス(space exploration, animal behavior)
“Please explain ‘deforestation’ in simple English for IELTS learners.”
(IELTS学習者向けに「森林伐採」について簡単な英語で説明してください)
試験前にそのトピックに「慣れておく」ことができる
本番での読解スピードが飛躍的に上がる
“List 10 important words related to climate change with simple definitions.”
(気候変動に関する重要語彙10個とその簡単な意味を教えてください)
英文中で出てくる単語に対する心理的抵抗が減る
設問のキーワードを見逃しにくくなる
“Translate the following Japanese technical terms into English, and give example sentences.”
→ 「気候変動、地球温暖化、再生可能エネルギー…」などを英語化し、使用例付きで提示してもらう
“Explain the difference between ‘disease’ and ‘disorder’.”
“Give me 5 sentences using the word ‘migration’ in different contexts.”
“What are some collocations for ‘innovation’?”
ChatGPTはただ意味を教えるだけでなく、「どう使うか」「どの文脈で出るか」まで含めて提示してくれるのが大きな利点です。
「このテーマ、なんとなく知ってる」があるだけで読解のスピードは加速
難しい単語でも、事前に見ていれば「知ってる感覚」でスルーできる
設問に使われている専門語もスムーズに理解できる
ChatGPTを使えば、こうした準備段階の学習も“時短”かつ“高密度”に行えるのが強みです。
ChatGPTはIELTSリーディング対策において非常に強力なツールですが、AI=万能ではありません。
適切に使えば、独学では得られない気づきや練習効果が得られますが、過信や依存によって逆効果になることもあるため、以下のポイントを押さえておきましょう。
ChatGPTはあくまで統計的に自然な言語を生成するAIであり、必ずしもIELTS公式の正解に基づいているわけではありません。
ときには設問の意図に沿わない回答や、不完全な解説をすることもあります。
✅ 対策:
回答をうのみにせず、根拠を確認する習慣を持つ
他の教材や模範解答と照らし合わせる癖をつける
ChatGPTは日本語でも使えますが、IELTSの専門的な内容は英語のほうが精度の高い回答を得やすい傾向があります。
とくに語彙や設問分析は、英語でプロンプトを書いた方が的確なフィードバックが得られます。
✅ 対策:
できるだけ英語で質問・やり取りする習慣をつける
英語が不安な場合は、最初だけ日本語でプロンプト例を作成し、徐々に英語に移行する
ChatGPTに「この英文を要約して」と頼むだけでは、自分の読解力は伸びません。
あくまで自分の頭で読み、考えた後に確認や補足として使うことが重要です。
✅ 対策:
まず自分で答えてからAIに頼る →「考える→検証」の流れを作る
「自分の理解とどこが違ったか」を分析することがスコアUPの鍵
ChatGPTがすぐに答えを出してくれるため、自分で考える力や設問の分析力が育たないというリスクもあります。
本番の試験ではAIは使えません。ChatGPTで学んだ思考の型を自分のものにする意識が必要です。
✅ 対策:
「なぜ?」を自分でも考える癖をつける
ChatGPTの解説に対して、自分でも「他の解釈はないか?」と考える
ChatGPTはあくまで自習の効率を高めるための補助ツールです。
「考える材料をくれる存在」「何度でも答えてくれる練習相手」として活用し、自分の頭で考え、判断する力を育てることが最終的なスコアアップにつながります。
IELTSリーディングは、「単語力+速読力+論理力+設問処理力」が問われる、総合的な読解セクションです。
特に日本人学習者にとっては、「全訳せずに読む」「根拠をもとに選ぶ」といったスキルが必要になるため、ただ英文を読むだけの練習ではなかなか伸びません。
そんな中、ChatGPTは以下のような点で非常に頼れる存在です:
要約・言い換えで英文を簡潔に把握できる
設問の根拠や選択肢の理由をロジカルに説明してくれる
苦手なトピックの語彙・背景知識もその場で補える
疑問が出たらすぐ質問できる「自習の最強パートナー」
AIは便利ですが、「自分の理解が正しいかどうかを本番レベルでチェックしてくれる人間の存在」は欠かせません。
セブ島にある3D ACADEMYでは、IELTS専門講師によるマンツーマン授業で、リーディングセクションの正答根拠・思考プロセス・設問分析法などを一人ひとりのレベルに合わせて丁寧に指導しています。
ChatGPTでインプット・練習 → 3Dでアウトプット・フィードバック
この「AI×人間の組み合わせ」が、最短でスコアを伸ばす黄金ルートです!
公式問題ベースの徹底トレーニング
毎日のマンツーマン授業で疑問ゼロに
同じ教材でもAIとは違う“視点”を学べる
✈️ 1週間からでも受講可能|日本人スタッフによる安心サポートあり
ChatGPTである程度学んだが、最後の壁を越えられない
自力で勉強しているけど、スコアが安定しない
SpeakingやWritingも含めて、本番で通用する力を総合的に伸ばしたい
AI時代の英語学習は「独学×ChatGPT×人間の指導」で圧倒的に効率化できます。
あなたもぜひ、この記事で紹介した方法を今日から実践し、自分史上最高のリーディング力を手に入れてください!
フィリピン留学・セブ島留学なら3D ACADEMYへ。当校では、マンツーマン授業だけでなく、「未来に繋がる留学」をテーマに、将来的に英語を活かせる様な+αの技術や経験を習得できる学校サービスをご提供しております。