目次
- 英検3級スピーキング対策:模擬面接と頻出質問
- はじめに
- 英検3級スピーキングテストの基本構成
- パート別攻略ポイント
- 模擬面接で練習しよう(自宅でできる)
- 頻出質問一覧(要暗記)
- 面接でのNGポイント
- まとめ
- FAQs(よくある質問)
- 英検3級スピーキングの所要時間はどれくらい?
- どんな力が評価されますか?
- 緊張して言葉が出ないときはどうする?
- 日本語で言ってしまったら減点されますか?
- 発音に自信がありません。どこまで大丈夫?
- 答えがわからない質問が出たら?
- イラストは何文くらい話せばいい?
- 音読で読み間違えたら?
- Yes/Noだけで終わっても大丈夫?
- 服装やマナーで気をつけることは?
- 家庭学習は何をどれくらいすればいい?
- 聞き取れなかった原因が自分か面接官か分からない場合は?
- どれくらいミスすると不合格になりますか?
- 試験直前の最終確認は?
英検3級スピーキング対策:模擬面接と頻出質問
はじめに
英検3級のスピーキングテスト(面接)は、多くの受験者が「一番緊張する…」と感じるパートです。英語で話すのに慣れていないと、質問を聞き取れなかったり、答えが思いつかなかったりして不安になりますよね。
でも安心してください。英検3級の面接は決まった流れとよく出る質問パターンがあり、しっかり準備すれば誰でも高得点を狙えます。
この記事では、
-
スピーキングテストの流れ
-
よく出る質問と答え方のコツ
-
自宅でできる模擬面接練習法
を分かりやすく解説します。
この記事を読み終えるころには、英語で話すことへの苦手意識がなくなり、「面接が楽しみ!」と思えるようになるはずです。
英検3級スピーキングテストの基本構成
英検3級のスピーキングテストは、面接官と1対1で行われる実践的な英語面接です。
試験時間はおよそ5分ほどで、リスニングよりも短いですが、内容がギュッと詰まっています。
全体の流れは次の5ステップです。
| ステップ | 内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| ① | あいさつ・入室 | 約30秒 |
| ② | 音読(リーディング) | 約1分 |
| ③ | 内容に関する質問 | 約30秒 |
| ④ | イラスト問題 | 約1分 |
| ⑤ | 自分に関する質問 | 約1〜2分 |
それぞれの流れをもう少し詳しく見ていきましょう。
① あいさつ・入室
部屋に入ると、面接官が笑顔で “Good morning.” とあいさつしてくれます。
落ち着いて “Good morning.” と返しましょう。
そのあとに “How are you?” と聞かれることが多いので、
-
“I’m fine, thank you. And you?”
と答えれば完璧です。
入室から最初の印象で、明るく自信のある態度を見せることがポイントです。
② 音読(Reading)
面接官から英文が書かれたカードを渡されます。
この文章を声に出して読み上げます。内容は身近な話題(学校・家族・趣味など)です。
読み方のコツ:
-
ゆっくり、はっきりと読む
-
「カタカナ発音」にならないように意識する
-
読み間違えても慌てずに言い直す
練習法:スマホの録音機能で音読を録音し、自分の発音をチェックするのがおすすめです。
③ 内容に関する質問(Comprehension)
音読した文章に関して、面接官が1つ質問します。
たとえば、
-
“What did Ken do after school?”
のように聞かれたら、文章の中から答えを抜き出して、 -
“He played soccer.”
と簡潔に答えます。
ポイント:
文法よりも正しい意味を伝えることが大事です。
④ イラスト問題(Picture Description)
次に、絵を見ながら「何が起こっているか」を説明します。
1文でOKです。
例:
-
“A boy is playing basketball.”
-
“A woman is cooking dinner.”
動詞の進行形(〜ing)を使うのが基本です。
焦らず、誰が・何をしているかを意識して話しましょう。
⑤ 自分に関する質問(Personal Questions)
最後に、面接官があなた自身のことを2〜3問質問します。
例:
-
“What subject do you like?”
-
“Do you have any brothers or sisters?”
-
“What do you do on weekends?”
短く答えるだけでなく、理由を加えると高評価です。
-
“I like English because it’s fun.”
-
“Yes, I do. I have a sister.”
このように英検3級のスピーキングは、決まった流れの中で日常的な内容を話すテストです。
形式を知っていれば、初めてでも落ち着いて臨めます。
パート別攻略ポイント
英検3級のスピーキングテストは、全5つのステップに分かれています。
ここでは、それぞれのパートで高得点を取るためのコツを紹介します。
① あいさつ・自己紹介(Greeting & Introduction)
最初の印象はとても大切です。面接官はあなたの「英語でのコミュニケーション力」を見ています。
笑顔で、はっきりとした声で答えましょう。
よくあるやり取り例:
-
面接官:Good morning.
-
あなた:Good morning.
-
面接官:How are you?
-
あなた:I’m good, thank you. And you?
ポイント:
-
明るい声で答えると印象アップ
-
“Fine” や “Good” 以外の表現も練習しておくとさらに◎
例: “I’m great!” “I’m a little nervous, but I’m fine.”
② 音読(Reading)
短い英文を読み上げるパートです。内容理解よりも発音とリズムが評価されます。
コツ:
-
句読点(. ,)で少し間を取る
-
単語をつなげすぎない
-
“r” と “l”、 “th” などの音を意識する
例文:
Many students like English. They study hard every day.
読むときは「Many / students / like / English.」のように区切って読むと自然です。
練習法:
スマホで録音 → 自分の声を聞いてリズムと発音を確認しましょう。
③ 内容に関する質問(Comprehension)
音読した文章の内容を聞かれます。文中に答えがあるので落ち着いて探しましょう。
例:
-
Q: What does Ken like?
-
A: He likes music.
ポイント:
-
主語+動詞の形で答える
-
文章を丸暗記する必要はなし。意味が通じればOK
-
わからないときは “Sorry?” と聞き返しても減点されません
④ イラスト問題(Picture Description)
絵を見て1文で説明します。
このパートでは正しい文法よりも即答力と語彙力が重視されます。
例:
-
“A boy is running.”
-
“A girl is reading a book.”
-
“A man is cooking dinner.”
コツ:
-
“is + 動詞ing” の形を意識
-
「誰が」「何をしているか」を5秒以内に話す練習をする
練習法:
写真や漫画の1コマを見て、5秒以内に1文で英語説明する習慣をつける。
⑤ 自分に関する質問(Personal Questions)
最後の質問では、あなたの生活や考えについて話します。
ここで自分の言葉で答えられるかが評価ポイントです。
よくある質問と答え方:
-
Q: What subject do you like?
A: I like English because it’s fun. -
Q: Do you play sports?
A: Yes, I play basketball with my friends. -
Q: What do you do on weekends?
A: I watch movies or read books.
コツ:
-
Yes / No で終わらせず、1文追加する
-
理由を加えると「会話力あり」と判断されます
模擬面接で練習しよう(自宅でできる)
英検3級のスピーキングは、「慣れ」が最大の武器です。
どれだけ文法や単語を知っていても、実際に声に出して練習しないと本番で緊張してしまいます。
ここでは、自宅で簡単にできる模擬面接の練習法を紹介します。
ステップ①:環境を整える
-
静かな部屋を選ぶ
-
スマホの録音機能をオンにする
-
タイマーを5分に設定
試験本番と同じ状況を作ることで、時間配分の感覚をつかめます。
ステップ②:模擬カードを準備する
英検公式サイトや過去問集には、実際の面接カードと同じ形式の問題があります。
プリントアウトして使うのがおすすめです。
カードには、
-
読む英文(パッセージ)
-
絵(イラスト)
-
質問例
が載っています。
参考教材:
-
英検公式サイト「スピーキングテストサンプル」
-
市販の「英検3級過去6回全問題集」
ステップ③:録音して答える
面接官の質問を自分で読み上げてもOKです。
または、家族や友達に面接官役をお願いしても◎。
練習例:
-
“Good morning.”
-
音読(約30秒)
-
“What did Ken do after school?” → “He played soccer.”
-
絵を見て “A girl is cooking.”
-
“What do you do on weekends?” → “I play the guitar.”
録音を聞き返して、
-
発音が聞き取りやすいか
-
間が不自然でないか
-
声が小さくないか
をチェックしましょう。
ステップ④:AIアプリを活用する
近年はAI発音チェックアプリを使うのも効果的です。
たとえば、以下のアプリは英検対策にも使えます。
-
Speak(スピーク):発音と会話練習に特化
-
ELSA Speak:AIが発音を音素レベルで評価
-
YouGlish:ネイティブの発音例を検索できる
1日5分でも、毎日声に出す練習を続けることで、英語で話す抵抗感がぐっと減ります。
ステップ⑤:本番直前チェックリスト
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 声の大きさ | 面接官にはっきり届く声量か? |
| あいさつ | “Good morning.” “How are you?” の受け答えはOK? |
| 時間感覚 | 5分以内でスムーズに答えられる? |
| 態度 | 笑顔・アイコンタクトを忘れていない? |
| 服装 | 清潔感のある服を選んだ? |
自宅練習を繰り返すほど、当日は「いつも通りの流れ」で安心して話せるようになります。
英検3級のスピーキングは、「英語力」よりもコミュニケーション力が大事。
緊張しても、笑顔でハキハキと話すことを意識すれば合格は目前です。
了解です。以下は「頻出質問一覧(要暗記)」の本文です。
実際の面接でよく出る質問をテーマ別に整理し、模範解答を添えています。すべて短く覚えやすい英文で構成しました。
頻出質問一覧(要暗記)
英検3級のスピーキングでは、毎回似たような質問が出ます。
質問のパターンをあらかじめ覚えておけば、本番でスムーズに答えられます。
ここでは、テーマ別に頻出質問と模範解答をまとめました。
できれば音読しながら練習しましょう。
学校・勉強に関する質問
| 質問 | 模範解答例 |
|---|---|
| What subject do you like? | I like English because it’s fun. |
| Who is your favorite teacher? | My favorite teacher is Ms. Tanaka. |
| What time do you go to school? | I go to school at 7:30. |
| How do you go to school? | I go to school by bus. |
| Do you like studying math? | Yes, I do. It’s interesting. |
家族・日常生活
| 質問 | 模範解答例 |
|---|---|
| How many people are in your family? | There are four people in my family. |
| Do you have any brothers or sisters? | Yes, I have a sister. |
| What do you do after school? | I study and watch TV. |
| What time do you get up? | I get up at 6:30. |
| Who do you usually talk with? | I talk with my friends. |
趣味・休日の過ごし方
| 質問 | 模範解答例 |
|---|---|
| What do you do on weekends? | I play soccer with my friends. |
| Do you like reading books? | Yes, I do. I read comics. |
| What TV programs do you like? | I like comedy shows. |
| Do you play sports? | Yes, I play basketball. |
| Do you like listening to music? | Yes, I like J-pop. |
✈️ 好きなもの・将来の夢
| 質問 | 模範解答例 |
|---|---|
| What food do you like? | I like sushi. |
| What color do you like? | I like blue. |
| Do you like animals? | Yes, I do. I have a cat. |
| What do you want to be in the future? | I want to be a teacher. |
| Do you like traveling? | Yes, I do. I want to go to Tokyo. |
会話力チェックの質問
| 質問 | 模範解答例 |
|---|---|
| What did you do yesterday? | I studied and watched TV. |
| What season do you like? | I like spring because it’s warm. |
| What do you do with your friends? | We play games and talk. |
| How often do you use the Internet? | Every day. |
| What are you going to do tomorrow? | I’m going to study English. |
練習のポイント
-
1日10問を音読し、声に出して練習する
-
「質問を聞いてすぐ答える」スピード練習を行う
-
録音して、自分の声を聞き返してみる
暗記よりも、「聞かれたら自然に出てくる状態」を目指しましょう。
面接でのNGポイント
スピーキングテストでは、「英語力」以外にも態度・声の大きさ・反応の早さが評価に関わります。
ここでは、よくある失敗例(NG行動)と、その対策を紹介します。
❌ 1. 声が小さすぎる
小声で話すと、どんなに正しい英語でも聞き取れずに減点されてしまいます。
対策:
-
相手に届くように、明るくハキハキ話す
-
練習時から「少し大きめの声」を意識する
-
面接官の目を見て話すと自然に声が出やすくなります
❌ 2. 無言で沈黙してしまう
質問がわからなかったときに黙り込むのはNGです。
英検では「積極的に会話しようとする姿勢」が重視されます。
対策フレーズ:
-
“Sorry?”(もう一度お願いします)
-
“Could you say that again, please?”
-
“I’m not sure.”(よくわかりません)
これらを使うだけで「会話を続ける力」が評価されます。
❌ 3. 日本語で答える
焦って「えっと…」「わかりません」など日本語を使うと、その部分は0点扱いになります。
対策:
-
英語で “I don’t know.” と言う練習をしておく
-
日本語が出そうになったら、深呼吸してから英語で答える
❌ 4. 態度が暗い・表情が固い
英語力があっても、態度が消極的だと印象が悪くなります。
対策:
-
「笑顔」で「うなずきながら」聞く
-
緊張していても “Good morning.” の一言に気持ちを込める
-
姿勢を正して座るだけで印象がアップ
❌ 5. 間違いを気にしすぎる
少しの文法ミスでは減点されません。
むしろ、言い直そうとして止まってしまうほうがマイナスになります。
対策:
-
言い間違えたら “Sorry.” と言って言い直せばOK
-
完璧より「伝えること」を意識する
ポイントまとめ
-
無言よりも「聞き返す」
-
小声よりも「明るい声」
-
完璧よりも「伝える意識」
英検3級の面接は、「英語で自然にコミュニケーションを取れるか」が一番の評価基準です。
まとめ
英検3級のスピーキングテストは、英語での日常的なやりとりを評価するテストです。
難しい単語や文法を使う必要はなく、基本的な表現を正しく・自信を持って話すことがポイントです。
この記事で紹介したように、合格のカギは次の3つです。
-
試験の流れを理解すること
→ あいさつから自己紹介、音読、質問までの順序を覚えておこう。 -
頻出質問を繰り返し練習すること
→ “What subject do you like?” や “Do you play sports?” などは定番。
毎日声に出して、即答できるようにする。 -
模擬面接で実践練習すること
→ 録音・AIアプリ・家族との練習で本番の感覚をつかむ。
また、
-
小さな声
-
無言で沈黙
-
日本語での返答
はNG。
自信を持って英語で話そうとする姿勢が何より評価されます。
最後に一言。
英検3級スピーキングは、「話す勇気」さえあれば合格できるテストです。
毎日少しずつ声に出して練習すれば、必ず自信がつきます。
本番では、笑顔でハキハキと! それだけで大きなプラス評価になります。
FAQs(よくある質問)
英検3級スピーキングの所要時間はどれくらい?
約5分です。あいさつ→音読→内容質問→イラスト説明→あなた自身への質問の順で進みます。
どんな力が評価されますか?
発音・リズム・聞き取り・即答力・コミュニケーション姿勢(声の大きさやアイコンタクトなど)が総合的に見られます。難しい文法より「伝わる英語」が大切です。
緊張して言葉が出ないときはどうする?
無言はNG。“Sorry?” / “Could you say that again, please?” と聞き返すか、“I’m not sure.” と伝えましょう。
日本語で言ってしまったら減点されますか?
日本語部分は評価されません。言い直して英語で伝えればOKです。
発音に自信がありません。どこまで大丈夫?
完璧でなくて大丈夫。相手に伝わる明瞭さが最優先です。r/l、th、語尾の子音を意識しましょう。
答えがわからない質問が出たら?
“I don’t know.” でOK。できれば一言補足(“But I like …” など)があると印象アップです。
イラストは何文くらい話せばいい?
基本は1文で十分です。“A girl is …” のように主語+be動詞+動詞-ingで即答しましょう。
音読で読み間違えたら?
落ち着いて言い直せば問題ありません。止まってしまうよりスムーズに続けることが大事です。
Yes/Noだけで終わっても大丈夫?
合格点は狙えますが、理由や具体例を1文追加すると加点が期待できます(Because〜 / For example〜)。
服装やマナーで気をつけることは?
清潔感のある服装で、入退室のあいさつと笑顔・はっきりした声を意識しましょう。
家庭学習は何をどれくらいすればいい?
毎日5分の音読+5問の即答練習が効果的。録音して自分の発音・間をチェックしましょう。
聞き取れなかった原因が自分か面接官か分からない場合は?
遠慮なく丁寧にリピート依頼を。“Could you speak more slowly, please?” も有効です。
どれくらいミスすると不合格になりますか?
小さな文法ミスは大きな減点になりません。無言や極端な小声、コミュニケーションが続かないことの方が影響します。
試験直前の最終確認は?
あいさつの定型表現、5つの頻出質問の即答、イラスト1文説明、声量・姿勢をチェックしましょう。
