2020/01/20
目次
「このままじゃダメかもしれない――」
看護師として4年間働き続けたMichelleさんは、仕事のストレスや将来への不安から思い切って退職。
その後、彼女が選んだのは、なんとフィリピン・セブ島への3ヶ月間の語学留学でした。
電車の中で偶然目にした「海外留学」の広告が、彼女の人生を大きく動かすきっかけに。
まったくのノープランで始まった留学生活は、言葉の壁や文化の違いに戸惑いながらも、少しずつ英語力を伸ばし、価値観までも大きく変える経験となっていきます。
本記事では、Michelleさんがなぜ看護師を辞め、なぜセブ島留学を選んだのか。
そして3ヶ月間の語学留学で何を感じ、何を得て、日本に帰ってからどう変わったのかを、本人の言葉を交えながらお届けします。
「気づいたら4年も働いてたんです。辞めよう、辞めようって思いながら。」
Michelleさんが看護師として働いていた日々は、決して楽なものではありませんでした。
病棟勤務は日勤・夜勤の繰り返しで、体力的にも精神的にもギリギリ。加えて、職場の人間関係も決して良好とは言えず、誰かが辞めるたびに残された人への負担がどんどん増えていく——そんな負のスパイラルの中で、彼女はいつも「もう辞めたい」と思っていたそうです。
それでも、看護師という職業柄「簡単には辞められない」という気持ちが常にあったといいます。
「せっかく国家資格を取ったのに」「患者さんに申し訳ない」「周りの人はもっと頑張ってる」。
そんな“べき論”に縛られて、自分の本音を押し殺すような毎日が続いていました。
「でもある日、ふと鏡に映った自分を見て“このままじゃ一生終わるかもしれない”って思ったんです。
仕事だけの人生、毎日職場と家を往復するだけで、何も変わらない。
これがあと10年、20年続くのかなって考えたら、ゾッとしました。」
職業としての看護師は誇りを持てる仕事です。けれど、それが**“自分の人生を幸せにしてくれるか”**という問いには、はっきり答えられなかった。
「誰かのために」を続けるうちに、自分がどんどんすり減っている感覚。
そんな時、彼女の心に湧いてきたのは「とにかく今の自分を変えたい」「人生を一度リセットしたい」という強い思いでした。
でもその時点では、退職のあと何をするかはまったくのノープラン。
「とにかく“今の環境から出る”ことしか考えられなかったんです。」
そしてその“脱出”が、結果的にセブ島での留学という大きな転機へとつながっていきます。
「なんとなく電車に揺られてただけなんです。でも、あの瞬間は今でも覚えてます。」
看護師の仕事を辞めると決めたMichelleさんでしたが、退職後の明確なビジョンがあったわけではありませんでした。
何かやりたいことがあるわけでもなく、ただ“今の場所を離れたい”という気持ちだけが心の中にあったといいます。
そんなある日。仕事終わりに乗った電車の車内広告が、彼女の目に飛び込んできました。
そこにはこう書かれていました。
「あなたも海外で人生を変えてみませんか?」
「えっ、海外? 留学?」
その一言が、不思議とスッと心に入ってきたそうです。
「それまでは、留学なんて自分とは無縁のものだと思ってました。
英語がペラペラな人が行く世界で、自分には関係ないって。でもその日はなぜか、“あ、アリかも…”って思えたんです。」
家に帰ってすぐ、スマホで「社会人 留学」「海外 英語 勉強」などと検索しはじめたMichelleさん。
気づけば何時間も留学関連のブログや体験談を読み漁っていました。
そして、読み進めるほどに「これは現実的に挑戦できるかもしれない」という気持ちが強くなっていったのです。
「実は、学生時代からずっと“英語が話せるようになりたい”という憧れはありました。
でも看護学校は忙しいし、就職したらそれどころじゃなくなるし…。
そんな思いをずっと忘れていたけど、“今ならやれるかもしれない”って思ったんです。」
それからというもの、彼女のスマホの検索履歴は“留学”でいっぱいに。
行き先、費用、学校、生活、治安…不安もたくさんあったけど、それよりも「何か新しいことを始めたい」というワクワク感のほうが勝っていました。
そしてある時、ふと出てきたキーワードが「セブ島留学」。
「えっ? フィリピンって、英語圏なの?しかも格安?」
そこから、Michelleさんの**“本気の留学モード”**が始まります。
「“格安でマンツーマンレッスン”って、そんなうまい話ある?って思ったんですよ、最初は。」
留学への気持ちが日に日に高まる中で、Michelleさんが注目するようになったのが「フィリピン・セブ島留学」でした。
それまでのイメージでは、留学といえば欧米諸国——アメリカ、カナダ、オーストラリアなどが主流で、フィリピンはまったくの盲点。
けれど調べていくうちに、「費用が圧倒的に安い」「マンツーマン授業が基本」「日本人スタッフがいる学校も多い」など、初めての海外留学にはうってつけの環境であることが分かってきました。
「最初に調べた時、正直“安すぎて逆に不安”って思ったんですよ。でも、ブログやYouTubeで体験談を見ているうちに、“むしろ初心者こそフィリピン向きなのかも”って。」
そして、数ある語学学校の中からMichelleさんが選んだのが「3D ACADEMY」でした。
選んだ理由は、率直に言って「コスパの良さ」と「安心感」だったといいます。
「3D ACADEMYって、いろんな人の体験談に出てくるんですよね。“ごはんが日本人向けで美味しい”とか、“日本人スタッフが常駐してて安心できる”とか。
初めての海外だったから、そういう細かい安心材料ってすごく大きかったです。」
また、授業スタイルがマンツーマン中心であることも、大きな決め手になりました。
人前で話すのが得意ではなく、集団授業だと置いていかれる不安があったMichelleさんにとって、1対1でじっくり英語を練習できる環境は理想的だったのです。
「ぶっちゃけ、価格が一番の決め手だったのは事実です(笑)でも、価格だけじゃなくて、“ここなら大丈夫そう”って思わせてくれる安心感がありました。」
気づけば、ネットで情報を探していた“ただの興味”が、具体的な行動プランに変わっていました。
「この学校に行こう。今までとは違う景色を、自分の目で見に行こう。」
こうしてMichelleさんは、ついに「3D ACADEMYへの3ヶ月間の語学留学」を決断します。
それは、彼女にとって人生の再スタートを切る第一歩でもありました。
「いやもう、最初の1ヶ月は本当にしんどかったです。毎日カルチャーショックの連続でした。」
セブ島に到着したMichelleさんを待っていたのは、南国の陽気な空気…だけではありませんでした。
期待と不安が入り混じったなか始まった初の海外生活。
最初の1週間はとにかく「慣れる」ことに精一杯だったと言います。
まず彼女が戸惑ったのは、衛生面の違い。
「日本の病院って、清潔が当たり前じゃないですか。看護師として働いてきたからこそ、衛生面にはすごく敏感で…。
寮のトイレやシャワーの水圧とか、水道水が飲めないとか、最初はすごく神経質になってました。」
さらに驚いたのが、時間感覚の違い。
フィリピンでは“フィリピンタイム”と呼ばれるように、物事が予定通り進まないことが日常茶飯事。
先生が数分遅れてきたり、施設の修理が予定より遅れたり…。
「日本だったらクレームになりそうなことが、フィリピンだと“しょうがないね”で流れるんですよ(笑)
でも、それをいちいちイライラしてたらキリがない。私も次第に“まあいいか”って思えるようになりました。」
言葉の壁も想像以上に大きかった。
授業はもちろん英語。頭ではわかっていても、実際に英語でコミュニケーションを取るとなると、最初は言葉が出てこない。
「聞き取れないし、伝えたいことも伝えられない。自分がすごく無力に感じました。
先生が優しく待ってくれても、毎日授業のあと“あのときこう言えばよかった…”って自己嫌悪に陥ってました。」
それでも、少しずつ、ゆっくりと、Michelleさんの中で「なにか」が変わっていきました。
授業の最後に、先生が笑顔で「Good job!」と言ってくれたこと。
寮で出会ったルームメイトと、拙い英語で夜遅くまで語り合ったこと。
近くのカフェで「Thank you!」と自然に言えた時の小さな達成感。
「日本じゃ感じられなかった、“がんばってる自分”を認められる瞬間が、ここにはあったんです。」
1ヶ月目の終わりが近づく頃、セブ島での生活にも、3Dでの授業スタイルにも、少しずつ“慣れ”が生まれてきました。
そして次第に、「楽しい」と思える瞬間が増えていくようになります。
「先生に“英語、上手くなったね”って言われた時、泣きそうになりました。」
Michelleさんがセブでの生活に少しずつ慣れてきた頃、英語に対する感覚も変わり始めていました。
最初は“何も聞き取れない、何も言えない”だった英語の授業も、徐々に**「言葉が届く」「気持ちが通じる」**瞬間が増えていったのです。
「ある日、先生とのフリートークの中で、自分でも驚くほどスラスラと話せた時があって。
“あれ、今の私、ちゃんと英語で会話してる!”って、すごく嬉しかったんです。」
英語のフレーズを覚えるだけでなく、「使う」ことができるようになった。
しかも、それが自然に出てくる感覚——それは、テストの点数では測れない“本物の成長”でした。
「最初の頃は、毎日授業のあと悔しくて。“あの言い方知ってたのに!”“こう言えたら伝わったのに…”って。
だから、その日の夜に必ず調べて、翌日もう一度同じ話題を先生に振って、リベンジしてました(笑)」
その繰り返しの努力が、やがて成果として現れてきます。
授業中に使えるフレーズが増え、会話がスムーズに。
リスニングも、相手の表情や抑揚を頼りにすれば、内容の8割くらいは理解できるように。
すると自信がつき、表情も声もどんどん明るくなっていったそうです。
「英語が通じるって、こんなに嬉しいことなんだって思いました。
言いたいことが言える、笑い合える、ちゃんと伝わる。
その喜びが、私に“もっと話したい”“もっと学びたい”っていうモチベーションをくれました。」
さらに、Michelleさんの努力は先生たちにも伝わっていました。
ある日、授業の終わりに先生がこう言ったのだそうです。
“Michelle, your English has really improved. I’m so proud of you.”
その言葉に、思わず目が潤んだ、と彼女は振り返ります。
誰かに「がんばってるね」と言ってもらえたこと。
それが、どれだけ大きな力になるのかを、改めて感じた瞬間だったのです。
「日本では“当たり前”だった努力が、セブではちゃんと評価される。
そういう“認められる経験”を通じて、私自身も前向きになれた気がします。」
Michelleさんはこの頃から、留学生活をよりポジティブに捉えられるようになっていきます。
言葉が壁だった日々から、言葉が“橋”になる日々へ。
英語を話すことが、いつしか“楽しみ”になっていました。
「勉強も大事だけど、セブ島の魅力って、やっぱり“オフの時間”にもあると思うんです。」
平日は朝から夕方までびっしりの授業に励むMichelleさんでしたが、週末は一転して“ごほうびタイム”。
南国フィリピン・セブ島の陽気な空気と、そこに集う仲間たちと過ごす時間が、彼女にとってかけがえのないリフレッシュの時間となっていきました。
「土曜日になると、みんな“どこ行く?”ってテンション上がるんです(笑)
最初は言葉も分からないし遠出なんて無理と思ってたけど、意外と行けちゃうんですよね。」
一緒に勉強している日本人の学生や、台湾・韓国・ベトナムから来ている留学生たちと、小さなグループを作って出かけたのは——
青く透き通る海が広がるカワサン滝やモアルボアル
大型ショッピングモールでの買い物&ローカルフード探索
夕方のビーチで飲んだサンミゲルビールと、止まらないおしゃべり
「英語が少しずつ話せるようになってくると、みんなと遊びに行く時も自然と“英語で話そう!”ってなるんです。
最初はぎこちなかったけど、笑いながら伝えようとするだけで、すごく距離が縮まって。」
語学学校の中では、年齢も国籍もバラバラ。
でもだからこそ、変な遠慮がなく、ありのままの自分で関われたといいます。
「“社会人だからこうしなきゃ”とか、“看護師としてこうあるべき”とか、そういう鎧を脱げたのがすごく楽で。
年下の子にいじられたり、海外の子に文化の違いをツッコまれたり、全部が新鮮でした。」
何気ない休日の思い出が、今では宝物。
特別な観光地じゃなくても、みんなで笑ってごはんを食べた時間、写真を撮った瞬間、夕陽を眺めながら語り合った夜——
それらすべてが、Michelleさんにとって「人生を取り戻すような時間」だったと言います。
「日本にいると“時間=仕事”って思ってたけど、セブでは“時間=人とのつながり”って感じがしたんです。
ああ、こういう過ごし方もアリなんだなって。」
忙しく働くだけじゃない、肩の力を抜いて、笑って過ごす日々。
セブ島の“ゆるさ”や“明るさ”は、Michelleさんの心をそっと緩めてくれました。
「セブに来てから、“人の目”を気にすることが減ったんです。
それって、私にとってはすごく大きな変化でした。」
日本で看護師として働いていた頃、Michelleさんはいつも“誰かにどう見られているか”を気にしていたといいます。
職場では後輩からの視線、上司からの評価、患者さんの反応…。
プライベートでも、「ちゃんとしなきゃ」「いい大人なんだから」と、自分にプレッシャーをかけ続けていました。
「でも、セブの人たちって、いい意味で“自分らしく生きてる”んですよね。
道で急に歌い出す人とか、授業中に笑い転げる先生とか(笑)。
そういう姿を見てると、“あれ、別に私も無理しなくていいんだ”って思えるようになって。」
フィリピン人の明るさやおおらかさに触れるうちに、「他人の期待に応えようとする自分」から少しずつ脱却できるようになっていったそうです。
たとえば、授業中に間違えても恥ずかしがらない。
週末のアクティビティで写真を撮る時、変顔でも気にしない。
カフェで英語が通じなかったら、笑ってジェスチャーで伝える。
「今までの私なら、“恥ずかしいからやめとこ…”って思ってたことを、セブでは自然にできるようになってたんです。
“ちゃんとしてる自分”じゃなくても、みんな受け入れてくれるって思えたから。」
この変化は、英語の上達以上に、Michelleさんにとって大きな財産でした。
“正しさ”よりも、“自分が心地いいかどうか”。
“評価されること”よりも、“自分が納得できるかどうか”。
「日本にいた頃は、“失敗しないこと”が一番大事だったけど、
セブに来てからは、“楽しむこと”“挑戦すること”が大事になった気がします。」
その結果、Michelleさんは今までよりずっと“生きやすく”なったと感じています。
誰かと比べて落ち込むことも、人にどう思われるかを気にして動けなくなることも減りました。
「英語の勉強が目的だったけど、
気づいたら“生き方のクセ”まで変わってたんですよね。
セブでの3ヶ月は、“英語”以上に“自分らしさ”を取り戻す時間だったと思います。」
「正直に言うと…卒業後の予定、全然決まってないんです(笑)」
3ヶ月の留学生活も終盤に差し掛かった頃、Michelleさんに「卒業後はどうするの?」と聞くと、返ってきたのはそんな言葉でした。
かつての彼女なら、「そんな状態、むしろ不安しかない」と答えていたかもしれません。
でも、セブでの経験を経た今は、その“ノープラン”をポジティブに捉えられるようになっていました。
「もちろん、帰国後どう生きていくかって大事なことだと思います。でも、今の私は“決まってなくても大丈夫”って思えるようになったんです。」
その背景には、セブでの“自分軸”の獲得があります。
「英語を話せるようになった」「海外で生活できた」「仲間と笑い合えた」——
そうした経験が、「私って意外とやれるじゃん」という小さな自己肯定感につながっていたのです。
「今までは、“何かにならなきゃ”とか“早く決めなきゃ”って焦ってたけど、
セブでは“今の自分でも十分価値がある”って思えたんですよね。
それだけで、すごく心が軽くなった気がします。」
これからワーホリに行くかもしれない。
またセブに戻ってくるかもしれない。
あるいは、まったく違う人生の扉を開くかもしれない。
「どれも“正解”じゃなくて、どれも“アリ”なんだって思えるようになりました。」
そして何より、もう一つ大きな変化が。
「前みたいに、“看護師に戻らなきゃ”っていう気持ちが消えました。
資格があるからとか、もったいないからとか、そういう理由で無理に戻る必要ってないなって。
私はもう、“やりたいことを選んでいい”って、心から思えるようになったんです。」
「ノープラン=不安」だったはずの感覚は、いつの間にか「ノープラン=自由」に変わっていました。
それは、セブという場所と、3D ACADEMYで出会った人たちが教えてくれた“生き方の選択肢”そのものだったのかもしれません。
「人生って、“決める”ことも大事だけど、“決めないでおく強さ”もあると思うんです。
今の私は、それがちょっとだけ分かってきた気がします。」
「もし今、看護師として働きながら“このままでいいのかな…”って悩んでいる人がいたら、
“いったん立ち止まってもいいんだよ”って伝えたいです。」
Michelleさんは、かつての自分と同じように、日々の業務に追われ、疲れきっている看護師さんに向けて、静かに、でも力強く語ってくれました。
「看護師って、人の命を預かる仕事だし、責任もプレッシャーもすごく重いじゃないですか。
それに、“辞める”とか“休む”って言い出しにくい雰囲気もあるし。
だからこそ、心と体が限界になるまで我慢してしまう人が多いと思うんです。」
でも、限界を迎える前に、“逃げる”選択をしてもいい。
むしろ、それは“自分を守る勇気ある行動”だと、Michelleさんは言います。
「私は留学して、ようやく“自分の人生を、自分のために使っていいんだ”って思えたんです。
それまでは、患者さんのため、職場のため、周りの目のため…ってずっと頑張ってたけど、
それだけじゃ、自分が空っぽになっちゃうなって。」
もちろん、留学がすべての人にとっての“正解”とは限りません。
でも、「環境を変える」ことでしか見えてこない景色があることは、間違いありません。
「海外に行ってみて、初めて“私はこういうことで笑えるんだな”とか“こういう人が好きなんだな”とか、
自分のことを知れる瞬間がいっぱいありました。
だから、まずは“自分のための一歩”を踏み出してほしいです。」
Michelleさんがセブ島で得たものは、英語力だけではありませんでした。
それ以上に、自分と向き合い、自分を肯定し、自分の未来にワクワクできるようになったこと。
それこそが、彼女にとっての“最大の成果”だったのです。
「今つらくても、焦らなくて大丈夫。
ちゃんと自分で選んだ道なら、どこに続いていてもきっと後悔しないと思います。」
最後に、Michelleさんは少し照れくさそうに、でも笑顔でこう言いました。
「人生、ノープランでもなんとかなるんですよ(笑)」
3ヶ月のセブ島留学。
Michelleさんにとってそれは、ただ英語を学ぶための時間ではありませんでした。
人生の流れを一度立ち止まり、「私は本当はどう生きたいのか?」を見つめ直す、大きな転機だったのだと思います。
「毎日あくせく働いていた日本での生活。
“辞めたい”と思いながらも、“辞めたらどうなるのか”が怖くて、動けなかった日々。
でも、あの電車で見かけた広告が、私の人生の流れをゆっくり変えてくれたんです。」
思いきって環境を変えたことで、自分の輪郭がはっきりしていく。
“看護師”でも、“立派な社会人”でもない、“素のMichelle”として生きる感覚。
その経験こそが、彼女にとって最も大きな「リセットボタン」だったのかもしれません。
「日本にいたら、私は一生“辞めたい”って言いながら働き続けてたと思います。
でも、セブに来て、知らない土地で、知らない人と、知らない言葉で生活してみて…
“何も決まってなくても、生きていける”って、初めて思えました。」
このインタビュー中、Michelleさんは何度も「楽しかった」「行ってよかった」「本当に大事な時間だった」と語ってくれました。
そして、先生たちとの思い出、仲間たちとの旅、一つひとつの会話や笑顔を丁寧に覚えていました。
その姿から、彼女がどれだけセブ島で“自分を取り戻したか”が伝わってきました。
“人生ノープラン”と聞くと、不安やリスクを連想しがちです。
でも、Michelleさんのように「自分の感情に素直に生きてみる」ことで、新しい扉が開くこともあるのだと、改めて感じさせてくれました。
人生に“遅すぎる”なんてない。
どこかで“もう一度やり直したい”と思っている誰かにとって、Michelleさんの物語が、そっと背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
英語版はこちら:
Resetting Life as a Nurse – Michelle’s 3-Month Study Abroad Journey in Cebu
こんにちは!セブ島大好き大学生のShinです。東京都国立市で生まれ育つも、大学受験失敗を機に宮崎の大学へ進学。今は3年次後期から休学をしセブ島でインターンマネージャーとして働きながら英語とスペイン語を極めています。趣味はサーフィンとイベント主催運営☺︎ Instagram/Twitter : @cebu_shin