目次
セブ島移住ガイド:コンドミニアム vs 一軒家 どちらを選ぶべき?【2025年版】
はじめに
セブ島移住を考えるとき、多くの人が最初に悩むのが「どんな住まいを選ぶか」です。都市部の利便性とセキュリティを兼ね備えたコンドミニアムか、広い空間と自由度の高い一軒家か──。どちらを選ぶかによって、日々の暮らしの快適さやコスト、ライフスタイルは大きく変わります。
コンドミニアムは便利な立地や共用施設、24時間警備が魅力ですが、専有面積やペット飼育など制限があることも。一方、一軒家は広々とした空間や庭を持てる自由さが魅力ですが、セキュリティやメンテナンスを自分で管理する必要があります。
この記事では、2025年の最新情報をもとに、セブ島移住者が直面する「コンドミニアム vs 一軒家」の選択について、メリット・デメリット・コスト・ライフスタイル適性を徹底比較します。移住目的や生活スタイルに合わせて、あなたに最適な住まい選びの参考にしてください。
セブ島の住宅事情概要
セブ島はフィリピン第2の都市圏を形成しており、都市部の利便性と南国リゾートの魅力を併せ持つ移住先です。住宅市場も多様で、コンドミニアム・タウンハウス・一軒家の3タイプが主流です。
1. 主な住宅タイプ
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コンドミニアム 
 セブ市中心部や主要商業エリア(ITパーク、アヤラ周辺、マンダウエ市など)に多く立地。
 立地の良さと共用施設の充実度が特徴。
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タウンハウス 
 一軒家のような間取りを持ちつつ、セキュリティや管理が共有される中間タイプ。
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一軒家 
 郊外やゲートコミュニティ内に多く、広い敷地と自由度が魅力。
2. 都市部と郊外の住環境の違い
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都市部(セブ市、マンダウエ市、ラプラプ市中心部) - 
交通アクセス・商業施設・医療機関が近い 
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家賃・購入価格は高め 
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渋滞・人口密度の高さが課題 
 
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郊外(コンソラシオン、タリサイ、マクタン島奥部など) - 
広い土地・静かな環境が手に入りやすい 
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家賃・購入価格は比較的安い 
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移動は車・バイクが必須 
 
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3. 家賃・購入価格の相場(2025年時点)
| 住宅タイプ | 都市部賃貸(月額) | 郊外賃貸(月額) | 都市部購入価格 | 郊外購入価格 | 
|---|---|---|---|---|
| コンドミニアム(1BR) | 20,000〜35,000ペソ | 15,000〜25,000ペソ | 500万〜1,200万ペソ | 400万〜800万ペソ | 
| 一軒家(3BR) | 35,000〜70,000ペソ | 20,000〜50,000ペソ | 800万〜2,000万ペソ | 500万〜1,200万ペソ | 
※価格は築年数・立地・設備によって変動します。
コンドミニアムの特徴
メリット
1. 高いセキュリティ
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24時間常駐警備員、CCTV監視、入館カードなど安全面が充実 
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ゲスト入館管理も徹底しており、不審者侵入リスクが低い 
2. 充実した共用施設
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プール、ジム、ラウンジ、会議室、プレイエリアなどが利用可能 
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管理会社が清掃・維持管理を行うため常に清潔 
3. 立地の良さ
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アヤラモール、ITパーク、ショッピングセンター近くの好立地物件が多い 
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徒歩や短距離移動で生活が完結しやすい 
4. メンテナンス不要
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室内の軽微な修理以外は管理会社が対応 
- 
庭や外壁の手入れ不要で、忙しい人や短期滞在者に向く 
デメリット
1. 管理費が高め
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共用施設維持費として月2,000〜5,000ペソ(物件規模により変動) 
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長期的に見るとコスト負担が増える 
2. 面積の制限
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都市部の物件は特に専有面積が狭め(1BRで25〜45㎡が一般的) 
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ファミリーや大家族には窮屈に感じる場合あり 
3. 利用・改装の制限
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ペット飼育や室内改装に制限がある物件が多い 
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窓やバルコニーの外観変更不可など規約が厳しい場合あり 
一軒家の特徴
メリット
1. 広い居住スペース
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室内面積・敷地面積ともに広く、ファミリーや複数世帯でもゆとりある暮らしが可能 
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庭や駐車スペース、物置など追加空間を確保しやすい 
2. 改装・増築の自由度
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間取り変更や増築、インテリア改造など自由にできる 
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趣味部屋やホームオフィス、レンタルスペースなど用途を広げられる 
3. ペット飼育が容易
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ペットサイズや頭数の制限がほぼない 
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庭付きなら犬の運動やペット飼育環境が良好 
4. 駐車・車利用に便利
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駐車スペースを敷地内に確保でき、複数台駐車も可能 
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車移動が生活の中心になる郊外生活に適している 
デメリット
1. セキュリティは自己管理
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ゲートコミュニティ外では防犯対策を自分で整える必要あり 
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防犯カメラ・フェンス・鍵などの設置費用がかかる 
2. メンテナンス負担
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屋根、外壁、庭などの手入れを自費で行う必要がある 
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台風や豪雨後の修繕も自己負担 
3. 立地の課題
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都市中心部では価格が高く、郊外物件が多い 
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渋滞や移動時間が長くなる可能性がある 
4. 光熱費の増加
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広い空間はエアコンや照明の消費量が増えやすい 
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電気代・水道代がコンドミニアムより高くなる傾向 
コスト比較(賃貸・購入)
セブ島移住では、家賃や購入価格だけでなく、管理費や光熱費、維持管理コストも含めて比較することが重要です。以下は2025年時点の目安です。
賃貸相場(都市部・郊外)
| 項目 | コンドミニアム(1BR〜2BR) | 一軒家(2BR〜3BR) | 
|---|---|---|
| 都市部賃貸 | 月20,000〜35,000ペソ + 管理費2,000〜5,000ペソ | 月35,000〜70,000ペソ(管理費なし〜ゲートコミュニティで数千ペソ) | 
| 郊外賃貸 | 月15,000〜25,000ペソ + 管理費1,000〜3,000ペソ | 月20,000〜50,000ペソ | 
購入価格(新築・中古の目安)
| 項目 | コンドミニアム(1BR〜2BR) | 一軒家(3BR前後) | 
|---|---|---|
| 都市部購入 | 500万〜1,200万ペソ | 800万〜2,000万ペソ | 
| 郊外購入 | 400万〜800万ペソ | 500万〜1,200万ペソ | 
光熱費・維持費の違い
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コンドミニアム:電気代(月2,000〜4,000ペソ)、水道代(月300〜800ペソ)、管理費固定 
- 
一軒家:電気代(月3,000〜6,000ペソ)、水道代(月500〜1,500ペソ)、修繕費は都度負担 
ポイント
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コンドミニアムは管理費が固定で発生するが、修繕費の突発負担は少ない 
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一軒家は管理費がない場合が多いが、修繕やメンテナンスは自己負担 
ライフスタイル別おすすめ
住まいの選択は、予算や立地だけでなく、日常の過ごし方や将来計画によっても変わります。ここでは移住者のタイプ別におすすめを整理します。
1. 単身赴任・短期滞在
おすすめ:コンドミニアム
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コンパクトな間取りでメンテナンスが簡単 
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交通の便が良く、商業施設に近い 
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セキュリティ完備で安心 
2. 家族移住(子育て世帯)
おすすめ:一軒家 or 庭付きタウンハウス
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子どもが遊べる庭や広い室内空間 
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駐車スペース確保が容易 
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郊外やゲートコミュニティで安全性を確保 
3. ビジネス・投資目的
おすすめ:立地の良いコンドミニアム
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賃貸需要が高く、転売時の流動性が高い 
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ITパークやアヤラ近辺なら外国人駐在員や短期滞在者の需要あり 
4. リタイア・悠々自適生活
おすすめ:郊外の広い一軒家
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静かな環境でゆったり生活 
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家庭菜園やDIYなど趣味のスペースを確保 
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生活費を抑えつつ快適な暮らしが可能 
実際の選び方ポイント
住まい選びでは、写真や間取り図だけで判断せず、必ず現地で確認することが重要です。以下はセブ島で物件を選ぶ際のチェックリストです。
1. 物件見学時のチェックリスト
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周辺環境の安全性(昼・夜の雰囲気) 
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渋滞の有無と交通アクセス 
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近隣の騒音(道路・工場・バーなど) 
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洪水履歴や排水状態(雨天後の冠水チェック) 
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電気・水道・インターネット回線の安定性 
2. 契約前に確認すべき条件
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契約期間と解約条件(途中解約のペナルティ) 
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家賃・管理費・修繕費の負担範囲 
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ペット飼育の可否と規約内容 
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改装・増築の可否 
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セキュリティ体制(ゲート・警備員・監視カメラ) 
3. 周辺インフラの確認
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スーパーや市場までの距離 
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病院・学校の有無と距離 
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公共交通機関の利用しやすさ 
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レストラン・カフェなどの生活利便施設 
4. 自分のライフスタイルとの相性
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車移動が多いなら駐車場の有無と広さを確認 
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リモートワーク中心ならネット速度と停電対策が必須 
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子育て世帯なら安全な遊び場やスクールバスの有無も重要 
まとめ
セブ島移住において、コンドミニアムと一軒家の選択は、生活スタイル・予算・優先する条件によって最適解が変わります。
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コンドミニアムは、立地の良さ・セキュリティ・共用施設が魅力で、単身や短期滞在、ビジネス利用に向いています。ただし、管理費や面積の制限がある点には注意が必要です。 
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一軒家は、広さと自由度、ペット飼育のしやすさが魅力で、家族移住やリタイア生活におすすめです。ただし、セキュリティやメンテナンスを自分で管理する必要があります。 
選び方のポイント
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現地での生活動線とアクセスを重視する 
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長期的な維持費や修繕負担も含めて総合的に判断 
- 
内見時に周辺環境・交通・インフラを必ず確認 
最終的には、実際に現地で数件を比較してみることが何より大切です。写真や広告だけでは分からない“住み心地”を、自分の目で確かめてから決断しましょう。
セブ島移住|コンドミニアム vs 一軒家 FAQ
どちらが安い?初期費用と月額コストの違いは?
コンドミニアムは前家賃+デポジットに加えて管理費が毎月発生します。
一軒家は管理費が不要なこともありますが、修繕費や庭のメンテ代が都度かかります。
セキュリティ面で安心なのは?
基本的にコンドミニアムが有利(24時間警備・CCTV・入館管理)。
一軒家はゲートコミュニティなら安心感が高いですが、個別の防犯対策が前提です。
家族連れにはどちらがおすすめ?
のびのび暮らしたいなら一軒家(または庭付きタウンハウス)。
通学や通勤で移動が多いなら立地が良いコンドも候補に。
単身・短期滞在に向くのは?
コンドミニアム。立地・セキュリティ・設備がまとまっており、手間が少ないです。
ペット可はどちらが探しやすい?
一軒家の方が柔軟。コンドは種類・体重・頭数の制限があることが多いので、事前に規約を確認しましょう。
ランニングコスト(光熱費)はどちらが高い?
一般に一軒家の方が面積が広く、エアコン使用量が増えやすいため割高になりがちです。
停電・災害時の備えは?
発電機のあるコンドは復旧が早い傾向。
一軒家は非常電源・飲料水・排水対策を自前で用意しておくと安心です。
自由にリフォームしたい場合は?
一軒家が圧倒的に有利。コンドは内装・外観に管理規約の制限があります。
投資・賃貸に出すならどちらが有利?
流動性や賃貸需要は好立地のコンドが強い傾向。ファミリー層向けには一軒家も根強い需要があります。
通勤・通学のしやすさは?
職場や学校が都市部にあるならコンドが有利。
車移動が中心なら郊外の一軒家でもストレスが少ないです。
洪水・騒音など環境リスクの見分け方は?
雨天後の冠水状況、幹線道路や工業地帯からの距離、夜間の騒音を現地で確認。
コンドは高層・内向きユニットがリスク低減に有効です。
内見時の必須チェックは?
- 昼夜・平日/週末の騒音と交通
- インターネットの実測速度と停電時の対応
- 水圧・排水・カビ・雨漏り痕
- 契約条件(解約条項・修繕負担・ペット規約)
結局どちらを選べばいい?
短期・利便性・セキュリティ重視ならコンド。
広さ・自由度・ペット重視なら一軒家。
まずは1〜3か月の短期契約で試住し、生活動線に合う方を本契約にするのがおすすめです。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			