目次
- IELTSスピーキング対策 IELTS Speakingでバンド7を取るための戦略- はじめに
- バンド7の採点基準を理解する
- 戦略1:流暢さを高める
- 戦略2:語彙を広げ、適切に使う
- 戦略3:文法の精度を向上させる
- 戦略4:発音とイントネーションを磨く
- 戦略5:模擬試験で実戦力を養う
- まとめ
- バンド7の模範解答例
- FAQ:IELTSスピーキング対策 IELTS Speakingでバンド7を取るための戦略
- IELTSスピーキングでバンド7はどのレベル?
- バンド7の採点基準(4観点)を簡単に教えて
- バンド6と7の決定的な違いは?
- どのくらいの準備期間が必要?
- 毎日の効率的な練習メニューは?
- Part 1で意識すること
- Part 2(2分スピーチ)の構成テンプレは?
- Part 3でバンド7を取りに行くコツ
- 言い換え(Paraphrasing)の手順を教えて
- よくある減点原因は?
- フィラーを自然表現に置き換えるには?
- 発音はどこまで重要?アクセントは不利?
- 語彙は“難語”より“コロケーション”が大事?
- 準備で使える汎用フレーズは?
- 時間管理のコツ(特にPart 2)
- 独学でもバンド7は可能?
- 当日の緊張対策
- 言い間違えた時のリカバリー
- メモはどこまで見てOK?
- オンライン受験(IELTS on Computer)の注意点
- バンド7に向けた週次チェックリスト
 
IELTSスピーキング対策 IELTS Speakingでバンド7を取るための戦略
はじめに
IELTS Speakingでバンド7を獲得することは、留学や海外就職を目指す多くの受験者にとって大きな目標です。バンド7は「Good User」と評価され、英語を使って自分の考えを明確に表現できるレベルを意味します。しかし、単に文法や単語を暗記するだけでは到達できず、流暢さ・語彙力・文法の応用力・発音の自然さ といった4つの評価基準をバランス良く満たす必要があります。
本記事では、これからバンド7を目指す方に向けて、試験官が求めるポイントを解説しながら、実践的な学習戦略とトレーニング方法をご紹介します。
バンド7の採点基準を理解する
バンド7を取得するためには、まずIELTSスピーキングの評価基準を正しく理解することが不可欠です。スピーキングは以下の4つの観点で採点され、それぞれが同等に評価されます。
- 
流暢さと一貫性(Fluency and Coherence) - 
論理的に話を展開できる 
- 
多少の言い直しやためらいはあっても、会話がスムーズに進む 
 
- 
- 
語彙力(Lexical Resource) - 
幅広い語彙を使い分けられる 
- 
自然な言い回しやコロケーションを使える 
- 
言い換え(paraphrasing)ができる 
 
- 
- 
文法の範囲と正確さ(Grammatical Range and Accuracy) - 
複文や関係代名詞などの構造を適切に使える 
- 
多少の文法ミスは許容されるが、意味が明確に伝わることが重要 
 
- 
- 
発音(Pronunciation) - 
聞き手が理解しやすい発音 
- 
適切なイントネーションやリズムを使える 
- 
アクセントがあっても意思疎通に支障がない 
 
- 
つまり、バンド7を取るには「完璧」ではなくても、一貫して自然な英語で意思を伝えられる力 が求められます。
戦略1:流暢さを高める
バンド7を取るためには、途中で言葉に詰まらず、自然に会話を続けられることが重要です。流暢さは単なる「速さ」ではなく、一貫して分かりやすく話を展開できる力を意味します。
実践的なポイント
- 
「えーと」「うーん」を減らす練習 
 無意識に出るフィラーを減らし、代わりに「Well, actually」「Let me think」など自然な表現を使う。
- 
毎日1〜2分スピーチを行う 
 タイマーを使って、1つのテーマについて止まらずに話す練習を習慣化する。
- 
言い換え(paraphrasing)の習得 
 知らない単語や忘れた表現が出ても、別の言葉で説明して会話を途切れさせない。
- 
意見の構造化 
 “First of all… / Another point is… / In conclusion…” といった接続表現を活用し、論理的に話を進める。
このように、多少の言い直しがあっても、全体としてスムーズに話ができれば試験官から「流暢さがある」と評価されます。
戦略2:語彙を広げ、適切に使う
バンド7では、単に多くの単語を知っているだけでなく、状況に合った自然な語彙を正しく使えるか が評価されます。繰り返し同じ単語を使うのではなく、幅広い表現を活用することが大切です。
実践的なポイント
- 
トピック別の語彙リストを作る 
 教育・健康・旅行・環境・テクノロジーなど、よく出題されるテーマごとに語彙を整理する。
- 
自然なコロケーションを覚える 
 “take a risk” や “make an effort” など、単語の組み合わせで使われる表現を意識的に習得する。
- 
シノニムを活用する 
 “important” → “crucial / vital / significant” のように、同じ意味を持つ表現を場面によって使い分ける。
- 
比喩やイディオムを適度に使う 
 例: “It was a once-in-a-lifetime experience.” など自然な表現を加えると、語彙力の幅が評価される。
語彙は丸暗記よりも、実際のスピーキングで使ってみることで定着します。普段の練習で積極的に使い、自然に口から出るようにすることが大切です。
戦略3:文法の精度を向上させる
バンド7では、ある程度の文法的誤りは許容されますが、幅広い文法構造を使いこなし、正確さと自然さのバランスを保つことが求められます。文法は「正しい文を作るため」だけでなく、「表現の幅を広げるため」に意識しましょう。
実践的なポイント
- 
複雑な文を使う練習 
 関係代名詞や副詞節を用いた文(例:The reason why I chose this course is that…)を積極的に使う。
- 
条件文を活用する 
 “If I had more free time, I would…” のような仮定法を使うことで、より自然で柔軟な答えができる。
- 
受動態を場面に応じて使う 
 “The problem was solved by…” のように、客観的な説明を加えることができる。
- 
誤りを分析して修正する 
 自分の発話を録音し、同じミスを繰り返していないか確認する習慣を持つ。
大事なのは「すべて正しい文を話す」ことではなく、バラエティ豊かな文法を使いながら、聞き手にストレスなく伝えられるレベルを目指すことです。
戦略4:発音とイントネーションを磨く
発音は「ネイティブのように話す」ことが目的ではありません。バンド7では、聞き手にとって明瞭で理解しやすく、自然なリズムやイントネーションを持っているかが評価されます。多少のアクセントがあっても問題ありません。
実践的なポイント
- 
シャドーイングを継続する 
 ネイティブスピーカーの音声(ニュース・ポッドキャスト・YouTubeなど)を聞きながら同時に声に出して真似する。
- 
強弱とリズムを意識する 
 重要な単語を強調し、文章全体に自然な抑揚をつけることで「読み上げ」ではなく「会話」に聞こえる。
- 
音の連結や省略を取り入れる 
 “going to → gonna” や “want to → wanna” など、自然な口語的発音に慣れる。
- 
録音して自己確認 
 自分の発音を録音し、ネイティブ音声と比較してイントネーションやリズムの違いを分析する。
発音は短期間で大きく改善するのが難しい分野ですが、日々の継続的な練習で必ず成果が表れます。
戦略5:模擬試験で実戦力を養う
どれだけ知識やスキルを身につけても、本番でうまく活用できなければスコアは伸びません。バンド7を狙うには、試験環境に近い状況で繰り返し練習し、自分の弱点を克服することが大切です。
実践的なポイント
- 
録音して客観的に確認する 
 自分のスピーチを録音し、流暢さ・語彙・文法・発音の4観点でチェックする。改善点をリスト化して次の練習に活かす。
- 
講師や学習パートナーと模擬試験を行う 
 実際に人と対話することで、即答力や自然な会話のリズムを鍛えることができる。
- 
Part 2(2分スピーチ)の重点練習 
 バンド7を目指すなら、Part 2でアイデアを整理し、2分間途切れずに話せる力が必須。メモ取りからスピーチまでの流れを繰り返す。
- 
本番を想定した時間管理 
 制限時間を意識し、短すぎず長すぎない回答を練習することで、試験当日も安定したパフォーマンスを発揮できる。
模擬試験を繰り返すことで、単なる知識の習得から「本番で使えるスキル」へと定着させることができます。
まとめ
IELTSスピーキングでバンド7を取るためには、単に文法や単語を知っているだけでは不十分です。流暢さ・語彙力・文法の応用力・発音の自然さという4つの観点をバランスよく高めることが必要です。
- 
流暢さ:途切れずに論理的に話を展開できる 
- 
語彙力:幅広い表現を自然に使いこなす 
- 
文法:複雑な構文を活用しつつ正確さを保つ 
- 
発音:聞き取りやすく自然なイントネーションで話す 
さらに、模擬試験を通じて本番環境に慣れることで、安定したパフォーマンスが可能になります。
バンド7は「完璧さ」ではなく、安定して「伝わる英語」を話せる力を証明するスコアです。毎日の練習を積み重ね、自信を持って試験本番に臨みましょう。
バンド7の模範解答例
以下はIELTS Speaking Part 2のサンプル質問に対する、バンド7レベルの回答例です。
質問例
Describe a book you recently read. You should say:
- 
What the book was 
- 
Why you decided to read it 
- 
What you learned from it 
 And explain whether you would recommend it to others.
模範解答(バンド7相当)
“Well, the book I’d like to talk about is Atomic Habits by James Clear. I decided to read it because I had been struggling with time management, and many of my friends recommended it to me.
The main idea of the book is about how small changes in daily routines can lead to remarkable results over time. What impressed me the most was the concept of focusing on systems rather than goals. For example, instead of aiming to lose weight, the book suggests creating a system of healthy eating and regular exercise.
From reading this book, I realized that building good habits doesn’t have to be difficult if I start small. Personally, I began with the habit of reading for just ten minutes every night, and now I can read for almost an hour without forcing myself.
I would definitely recommend this book to others, especially students or professionals who want to improve themselves. It’s practical, easy to understand, and the examples are very relatable.”
この回答は、
- 
流暢さ:言い直しが少なく、自然なつながりで展開 
- 
語彙:impressed, remarkable results, relatable など幅広い表現を使用 
- 
文法:関係代名詞や比較構文を含む複文を使用 
- 
発音:明確に意識すれば理解しやすいレベル 
といった点で バンド7レベル を満たしています。
FAQ:IELTSスピーキング対策 IELTS Speakingでバンド7を取るための戦略
IELTSスピーキングでバンド7はどのレベル?
「Good user」。多少の言い直しはあっても、一貫性のある説明・意見表明・理由付けができ、語彙・文法・発音のバランスが良い状態です。
バンド7の採点基準(4観点)を簡単に教えて
①流暢さと一貫性:途切れず論理展開がある。②語彙力:幅広い語彙とコロケーション、言い換えが使える。③文法:複文を含む多様な構造を概ね正確に使える。④発音:明瞭で自然なイントネーション(強勢・リズム・チャンク)。
バンド6と7の決定的な違いは?
バンド6は「十分伝わる」レベル、7は「自然で柔軟」。7では言い換え、接続表現、例示で話を拡張し、語彙の反復を避けます。
どのくらいの準備期間が必要?
目安はバンド6→7で6〜10週間(毎日30〜45分の集中練習)。個人差があるため、週次で録音→自己診断→弱点補強のループを回します。
毎日の効率的な練習メニューは?
①1分シャドーイング(発音・リズム)②2分モノローグ(Part 2想定)③Q&A 5問(Part 1/3想定)④録音→チェック(フィラー、反復語、文法エラー)。合計20〜30分。
Part 1で意識すること
短く・明確に・自然に。質問→答え→理由→一例の「S-R-E」型で15〜25秒を目安に。過剰な抽象化は不要。
Part 2(2分スピーチ)の構成テンプレは?
「PREP+B:Point→Reason→Example→Point(再主張)+Bridge(Part 3へつながる一言)」。メモは3〜5語×3列に要点のみ。
Part 3でバンド7を取りに行くコツ
定義→対比→原因・影響→提案の流れで深掘り。抽象→具体へ往復し、限定語(generally, in many cases など)で過度な断定を避ける。
言い換え(Paraphrasing)の手順を教えて
同義語置換(important→crucial)→上位語化(smartphone→digital devices)→説明付加(a place with lots of greenery= a park-like area)。3段階を状況で使い分け。
よくある減点原因は?
①同じ語の反復②長すぎる前置き③メモの読み上げ④例が抽象的⑤フィラー(えー、うー)過多⑥文法の一致ミス(時制・主語)。
フィラーを自然表現に置き換えるには?
「Well, to be honest / Let me think for a second / From my perspective / That said, …」などに変換。3種をローテーション。
発音はどこまで重要?アクセントは不利?
重要なのは明瞭さとプロソディ(強勢・抑揚・区切り)。アクセント自体は不利ではありません。不明瞭な子音や平板イントネーションは調整対象。
語彙は“難語”より“コロケーション”が大事?
はい。make an effort, take measures, play a vital role など自然な連語が評価されやすい。難語の誤用は逆効果。
準備で使える汎用フレーズは?
意見提示:I tend to believe…/理由:The main reason is that…/対比:While it’s true that…, it’s also important to note…/結論:All things considered…
時間管理のコツ(特にPart 2)
準備1分=構成20秒+キーワード作成40秒。スピーチ2分は「導入20秒→本体100秒→締め10秒」目安。時計は見ず、段落感で区切る。
独学でもバンド7は可能?
可能。録音・音読シャドーイング・コロケーション帳・週1回の模擬面接(友人でも可)を継続。第三者フィードバックが加速剤になります。
当日の緊張対策
直前5分でルーティン化:①呼気を長くする腹式2回②コロケーション10個音読③「導入文」3パターンを口慣らし。開始30秒でペースが安定します。
言い間違えた時のリカバリー
Let me rephrase that./What I meant to say was… と即座に言い換え、例を一つ足して流れを戻す。
メモはどこまで見てOK?
参照は可。ただし読み上げは減点。キーワードの柱(Who/When/Where/Why/So what)だけを目線で拾う運用に。
オンライン受験(IELTS on Computer)の注意点
音量・マイク距離を事前チェック。相手の反応が見えにくい場合は、接続表現と区切り(微小ポーズ)で一貫性を明示する。
バンド7に向けた週次チェックリスト
①録音3本→自己採点(4観点)②反復語トップ5の置換案作成③新規コロケーション20個を翌週で再現④Part 2テンプレで2本更新。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			