目次
- IELTSスピーキング対策:IELTS Speakingでよくある間違いと修正法- はじめに
- Part 1: 試験全般でよくある間違い
- Part 2: Cue Cardでのよくある間違い
- Part 3: ディスカッションでのよくある間違い
- 頻出エラー別 修正ポイント
- 効果的な練習法
- まとめ
- FAQ:IELTSスピーキング対策:IELTS Speakingでよくある間違いと修正法
- IELTSスピーキングでよくある間違いは何ですか?
- Part 1の質問にはどれくらいの長さで答えるべきですか?
- 試験官に質問を聞き返してもいいですか?
- 暗記した答えに聞こえないようにするには?
- Part 2のCue Cardを上手に話すコツは?
- 話を長くしようとして脱線してしまいます。どうすれば?
- 流暢さと文法の正確さ、どちらが大事ですか?
- フィラー(つなぎ表現)は使った方がいいですか?
- 発音が悪いと大きく減点されますか?
- 語彙力を伸ばすにはどうすればいいですか?
- Part 3の抽象的な質問に対応するには?
- 沈黙してしまった場合、どうすれば?
- 試験前日にやるべきことは?
- 最後に、スコアアップの最大のポイントは?
 
IELTSスピーキング対策:IELTS Speakingでよくある間違いと修正法
はじめに
IELTSスピーキングテストは、英語力を総合的に評価するための重要なパートであり、多くの受験者にとって最も緊張するセクションの一つです。3つのパート(自己紹介・日常的な質問、スピーチ形式のCue Card、抽象的なディスカッション)を通じて、受験者の流暢さ、語彙力、文法の正確さ、発音、論理展開が細かくチェックされます。
しかし、英語力そのものが高くても、試験の特徴を理解せずに挑むと不必要な失点につながってしまいます。例えば「短すぎる回答」「丸暗記の不自然な表現」「発音の曖昧さ」などは、多くの受験者が共通して陥る落とし穴です。これらは単なる知識不足ではなく、試験慣れの不足や戦略の欠如によって起こることが多いのです。
本記事では、IELTSスピーキングで受験者がよく犯す典型的な間違いを具体例とともに紹介し、それぞれの修正方法を解説します。特に「どのように答えを広げるか」「自然な会話をどう維持するか」「試験官に好印象を与える答え方は何か」といった実践的なポイントにフォーカスしています。
これからIELTSを受験する方はもちろん、すでに何度か挑戦して思うようにスコアが伸びない方にとっても、間違いを理解し、修正法を身につけることは大きな武器になります。正しい戦略を取り入れることで、自信を持って本番に臨み、目標スコアに近づけるでしょう。
Part 1: 試験全般でよくある間違い
1. 回答が短すぎる
よくある間違い
多くの受験者は、質問に対して「Yes, I do.」「No, I don’t.」のように、一言で終わらせてしまいます。これは会話として不自然に聞こえ、流暢さや語彙力をアピールできません。
修正法
試験では、最低2〜3文以上を目安に答えることを意識しましょう。自分の意見を述べた後、理由を加え、具体例を挙げると内容が充実します。
- 
例: - 
短すぎる答え: “Yes, I do.” 
- 
改善後: “Yes, I do. I usually read novels before I go to bed because it helps me relax and sleep better.” 
 
- 
2. 丸暗記したフレーズの使用
よくある間違い
事前に準備したスピーチや暗記フレーズをそのまま言うと、不自然さが目立ちます。試験官はすぐに「暗記した答え」だと気づき、流暢さや即興性の評価を下げます。
修正法
- 
フレーズや表現は「引き出し」として準備し、自分の言葉に置き換えて使う。 
- 
単語だけ覚えて、文は試験中に組み立てる。 
- 
実際に話す練習を繰り返し、「暗記した文章」ではなく「自然な会話」にする。 
3. 試験官を無視して話す
よくある間違い
机やカメラばかりを見て、試験官と目を合わせないケースがあります。これでは会話というよりも一方的な発表になり、自然なコミュニケーションが欠けていると判断されます。
修正法
- 
試験官を「会話相手」として意識する。 
- 
無理に凝視せず、時々アイコンタクトを取るだけで十分。 
- 
笑顔やうなずきを交えて、自然な会話を演出する。 
4. 試験を「正解探し」だと勘違いする
よくある間違い
受験者の中には「正しい答えを言わなければならない」と思い込み、緊張したり沈黙したりする人がいます。しかしIELTSスピーキングは知識を問う試験ではありません。
修正法
- 
自分の意見を堂々と述べればOK。答えに「正解・不正解」はない。 
- 
内容よりも流暢さ・論理性・語彙の多様性が評価される。 
- 
わからない時は、素直に説明する練習をしておく。 - 
例: “I haven’t thought about that much before, but I guess…” 
 
- 
5. 時間を気にしすぎて焦る
よくある間違い
「早く答えなきゃ」と思ってしまい、言葉を急いで詰め込み、不自然なリズムになることがあります。
修正法
- 
少し間を取って考えることは問題ありません。 
- 
“Well, let me think about that…” のような**フィラー(つなぎ表現)**を使う。 
- 
ゆっくり、落ち着いたテンポで話す方が高評価につながる。 
Part 2: Cue Cardでのよくある間違い
IELTSスピーキングのPart 2では、1分間の準備後に2分間のスピーチを行う形式です。多くの受験者がこのセクションを最も難しいと感じます。典型的な間違いとその修正法を見ていきましょう。
1. 話が短すぎる
よくある間違い
多くの受験者は、1分程度で話が尽きてしまい、長い沈黙が生じてしまいます。2分間を埋めることができないと、流暢さと一貫性の評価に大きな影響が出ます。
修正法
- 
準備時間に**5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)**を使ってメモを取る。 
- 
Cue Cardのトピックを広げる質問を自分で作っておく。 
- 
例: “Describe a memorable trip you had” → When was it? Who were you with? What did you do? Why was it memorable? 
2. 脱線してしまう
よくある間違い
話を膨らませようとして、Cue Cardの指示から大きく外れてしまうケースがあります。これではタスク達成度が下がってしまいます。
修正法
- 
Cue Cardに書かれているbullet pointsを必ずカバーする。 
- 
話を広げる時も、必ず元のテーマに戻す。 
- 
まとめで「だからこの経験は私にとって大切だった」のように再び中心に引き戻す。 
3. 過度に難しい語彙を使う
よくある間違い
「難しい単語を使えば高得点につながる」と勘違いし、普段使わない学術的な単語を多用して不自然なスピーチになる。
修正法
- 
自然に使える範囲で語彙を工夫する。 
- 
難しい単語よりも的確で正しい単語を使う方が評価される。 
- 
例: “I had a very exhilarating journey” よりも “It was really exciting and unforgettable” の方が自然。 
4. 構成がバラバラになる
よくある間違い
思いつくままに話すと、話の順序が前後し、まとまりがなくなります。
修正法
- 
シンプルな構成を意識する。 - 
Introduction(導入) 
- 
Body(詳細:出来事や感情) 
- 
Conclusion(まとめ) 
 
- 
- 
メモの段階でこの枠組みに沿ってアイデアを並べる。 
5. 準備時間を有効に使えない
よくある間違い
1分の準備時間で黙り込んでしまい、ほとんど何もメモを取らずに本番を迎える。
修正法
- 
短いフレーズでキーワードをメモ。文章にする必要はない。 
- 
例: Trip → Bohol, 2023, family, snorkeling, beach sunset, unforgettable 
- 
メモを「話の道しるべ」として使う。 
6. 声のトーンが単調になる
よくある間違い
長く話すことに集中するあまり、声の抑揚がなくなり、棒読みのように聞こえてしまう。
修正法
- 
感情や強調したい部分ではトーンを変える。 
- 
“It was AMAZING!” のように自然に声を上げるとメリハリが出る。 
Part 3: ディスカッションでのよくある間違い
IELTSスピーキングのPart 3では、試験官と抽象的・社会的なテーマについてディスカッションを行います。Part 2よりも高度な論理性や語彙力が求められるため、多くの受験者がつまずきやすいパートです。
1. 一言で終わる回答
よくある間違い
質問に対して “Yes, it is.” や “No, I don’t think so.” だけで終わらせてしまう。これでは意見は示せても、十分な言語能力をアピールできません。
修正法
- 
Opinion → Reason → Example → Conclusion の流れで答える。 
- 
例: - 
悪い例: “Yes, it is.” 
- 
良い例: “Yes, it is. I believe technology has made communication easier because people can instantly connect through social media. For example, I can talk to my relatives abroad every day. That’s why I think technology plays an important role in connecting people.” 
 
- 
2. 論理の飛躍
よくある間違い
思いついたアイデアを並べるだけで、答えがバラバラになってしまう。論理的な一貫性が欠けると「coherence(一貫性)」の評価が下がります。
修正法
- 
接続表現を活用して流れを整理する。 - 
Firstly, Secondly, Finally 
- 
On the one hand / On the other hand 
- 
As a result / Therefore / In conclusion 
 
- 
- 
意見を階段のように順序立てて説明することを意識する。 
3. 質問を誤解する
よくある間違い
抽象的な質問(例: 「教育は将来のキャリアにどのように影響を与えるか」)を誤解して全く違う方向に答えてしまうケースがあります。
修正法
- 
わからないときは沈黙せず、確認する勇気を持つ。 - 
例: “Could you please repeat the question?” 
- 
“Do you mean how education influences job opportunities?” 
 
- 
- 
こうすることで、試験官もむしろ「コミュニケーション能力がある」と評価してくれる。 
4. 難しい単語を無理に使う
よくある間違い
「Part 3だから高度な語彙を使わなきゃ」と思い、普段使わない単語を無理に入れて不自然な英語になる。
修正法
- 
シンプルな語彙でも論理展開をしっかりすれば高評価につながる。 
- 
難しい単語を1〜2個入れるだけでも十分。 
- 
例: “Technology has pros and cons” よりも “Technology has both advantages and disadvantages” の方が自然。 
5. 感情やニュアンスを伝えられない
よくある間違い
事実だけを述べて、個人的な意見やニュアンスが伝わらない。試験官にとっては「ただの情報の羅列」に聞こえてしまう。
修正法
- 
自分の立場を明確にするフレーズを使う。 - 
“From my perspective…” 
- 
“I strongly believe that…” 
- 
“In my opinion…” 
 
- 
- 
感情を込めて話すと、より自然で説得力が増す。 
6. 長く話そうとして脱線する
よくある間違い
アイデアを膨らませようとするあまり、本題から逸れてしまう。結果的に話がまとまらず、評価を下げる原因になる。
修正法
- 
必ず最後に「結論」をつけて締める習慣を持つ。 
- 
例: “So overall, I would say education is still one of the most important factors for a successful career.” 
頻出エラー別 修正ポイント
ここでは、Part 1〜3を通して多くの受験者が共通して抱える典型的なエラーをまとめ、それぞれの改善方法を紹介します。
1. 発音が不明瞭
よくある間違い
- 
子音や母音をはっきり発音できず、単語が聞き取りにくい。 
- 
アクセントが強すぎて、聞き手が理解しにくくなる。 
修正法
- 
シャドーイング:英語音声を真似して同時に発音。 
- 
音読練習:1日5〜10分、同じ文章を繰り返し読む。 
- 
録音して確認:自分の声を客観的に聞くことで改善点が見える。 
2. 文法が単純すぎる
よくある間違い
常に現在形や簡単な文しか使わず、文法の幅が見えない。
例: “I go to school. I like English. It is good.”
修正法
- 
意識的に多様な文法を使う。 - 
過去完了: “I had already finished my homework when my friend called.” 
- 
比較級: “Living in the city is more convenient than in the countryside.” 
- 
条件文: “If I had more time, I would travel more often.” 
 
- 
3. 語彙の繰り返し
よくある間違い
同じ単語ばかり繰り返してしまう。例: “good, good, good”
修正法
- 
シノニムを準備しておく。 - 
“good” → “great, excellent, wonderful, beneficial” 
- 
“bad” → “terrible, harmful, unpleasant, disadvantageous” 
 
- 
- 
自分の「よく使う単語リスト」を作り、それを言い換える練習をする。 
4. 長い沈黙
よくある間違い
答えが思いつかず、数秒以上黙ってしまう。
修正法
- 
**フィラー(つなぎ表現)**を習得する。 - 
“Well, let me think…” 
- 
“That’s an interesting question…” 
- 
“I haven’t thought about that before, but I guess…” 
 
- 
- 
これらを使えば、考える時間を自然に稼げる。 
5. スラングやカジュアルすぎる表現の多用
よくある間違い
“gonna”, “wanna”, “cool”, “awesome” などを多用しすぎる。試験では口語的すぎて評価が下がる場合がある。
修正法
- 
会話的な自然さは大事だが、中立〜ややフォーマルな表現を選ぶ。 
- 
“gonna” → “going to” 
- 
“cool” → “interesting / impressive” 
6. 声が小さい・自信がない
よくある間違い
自信なさそうに小声で答えると、試験官に「流暢でない」と思われる。
修正法
- 
少しオーバー気味に声を出す練習をする。 
- 
姿勢を正し、アイコンタクトを意識する。 
- 
実際に話す前に深呼吸をしてリラックスする。 
7. 英語のリズムを意識しない
よくある間違い
日本語のように単調に話してしまい、英語のイントネーションやリズムが伝わらない。
修正法
- 
質問文では上げ調子、説明や結論では下げ調子を意識。 
- 
TED Talks や YouTubeスピーキング動画を参考に真似する。 
効果的な練習法
スピーキングは知識だけでは伸びません。実際に声に出して練習し、間違いを修正し続けることがスコアアップの近道です。ここでは、IELTSスピーキングに特化した効果的な練習法を紹介します。
1. 録音して自己分析する
- 
自分の回答を録音して聞き直すと、発音・文法の誤り・不自然な間が客観的に確認できます。 
- 
初めは嫌でも、自分の声を分析することが改善への第一歩です。 
- 
チェックポイント: - 
文が短すぎないか? 
- 
単語の繰り返しが多すぎないか? 
- 
聞き手にわかりやすいリズムか? 
 
- 
2. 模擬面接を行う
- 
先生や友人に試験官役を頼んで本番形式の練習を繰り返す。 
- 
実際に他人の前で話すことで、緊張感に慣れることができる。 
- 
毎回フィードバックをもらい、改善点を次回に活かす。 
3. AIスピーキング練習ツールを使う
- 
最近はAIがリアルタイムで発音・文法・流暢さを評価してくれるツールも登場。 
- 
人に頼まなくても、24時間練習できるのがメリット。 
- 
注意点:AIの評価だけに頼らず、実際の試験官目線も想定して練習すること。 
4. フレームワークで答える練習
- 
意見 → 理由 → 例 → まとめ の流れで話す習慣をつける。 
- 
例: “Do you think children should use smartphones?” - 
Opinion: “Yes, they should, but with limits.” 
- 
Reason: “Because smartphones are useful for education.” 
- 
Example: “For instance, children can use apps to learn languages.” 
- 
Conclusion: “So overall, I believe smartphones can be beneficial if used wisely.” 
 
- 
5. シャドーイングとリピーティング
- 
シャドーイング:ネイティブ音声を聞きながら同時に声に出す練習。 
- 
リピーティング:音声を止めてすぐに同じ内容を繰り返す。 
- 
どちらも発音・リズム・イントネーションの改善に効果的。 
6. 語彙強化を「トピック別」に行う
- 
IELTSでよく出るトピック(教育、環境、テクノロジー、健康、文化など)ごとに使えるフレーズ集を準備。 
- 
例: 「環境」 - 
“reduce carbon emissions” 
- 
“renewable energy sources” 
- 
“environmental awareness” 
 
- 
7. 英語で日記や独り言を習慣化
- 
毎日3分でも英語で日記を書くと、語彙の引き出しが増える。 
- 
一人で独り言を英語でつぶやくのも効果的。 
- 
例: “Today I felt tired because I studied IELTS for three hours, but I’m proud of myself.” 
8. 「考える時間を作る練習」
- 
フィラーを使って自然に時間を稼ぐ練習をしておく。 
- 
模擬練習中でも「黙る」のではなく、”That’s a good point, let me think…” を使う癖をつける。 
まとめ
IELTSスピーキングは、単に「英語を話せるか」を試すだけではなく、自分の考えを明確に伝えられるか、自然で一貫したコミュニケーションができるかを測る試験です。多くの受験者は短すぎる回答、丸暗記の不自然な表現、発音の曖昧さ、あるいは論理の飛躍など、共通する間違いに陥りやすい傾向があります。
しかし、こうしたミスは「才能」ではなく、正しい戦略と練習法で改善可能です。本記事で紹介した修正法を実践すれば、着実に弱点を克服できます。例えば、回答を広げるために「意見+理由+例+まとめ」のフレームを活用する、Cue Cardでは5W1Hを使って話を膨らませる、Part 3では接続表現で論理を整理するなど、具体的な工夫はすぐに取り入れられるものばかりです。
また、発音や文法、語彙の使い方といった細かい部分も、録音練習や模擬面接、AIツールの活用、そして日々の独り言や日記といったシンプルな習慣で改善していけます。重要なのは、間違いを恐れず、継続的に練習し、毎回改善点を意識することです。
最終的に高得点を取る受験者は、完璧な英語を話す人ではありません。むしろ「試験の意図を理解し、自分の英語を最大限効果的に伝えられる人」です。あなたも本記事で紹介した間違いと修正法を意識すれば、IELTSスピーキングで自信を持って臨み、目標スコアに一歩近づけるでしょう。
FAQ:IELTSスピーキング対策:IELTS Speakingでよくある間違いと修正法
IELTSスピーキングでよくある間違いは何ですか?
受験者が最もよく犯す間違いは、回答が短すぎる、丸暗記のフレーズを使いすぎる、発音が不明瞭で伝わりにくい、話が脱線する、そして複雑な文法や語彙を避けて単純な表現に偏ってしまうことです。また、緊張による沈黙や「正しい答えを言わなければならない」という誤解も多く見られます。これらは戦略を理解していれば防げるエラーです。
Part 1の質問にはどれくらいの長さで答えるべきですか?
理想は2〜4文程度です。まず「はい/いいえ」や意見を述べ、その理由を1文で補足し、最後に具体例を簡単に挙げるとバランスが良くなります。例えば「はい、よく本を読みます。仕事で疲れた後にリラックスできるからです。昨夜も短編小説を読みました。」のように答えれば十分です。
試験官に質問を聞き返してもいいですか?
もちろん可能です。IELTSは知識を問う試験ではなく、コミュニケーション能力を評価します。わからない時は「すみません、もう一度繰り返していただけますか?」や「その質問は○○という意味ですか?」と確認する方が、沈黙するより高評価につながります。
暗記した答えに聞こえないようにするには?
文章を丸ごと暗記するのではなく、トピック別のキーワードやフレーズを「引き出し」として用意しましょう。そして試験本番では自分の言葉に置き換えて答えることが大切です。例えば「I have always been passionate about…」を暗記するのではなく、「私は昔から○○に興味があります」というアイデアを自由に言えるように準備します。
Part 2のCue Cardを上手に話すコツは?
1分間の準備時間で5W1H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どのように)をメモするのが効果的です。構成はシンプルに、導入→詳細→感情や理由→まとめ、の流れを守ると2分間話しやすくなります。また、脱線したら「だからこの経験は特に忘れられないのです」とトピックに戻すのがコツです。
話を長くしようとして脱線してしまいます。どうすれば?
「意見→理由→例→結論」のO-R-E-Cフレームを使いましょう。短くても論理的にまとまるため、無駄に広げずに済みます。話を広げたい場合は「もう一つの観点として…」と加えるだけで十分です。
流暢さと文法の正確さ、どちらが大事ですか?
両方大事ですが、多少の文法ミスは大きな減点にはなりません。むしろ止まらずに話し続ける方が流暢さで評価されます。ただし、全く複雑な文法を使わないとスコアは伸びないため、条件文や関係代名詞などを自然に取り入れると良いです。
フィラー(つなぎ表現)は使った方がいいですか?
有効に使うべきです。「Well, let me think…」「That’s a good question.」などを入れると自然に考える時間を稼げます。ただし多用しすぎると不自然なので、1回答につき1〜2回程度にとどめましょう。
発音が悪いと大きく減点されますか?
訛りがあっても問題はありません。大切なのは「明瞭さ」です。子音と母音をはっきり発音し、文章のイントネーションにメリハリをつけることで伝わりやすくなります。シャドーイングや音読練習を継続すれば改善が可能です。
語彙力を伸ばすにはどうすればいいですか?
単語を単独で覚えるのではなく、トピックごとに「使える表現のセット」を覚えるのがおすすめです。例えば環境のトピックなら「renewable energy」「carbon emissions」「environmental awareness」といったフレーズをまとめて練習すると、試験で自然に使えるようになります。
Part 3の抽象的な質問に対応するには?
抽象的な質問は「全体像→理由→具体例→結論」という流れで答えると整理しやすいです。まず大枠の意見を述べ、2つの理由を挙げ、その後に具体例を1つ紹介し、最後にまとめると論理的に聞こえます。接続詞(Firstly, However, Overallなど)を積極的に使うと一貫性が強調されます。
沈黙してしまった場合、どうすれば?
完全に黙り込むのは避けましょう。「That’s interesting. Let me think.」とつなぎ表現を使い、考えていることを口に出すことで自然に間を埋められます。また、質問をパラフレーズして「So, you’re asking about…」と確認するのも有効です。
試験前日にやるべきことは?
新しい単語や表現の暗記は避け、これまでのノートやよく出るトピックを軽く復習しましょう。模擬テストを1回行い、良い感触で終えるのがおすすめです。十分な睡眠をとり、リラックスして試験に臨むことが最も大切です。
最後に、スコアアップの最大のポイントは?
IELTSスピーキングは「正解を言う試験」ではなく「英語で自分の考えを伝える試験」です。間違いを恐れずに話し続けること、そして答えを広げる工夫を習慣にすることが最大のポイントです。日々の練習で「意見→理由→例→まとめ」の流れを体に染み込ませれば、自信を持って試験に臨むことができます。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			