IELTSスピーキング対策 IELTS Speakingに使える便利フレーズ集(ジャンル別)

はじめに

IELTSスピーキングテストでは、限られた時間の中で自分の考えを分かりやすく、かつ自然な英語で伝える力が求められます。その際に役立つのが「便利フレーズ」です。適切なフレーズを身につけておくことで、言葉につまる時間を減らし、論理的で流暢な回答を作ることができます。

本記事では、自己紹介・意見表明・比較・予測など、試験で頻出するジャンルごとに使える表現をまとめました。暗記してそのまま使うのではなく、自分の経験や意見に合わせてアレンジして練習することで、本番で自然に口から出てくるようになります。


自己紹介・個人的な背景(Part 1)

スピーキングテストの冒頭では、名前・出身地・趣味などのシンプルな質問が多く出されます。ここでは緊張をほぐしながら、自分を自然に表現できる便利フレーズを押さえておきましょう。

便利フレーズ例

  • I was born and raised in [city/country].
    (私は[都市/国]で生まれ育ちました)

  • Currently, I’m living in [place].
    (今は[場所]に住んでいます)

  • In my free time, I usually [activity].
    (自由時間にはたいてい[活動]をします)

  • I would describe myself as [adjective].
    (自分を[形容詞]だと表現します)

  • One thing you should know about me is…
    (私について知っておくべき一つのことは…です)

ポイント:短くてもはっきり話し、自分らしいエピソードを少し加えると、印象が良くなります。


意見を述べる・同意/反対する(Part 3で特に有効)

Part 3では抽象的・社会的なテーマについて自分の意見を述べる力が試されます。ここでは、自分の考えを明確に伝えたり、賛成・反対の立場をスムーズに示すための便利フレーズを覚えておきましょう。

便利フレーズ例

  • In my opinion, …
    (私の意見では…)

  • From my perspective, …
    (私の視点では…)

  • I strongly believe that …
    (私は強く〜だと信じています)

  • I couldn’t agree more with that idea.
    (その考えに全く同感です)

  • I see your point, but I would argue that …
    (あなたの意見は分かりますが、私は〜だと思います)

  • On the contrary, …
    (それとは反対に…)

ポイント:意見を述べる際には、理由や例を必ず添えると論理的に聞こえます。


理由を説明する

IELTSスピーキングでは、単に「Yes / No」で答えるだけでなく、その理由をしっかり述べることが高得点につながります。理由を自然につなげるフレーズを身につけておきましょう。

便利フレーズ例

  • The main reason is that …
    (主な理由は〜だからです)

  • This is due to the fact that …
    (これは〜という事実によるものです)

  • One possible explanation could be …
    (一つの説明は〜かもしれません)

  • This is mainly because …
    (これは主に〜だからです)

  • Another contributing factor is …
    (もう一つの要因は〜です)

ポイント:理由を述べた後に、できれば具体例を加えると説得力が増します。


比較・対比する

IELTSスピーキングでは、2つ以上の事柄を比較して意見を述べる質問がよく出ます。違いや共通点を整理して答えることで、論理的な表現力を示すことができます。

便利フレーズ例

  • Compared to [A], I think [B] …
    ([A]と比べると、[B]は〜だと思います)

  • On the one hand …, on the other hand …
    (一方では〜、他方では〜)

  • While it is true that [A], it is also important to note that [B].
    ([A]は事実ですが、同時に[B]も重要です)

  • In contrast, …
    (対照的に、〜)

  • Both [A] and [B] have their advantages, but …
    ([A]と[B]の両方に利点はありますが…)

ポイント:比較する際は、単なる違いだけでなく「どちらがより良いか」「状況によって変わるか」まで言及すると高評価につながります。


未来を予測する

Part 3では「将来どうなるか」といった質問がよく出題されます。確実に断定するのではなく、「可能性」や「予想」として表現できるフレーズを使うと自然です。

便利フレーズ例

  • In the future, it’s likely that …
    (将来〜になる可能性があります)

  • I expect that …
    (〜になると予想します)

  • It’s hard to say for sure, but I believe …
    (確実には言えませんが、〜だと思います)

  • There’s a good chance that …
    (〜になる可能性は高いです)

  • If this trend continues, we might see …
    (この傾向が続けば、〜が見られるかもしれません)

ポイント:未来について語るときは「絶対こうなる」と断定せず、柔らかい表現を使うのがコツです。


具体例を挙げる

IELTSスピーキングでは、意見や理由を裏付けるために具体例を加えると説得力が増します。特にPart 2・3で、自分の経験や社会的な事例を簡単に紹介できると高評価につながります。

便利フレーズ例

  • For example, …
    (例えば…)

  • To illustrate this point, …
    (この点を説明するために…)

  • One clear example is …
    (明確な例は〜です)

  • Such as …
    (〜のように)

  • A good case in point is …
    (良い例として〜があります)

ポイント:例を挙げるときは、短く具体的に。長く話しすぎると焦点がぼやけてしまうので注意しましょう。


時間のつなぎ・考えるときに使える表現

試験中、すぐに答えが浮かばないこともあります。その場をつなぐ自然なフレーズを使えば、沈黙を避けながら考える時間を稼げます。

便利フレーズ例

  • That’s an interesting question…
    (それは面白い質問ですね…)

  • Let me think for a moment.
    (少し考えさせてください)

  • Well, to be honest…
    (そうですね、正直に言うと…)

  • I haven’t thought about that before, but…
    (それについて考えたことはありませんが…)

  • What I mean is…
    (つまり、私が言いたいのは…)

ポイント:沈黙を避けるために「つなぎフレーズ」を準備しておくと安心。自然に使えれば、流暢さの評価も下がりません。


まとめ

IELTSスピーキングで高得点を取るためには、語彙力や文法力だけでなく「使える便利フレーズ」をいかに自然に活用できるかが重要です。

今回ご紹介したフレーズは、自己紹介から意見表明、理由説明、比較、未来予測、具体例提示、そして時間を稼ぐ表現まで、試験で頻出する場面をカバーしています。ただ暗記するのではなく、自分の経験や意見に合わせて練習することで、本番でもスムーズに言葉が出てくるようになります。

コツは「練習のときから声に出すこと」。鏡の前や録音を使って繰り返すことで、自信を持って試験に臨めるでしょう。


FAQ:IELTSスピーキング対策 IELTS Speakingに使える便利フレーズ集(ジャンル別)

IELTSスピーキングの便利フレーズは暗記だけで十分?

暗記だけでは不十分です。フレーズは自分の経験・意見と結びつけてリハーサルし、状況に合わせて言い換えられるように練習しましょう。

Part 1で最初に言うと印象が良いフレーズは?

“I was born and raised in … / In my free time, I usually …” のような短く明瞭な自己紹介が有効です。1~2文で端的にまとめましょう。

意見を述べるときの定番フレーズは?

“In my opinion, … / From my perspective, … / I strongly believe that …” が使いやすいです。続けて理由を1~2点添えます。

同意・反対を丁寧に伝えるには?

同意は “I couldn’t agree more.”、留保付き同意は “I see your point, but …”、反対は “On the contrary, …” などを使います。

理由説明をスムーズにつなぐ表現は?

“The main reason is that … / This is mainly because … / Another contributing factor is …” などで論理的に展開します。

比較・対比に便利な型は?

“Compared to A, B … / On the one hand …, on the other hand … / While it is true that A, it is also important that B …” が定番です。

未来を予測する安全な言い回しは?

断定を避けて “It’s likely that … / I expect that … / If this trend continues, we might see …” のように確度を調整します。

例を挙げたいときの自然な導入は?

“For example, … / To illustrate this point, … / A good case in point is …” を使い、短く具体的な例を添えます。

答えに詰まったときの時間稼ぎフレーズは?

“That’s an interesting question. / Let me think for a moment. / Well, to be honest …” を使い、5~7秒で要点に戻ります。

フレーズを自然にするための練習法は?

  • シャドーイング:音声に重ねて発話
  • 分解→再構成:型を入れ替えて自分事に
  • 録音・セルフレビュー:冗長表現を削る

バンド7以上で差がつくポイントは?

定型に加えて言い換え(paraphrasing)ディスコースマーカー“however, furthermore, on balance” など)の使い分けです。

避けるべきNG表現や癖は?

  • 同じ導入の乱用(例:毎回 “I think …”)
  • 断定過多(“definitely, absolutely” の多用)
  • 長すぎる例・脱線

短時間で仕上げる直前チェックは?

  • 各パートで使う導入フレーズを3つずつ選定
  • 自分の定番トピック(趣味・仕事・学習)に当てはめて30秒スクリプト化
  • 言い換え語彙を名詞・形容詞・動詞で各3つ準備

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