目次
- IELTSスピーキング対策 Part 2 完全攻略: 2分間スピーチの作り方- はじめに
- Part 2の基本構成
- 出題されるトピックの特徴
- スピーチの組み立て方(黄金フレームワーク)
- 1分間準備のコツ
- サンプルスピーチ例(トピック:思い出に残る旅行)
- よくある失敗と対策
- まとめ
- FAQ:IELTSスピーキング対策 Part 2 完全攻略: 2分間スピーチの作り方
- IELTSスピーキングPart 2の準備時間は1分だけ?何をすべき?
- 2分間ちょうど話さないと減点されますか?
- カードの全てのポイントに触れられなかったら不利になりますか?
- 話す内容は事実でなければいけませんか?作り話はNG?
- 暗記したスクリプトをそのまま言っても大丈夫?
- 沈黙しそうなときの「つなぎ表現」は?
- 難しい単語を使うべき?簡単な語でも高得点は可能?
- 文法ミスが心配。流暢さとのバランスは?
- 発音やアクセントはどの程度評価に影響しますか?
- 時間配分の目安は?
- ネタが思いつかないときはどうする?
- カードの質問順に絶対従うべき?
- どの時制を使えばいい?
- 具体例はどれくらい必要?
- 緊張で声が小さくなる…対策は?
- 時間が余った/足りなかった場合のリカバリーは?
- どれくらい練習すれば効果が出る?
- Part 2の内容はPart 3に影響しますか?
- 話題が苦手なテーマだったら?
- 例え・比喩は使った方がいい?
- メモは英語で書くべき?母語は?
- 採点基準に直結するチェックリストは?
 
IELTSスピーキング対策 Part 2 完全攻略: 2分間スピーチの作り方
はじめに
IELTSスピーキングのPart 2は、受験者が最も緊張しやすいパートのひとつです。試験官から渡されたトピックカードに沿って、1分間で準備を行い、その後2分間スピーチを続ける必要があります。短時間で構成を考え、流暢に自分の意見や経験を表現する力が求められるため、多くの人にとって難しく感じられるでしょう。
しかし、あらかじめスピーチの型を理解し、練習を重ねておけば誰でも対応できるようになります。本記事では、Part 2の基本ルールから、2分間を乗り切るための効果的な構成法、使いやすいフレーズ、そして実際のスピーチ例までをわかりやすく解説します。
Part 2の基本構成
IELTSスピーキングPart 2は、試験の中でも独特な形式を持っています。ここでは、流れとルールを整理しておきましょう。
流れ
- 
Cue Card(お題カード)が渡される - 
例:「Describe a memorable trip you had」など。 
- 
カードには必ず「You should say: ~」という質問項目が3〜4つ書かれている。 
 
- 
- 
準備時間:1分間 - 
メモ用紙と鉛筆が渡される。 
- 
箇条書きでアイデアやキーワードを書いて整理する。 
 
- 
- 
スピーチ時間:最大2分間 - 
試験官が「You may start speaking」などと促したらスピーチ開始。 
- 
最低1分以上話し続ける必要がある。 
- 
2分を超えると試験官が「Thank you」と止めてくれる。 
 
- 
採点で重視されるポイント
- 
流暢さと一貫性(Fluency and Coherence) 
 止まらず、論理的に話しをつなげられるか。
- 
語彙力(Lexical Resource) 
 適切な表現や多様な語彙を使えているか。
- 
文法(Grammatical Range and Accuracy) 
 基本的な文法を正しく、かつバリエーション豊かに使えるか。
- 
発音(Pronunciation) 
 明瞭で聞き取りやすい発音か。
重要ポイント
- 
時間配分を意識する - 
導入(15秒程度) 
- 
本題・詳細(90秒程度) 
- 
まとめ(15秒程度) 
 
- 
- 
必ず自分の経験や意見に結びつける 
 → 一般論より「具体的なストーリー」が評価されやすい。
出題されるトピックの特徴
IELTSスピーキングPart 2で出題されるテーマは、身近で答えやすいものが中心です。専門知識や高度な学術的内容は問われません。
主な傾向
- 
個人的な経験に関するもの - 
例:思い出に残る旅行、特別なイベント、影響を受けた人、本や映画など。 
 
- 
- 
日常生活に関連するもの - 
例:よく行く場所、好きな料理、使っているアプリ、住んでいる街について。 
 
- 
- 
意見や価値観を引き出すもの - 
例:挑戦したこと、尊敬する人物、学んだことや大切にしている習慣。 
 
- 
出題カード(Cue Card)の例
- 
Describe a person who inspires you. 
- 
Describe a memorable trip you had. 
- 
Describe a piece of advice you received. 
- 
Describe a place you would like to visit in the future. 
ポイント
- 
難しい単語を使わなくても大丈夫 
 → むしろ、自然で具体的なエピソードの方が高評価につながる。
- 
「個人の体験+感想」を語ることがカギ 
 → 単なる説明ではなく、自分の気持ちや学んだことを加えると内容が豊かになる。
スピーチの組み立て方(黄金フレームワーク)
2分間のスピーチを安定して話すためには、**シンプルな型(フレームワーク)**を持っておくと安心です。ここでは4ステップの構成を紹介します。
1. Introduction(導入)
- 
トピックを言い換えてシンプルに紹介 
- 
例: - 
“I’d like to talk about…” 
- 
“One experience I’ll never forget is…” 
 
- 
⏱目安:15〜20秒
2. Background(背景)
- 
いつ、どこで、誰と、なぜその出来事があったのかを説明 
- 
例: - 
“It happened last summer when I was in high school…” 
- 
“I went there with my best friend…” 
 
- 
⏱目安:20〜30秒
3. Main Details(詳細)
- 
Cue Cardに書かれた質問項目を一つずつ答える 
- 
具体的な行動や出来事、感情を盛り込む 
- 
例: - 
“First of all, we visited…” 
- 
“Another memorable moment was when…” 
 
- 
⏱目安:60〜80秒
4. Conclusion(まとめ・感想)
- 
出来事から学んだことや感じたことを加える 
- 
例: - 
“This experience taught me…” 
- 
“That’s why it was unforgettable.” 
 
- 
⏱目安:15〜20秒
ポイント
- 
時間配分をイメージして練習する 
- 
必ず自分の意見や感情を入れる(「ただの説明」にならないようにする) 
- 
シンプルでも一貫性のある流れを意識する 
1分間準備のコツ
Part 2では、スピーチ前にわずか1分間の準備時間しかありません。この短い時間をどう使うかで、話しやすさが大きく変わります。
1. メモは「箇条書き」で
- 
完全な文章を書く時間はありません。 
- 
キーワードや短いフレーズを3〜4個メモするだけで十分。 
- 
例: - 
“Kyoto trip / with friends / autumn leaves / first time abroad” 
 
- 
2. Cue Cardの質問に沿って整理
カードには通常3〜4の質問が書かれています。
➡ それぞれに1つずつ答えのヒントをメモしておくと、スピーチ中に迷わない。
3. 時間配分をイメージする
- 
導入:15秒 
- 
背景:20〜30秒 
- 
詳細:60〜80秒 
- 
まとめ:15〜20秒 
 → トピックに偏りすぎないようにするのがコツ。
4. 具体的なエピソードを選ぶ
- 
一般的な話ではなく、自分の体験に結びつける。 
- 
「リアルなストーリー」があると内容が豊かになり、自然と時間も埋められる。 
5. 使えるフレーズをあらかじめ決めておく
「導入」「つなぎ」「まとめ」の定番表現を覚えておけば、準備段階で安心感が増す。
Part 2では、流れを作るための「型フレーズ」を覚えておくと安心です。特に導入・展開・まとめで役立つ表現を紹介します。
1. 導入(話し始め)
- 
“I’d like to talk about…” 
- 
“I’m going to describe…” 
- 
“One experience I’ll never forget is…” 
2. 背景を説明する
- 
“It happened when I was in high school…” 
- 
“I experienced this last summer in…” 
- 
“I went there with my close friends / family…” 
3. 詳細を展開する
- 
“First of all…” 
- 
“Another important thing is…” 
- 
“One highlight was…” 
- 
“What impressed me most was…” 
4. 感情を表現する
- 
“I was really excited because…” 
- 
“It was challenging but rewarding…” 
- 
“I felt nervous at first, but then…” 
5. まとめ・感想
- 
“Overall, it was a valuable experience because…” 
- 
“This experience taught me…” 
- 
“That’s why it still means a lot to me.” 
ポイント
- 
難しい単語より、自然でシンプルな表現を繰り返し使う方が安心。 
- 
「自分の体験」を語るときに、これらのフレーズをストーリーのつなぎ目として活用するとスムーズに話せる。 
サンプルスピーチ例(トピック:思い出に残る旅行)
Cue Cardの例題
Describe a memorable trip you had. You should say:
- 
Where you went 
- 
Who you went with 
- 
What you did there 
- 
And explain why it was memorable 
モデルスピーチ(約2分想定)
*”I’d like to talk about a trip I took to Kyoto, Japan, about two years ago.
I went there with two of my close friends during our university vacation, and we stayed for about a week.
During the trip, we visited a lot of famous temples, enjoyed traditional Japanese food, and walked around the beautiful streets of Gion. One highlight was seeing the autumn leaves at Kiyomizu-dera Temple, which was absolutely breathtaking.
This trip was memorable because it was the first time I had traveled abroad without my family. I learned how to plan everything by myself, and it gave me a strong sense of independence. It also brought me closer to my friends since we shared so many wonderful experiences together.
Overall, that trip gave me not only beautiful memories but also more confidence in myself.”*
解説
- 
Introduction(導入) → “I’d like to talk about…” で自然に開始 
- 
Background(背景) → 「いつ」「誰と」「どこで」を簡単に提示 
- 
Main Details(詳細) → 観光や体験を2つ以上話している 
- 
Conclusion(まとめ) → 自分の学びや感情で締めている 
この流れを真似すれば、他のトピックにも応用可能です。
よくある失敗と対策
1. 途中で話が止まる
- 
原因:準備不足、言葉が出てこない 
- 
対策: - 
箇条書きメモを見ながら進める 
- 
「つなぎフレーズ」(First of all, Another point is)を用意しておく 
 
- 
2. 一般論ばかりで個人性がない
- 
原因:「旅行は楽しいです」「本を読むのは大切です」など抽象的に話してしまう 
- 
対策: - 
必ず「自分の具体的な経験」を入れる 
- 
「いつ」「どこで」「誰と」「どう感じたか」を盛り込む 
 
- 
3. 時間が足りない/余る
- 
原因:詳細を話しすぎる or 簡単に話しすぎる 
- 
対策: - 
1分ごとに話す内容を区切って練習する 
- 
時間が余ったら「感情」や「学び」を付け足す 
 
- 
4. 文法や発音のミスを気にしすぎる
- 
原因:正しい英語を意識しすぎて沈黙してしまう 
- 
対策: - 
文法ミスより「流暢さ」が重視されることを理解する 
- 
間違えても止まらずに言い換える練習をする 
 
- 
5. 声が小さい/自信がない
- 
原因:緊張や不安 
- 
対策: - 
録音して練習し、自分の声に慣れる 
- 
姿勢を正して、試験官に話しかけるイメージでスピーチする 
 
- 
まとめ
IELTSスピーキングPart 2は、受験者にとって大きな山場ですが、正しい準備と練習を重ねれば確実に攻略できます。
- 
Cue Cardに沿って 導入 → 背景 → 詳細 → まとめ の4ステップで話す 
- 
1分間準備では キーワードを箇条書き にして流れを作る 
- 
難しい単語よりも シンプルで自然な表現 を意識する 
- 
具体的な体験+感情 を盛り込むことで内容が豊かになる 
- 
文法の正確さよりも 流暢さと一貫性 が重要 
大切なのは「完璧な英語」ではなく「止まらずに自分のストーリーを伝えること」です。
練習を重ねて、自分のエピソードをストックしておけば、どんなトピックにも対応できるようになります。
自信を持って話せるようになれば、Part 3のディスカッションにもつながり、スピーキング全体のスコアアップに直結します。
FAQ:IELTSスピーキング対策 Part 2 完全攻略: 2分間スピーチの作り方
IELTSスピーキングPart 2の準備時間は1分だけ?何をすべき?
はい、準備は1分です。完全な文ではなく、キーワードを3〜4個だけ箇条書きで書きましょう(例:time/place/people/highlight/lesson)。カードの各質問に対して1つずつヒントを書くと迷いません。
2分間ちょうど話さないと減点されますか?
ちょうど2分である必要はありません。最低1分以上、試験官に止められるまで自然に話し続けることが大切です。途中で「Thank you」と言われたら、十分に評価材料が集まった合図です。
カードの全てのポイントに触れられなかったら不利になりますか?
大きな減点ではありませんが、一貫性や内容の充実の観点でマイナスになり得ます。最初に「今日は主にAとBに焦点を当てます」と宣言し、重要点から話すのが安全です。
話す内容は事実でなければいけませんか?作り話はNG?
スピーキングは創造的な回答も許容されます。信頼できる範囲での脚色は問題ありません。大切なのは流暢さ・一貫性・語彙と文法の幅です。
暗記したスクリプトをそのまま言っても大丈夫?
丸暗記は避けましょう。暗記口調は流暢さや自然さを損ね、質問と合わない内容を話してしまうリスクもあります。型(導入→背景→詳細→まとめ)と汎用フレーズだけ覚えるのが効果的です。
沈黙しそうなときの「つなぎ表現」は?
例:“Let me think for a second.” / “First of all…” / “Another memorable moment was…” / “What impressed me most was…”。短いフィラーは流れを保つのに有効です。
難しい単語を使うべき?簡単な語でも高得点は可能?
自然で正確に使える語彙が最優先。難語に頼るより、コロケーションや言い換えの幅(really exciting → absolutely thrilling / very helpful → incredibly useful)を見せる方が評価につながります。
文法ミスが心配。流暢さとのバランスは?
小さなミスは気にしすぎないでください。止まらずに話し続ける方が重要です。自己修正も評価対象です(“It was happen—sorry, it happened last year.”)。
発音やアクセントはどの程度評価に影響しますか?
明瞭さが基準です。アクセントの有無ではなく、ストレス・イントネーション・連結が聞き取りやすいかがポイント。単語ごとではなくチャンクで発話する練習を。
時間配分の目安は?
導入15秒 → 背景20〜30秒 → 詳細60〜80秒 → まとめ15〜20秒。練習時はタイマーを使い、各セクションの長さを体に覚えさせましょう。
ネタが思いつかないときはどうする?
日常の小さな出来事を「学び」につなげましょう。例:近所の公園 → ストレス解消と習慣化の大切さ、学校行事 → チームワーク。普段から3〜5個の「鉄板エピソード」を用意しておくと安心です。
カードの質問順に絶対従うべき?
推奨は従うことですが、自然な流れを重視して順序を少し入れ替えても構いません。聞き手が追えるように接続詞で道筋を示しましょう(“First… Next… Finally…”)。
どの時制を使えばいい?
出来事は過去形が基本。ただし背景説明に過去進行、結果や影響に現在完了、一般的事実に現在形と、時制の使い分けを見せると評価が上がります。
具体例はどれくらい必要?
少なくとも2つの具体的ディテールを推奨(場所・人・行動・感情・数字・描写)。「何をしたか」に加えて「なぜ大事か」を一文で結ぶと締まります。
緊張で声が小さくなる…対策は?
開始前に深呼吸、最初の一文を暗唱レベルで用意(“I’d like to talk about …”)。椅子に深く座りすぎず、相手の目線近くを見て、チャンクごとに区切って話しましょう。
時間が余った/足りなかった場合のリカバリーは?
余ったら「感情」「学び」「比較」を追加(“Another reason it was special was …”)。足りない場合は要約で締める(“To sum up, it made me more confident.”)。
どれくらい練習すれば効果が出る?
1トピック2〜3回の録音練習を週3〜4日、計2〜3週間続けると、時間感覚と流暢さが安定します。録音は必ず聞き返し、詰まり箇所と冗長表現をメモして改善します。
Part 2の内容はPart 3に影響しますか?
はい。Part 3はPart 2のトピックを一般化・深掘りする傾向があります。Part 2の最後に「学び」や「社会的視点」を一文入れておくと、Part 3に橋をかけられます。
話題が苦手なテーマだったら?
“If I’m honest, I don’t usually …, but recently I tried … and I realized …”のように認めた上で、近い経験へピボットするのがコツです。
例え・比喩は使った方がいい?
適度な比喩は表現に幅を与えます(“The view was like a painting.”)。言い過ぎず、簡潔に一箇所入れると効果的です。
メモは英語で書くべき?母語は?
英語推奨ですが、瞬時に思い出せるなら母語のキーワードでも構いません。発話は必ず英語で行い、メモは視覚のフックと割り切りましょう。
採点基準に直結するチェックリストは?
①止まらずに話したか ②論理の流れがあるか ③適切な語彙の言い換えを使ったか ④文法の幅(時制・関係詞・接続)が出たか ⑤発音が明瞭か。この5点を録音後に自己評価しましょう。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			