目次
- IELTS受験総合ガイド: 受験に必要な準備(持ち物・当日の流れ)- はじめに
- IELTS当日に必要な持ち物
- 試験当日の流れ(午前〜午後)
- 試験当日の注意点
- よくあるトラブルと対策
- 試験終了後
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
- 当日に必要な持ち物は?
- IDは申込時と同じでないとダメ?
- パスポートを更新・紛失した場合は?
- 遅刻したら受験できますか?
- 飲み物や食べ物の持ち込みは?
- スマホやスマートウォッチは?
- 服装の指定はありますか?
- リスニングはヘッドホン?スピーカー?
- 筆記用具は持参してもいいですか?
- 休憩やトイレはいつ行けますか?
- スピーキングは同日?別日?
- 試験結果はいつ確認できますか?
- TRF(成績証明書)の受け取り方法は?
- スコアの有効期限は?
- 再採点(EOR)はできますか?
- 試験をリスケ・キャンセルできますか?
- 医療的配慮(アコモデーション)は?
- スペリングや大文字・小文字は減点対象?
- アクセントやスピードはスピーキング評価に影響する?
- メモや下書きは持ち帰れますか?
- コンピューター実施とペーパー実施の違いは?
- 不正行為とみなされるのは?
- 当日のチェックリストはありますか?
 
IELTS受験総合ガイド: 受験に必要な準備(持ち物・当日の流れ)
はじめに
IELTS(International English Language Testing System)は、世界140カ国以上で受け入れられている国際的な英語能力試験です。留学や海外就職、移住申請などで高い信頼性を誇り、多くの受験者が毎年挑戦しています。
しかし、試験で実力を発揮するためには、英語力そのものだけでなく「当日の準備」も非常に重要です。身分証明書を忘れたり、試験会場での流れを知らなかったりすると、せっかくの努力が無駄になりかねません。
この記事では、IELTS受験に必要な 持ち物リスト や、試験当日の 受付から終了までの流れ をわかりやすく解説します。初めて受験する方でも安心して試験に臨めるよう、事前に知っておきたいポイントをまとめています。
IELTS当日に必要な持ち物
試験当日は、持ち物の不備で受験できなくなるケースもあるため、前日までに必ずチェックしておきましょう。以下が、IELTS公式で認められている代表的な持ち物です。
1. パスポート(または指定ID)
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最重要アイテム。申込時に登録したものと同じIDでなければ受験不可。 
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有効期限が切れている場合は無効。コピーや写真では代用できません。 
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試験中も机の上に置いておくよう指示される場合があります。 
2. 受験票(Confirmation Letter)
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申込後にメールで届く確認書。会場や開始時間、注意事項が記載されています。 
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印刷して持参、またはスマホで提示可能。 
3. 筆記用具は不要
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鉛筆・消しゴム・シャープナーは試験センターが準備してくれます。 
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持参しても使用できない場合が多いので注意。 
4. 水(透明なボトル)
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ラベルを剥がした透明のペットボトルまたは容器に入った水のみ持ち込み可。 
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飲料以外は不可。スポーツドリンクや缶飲料は持ち込み禁止。 
5. そのほかの注意点
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電子機器(スマホ・スマートウォッチなど) はすべてロッカーに預ける必要があります。試験室への持ち込みは厳禁。 
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大きな荷物(バッグやリュック)も持ち込み不可。会場に用意されたロッカーを利用します。 
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防寒対策として、会場の冷房が強い場合に備え、薄手の上着を持参すると安心です。 
試験当日の流れ(午前〜午後)
IELTSは、受付から終了までしっかりとした流れがあります。初めての受験者にとっては緊張する時間ですが、事前に流れを知っておけば安心して臨めます。
1. 受付・本人確認
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会場に到着したら、まず受付で 身分証の確認 が行われます。 
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その際に 写真撮影・指紋認証 を行うこともあります。これは本人確認のために必須です。 
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貴重品以外の荷物はロッカーに預け、必要最小限のものだけを持って試験室へ入ります。 
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机の上には「受験番号シール」が貼られ、自分の席が指定されます。 
2. リスニング(約30分+解答転記10分)
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最初に行われるのがリスニング。ヘッドホンを使う会場とスピーカーで流す会場があります。 
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4つのパートに分かれており、日常会話から学術的な講義まで幅広いトピックが出題されます。 
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音声は一度しか流れないため、集中力が求められます。 
3. リーディング(60分)
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3つの長文パッセージを読み解き、40問に解答します。 
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AcademicとGeneralで内容は異なりますが、時間は同じ60分。 
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メモや下書きは自由ですが、解答はすべて解答用紙に記入する必要があります。 
4. ライティング(60分)
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Task 1(約150語の文章作成)と Task 2(約250語のエッセイ)を制限時間内に仕上げます。 
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Academicではグラフや表の分析、Generalでは手紙や実用的な文章が中心。 
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Task 2のエッセイは配点比率が高いため、時間配分に注意が必要です。 
5. 休憩時間
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リスニング・リーディング・ライティングが終了した後、スピーキングまでに休憩があります。 
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同日にスピーキングを受験する場合は短時間の待機、別日に設定されている場合はここで終了となります。 
6. スピーキングテスト(11〜14分)
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1対1の面接形式で行われます。 
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構成は以下の3パート: - 
自己紹介・日常的な質問(例:趣味、住んでいる街) 
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個別トピックのスピーチ(1分準備+2分発表) 
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試験官とのディスカッション(トピックに関連した深掘り質問) 
 
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「正しい答え」よりも、自然で論理的な表現が評価されます。 
試験当日の注意点
IELTSは国際的な基準に基づいて運営されているため、試験当日のルールやマナーを守らないと失格になる可能性があります。スムーズに受験を終えるために、以下の点を必ず意識しておきましょう。
1. 遅刻は絶対にNG
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リスニング・リーディング・ライティングの試験は一斉に開始されるため、1分でも遅れると受験できません。 
- 
交通機関の遅延や道に迷うリスクを考え、会場には 30分〜1時間前 に到着するのが安心です。 
2. 服装は快適さを重視
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ドレスコードはありませんが、長時間座っても疲れにくい服装がおすすめです。 
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会場によっては冷房が強いこともあるため、薄手のカーディガンやジャケットを持参すると安心。 
3. 試験中の行動ルール
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試験官の指示に従わない行動(勝手に問題をめくる、終了後に解答を続けるなど)は不正行為とみなされます。 
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他の受験者を妨害する行為(音を立てる、私語など)も禁止。 
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解答は必ず 解答用紙に記入。問題用紙は持ち帰り不可。 
4. 体調管理を万全に
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前日は十分な睡眠を取り、当日は軽めの食事で臨むと集中力を保ちやすいです。 
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試験時間が長いため、直前にカフェインや糖分を摂りすぎるのは控えましょう。 
5. メンタル面のコントロール
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初受験の場合、緊張で本来の実力を発揮できないこともあります。 
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深呼吸をしたり、試験前に軽くストレッチをしてリラックスすることがおすすめです。 
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「満点を取らなければ」と考えすぎず、目標スコアを意識して挑むと気持ちが安定します。 
よくあるトラブルと対策
IELTSの試験当日は緊張しやすく、普段なら起きないようなミスやトラブルが発生することもあります。ここでは代表的なケースと、その回避方法を紹介します。
1. 身分証明書を忘れた
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トラブル:パスポートや登録済みのIDを忘れると受験不可。 
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対策:前日の夜にバッグへ入れておき、チェックリストを使って確認。 
2. 会場を間違えた
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トラブル:試験センターは複数ある都市もあり、間違うと間に合わない。 
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対策:受験票の住所を正確に確認し、Googleマップで事前に経路検索しておく。 
3. リスニングで音が聞き取りづらい
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トラブル:ヘッドホンが不調、音が小さいなどで集中できない。 
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対策:開始前に必ず試し聞きを行い、問題があればすぐに手を挙げて試験官に伝える。 
4. 試験中に緊張で頭が真っ白になる
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トラブル:焦って解答できない、文章が浮かばない。 
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対策:まずは解ける問題から取り組み、メモやアウトラインを書き出して落ち着く。 
5. 体調不良
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トラブル:急な腹痛や頭痛で集中できない。 
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対策:試験前日は十分な睡眠・食事を心がけ、必要なら薬を持参(会場規定に従う)。 
6. 解答用紙に書き忘れ
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トラブル:問題冊子に答えを書いたまま提出してしまう。 
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対策:リスニングでは最後に転記時間があるので必ず記入、リーディングとライティングは時間を残して見直しを行う。 
試験終了後
IELTSは試験が終わったあとも、スコア確認や成績証明書(TRF)の受け取りなど、受験者が把握しておくべき流れがあります。
1. 試験終了時の注意
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問題用紙やメモ用紙はすべて回収され、持ち帰り不可。 
- 
解答用紙に名前や受験番号を書き忘れていないか、最後に必ず確認。 
- 
試験官の指示があるまで席を立たないこと。 
2. ロッカーから荷物を受け取り
- 
預けていたスマホやバッグを返却してもらい、忘れ物がないかチェック。 
- 
特にパスポートや貴重品を忘れやすいため注意。 
3. スコアの確認方法
- 
スコアは 試験日から約13日後 に公式サイトでオンライン確認可能。 
- 
確認には受験番号や登録情報が必要。 
4. 成績証明書(TRF)の受け取り
- 
TRF(Test Report Form)は紙媒体で発行されます。 
- 
受け取り方法はセンターによって異なり、郵送または会場受け取り。 
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大学や移住機関に直接送付してもらうことも可能なので、申込時に必要数を申請しておくと便利。 
5. スコアの有効期限
- 
IELTSのスコアは 通常2年間有効。 
- 
留学やビザ申請では、提出時点で有効期限内である必要があります。 
まとめ
IELTSは単なる英語力のテストではなく、試験当日の準備や行動も大きくスコアに影響します。
- 
必要な持ち物は パスポート(登録済ID)+受験票+透明ボトルの水 が基本。 
- 
試験当日の流れは 受付 → 本人確認 → 筆記試験(リスニング・リーディング・ライティング) → 休憩 → スピーキング。 
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遅刻やID忘れは即受験不可につながるため、前日までの準備が必須。 
- 
会場でのルールを守り、落ち着いて試験に臨むことが最も大切。 
- 
試験終了後は 約13日後にスコア確認、TRFの受け取りも忘れずに。 
しっかり準備すれば、不安を最小限に抑えて試験に集中できます。IELTS本番は、自分の努力を証明する絶好のチャンスです。万全の準備で、自信を持って臨みましょう。
よくある質問(FAQ)
IELTS受験の準備や当日の流れに関するよくある質問をまとめました。
当日に必要な持ち物は?
申込時に登録したパスポート(または指定ID)、受験票(Confirmation Email/Letter)、ラベルを剥がした透明ボトルの水。筆記用具は会場が用意するため不要です。
IDは申込時と同じでないとダメ?
はい。申込時に登録したIDと同一で有効期限内の原本のみ有効です。コピーや写真は不可です。
パスポートを更新・紛失した場合は?
新パスポート発行後、試験日前にセンターへ連絡し、登録情報の更新手続きをしてください。手続きが間に合わない・連絡がない場合は受験不可になることがあります。
遅刻したら受験できますか?
できません。リスニング・リーディング・ライティングは一斉開始のため、締切後の入室は認められません。30〜60分前到着を目安にしてください。
飲み物や食べ物の持ち込みは?
試験室内はラベルなし透明ボトルの水のみ可。食べ物は不可です(休憩スペースで可の場合あり)。
スマホやスマートウォッチは?
試験室内への持ち込みは不可。電源を切り、ロッカーに預けます。試験中に所持・使用が発覚すると失格となる場合があります。
服装の指定はありますか?
指定はありませんが、長時間座っても快適な服装が推奨です。会場の冷房対策として薄手の上着が便利です。
リスニングはヘッドホン?スピーカー?
会場により異なります。着席後のサウンドチェックで問題があれば開始前に手を挙げて試験官へ申告してください。
筆記用具は持参してもいいですか?
持参しても使用不可の場合が多いです。鉛筆・消しゴム・シャープナーは会場が配布します。
休憩やトイレはいつ行けますか?
筆記3科目(LRW)は連続実施のため、基本は科目間の移動時のみ。緊急時は手を挙げて試験官に許可を得ますが、失った時間の補填はありません。
スピーキングは同日?別日?
会場・回によって異なります。受験票の案内を確認してください。同日の場合は筆記後に待機、別日の場合は指定日時に再来場します。
試験結果はいつ確認できますか?
通常、試験日から約13日後にオンラインで確認できます(会場案内に従ってログイン)。
TRF(成績証明書)の受け取り方法は?
紙で発行され、郵送または会場受け取りです。大学・機関への直接送付も可能なので、必要部数は申込時に手配しましょう。
スコアの有効期限は?
通常2年間です。出願・申請時点で有効であることを確認してください。
再採点(EOR)はできますか?
可能です。所定の手数料でEnquiry on Results (EOR)を申請します。結果が上方修正された場合、手数料が返金されることがあります。締切・方法は会場案内を確認してください。
試験をリスケ・キャンセルできますか?
会場ポリシーに従います。期限前なら手数料で日程変更が可能な場合があります。直前のキャンセルは返金対象外になることがあります。
医療的配慮(アコモデーション)は?
必要な支援(追加時間、別室など)は申請期限までに診断書とともにセンターへ申請します。直前の申請は対応できない場合があります。
スペリングや大文字・小文字は減点対象?
リスニング・リーディングは綴り間違いが誤答になります。指示に従った大文字・小文字を守りましょう。ライティングはスペリング・文法・語彙の正確さが評価に影響します。
アクセントやスピードはスピーキング評価に影響する?
明瞭さが重要です。どのアクセントでも構いませんが、通じる発音・自然な流暢さ・一貫した文法・語彙の適切さが評価されます。
メモや下書きは持ち帰れますか?
持ち帰れません。問題用紙・メモ・下書きは全て回収されます。
コンピューター実施とペーパー実施の違いは?
試験内容と採点基準は同じです。スピーキングは対面で共通。結果公開のスピードはコンピューター実施の方が早い傾向があります(会場による)。
不正行為とみなされるのは?
- 試験官の指示前に問題を開く・終了後に解答を続ける
- 他者との会話・カンニング・メモの持ち込み
- 試験室での電子機器の所持・使用
発覚した場合、失格・スコア無効・受験停止などの措置が取られることがあります。
当日のチェックリストはありますか?
- ID(申込時と同一・有効期限内)
- 受験票(印刷または端末保存)
- 透明ボトルの水、薄手の上着
- 会場アクセス・到着目安の再確認(30〜60分前)
- スマホ等はロッカー保管、電源オフ

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			