目次
24週間プラン初学者でも積み上げるセブ島留学 OET学習ロードマップ
はじめに
OET(Occupational English Test)は、
英語ができるかどうかではなく、
医療現場で適切に英語を使えるかを問う試験です。
そのため、英語学習の経験が少ない方や、
医療英語にほとんど触れたことがない方にとっては、
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「何から始めればいいのか分からない」
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「いきなりOET対策をして大丈夫なのか不安」
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「短期プランだとついていけない気がする」
と感じるのは、とても自然なことです。
実際、初学者が最初からOET問題集に取り組むと、途中で挫折してしまうケースが少なくありません。
理由はシンプルで、OETは「英語力」「医療英語」「試験形式」の3つを同時に求める試験だからです。
24週間ロードマップの全体像
この24週間プランは、**初学者がOETでBを取るために「何を、どの順番で積み上げるべきか」**を明確にした学習設計です。
ポイントは、OET対策を段階的に導入することにあります。
多くの方がやりがちなのが、留学初日から
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OET問題集
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Writingテンプレ
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Speakingロールプレイ
に取り組むことですが、医療英語の基礎がない状態では、理解が追いつかず学習効率が極端に下がってしまいます。
そこで本プランでは、24週間を以下の3フェーズに分けています。
フェーズ1:医療英語の土台づくり(Weeks 1–8)
目的
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医療英語に慣れる
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基本語彙・表現を身につける
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英語の医療文書を「読める状態」にする
この期間は、OET対策をほぼ行いません。
代わりに、General EnglishとMedical Englishをバランスよく学び、英語の基礎体力を作ります。
ここを飛ばしてしまうと、後半のOET対策で必ず苦しくなります。
フェーズ2:OET形式への導入(Weeks 9–16)
目的
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OETの試験構成を理解する
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各パートの役割と解き方を知る
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Writing・Speakingの型をつかむ
このフェーズでは、「点数を取る」より「試験を理解する」ことが優先です。
時間制限も厳しくせず、
「この試験は何を見ているのか」を整理しながら進めます。
フェーズ3:Bを取りに行く試験特化(Weeks 17–24)
目的
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各パートの安定化
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Writing・SpeakingをB水準に仕上げる
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本番を想定した実戦練習
ここで初めて、本格的なOET対策に入ります。
フル模試、時間管理、弱点補強を行い、試験当日を逆算して仕上げていきます。
なぜ「24週間」なのか
初学者にとって、OET対策は短距離走ではありません。
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医療英語の理解
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英語での情報処理
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試験特有の判断力
これらを同時に鍛える必要があるため、最低でも5〜6か月は見ておく方が安全です。
24週間という期間は、
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無理なく継続できる
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セブ島留学の環境を最大限活かせる
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精神的にも余裕を持って試験に臨める
という点で、初心者に最も現実的な選択肢と言えます。
Phase 1:医療英語の土台づくり(Weeks 1–8)
このフェーズの位置づけ
Phase 1は、24週間プランの中で最も重要な期間です。
ここで土台ができていないと、後半のOET対策が一気に苦しくなります。
この8週間の目的は、
「OET対策を始める準備を整えること」。
つまり、まだ点数は取りに行きません。
Phase 1のゴール
8週間終了時点で、次の状態になっていれば十分です。
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医療英語の文章に強い抵抗がなくなっている
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看護師向けの基本語彙・表現が頭に入っている
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短〜中程度の医療文書を、辞書を使いながら最後まで読める
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医療現場の英語リスニングで「何の話か」は理解できる
完璧である必要はありません。
**「慣れた」「怖くなくなった」**が合格ラインです。
Weeks 1–4:超基礎フェーズ
学習の狙い
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医療英語に慣れる
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英語の型(語順・表現)を体に入れる
学習内容の例
1. 医療英語の基本動詞
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assess
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monitor
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administer
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observe
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report
これらを、単語ではなく文で理解します。
2. 看護師向け基礎語彙
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症状(pain, nausea, dizziness など)
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バイタル(BP, pulse, temperature など)
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基本的な身体部位・検査名
3. やさしい医療リーディング
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看護記録の短文
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患者説明用の簡単な英文
4. 医療英語リスニング(低負荷)
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ゆっくりめの医療会話
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内容理解重視、聞き取れなくてもOK
Weeks 5–8:基礎固めフェーズ
学習の狙い
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医療文書の構造を理解する
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少し長い英文にも慣れる
学習内容の例
1. 医療文書の基本構造
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Admission
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Progress note
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Discharge summary
「どこに何が書いてあるか」を意識します。
2. 看護業務に直結する表現
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状態変化の表現
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指示・報告の英語
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経過説明の定型表現
3. 医療英語リーディング(中程度)
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数段落ある文章
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辞書を使いながら内容把握
4. 医療リスニング強化
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看護師と患者のやり取り
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医師からの指示を聞き取る練習
このフェーズでやらなくていいこと
初心者が安心するために、あえて書いておきます。
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本格的なOET問題演習
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Writingテンプレ暗記
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Speakingロールプレイ連打
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正解率・スコア管理
これらは次のフェーズで十分間に合います。
Phase 1でつまずきやすいポイント
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単語が覚えられない
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読むのに時間がかかる
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リスニングが聞こえない
どれも正常な反応です。
この時期は「できない自分」を直そうとしなくて大丈夫です。
Phase 2:OET形式への導入(Weeks 9–16)
このフェーズの位置づけ
Phase 2は、「OET対策を始めるフェーズ」ではありますが、まだ点数を取りに行く段階ではありません。
Phase 1で作った
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医療英語の基礎
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英語で内容を理解する力
を土台にして、
**「OETという試験が何を求めているのか」**を理解する期間です。
ここでの最大の目的は、
OETに振り回されない状態を作ることです。
Phase 2のゴール
Weeks 16終了時点で、以下ができていれば十分です。
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OET Reading / Listening / Writing / Speaking の全体像を説明できる
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各パートで「何を見られているか」が分かっている
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Writingで「何を書けばよいか」は理解している
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Speakingロールプレイの流れが頭に入っている
高得点は不要です。
「試験に慣れた」状態がゴールです。
Weeks 9–12:OET基礎導入フェーズ
学習の狙い
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試験構成を正しく理解する
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各パートの役割を把握する
学習内容の例
1. Readingの構造理解
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Part A:情報検索スキル
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Part B:職場掲示・短文理解
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Part C:長文理解と判断
※この段階では時間制限は緩めでOK。
2. Listeningの構造理解
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Part A:会話内容の聞き取り
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Part B:短い講義・説明
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Part C:長めの会話・ディスカッション
3. Writingの基本理解
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Case notesとは何か
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Letterの目的とは何か
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どの情報を使い、どれを捨てるか
4. Speakingの流れ把握
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ロールカードの読み方
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Opening → Middle → Closing の流れ
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評価されるポイントの確認
Weeks 13–16:OET基礎演習フェーズ
学習の狙い
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実際に解いてみる
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自分の弱点を知る
学習内容の例
1. Part別ミニ演習
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各パートを分けて練習
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フル模試はまだ不要
2. Writingの型練習
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4段落構成の理解
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Purpose文の書き方
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情報の取捨選択
3. Speakingの表現ストック
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定番フレーズの整理
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詰まったときの言い換え
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共感・確認表現の練習
4. Reading / Listeningの設問分析
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なぜ間違えたか
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どこを読めばよかったか
このフェーズで意識したいこと
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正解率に一喜一憂しない
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「できない」は情報
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間違いは伸びしろ
特にWritingとSpeakingは、
ここで苦手意識が出るのが普通です。
Phase 2でありがちな失敗
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模試をやりすぎて消耗する
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時間制限を早く意識しすぎる
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他人のスコアと比較して焦る
このフェーズは、
「慣れる」「理解する」ことが最優先です。
Phase 3:Bを取りに行く試験特化フェーズ(Weeks 17–24)
このフェーズの位置づけ
Phase 3は、これまで積み上げてきた
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医療英語の基礎
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OET形式への理解
を、「確実にBを取る力」へ仕上げる最終段階です。
ここからは、
**学習の目的がはっきり「試験本番」**になります。
Phase 3のゴール
24週目終了時点で、以下の状態を目指します。
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各パートで大きく失点しない
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WritingとSpeakingがB水準で安定している
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時間配分が体に染みついている
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本番の流れをイメージできる
完璧さは不要です。
「落ちる気がしない」状態が理想です。
Weeks 17–20:スコア安定化フェーズ
学習の狙い
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ミスのパターンを固定化・減少させる
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各パートの「型」を完成させる
学習内容の例
1. Writingの仕上げ
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4段落テンプレ完全定着
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Purpose文の精度向上
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不要情報を入れない練習
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添削を通した改善サイクル
2. Speakingの安定化
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評価基準(関係構築・情報整理など)を意識
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ロールプレイの流れを自動化
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詰まったときの立て直し練習
3. Readingの時間管理
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Part Aのスピード固定
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Part Bの即断練習
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Part Cの設問先読み徹底
4. Listeningの精度向上
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メモの型を統一
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取りこぼしパターンの確認
Weeks 21–24:直前仕上げフェーズ
学習の狙い
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本番再現
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メンタルと時間の最終調整
学習内容の例
1. フル模試演習
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週1〜2回
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本番と同じ時間帯で実施
2. Writing・Speakingの最終調整
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表現を増やさない
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既に使える型を磨く
3. 弱点パートの集中補強
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点が不安定な1パートに絞る
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全部やろうとしない
4. 試験当日のシミュレーション
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休憩の取り方
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頭が真っ白になった時の対処
このフェーズで大切な考え方
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新しいことは増やさない
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焦りは「準備ができている証拠」
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安定=合格
直前期にやるべきことは、
**「自分を信じられる状態を作ること」**です。
24週間プランのまとめ
このロードマップは、
初心者が途中で折れずに、OETでBを取るための現実的な設計です。
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土台づくりに時間をかける
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OET対策は段階的に導入
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最後は試験特化で仕上げる
遠回りに見えて、実は一番安全なルートです。
