OET Writingの型 4段落テンプレと使い方(看護師向け)
はじめに
OET Writing(Nurse)は、「英語が書けるか」よりも
医療レターとして正しい形で書けているかが強く評価される試験です。
多くの受験者は、
語彙や文法に意識が向きすぎてしまい、
-
構成が分かりにくい
-
情報の順番がバラバラ
-
目的が伝わらない
といった理由で、本来取れるはずの点数を落としています。
特にB判定を安定して取るためには、
毎回同じ「型」で書けることが非常に重要です。
その中でも、看護師向けOET Writingで最も汎用性が高く、
評価基準にも合致しやすいのが、**4段落構成(4-paragraph structure)**です。
この記事では、OET Writingで迷わず使える
4段落テンプレートの全体像と、
それぞれの段落の役割・使い方を、実践前提で解説します。
「何を書けばいいか分からない」
「いつも情報を書きすぎてしまう」
そんな悩みを持つ方は、まずこの型を身につけてください。
OET Writingで求められる「型」とは何か
OET Writingは、一般的な英作文試験とはまったく性質が異なります。
この試験で求められているのは、語彙力や表現の多様さではなく、
医療現場で実際に使われるレターを、適切な形で書けているかです。
評価者は、「きれいな英語」よりも次の点を重視しています。
-
誰に向けたレターかが明確か
-
なぜこのレターを書いているのかが最初に分かるか
-
情報が論理的な順番で整理されているか
-
読み手にとって不要な情報を省けているか
これらはすべて、**構成(structure)**に強く関係しています。
OET Writingでは、Case notesに書かれている情報を
そのまま上から順に英語にするのは正解ではありません。
必要なのは、読み手の立場で情報を再構成する力です。
そのため、OETでは暗黙的に
「この情報は最初に来るべきか」
「この詳細は本当に必要か」
といった判断が求められています。
この判断を毎回ゼロから行うのは大変ですが、
あらかじめ**決まった型(テンプレート)**を使えば、
情報の取捨選択と並び替えが一気に楽になります。
看護師向けOET Writingにおいて、
最も安定して高評価につながる構成が、
**4段落構成(4-paragraph structure)**です。
次のセクションでは、この4段落構成の全体像と、
各段落がどのような役割を持っているのかを整理します。
OET Writing 4段落テンプレ【全体像】
看護師向けOET Writingでは、ほとんどのケースで
**4段落構成(4-paragraph structure)**を使うことで、
評価基準に沿った、読みやすいレターを書くことができます。
この4段落は、単なる見た目の区切りではありません。
それぞれの段落には、明確な役割があります。
4段落構成の基本形
-
Paragraph 1:Purpose(目的)
└ なぜこのレターを書いているのかを、最初に一文で伝える -
Paragraph 2:Current Situation / Background
└ 患者の現在の状況と、レター作成に至った背景を説明する -
Paragraph 3:Care Given / Current Management
└ 入院中・治療中に行われたケアや処置、その経過をまとめる -
Paragraph 4:Discharge / Request / Follow-up
└ 退院後や転院後に、相手に依頼したいこと・注意点を伝える
なぜ4段落なのか
OET Writingでは、
-
情報が多すぎても減点
-
情報が足りなくても減点
という特徴があります。
4段落構成を使うことで、
-
どこに何を書くかが明確になる
-
情報を入れすぎるミスを防げる
-
読み手が迷わず内容を理解できる
というメリットがあります。
また、評価者はこのような流れのレターを
日常的に読んでいるため、
自然でプロフェッショナルな印象を与えることができます。
ケースが変わっても使える
この4段落テンプレは、
-
退院サマリー
-
転院依頼
-
GPへの紹介
-
フォローアップ依頼
など、Nurse向けOET Writingのほぼすべてのケースで使えます。
次のセクションからは、
**Paragraph 1(Purpose)**について、
役割・書き方・よくある失敗を詳しく見ていきます。
Paragraph 1:Purpose(目的段落)
この段落の役割
Paragraph 1の役割は非常にシンプルです。
**「このレターをなぜ書いているのか」**を、
読み手に一瞬で理解させることです。
評価者は、この最初の1文を読んだ時点で
-
誰に向けたレターか
-
何を依頼するレターなのか
が分かるかどうかを見ています。
ここで目的が曖昧だと、
その後にどれだけ正確な英語を書いても
評価が伸びにくくなります。
Purposeは「1文だけ」
OET Writingでは、Purpose段落は必ず1文で書きます。
-
詳細説明は書かない
-
病歴は入れない
-
経過も入れない
あくまで「目的のみ」です。
Purpose文に入れるべき情報
Purpose文には、必要最低限の情報だけを含めます。
-
レターの目的(discharge / referral / follow-up など)
-
患者名
-
年齢(多くの場合)
-
どこからどこへ(hospital → GP など)
※ すべてを毎回入れる必要はありませんが、
目的が明確になることが最優先です。
よくあるPurposeの失敗例
多くの受験者が、Purpose段落で次のようなミスをします。
-
2文以上書いてしまう
-
症状や診断を入れてしまう
-
「I am writing to inform you that…」の後に長く続けすぎる
-
目的が抽象的で分かりにくい
Purposeは「説明」ではなく、
宣言だと考えると分かりやすいです。
Purposeが決まると全体が書きやすくなる
Purpose文がはっきりすると、
-
何を書くべきか
-
何を書かなくていいか
が自然に決まります。
OET Writingで迷ったら、
常にPurposeに立ち返ることが重要です。
次のセクションでは、
**Purpose文の代表的なパターン(型)**を紹介します。
Purpose sentence の定番パターン(看護師向け)
OET Writingでは、Purpose sentenceを
毎回オリジナルで考える必要はありません。
使い回せる定番パターンを覚えておく方が、安全で高得点につながります。
ここでは、看護師向けOET Writingで最もよく使われる
Purpose sentenceの型を紹介します。
1. 退院に関するレター(Discharge)
最も頻出のパターンです。
基本形
-
I am writing to inform you of the discharge of [patient name], a [age]-year-old [gender], following [treatment / admission reason].
ポイント
-
discharge が目的だと一瞬で分かる
-
詳細は後の段落に回す
2. GPへのフォローアップ依頼
退院後のケアを依頼するケースでよく使われます。
基本形
-
I am writing to request follow-up care for [patient name], a [age]-year-old [gender], following recent hospital treatment.
ポイント
-
request が入っている
-
依頼内容はまだ書かない
3. 転院・紹介レター(Referral)
別の医療機関や専門医に送る場合です。
基本形
-
I am writing to refer [patient name], a [age]-year-old [gender], for further management of [condition].
ポイント
-
refer を使う
-
condition は具体的にしすぎない
4. 継続ケア・観察依頼
在宅ケアや地域看護への引き継ぎで使われます。
基本形
-
I am writing to request ongoing nursing care for [patient name], a [age]-year-old [gender], following discharge from hospital.
Purpose sentence 作成時の注意点
-
長くしない
-
目的は1つに絞る
-
Case notesの言葉をそのまま使おうとしない
-
動詞(inform / request / refer)が一目で分かるようにする
Purpose sentenceは、
「正確さ」よりも「分かりやすさ」が重要です。
Paragraph 2:Current Situation / Background
この段落の役割
Paragraph 2の役割は、
患者の現在の状況と、レターを書くに至った背景を整理して伝えることです。
Purposeで「何のレターか」を示したあと、
この段落で
「どんな患者で、なぜ今この状況なのか」
を読み手に理解してもらいます。
この段落に書くべき情報
Paragraph 2では、以下のような情報を中心に書きます。
-
主訴・診断名
-
入院や受診の理由
-
症状の概要
-
重要な既往歴(Purposeに関係するもののみ)
ここでのポイントは、
“現在につながる背景”だけを書くことです。
書かなくていい情報
多くの受験者が、Paragraph 2で情報を入れすぎます。
次のような情報は、原則不要です。
-
細かいバイタルサイン
-
毎日の経過記録
-
Purposeと関係のない既往歴
-
数値だけの検査結果
これらは、
読み手が今すぐ知る必要がある情報ではありません。
時系列を意識する
Paragraph 2では、
時系列が非常に重要です。
-
いつ
-
なぜ
-
どのような状態で
という流れを意識すると、自然な英文になります。
よくある失敗
-
入院から退院までを全部書いてしまう
-
Paragraph 3に書くべき治療内容を混ぜる
-
情報を箇条書きのように並べる
Paragraph 2は、
説明しすぎず、足りなさすぎずが理想です。
Paragraph 3:Care Given / Current Management
この段落の役割
Paragraph 3では、
入院中・治療中にどのようなケアや処置が行われたか、
そして 現在の患者の状態 を簡潔に伝えます。
Paragraph 2が「背景」だとすると、
この段落は 実際に行われた医療・看護ケアの要約 です。
この段落に書くべき内容
Paragraph 3では、次のような情報を中心にまとめます。
-
実施された治療・処置・手術
-
投薬内容(重要なもののみ)
-
看護ケアの要点
-
現在の状態(改善・安定など)
すべてを書く必要はありません。
Purposeに直接関係するケアだけを選びます。
「今の状態」を必ず入れる
評価者が特に見ているのは、
患者が今どういう状態なのかです。
-
symptoms have improved
-
condition is stable
-
pain is well controlled
など、現在の状況が分かる表現を入れることで、
レターとしての完成度が一気に上がります。
書きすぎないコツ
Paragraph 3でよくある失敗は、
Case notesの治療内容をすべて並べてしまうことです。
避けるべきポイントは以下です。
-
薬を全部列挙する
-
日ごとの経過を書く
-
技術的すぎる表現を使う
要約する力が試されています。
Paragraph 2との違いを意識する
-
Paragraph 2:なぜ入院・治療が必要だったか
-
Paragraph 3:実際に何をして、今どうなっているか
この役割を混ぜないことが重要です。
Paragraph 4:Discharge / Request / Follow-up
この段落の役割
Paragraph 4は、
このレターで相手に何をしてほしいのかを明確に伝える段落です。
OET Writingでは、
「情報を伝える」だけでなく、
次の行動につながるかが重要視されます。
この段落は、最初のPurposeと必ず対応している必要があります。
この段落に書くべき内容
Paragraph 4では、以下のような内容をまとめます。
-
退院後・転院後のフォローアップ内容
-
継続してほしいケア
-
観察すべき症状や注意点
-
受診予定や連絡事項
ここでは、未来の対応を書くのがポイントです。
Purposeとの一致が最重要
Purposeが「discharge」であれば、
Paragraph 4は必ず退院後の対応になります。
Purposeが「request follow-up」であれば、
Paragraph 4では
-
何を
-
いつまでに
-
どの程度
行ってほしいかを示します。
Purposeとズレると、大きな減点対象になります。
新しい情報を入れない
Paragraph 4でやってはいけないことがあります。
-
新しい症状を書く
-
新しい治療内容を書く
-
これまで出ていない重要情報を突然入れる
この段落は、
これまでの情報を前提にした依頼・まとめです。
丁寧だが簡潔に
依頼文は、
-
丁寧
-
明確
-
簡潔
であることが重要です。
長く説明する必要はありません。
読み手がすぐ行動できる内容を意識します。
4段落テンプレを使うときの注意点
4段落構成は、OET Writingで非常に強力な型ですが、
使い方を間違えると逆に点数を落とすこともあります。
ここでは、実際の受験者がよくやってしまう
注意点を整理します。
情報を「全部」使おうとしない
OET Writingは、
Case notesの内容をすべて英語にする試験ではありません。
評価されるのは、
読み手にとって必要な情報を選べているかです。
-
書いていない情報 = 減点
ではありません。
むしろ、
不要な情報を書きすぎる方が減点につながります。
段落の役割を混ぜない
各段落には、明確な役割があります。
-
Purpose:目的だけ
-
Paragraph 2:背景・現状
-
Paragraph 3:ケアと経過
-
Paragraph 4:依頼・今後
この役割を混ぜると、
レター全体が読みづらくなります。
特に多いのが、
Paragraph 2と3の内容が混ざるケースです。
「正確さ」より「分かりやすさ」
OET Writingでは、
専門的すぎる表現や細かい数値よりも、
分かりやすく伝わる英語が評価されます。
医学的に完璧でも、
読み手が理解しづらければ高得点にはなりません。
段落数にこだわりすぎない
原則は4段落ですが、
ケースによっては
-
Paragraph 2と3を少し短くする
-
全体で段落が3つになる
こともあります。
大切なのは、
役割が守られているかです。
まとめ
OET Writing(Nurse)で安定してスコアB以上を取るためには、
英語表現を増やすこと以上に、
正しい構成(型)で書けることが重要です。
看護師向けOET Writingでは、
**4段落構成(4-paragraph template)**を使うことで、
-
何を書くべきか迷わなくなる
-
情報を入れすぎるミスを防げる
-
評価基準に沿ったレターが書ける
という大きなメリットがあります。
4段落構成のポイントは、
各段落に明確な役割があることです。
-
Paragraph 1:レターの目的を一文で示す
-
Paragraph 2:患者の現状と背景を整理する
-
Paragraph 3:行われたケアと現在の状態をまとめる
-
Paragraph 4:退院後・今後の対応や依頼を伝える
この型を身につければ、
Case notesの内容が変わっても、
毎回同じ思考プロセスで書けるようになります。
OET Writingで迷ったときは、
「この情報は、どの段落の役割に合っているか」
を常に意識してください。
まずは、Purpose sentenceを確実に書けるようにし、
同じ4段落テンプレで複数のケースを練習することが、
最短でスコアを伸ばす方法です。
FAQ|OET Writing 4段落テンプレについてよくある質問
Q1. 必ず4段落で書かないと減点されますか?
いいえ、必ずしも4段落でなければならないわけではありません。
ただし、看護師向けOET Writingでは、ほとんどのケースで4段落構成が最も安全です。
評価されているのは段落数ではなく、
-
目的が最初に明確か
-
情報が論理的に整理されているか
です。
結果的に、それを満たしやすいのが4段落構成になります。
Q2. Purpose段落に患者の症状や診断を書いてもいいですか?
基本的には書かない方が良いです。
Purpose段落の役割は、「なぜこのレターを書いているか」を伝えることだけです。
症状や診断の詳細は、
Paragraph 2(Current Situation / Background)に書くべき内容です。
Purposeに情報を詰め込みすぎると、
評価者にとって目的が分かりにくくなります。
Q3. Case notesの情報は全部使わないといけませんか?
いいえ、すべて使う必要はありません。
OET Writingは「翻訳試験」ではなく、情報選択の試験です。
読み手にとって
-
今すぐ必要な情報
-
今後のケアに関係する情報
だけを選ぶことが評価されます。
不要な情報を書きすぎる方が、減点につながりやすいです。
Q4. Paragraph 2とParagraph 3の違いが分かりません
この2つは多くの受験者が混乱します。
簡単に言うと、
-
Paragraph 2:なぜ入院・治療が必要だったか(背景)
-
Paragraph 3:実際に何をして、今どうなっているか(ケアと状態)
と考えてください。
「理由」と「結果」を分ける意識を持つと、書き分けやすくなります。
Q5. 医学的に正確な専門用語をたくさん使った方が高得点ですか?
いいえ。
OET Writingでは、分かりやすく正確に伝わる英語が評価されます。
専門的すぎる表現や、
読み手が理解しにくい略語の多用は、プラス評価にはなりません。
シンプルで明確な表現の方が、安定して高得点につながります。
Q6. 4段落テンプレは丸暗記して使っても大丈夫ですか?
構成やPurpose文の型を覚えること自体は問題ありません。
むしろ、多くの高得点者が同じような構成を使っています。
ただし、
-
Caseごとに情報を選び直す
-
目的に合わない文を無理に入れない
ことが重要です。
テンプレは「考えなくて済む部分」を減らすための道具だと考えてください。
Q7. まず何から練習すればいいですか?
最初は、全文を書く必要はありません。
おすすめの順番は以下です。
-
Purpose sentenceだけを10ケース分作る
-
Paragraphごとに「何を書くか」をメモで整理する
-
慣れてから全文を書く
この順番で練習すると、無駄に遠回りせずに力がつきます。
