目次
OET Case Notesの情報選び方 書く情報・書かない情報
OET(Occupational English Test)のWritingでは、Case Notes(ケースノート)から必要な情報を選び、適切なレターを書く能力が求められます。
多くの受験者が苦労するポイントは次の通りです。
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どの情報を書けばいいのかわからない
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Case Notesの情報を全部書いてしまう
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重要な情報を省略してしまう
-
不要な情報を書いてしまう
OET Writingでは**「Case Notesに書いてあることをすべて書く」ことが評価されるわけではありません。**
むしろ重要なのは、
必要な情報を選び、不要な情報を省く能力です。
これは実際の医療現場でも非常に重要なスキルです。紹介状を書く場合、患者のすべての情報を書くのではなく、紹介先の医療者にとって必要な情報だけを書く必要があります。
この記事では以下の内容を詳しく解説します。
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Case Notesの基本構造
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情報の選び方
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書くべき情報
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書かない情報
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情報の優先順位
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スコアを上げる書き方
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よくあるミス
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実際の例
OET Writingで高得点を狙う人は、必ず理解しておきたいポイントです。
OET Writingの基本:Case Notesとは
OET Writingでは、**Case Notes(患者情報)**が与えられます。このCase Notesをもとに、医療文書を作成します。
主なレター形式は次の通りです。
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Referral letter(紹介状)
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Discharge letter(退院報告)
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Transfer letter(転院レター)
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Advice letter(患者へのアドバイス)
Case Notesには通常、次のような情報が含まれます。
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患者情報
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症状
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既往歴
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治療内容
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検査結果
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経過
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現在の状態
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依頼内容
しかし重要なのは、これらすべてを書く必要はないということです。
OETでは次の能力が評価されています。
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情報を理解する能力
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必要な情報を選ぶ能力
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情報を整理する能力
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読み手に合わせて書く能力
つまり、**information selection(情報選択能力)**が非常に重要です。
なぜ情報選びが重要なのか
OET Writingの採点基準には次の6つがあります。
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Purpose
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Content
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Conciseness & Clarity
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Genre & Style
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Organisation
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Language
この中でも特に関係するのが次の2つです。
Content
レターに必要な情報が含まれているかを評価します。
Conciseness & Clarity
不要な情報を書いていないかを評価します。
つまり、情報を書きすぎても減点されるということです。
これはIELTS Writingと大きく違うポイントです。
Case Notesを読むときの基本的な考え方
Case Notesを読むときは、常に次の質問を考えます。
この情報は読み手に必要か?
OET Writingでは読み手が設定されています。
例
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Specialist
-
General Practitioner
-
Nurse
-
Physiotherapist
-
Dietitian
つまり、
読み手に必要な情報だけを書く
ということが重要になります。
情報の選び方:3つの質問
Case Notesを見るときは、次の3つの質問を自分にしてください。
目的に関係しているか
レターを書く目的に関係する情報は必ず書きます。
例:紹介状の場合
必要
-
症状
-
診断
-
検査結果
-
治療内容
不要
-
無関係な既往歴
読み手に必要な情報か
読み手が誰かによって必要な情報は変わります。
例:physiotherapistへの紹介
必要
-
mobility problems
-
injury details
-
pain level
不要
-
unrelated medical history
現在の問題に関係しているか
過去の情報でも、現在の問題に関係する場合は書きます。
例
-
diabetes
-
hypertension
-
previous surgery
これらは治療に影響するため重要です。
書くべき情報
OET Writingでは、通常次の情報を書く必要があります。
患者基本情報
レターの最初に患者の基本情報を書きます。
例
Mr John Smith is a 65-year-old retired teacher.
基本情報
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名前
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年齢
-
性別
現在の問題
これは最も重要な情報です。
例
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主な症状
-
診断
-
受診理由
例文
He presented with severe chest pain and shortness of breath.
症状の詳細
症状の情報が必要な場合は詳しく書きます。
例
-
症状の期間
-
痛みの強さ
-
痛みの場所
関連する既往歴
現在の問題に関連する既往歴だけを書きます。
例
Relevant history
-
diabetes
-
hypertension
-
previous stroke
Irrelevant history
-
childhood illness
検査結果
重要な検査結果のみ書きます。
例
-
X-ray
-
MRI
-
blood test
治療内容
すでに行った治療を書きます。
例
-
medication
-
surgery
-
physiotherapy
現在の状態
患者が現在どのような状態かを説明します。
例
-
stable
-
improving
-
deteriorating
依頼内容
紹介状では最も重要な部分です。
例
I would appreciate your assessment and further management of this patient.
書かない情報
OET Writingで多くの受験者がミスをする部分です。
Case Notesに書いてあっても、不要な情報は書きません。
無関係な既往歴
現在の問題に関係ない病歴は書きません。
例
患者が膝痛の場合
不要
-
childhood asthma
-
old fracture
古すぎる情報
かなり昔の情報は不要な場合があります。
例
10年前の軽い怪我など。
重複情報
Case Notesには同じ内容が何度も書かれていることがあります。
例
pain mentioned multiple times
→ 一度だけ書く
不要な生活情報
患者の趣味などは基本的に不要です。
ただし、病気に関係する場合は書きます。
例
heavy smoker
sedentary lifestyle
細かすぎる数値
すべてのデータを書く必要はありません。
例
multiple BP readings
→ 要約する
例
Her blood pressure has remained elevated.
情報の優先順位
OET Writingでは、情報の重要度を考えて書きます。
優先順位は次の通りです。
1
レターの目的
2
現在の問題
3
関連する既往歴
4
検査結果
5
治療内容
6
補足情報
Case Notesの実例
例
Patient
Mary Collins
68 years old
Notes
10 Jan
Complains of knee pain
15 Jan
Pain worse when walking
20 Jan
X-ray shows osteoarthritis
25 Jan
Prescribed NSAIDs
Past history
Hypertension
Appendectomy (1980)
悪い例(Case Notesをそのまま書く)
Mary Collins, a 68-year-old woman, first visited the clinic on 10 January complaining of knee pain. On 15 January the pain worsened when walking. On 20 January an X-ray showed osteoarthritis. On 25 January she was prescribed NSAIDs. She has a history of hypertension and appendectomy in 1980.
問題点
-
時系列をそのまま書いている
-
不要な情報を含んでいる
良い例(情報を要約)
Mary Collins, a 68-year-old woman, has been experiencing worsening knee pain due to osteoarthritis. An X-ray confirmed the diagnosis, and NSAIDs were prescribed with limited improvement. She also has a history of hypertension.
違い
-
要約されている
-
必要な情報のみ
情報をまとめるテクニック
OET Writingでは、**summary skill(要約能力)**が非常に重要です。
例
Case Notes
BP readings
140/90
145/92
150/95
書き方
Her blood pressure has remained elevated.
よくあるミス
OET Writingで多いミスを紹介します。
Case Notesを全部書く
最も多いミスです。
OETでは減点対象になります。
不要な情報を書く
読み手に関係ない情報を書くと、評価が下がります。
時系列で書く
Case Notesの順番で書く受験者が多いです。
しかしレターでは
テーマごとに整理する必要があります。
要約しない
Case Notesをそのままコピーするのもよくあるミスです。
高得点を書くためのコツ
OET Writingで高得点を取る人は、Case Notesを読む時間をしっかり確保しています。
おすすめ時間配分
Case Notesを読む
約5分
内容を整理する
約3分
レターを書く
約12分
情報選択の具体的プロセス
Case Notesを読むときは次の順番で考えます。
まず、**Purpose(目的)**を確認します。
次に、読み手を確認します。
その後、次の情報を探します。
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現在の問題
-
関連する既往歴
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検査結果
-
治療内容
最後に、不要な情報を削除します。
効果的な練習方法
OET Writing対策では、Case Notesの読み方を練習することが重要です。
おすすめの方法を紹介します。
Case Notesをハイライトする
色分けすると理解しやすくなります。
例
重要情報
不要情報
補足情報
情報を整理する
書く前にメモを作ります。
例
Main problem
History
Treatment
Referral reason
OET Writingの重要ルール
覚えておきたい4つのルールがあります。
Rule 1
すべて書かない
Rule 2
読み手を考える
Rule 3
要約する
Rule 4
目的に集中する
まとめ
OET Writingでは、Case Notesから情報を選ぶ能力が非常に重要です。
書くべき情報
-
現在の問題
-
関連する既往歴
-
検査結果
-
治療内容
-
現在の状態
-
依頼内容
書かない情報
-
無関係な既往歴
-
古い情報
-
重複情報
-
不要な生活情報
最も重要なのは、
すべてを書くのではなく、必要な情報を選ぶこと
です。
これは実際の医療現場でも重要なスキルです。OET Writingで高得点を目指す人は、Case Notesの読み方と情報選択の練習をしっかり行いましょう。
