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OET 転院 Transfer Letterの書き方テンプレ【完全ガイド】

OET(Occupational English Test)のWritingセクションでは、医療現場で実際に使われる文書を、相手や目的に合わせて適切に作成する力が求められます。看護師向け・医師向けいずれのOETでも、単に英語として正しい文章を書くこと以上に、必要な情報を選び、読み手が理解しやすい形で整理し、業務にそのまま使えるレベルで伝えることが重要です。

その中でもTransfer Letter(転院レター)は、患者を他の病院、専門施設、リハビリセンター、長期療養施設などへ移す際に作成する重要な文書です。患者の状態や治療経過、転院の理由、今後必要となるケアを正確かつ簡潔に伝えなければならず、OET Writingでも非常に実務的なタスクとして扱われます。

Transfer Letterは、Referral Letter(紹介状)やDischarge Letter(退院レター)と似ているようで、目的が少し異なります。Referral Letterは主に専門家への評価依頼や診察依頼が中心ですが、Transfer Letterでは、すでに入院中または治療中の患者を別の施設へ引き継ぐことが前提になります。そのため、患者の現状と継続すべきケア内容を、引き継ぎ文書としてより実務的に伝える必要があります。

この記事では、OET Writingで使えるTransfer Letterの基本構成、評価されるポイント、各パートの書き方、実際に使いやすい英語表現、テンプレート、サンプル文、そして受験者がよくやってしまうミスまで、体系的に詳しく解説します。テンプレートをそのまま練習に使えるようにまとめているので、OET Writing対策として実践的に活用できます。

OETのTransfer Letterとは何か

Transfer Letterとは、患者を現在の医療機関から別の医療機関や施設へ移す際に、その患者の医療情報を正式に引き継ぐための文書です。医療の現場では、患者が必要とするケアの内容に応じて、さまざまな施設間で移動が行われます。たとえば、急性期病院から回復期リハビリ病院へ転院するケース、一般病院から専門医療センターへ転送するケース、小規模クリニックから設備の整った総合病院へ搬送するケースなどが該当します。

OETで出題されるTransfer Letterも、こうした実際の医療現場の文脈を反映しています。受験者はCase Notesを読み、そこにある情報の中から、転院先の医療者にとって必要な内容だけを選び、読みやすく整理して手紙の形式にまとめる必要があります。ここで重要なのは、Case Notesの内容をただ順番に並べるのではなく、読み手が今後の治療やケアに必要とする情報を優先的に選ぶことです。

たとえば、患者の趣味や家庭での細かな背景が、転院先での医療判断やケアに直接関係しないのであれば、省略してよいことが多いです。一方で、現在の診断、直近のバイタル、これまでに行った検査や治療、投与中の薬剤、患者の機能状態、ADL、アレルギー、今後必要な観察項目などは、転院先が継続してケアを行ううえで重要です。OETではこの「情報の取捨選択」が大きな評価対象になります。

Transfer Letterが使われる代表的な場面

Transfer Letterは、さまざまな臨床状況で使用されます。OETの問題でも、患者の病状や転院の目的によって文面の重点が変わります。代表的なケースとしては、以下のような場面があります。

まず多いのが、急性期治療を終えた患者をリハビリ施設へ転院させるケースです。脳卒中後の片麻痺、骨折手術後の歩行訓練、長期入院後の機能回復などがこれに当たります。この場合は、急性期の治療内容よりも、現在の機能レベル、継続すべきリハビリ、介助の必要度などが重要になります。

次に、専門治療が必要なために設備の整った病院へ転送するケースがあります。たとえば、心疾患、神経疾患、外科的処置が必要な状態、重症感染症などです。この場合は、転送時点での症状、検査所見、初期対応、転送理由、緊急性が明確でなければなりません。

また、高齢患者を長期療養施設や介護施設に移すケースもあります。この場合は、日常生活動作、認知機能、食事形態、排泄状況、服薬内容、褥瘡の有無、転倒リスクなど、継続ケアに関する情報が中心になります。

精神科施設、緩和ケア施設、在宅ケアサービスへの引き継ぎも、Transfer Letterの一種として扱われることがあります。OETでは、読み手が誰なのか、患者がどのような状態でどの施設へ移るのかを正確に把握したうえで、文面の優先順位を調整することが求められます。

Referral LetterやDischarge Letterとの違い

Transfer Letterを正しく書くためには、Referral LetterやDischarge Letterとの違いを理解しておくことが重要です。これらはすべて医療文書ですが、目的と読み手が微妙に異なります。

Referral Letterは、主に他の医療専門職に評価や診察、治療を依頼するための文書です。たとえば、GPが整形外科医へ患者を紹介する、看護師が地域看護師へ継続ケアを依頼する、といったケースです。Referral Letterでは、なぜその専門職による対応が必要なのかが中心になります。

Discharge Letterは、患者が病院や施設から退院する際に、退院後のケアを担う医療者へ送る文書です。退院時の状態、入院中の経過、退院後の指示、フォローアップ計画などが中心になります。

一方でTransfer Letterは、患者が現在の施設から別の施設へ継続して引き継がれるという性格が強い文書です。つまり、患者のケアは終わるのではなく、場所を変えて続いていくのです。そのため、現在までの経過の要約に加えて、転院先が次に何をすべきか、どこに注意すべきか、どのような管理が必要かを明確に伝える必要があります。

OETでは、問題文の状況設定をよく確認し、今書くべき文書がReferralなのか、Dischargeなのか、Transferなのかを取り違えないことが大切です。これを誤ると、PurposeやGenre & Styleの評価に影響します。

OET Writingで評価されるポイント

OET Writingでは、単に文法が正しいかだけではなく、職業的な文書としてどれだけ適切かが多面的に評価されます。Transfer Letterでは特に以下の点が重要です。

第一にPurposeです。手紙の冒頭で、なぜこの患者を転院させるのか、読み手に何をしてほしいのかが明確でなければなりません。読み手が1〜2文読んだだけで目的が理解できるのが理想です。

第二にContentです。必要な情報が適切に含まれているかどうかが見られます。重要事項が抜けていると減点になり、逆に不要な情報を入れすぎても内容の質が落ちます。

第三にConciseness & Clarityです。簡潔で分かりやすい文章が求められます。Case Notesの内容を長々と羅列するのではなく、要点を整理して短く明確に伝える力が必要です。

第四にGenre & Styleです。医療文書としてのフォーマルな文体、丁寧な依頼表現、読み手にふさわしい専門性が求められます。カジュアルすぎる表現や会話調は避ける必要があります。

第五にOrganisation & Layoutです。手紙全体が論理的に整理されているか、情報の順番が自然か、段落分けが適切かが見られます。導入、背景、現状、処置、依頼内容の流れが明確だと高評価につながります。

最後にLanguageです。文法、語彙、スペリング、句読点、医療英語の使い方が適切かどうかが評価されます。ただし、難しい単語を多用することが高得点につながるわけではありません。自然で正確な医療英語を書くことが重要です。

Transfer Letterの基本構成

OETのTransfer Letterには、ある程度決まった流れがあります。問題ごとに細かな違いはありますが、基本構成を覚えておくことで、試験本番でも安定して書けるようになります。

通常は、日付、宛先、患者情報、導入文、関連する病歴、現在の状態、実施した治療、転院理由、依頼内容、結びという流れになります。全文の長さはおおむね180〜200 words程度が目安ですが、重要なのは語数そのものではなく、必要十分な情報量でまとめることです。

以下のような流れを意識すると整理しやすくなります。

まず冒頭で、誰を、なぜ、どこへ転院させるのかを一文で示します。次に、患者が現在に至るまでの背景として、主訴、入院・受診時の状況、重要な既往歴を書きます。その後、検査結果や診断、実施した治療、現在の安定度や残っている問題点を述べます。最後に、転院先で必要な継続治療や観察、評価、リハビリなどの依頼内容を明確に示します。

この構成を守ることで、読み手は短時間で患者の概要を理解し、次のケアへスムーズに移ることができます。OETでも、論理的な流れがある文書は高く評価されやすいです。

冒頭の導入文の書き方

Transfer Letterの中でも最も重要なのが導入文です。ここで手紙の目的を明確に示せるかどうかで、読み手の理解のしやすさが大きく変わります。OETではPurposeが明確であることが重要なので、冒頭で曖昧な表現を避け、転院理由を簡潔に述べることが大切です。

導入文では通常、以下の3点を1文または2文で伝えます。ひとつ目は患者の基本情報、ふたつ目は転院の事実、みっつ目は転院の理由または必要な管理内容です。

たとえば、次のような表現が使えます。

I am writing to transfer Mr X, a 68-year-old retired engineer, to your rehabilitation facility for ongoing physiotherapy following a left hip replacement.

I am writing to transfer Ms Y to your hospital for further cardiology management after an episode of unstable angina.

I am writing to request ongoing care for Mr Z, who is being transferred to your long-term care facility following treatment for pneumonia.

このように、読み手が最初の一文で「誰が」「どこへ」「なぜ移るのか」を理解できる形が理想です。逆に、背景説明から長く始めてしまい、転院の目的が後半まで出てこない書き方は避けた方がよいです。

患者の背景情報の選び方

Transfer Letterでは、患者の背景情報を書く必要がありますが、すべての既往歴や生活背景を入れる必要はありません。転院先での対応に関係するものを優先するのが原則です。

たとえば、脳卒中後にリハビリ施設へ転院する患者であれば、高血圧、糖尿病、高脂血症、過去の脳卒中歴などは重要です。一方で、数年前の軽い皮膚感染症の既往など、現在の管理に関係しないものは省略可能です。

背景情報としてよく含めるものには、重要な既往歴、入院のきっかけ、アレルギー、認知機能、生活自立度、家族や介護状況などがあります。ただし、これらもすべてを機械的に入れるのではなく、転院先が必要とする情報かどうかで判断します。

たとえば、長期療養施設への転院なら、患者が歩行に介助を要するか、食事を自力で摂れるか、認知症があるか、といった点が重要です。専門病院への急性転送なら、これらよりも症状の発症時期、バイタル、検査結果、既往歴、投与中の薬剤の方が優先されます。

OETでは、背景情報を入れすぎると要点がぼやけます。必要なものだけを、短く、関連性のある形で入れる意識が重要です。

現在の状態の書き方

Transfer Letterでは、患者が今どのような状態にあるのかを、転院先に分かりやすく伝える必要があります。現在の状態は、患者の受け入れ準備や今後の治療方針に直結するため、非常に重要です。

ここでは、診断名だけでなく、症状の程度、機能状態、観察が必要なポイントなどを簡潔に伝えることが求められます。たとえば、脳卒中患者であれば、片麻痺の程度、嚥下障害の有無、言語障害、移動能力、ADLなどが重要です。整形外科の患者であれば、術後経過、疼痛コントロール、歩行状況、創部の状態などが重要になります。

書き方としては、以下のような表現が使えます。

He is currently haemodynamically stable but continues to require assistance with all activities of daily living.

Her pain is well controlled; however, she remains unable to mobilise independently.

Although his respiratory status has improved, he still requires low-flow oxygen therapy.

単に「stable」と書くだけでは不十分な場合もあります。何が安定していて、何がまだ問題として残っているのかを示すと、内容の質が上がります。

これまでの治療内容のまとめ方

Transfer Letterでは、これまでに行った治療をすべて詳細に書く必要はありません。転院先が知っておくべき主要な処置、投薬、検査結果を要約することが大切です。

たとえば、肺炎で入院していた患者が療養施設へ転院する場合、使用した抗菌薬、酸素療法の有無、症状改善の状況などが重要です。術後患者であれば、手術内容、術後合併症の有無、疼痛管理、理学療法開始状況などが relevant になります。

典型的な表現としては、以下のようなものがあります。

During his admission, he received intravenous antibiotics, nebulised bronchodilators and oxygen therapy.

She underwent open reduction and internal fixation on 2 March 2026, with no postoperative complications.

He was commenced on antiplatelet therapy and daily physiotherapy following confirmation of an ischaemic stroke.

ここでも重要なのは、読み手に必要な範囲で書くことです。細かい投与量や毎日の処置記録をすべて書く必要は通常ありません。必要なのは、現在の患者状態を理解し、継続ケアに必要な情報を伝えることです。

転院理由の明確な伝え方

Transfer Letterでは、患者をなぜ転院させるのかを明確に書かなければなりません。これが曖昧だと、手紙全体の目的も不明確になります。OETでもPurposeの評価に直接影響します。

転院理由としては、専門治療が必要、リハビリが必要、長期療養が必要、継続観察が必要、設備や医療資源のある施設での管理が必要、などが考えられます。重要なのは、患者の現状と転院理由が論理的につながっていることです。

たとえば次のように書けます。

As he requires intensive rehabilitation to improve mobility and independence, transfer to your facility has been arranged.

Given the need for specialist cardiac evaluation and ongoing monitoring, she is being transferred to your hospital.

As his acute symptoms have resolved but he continues to require nursing support and assistance with daily activities, transfer to your long-term care facility is appropriate.

このように、「現在こういう状態なので、次の施設でこういう管理が必要である」という因果関係を示すと自然です。単に「He is transferred to your hospital.」と書くだけでは、理由が弱く感じられることがあります。

依頼内容の書き方

Transfer Letterの終盤では、転院先に何をしてほしいのかを明確に書きます。これは依頼の部分であり、手紙の締めくくりとして非常に重要です。読み手に期待する行動が分かるように、具体的かつ簡潔に表現する必要があります。

依頼内容は状況によって異なります。リハビリ継続、専門評価、創部管理、服薬継続、栄養管理、ADL支援、フォローアップなど、患者に必要な次のステップを示します。

よく使われる表現には次のようなものがあります。

I would appreciate your ongoing rehabilitation and mobility assessment.

Your further evaluation and management of her cardiac condition would be appreciated.

Please provide continued nursing care, medication supervision and assistance with activities of daily living.

依頼内容は、あまり曖昧にしないことが大切です。「Please take care of this patient.」のような漠然とした表現より、何を引き継ぎたいのかを示した方が、職業的で明確な文章になります。

Transfer Letterでよく使う英語表現

OETでは、毎回ゼロから文章を考えるよりも、よく使う表現をある程度ストックしておくと書きやすくなります。Transfer Letterで頻出の表現を機能別に整理して覚えておくと便利です。

導入で使える表現としては、I am writing to transfer…I am writing regarding…This patient is being transferred to your facility for… などがあります。

患者の状態を述べるときは、was admitted withpresented withwas found to haveremains unable tois currently stablerequires ongoing などがよく使われます。

治療経過では、received intravenous antibioticsunderwent surgerywas commenced onresponded well to treatmenthas shown gradual improvement といった表現が有用です。

転院理由・依頼の部分では、for further managementfor specialist evaluationfor ongoing rehabilitationI would appreciate your ongoing carePlease continue to monitor などが使いやすいです。

これらを丸暗記するのではなく、どのような場面で自然に使えるかを理解しておくと、問題ごとに柔軟に応用できます。

OETで高得点を取りやすい文体の特徴

Transfer Letterで高得点を取る受験者の文章には、いくつか共通点があります。まず、文章がシンプルで無理がないことです。難しい構文や不自然に高度な語彙を使うより、短く正確な文を書く方が高く評価されやすいです。

次に、読み手の視点が意識されていることです。読み手が知りたい情報が先に来て、不要な情報は省かれています。たとえば、転院先のリハビリ施設に対して、患者の幼少期の既往歴や家族の細かな背景を長く書いても意味は薄いです。それよりも、歩行能力、移乗の可否、認知状態、現在の投薬状況などを簡潔に伝える方が有益です。

また、段落の役割が明確であることも大切です。導入、背景、現在の状態、依頼内容がそれぞれまとまっていると読みやすくなります。逆に、一段落の中にすべての情報を詰め込みすぎると、読み手に負担をかけます。

さらに、不要な繰り返しがないこともポイントです。同じ診断名や症状を何度も別表現で書く必要はありません。情報は一度、もっとも分かりやすい場所で述べれば十分です。

受験者がよくやってしまうミス

Transfer Letterでは、毎回似たようなミスが多く見られます。まず典型的なのは、Case Notesの情報をそのまま順番に書いてしまうことです。OETでは情報を整理する力が求められているので、ノートの順序どおりに書くだけでは、まとまりのない文章になりやすいです。

次に多いのが、不要情報の入れすぎです。患者の性格、趣味、細かな生活背景などが転院先のケアに不要であれば、省略するべきです。情報をたくさん書けば高得点になるわけではありません。むしろ、重要事項が埋もれてしまいます。

また、転院理由が不明確なまま終わってしまうケースもあります。患者の現状だけを説明して、なぜこの施設へ移るのか、何を依頼したいのかが弱いと、手紙の目的がぼやけます。

言語面では、カジュアルすぎる表現や話し言葉を使ってしまうミスがあります。たとえば、He is doing much better now. のような表現よりも、His condition has improved. の方が職業的で適切です。

さらに、時制の乱れにも注意が必要です。入院時の状況やこれまでの治療は基本的に過去形、現在の状態や継続中の問題は現在形や現在完了が自然なことがあります。時制が混乱すると、経過が分かりにくくなります。

Transfer Letterで意識したい時制の使い方

Transfer Letterでは、時制を適切に使い分けることが読みやすさにつながります。基本的には、過去に起きた出来事は過去形で書き、現在の状態や継続中の問題は現在形または現在完了形で書きます。

たとえば、入院時の状況は、He was admitted on 1 March 2026 with shortness of breath and fever. のように過去形が自然です。治療内容も、She received intravenous fluids and antibiotics. のように過去形で表します。

一方、現在も続いている状態は、He remains weak and requires assistance with ambulation.She is currently stable but continues to need oxygen therapy. のように現在形を使います。治療による変化を現在までつなげたい場合には、His condition has improved considerably. のような現在完了も便利です。

すべてを過去形に統一してしまうと、現時点の状態が曖昧になることがあります。逆に、すべてを現在形にすると、入院時の情報や既に終了した処置との区別がつきません。患者の時間的な流れを意識しながら書くことが重要です。

Case Notesから情報を選ぶコツ

OET Writingでは、Case Notesを読んだうえで何を書くかを決める時間が非常に重要です。ここでの判断が、文章の質を大きく左右します。Transfer Letterで情報を選ぶときは、まず「読み手は誰か」「この人は何を知る必要があるか」を考えるのが基本です。

次に、「この患者を受け取った側が、最初に知るべきことは何か」を考えます。転院理由、診断、重要な既往歴、現在の機能状態、継続治療の内容などが優先されます。たとえば、施設入所前の患者なら、移動能力、食事、排泄、認知状態が非常に重要です。急性期病院への転院なら、緊急症状、検査結果、投薬、処置内容が中心になります。

さらに、Case Notesの中には「書いてよさそうに見えるが、実は不要」な情報が混ざっていることがあります。OETはそこを見ています。すべてを拾うのではなく、必要なものだけを選ぶ姿勢が大切です。

おすすめなのは、Case Notesを読みながら、重要情報を「導入」「背景」「現在」「治療」「依頼」に分類してメモすることです。そうすると、書き始めたときに構成がぶれにくくなります。

そのまま使いやすいTransfer Letterテンプレート

以下は、OET Writingで汎用的に使いやすいTransfer Letterの基本テンプレートです。問題の内容に応じて語句を入れ替えながら使える形にしています。

[Date]

[Recipient Name]
[Hospital / Facility Name]
[Address]

Dear Dr [Surname] / Dear Nurse [Surname],

Re: [Patient Name], [DOB]

I am writing to transfer [Mr/Ms Patient Surname], a [age]-year-old [occupation if relevant], to your [hospital/facility/unit] for [further management / ongoing rehabilitation / long-term care / specialist assessment] following [condition / event].

[He/She] was admitted to our [hospital/unit] on [date] with [main symptoms / diagnosis]. [His/Her] medical history includes [relevant past medical history].

On examination / Investigation, [important findings]. During [his/her] admission, [he/she] received [main treatment / intervention].

[His/Her] condition has [improved/stabilised]; however, [ongoing problems / current needs]. As [he/she] requires [reason for transfer], transfer to your facility has been arranged.

I would appreciate your ongoing [care / assessment / rehabilitation / management]. Please do not hesitate to contact me should you require any further information.

Yours sincerely,

[Your Name]
[Your Position]
[Hospital / Clinic Name]

このテンプレートは便利ですが、あくまで土台です。高得点を取るには、患者のケースに合わせて自然に調整する必要があります。特に導入文と依頼内容は、問題の目的に合わせて変えることが大切です。

Transfer Letterのサンプル文

ここでは、リハビリ施設への転院を想定したサンプルを紹介します。実際のOETでもよく見られるタイプです。

10 March 2026

Dr James Smith
Sunrise Rehabilitation Centre
Cebu City

Dear Dr Smith,

Re: Mr Robert Tan, DOB: 15 May 1958

I am writing to transfer Mr Tan, a 67-year-old retired teacher, to your rehabilitation facility for ongoing physiotherapy and mobility support following an ischaemic stroke.

Mr Tan was admitted to our hospital on 1 March 2026 after experiencing sudden left-sided weakness and slurred speech. His medical history includes hypertension and hyperlipidaemia. A CT scan confirmed an ischaemic stroke.

During his admission, he was commenced on antiplatelet therapy and daily physiotherapy. His condition has stabilised; however, he continues to have left-sided hemiparesis, mild dysarthria and difficulty performing activities of daily living independently.

As Mr Tan requires intensive rehabilitation to improve mobility and functional independence, transfer to your facility has been arranged.

I would appreciate your ongoing rehabilitation and supportive care. Please do not hesitate to contact me if further information is required.

Yours sincerely,

Dr Maria Lopez
Consultant Physician
Cebu Medical Centre

このサンプルの良い点は、目的が明確で、情報が整理されており、転院理由と依頼内容が自然につながっていることです。逆に、ここに入院中の細かな日々の経過や、転院に関係ない情報を追加すると、簡潔さが損なわれます。

文字数を調整するコツ

OET Writingでは、内容を十分に書きつつ、冗長にならないことが大切です。Transfer Letterでは、180〜200 words前後に自然に収まることが多いですが、問題によって多少前後します。重要なのは、必要な情報があり、なおかつ簡潔であることです。

文字数が多くなりすぎる原因としては、Case Notesの情報を何でも入れてしまうこと、同じ内容を別の言い方で繰り返してしまうこと、一文が長すぎることが挙げられます。これを避けるには、一文一情報を意識するとよいです。

たとえば、He was admitted with fever, cough and shortness of breath, and because he had a history of COPD and was a smoker, he was started on oxygen, antibiotics and nebulisers, and now he is better but still needs support. のような長文は読みづらくなります。

これを、He was admitted with fever, cough and shortness of breath. He has a history of COPD and smoking. During admission, he received oxygen therapy, intravenous antibiotics and nebulisers. Although his condition has improved, he still requires respiratory support. のように分けると、明確で読みやすくなります。

練習するときの効果的な勉強法

Transfer Letterを上達させるには、テンプレートを知るだけでは不十分です。実際にCase Notesを見て、自分で情報を選び、時間内に書く練習が必要です。おすすめの勉強法は、まず問題を見たらすぐに書き始めるのではなく、1〜2分で構成を決める習慣をつけることです。

次に、書いた後は必ず見直しを行い、不要情報がないか、目的が明確か、依頼内容が具体的かを確認します。できれば、自分の文章を音読してみるのも効果的です。不自然な長文や繰り返しに気づきやすくなります。

また、模範解答を読む際には、単に内容を理解するだけでなく、「なぜこの情報が入っていて、なぜこの情報が省かれているのか」を分析することが大切です。OETでは情報選択が非常に重要だからです。

さらに、自分専用の頻出フレーズ集を作っておくと、本番で使いやすくなります。ただし、テンプレートの丸暗記だけに頼るのではなく、問題ごとに自然に合わせられるようにしておく必要があります。

試験本番での書き進め方

本番では、限られた時間の中で安定して書くことが求められます。まずCase Notesを読んだら、読み手と文書の目的を確認します。次に、転院先が必要とする情報を優先順位順に整理します。その後、導入文を先に決めると全体が書きやすくなります。

導入文が決まれば、その後に背景、現在の状態、治療、依頼内容を流れに沿って配置していきます。書いている途中で細かな表現に迷いすぎると時間を失うので、まずは分かりやすく最後まで書き切ることを優先する方がよいです。

最後の見直しでは、患者名や代名詞の一貫性、時制、スペリング、抜けている重要情報、不要な情報の入れすぎをチェックします。特に導入文と結びの依頼部分は、Purposeに直結するため必ず確認したいポイントです。

まとめ

OETのTransfer Letterは、患者を別の医療機関や施設へ引き継ぐための実務的な文書です。高得点を取るためには、英語力だけでなく、必要な情報を選び、読み手に合わせて整理し、簡潔で明確に伝える力が求められます。

特に重要なのは、冒頭で転院の目的をはっきり示すこと、現在の状態と転院理由を論理的につなげること、そして転院先に何を依頼したいのかを明確に書くことです。Case Notesの内容をすべて書く必要はなく、むしろ不要な情報を省き、重要事項だけを伝える姿勢が評価されます。

Transfer Letterはある程度パターンが決まっているため、基本構成と頻出表現を身につければ、安定して書きやすくなります。今回紹介したテンプレートやサンプル文を使いながら、実際のCase Notesで繰り返し練習していけば、OET Writingでの得点力は確実に上げられます。

試験本番では、完璧な英語を書こうとしすぎるよりも、読み手にとって必要な内容を、自然で職業的な英語で分かりやすく伝えることを最優先にしましょう。それがOETのTransfer Letterで評価される本質です。

FAQs(よくある質問)

OETのTransfer Letterとは何ですか?

OETのTransfer Letterは、患者を現在の医療機関から別の病院、専門施設、リハビリ施設、長期療養施設などへ転院・転送する際に作成する文書です。患者の現在の状態、これまでの治療、転院理由、今後必要なケアを、転院先の医療者へ正確かつ簡潔に伝えることが目的です。

Referral LetterとTransfer Letterの違いは何ですか?

Referral Letterは、主に他の医療専門職へ評価や診察、治療を依頼するための紹介状です。一方、Transfer Letterは、すでに治療中または入院中の患者を別の施設へ引き継ぐための文書です。Transfer Letterの方が、継続ケアや引き継ぎの要素が強くなります。

Transfer Letterでは何を書けばよいですか?

基本的には、転院の目的、患者の主な診断や症状、重要な既往歴、現在の状態、これまでの主な治療内容、転院の理由、そして転院先に依頼したいケア内容を書きます。ただし、Case Notesの情報をすべて書く必要はなく、転院先に必要な内容だけを選ぶことが重要です。

Case Notesの内容は全部書く必要がありますか?

いいえ、全部書く必要はありません。OET Writingでは、必要な情報を選ぶ力が評価されます。転院先の医療者にとって不要な情報まで入れると、かえって文章が読みにくくなり、重要な内容が埋もれてしまいます。

Transfer Letterの冒頭はどう書けばいいですか?

冒頭では、「誰を」「どこへ」「なぜ」転院させるのかを明確に書くのがポイントです。たとえば、I am writing to transfer Mr X to your rehabilitation facility for ongoing physiotherapy following a stroke. のように、一文で目的が伝わる形が理想です。

Transfer Letterは何語くらいで書くのが理想ですか?

OET Writingでは通常180〜200語前後が目安とされます。ただし、語数だけにとらわれる必要はありません。大切なのは、必要な情報を過不足なく、簡潔で明確にまとめることです。

Transfer Letterではどの時制を使えばいいですか?

基本的には、入院時の状況や行った治療は過去形で書きます。一方、現在も続いている症状やケアの必要性については現在形や現在完了形が使われることがあります。患者の経過が自然に伝わるように、時制を使い分けることが大切です。

Transfer Letterでよくあるミスは何ですか?

よくあるミスには、Case Notesの情報をそのまま順番に並べること、不要な情報を入れすぎること、転院理由が曖昧なこと、依頼内容がはっきりしないこと、そしてカジュアルすぎる表現を使ってしまうことなどがあります。

読み手に合わせて内容を変える必要はありますか?

はい、必要です。たとえば、転院先がリハビリ施設であれば、移動能力やADL、必要なリハビリ内容が重要になります。専門病院であれば、症状、検査結果、初期治療、転送理由などがより重要です。読み手が何を必要としているかを意識して内容を選ぶことが大切です。

Transfer Letterでよく使う表現はありますか?

はい、あります。たとえば、I am writing to transfer…was admitted with…received treatment for…requires ongoing…I would appreciate your further management… などは頻出表現です。こうした表現を覚えておくと、本番でもスムーズに書きやすくなります。

テンプレートを丸暗記しても大丈夫ですか?

基本構成やよく使う表現を覚えるのは有効ですが、テンプレートの丸暗記だけでは不十分です。OETでは、Case Notesに応じて内容を自然に調整する必要があります。テンプレートは土台として使い、その都度ケースに合わせて柔軟に変える練習が必要です。

Transfer Letterで高得点を取るコツは何ですか?

高得点のポイントは、目的を冒頭で明確に示すこと、必要な情報だけを選ぶこと、論理的な流れで整理すること、簡潔で自然な医療英語を使うこと、そして転院先への依頼内容を明確に書くことです。難しい英語よりも、読みやすく正確な英語の方が高く評価されやすいです。

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