2012/10/28
目次
フィリピン・セブ島留学は、授業料や滞在費が比較的安く、短期間でも集中的に英語を学べることから、日本人にも非常に人気のある留学先です。とはいえ、「学生ビザは必要?」「観光ビザでも行けるの?」「ビザ延長ってどうやるの?」といったビザ関連の疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、フィリピン留学には日本のような学生ビザは不要で、観光ビザ(またはビザなし入国)で留学することが可能です。ただし、**SSP(Special Study Permit)という「特別就学許可証」**の取得が義務付けられており、これを取得することで合法的に語学学校に通うことができます。さらに、長期滞在の場合にはビザの延長や、追加書類の取得も必要になるため、制度の全体像を正しく理解しておくことが重要です。
この記事では、観光ビザでの入国からSSPの取得、ビザ延長の手続きや注意点まで、フィリピン留学に必要なビザの基本情報をわかりやすく解説します。短期・長期を問わず、これからセブ島での留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
日本で「留学」と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのが「学生ビザ」。アメリカやカナダなどでは、語学学校に通うためにも学生ビザの取得が必須です。しかし、フィリピンではこの「学生ビザ」という制度は基本的に使われません。語学学校に通う留学生の多くは、**観光ビザ(またはビザなしでの短期入国)+SSP(特別就学許可)**という組み合わせで留学を行います。
つまり、フィリピン留学は「学生ビザ不要」でスタートできるという点が大きな特徴です。これは留学前の準備が比較的シンプルで済むというメリットにもつながります。
ただし、「ビザが不要」というわけではありません。観光ビザで入国できるからといって、何の手続きもなく学校に通えるわけではなく、語学学校に通うすべての外国人にはSSP(Special Study Permit)という許可証の取得が義務付けられています。このSSPは学校側が代行申請してくれるのが一般的で、授業料とは別に費用が発生します。
また、滞在期間が30日を超える場合は、観光ビザの延長手続きも必要になります。つまり、フィリピン留学では「学生ビザ」は不要でも、「SSP」や「ビザ延長」といった独自の制度に則った準備が必要になる点には注意が必要です。
このあとのセクションでは、観光ビザやSSP、ビザ延長の具体的な制度や流れについて詳しく解説していきます。
フィリピンは、日本を含む多くの国のパスポート保持者に対して、30日以内の観光目的であればビザなしでの入国を認めています。そのため、フィリピン留学を始める多くの日本人は、まず観光ビザ(正確には「ビザなし入国」)で現地に入国し、その後必要に応じてビザ延長手続きを行います。
日本国籍の方がビザなしでフィリピンに入国するためには、以下の条件を満たしている必要があります:
パスポートの残存有効期間が入国時点で6か月以上あること
**30日以内に出国する航空券(往復または第三国行き)**を所持していること
これらを満たしていれば、入国時に特別なビザ申請をすることなく、観光目的で30日間の滞在が許可されます。
はい、語学学校に通う目的であっても、最初は観光ビザでの入国が可能です。ただし、その場合は「SSP(特別就学許可証)」を別途取得する必要があります(詳細は後述)。
さらに、30日以上の滞在を予定している場合は、現地でのビザ延長手続きが必要になります。多くの語学学校では、留学初週にスタッフがビザ延長手続きやSSPの取得をサポートしてくれますので、そこまで心配する必要はありません。
SSPの取得(学校側が代行申請)
ビザの延長(最長36ヶ月まで可能)
ACR I-Cardの取得(59日以上滞在する場合)
このように、フィリピン留学のスタートは観光ビザで十分対応可能ですが、滞在期間や学校の通学期間に応じて追加の手続きが必要になる点は事前に理解しておきましょう。
フィリピンで語学学校に通う外国人留学生は、たとえ観光ビザで入国していたとしても、**SSP(Special Study Permit:特別就学許可証)**の取得が義務付けられています。これはいわば「フィリピン政府からの学習許可証」であり、学生ビザの代わりとなる制度です。
SSPは、フィリピンの**移民局(Bureau of Immigration)**が発行する許可証で、語学学校などの教育機関で授業を受けるために必要です。正規の登録校に通う場合は、学校側がこのSSPを代行で申請・取得してくれるのが一般的です。
つまり、個人で手続きをする必要はなく、入学手続きの一環として学校に費用を支払い、申請を任せる形になります。
費用:11,040ペソ(約28,700円)※2025年7月より改定
有効期間:最大6か月間(1つの学校につき)
この費用には、申請書類作成、移民局への申請代行、許可証発行のすべてが含まれています。SSPは「1校ごとに1件必要」なため、留学中に他の学校へ転校する場合は、新たに取得し直す必要があります。
SSPを取得せずに語学学校に通うことは、フィリピンの法律違反となり、不法就学とみなされる可能性があります。その場合、移民局からの指導や罰則を受けることもあるため、必ず取得しておく必要があります。
ただし、きちんとした認可校に通う場合は、学校側が責任をもってSSP申請を行ってくれるので心配はいりません。申請は留学開始後すぐに行われ、通常は2週間ほどで正式な許可証が発行されます。
フィリピンは、日本人を含む多くの外国人に対して**30日間のビザなし入国(観光目的)**を認めていますが、30日以上フィリピンに滞在する場合は、観光ビザの延長手続きが必要です。語学留学を1ヶ月以上予定している方は、必ずこの「ビザ延長制度」について理解しておく必要があります。
フィリピンの観光ビザは、延長することで最大36ヶ月(3年間)まで滞在が可能とされています。最初の延長は29日間、以降は1ヶ月または2ヶ月単位で延長できる制度になっています。
以下は主な延長スケジュールの例です:
滞在日数 | 必要な手続き | 備考 |
---|---|---|
1〜30日 | ビザなしで滞在可能 | 出国用航空券が必要 |
31〜59日 | 初回延長手続き必要 | 約4,000ペソ(目安) |
60日以降 | 2ヶ月ごとに延長 | 滞在が長いほど費用も加算 |
※延長回数や料金は移民局の判断により変更される場合があります。
通常、語学学校が留学生に代わって延長申請を代行してくれます。申請書の記入や支払い、移民局への提出などを学校側が一括で管理するため、留学生自身が移民局へ出向く必要はほとんどありません。
延長費用は学校によって異なりますが、授業料や現地諸費用とは別に、現地到着後にフィリピンペソ現金で支払うケースが一般的です。
延長手続きは早めに行う:期限ギリギリだと延長不可になる可能性も。
滞在期間によってはACR I-Cardの取得も必要(次項で解説)
途中で出国・再入国する場合は手続きリセットの可能性がある
特に複数回にわたる延長をする場合や、長期滞在を計画している場合は、学校と事前にしっかりと確認しておくと安心です。
フィリピンでの語学留学が60日以上にわたる場合、通常の観光ビザ延長に加えて、「ACR I-Card」や「ECC」などの追加制度にも対応する必要があります。これらは観光ビザで滞在する外国人が、法的に長期滞在者として登録されるための仕組みです。
**ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity Card)**は、フィリピン国内に59日以上滞在するすべての外国人に義務付けられている身分証明カードです。これは日本でいう「在留カード」に近いもので、移民局での登録により発行されます。
対象者:フィリピンに59日以上滞在する外国人全員
費用:約3,300〜3,500ペソ(学校や時期により異なる)
申請方法:語学学校が代行(通常、延長手続きと同時に行われる)
有効期限:1年間(滞在期間が短くても返金はなし)
このカードは、警察や出入国管理局で身分証明として求められることもあるため、受け取り後は大切に保管しておきましょう。
**ECC(Emigration Clearance Certificate)**は、一定の条件を満たす外国人がフィリピンを出国する際に必要となる証明書です。
対象者の一例:
フィリピンに6か月以上滞在した外国人
特定のビザ(学生ビザなど)で滞在している外国人
費用:概ね1,000〜2,880ペソ前後(移民局の規定による)
語学留学では、6か月以上滞在する場合に必要になるケースがあるため、長期滞在予定の方は出国前に学校へ確認しておくと安心です。
多くの語学学校では、これらの制度に関しても申請から支払い、受け取りまでをサポートしてくれる体制が整っています。個人で移民局へ行く必要は基本的にありませんが、必要書類(パスポートのコピーや顔写真など)は留学生自身が準備することになります。
60日以上の滞在=ACR I-Cardが必要
6か月以上の滞在=ECCが必要になる可能性あり
どちらも観光ビザではカバーできない追加制度
ビザ延長だけでなく、これらの制度も含めてしっかり把握しておくことで、スムーズに留学生活を送ることができます。
フィリピン・セブ島への留学では、学生ビザの代わりに観光ビザで入国し、現地で必要な手続きを順に進めていくのが一般的です。ここでは、留学前後のビザ・SSP関連手続きを時系列で整理し、費用目安もあわせてまとめます。
パスポートの残存期間確認(6か月以上)
30日以内に出国する航空券の購入(往復または第三国行き)
▶︎これらを満たせば、観光ビザ(ビザなし)で入国可能です。
手続き項目 | 内容 | 費用(2025年7月時点) |
---|---|---|
SSP取得 | 学校を通じて申請する特別就学許可証。全員必須。 | 11,040ペソ |
ビザ延長(初回) | 滞在が30日を超える場合に必要。29日間の延長が基本。 | 約4,000ペソ |
ACR I-Card申請 | 滞在が59日を超える場合に必要。身分証として発行されるカード。 | 3,500ペソ |
※すべて語学学校が代行してくれるのが一般的です。
手続き項目 | タイミング | 費用目安 |
---|---|---|
ビザ延長(2回目以降) | 2か月ごとに延長(滞在期間による) | 1回あたり約4,000〜6,000ペソ |
ECC取得 | 6か月以上滞在し、出国する場合に必要な場合あり | 約1,000〜2,880ペソ |
費目 | 概算費用 |
---|---|
SSP | 11,040ペソ(固定) |
ビザ延長(2回) | 10,056ペソ |
ACR I-Card | 3,500ペソ |
合計 | 24,096ペソ(約65,000円相当) |
※1ペソ=約2.6円換算。為替レートや申請内容により変動あり。
ほとんどの手続きは学校が代行してくれる
費用は現地でペソ現金での支払いが基本
3か月滞在なら現地手続きで2万円以上かかるのが一般的
出発前にこれらのスケジュールと費用感を把握しておくことで、安心して留学生活をスタートできます。
フィリピン留学では、滞在期間によって必要なビザの手続きや追加制度が大きく変わるため、自分の留学プランに合った準備が重要です。ここでは、1〜4週間の短期留学と、1か月以上の中長期留学に分けて、必要な手続きや注意点を整理します。
日本のパスポート保持者ならビザなしで入国可能
**SSP(11,040ペソ)**の取得は必要
ビザ延長やACR I-Cardの申請は不要
出国用航空券(復路)が必要
出発前に復路航空券を必ず手配しておく
滞在期間が30日を超えないよう日数管理を徹底
現地費用(SSP代)を現金で用意しておくと安心
現地でビザ延長手続きが必要
滞在が59日を超えるとACR I-Cardの取得も必須
滞在が6か月を超えるとECC(出国許可証)の取得が必要な場合あり
滞在期間に応じた手続きを学校に事前相談しておく
初回のビザ延長・ACR I-Card申請のタイミングを確認
必要書類(顔写真・パスポートコピーなど)を持参
滞在期間 | 必要な手続き |
---|---|
1〜30日 | SSPのみ |
31〜59日 | SSP+ビザ延長(初回) |
60〜180日 | SSP+ビザ延長(複数回)+ACR I-Card |
181日以上 | 上記に加えてECC(出国前に取得) |
短期であれば手続きは比較的シンプルですが、1か月を超える留学では複数の手続きが発生します。とはいえ、ほとんどの語学学校がすべての申請を代行してくれるため、個人で手続きを行う必要はほぼありません。大切なのは、出発前にしっかりとスケジュールと費用を把握し、必要なものを準備しておくことです。
フィリピン・セブ島留学では、「学生ビザ」が不要で、観光ビザ(またはビザなし)で入国できるという特徴がありますが、SSPやビザ延長、ACR I-Cardなど、独自の制度への理解が不可欠です。最後に、これまでの内容をもとに、留学前に押さえておくべきポイントを一覧で整理しておきましょう。
学生ビザは不要:代わりにSSP(特別就学許可証)の取得が必須
観光ビザ(またはビザなし入国)で留学スタートが可能
30日以内ならビザ延長不要。ただしSSPは全員取得が必要
31日以上の滞在にはビザ延長手続きが必要(初回延長は29日)
59日以上の滞在にはACR I-Cardの取得も必要
6か月以上の滞在時はECC(出国許可証)が必要な場合あり
項目 | 金額(目安) |
---|---|
SSP | 11,040ペソ |
ビザ延長(初回) | 約4,000ペソ |
ACR I-Card | 3,500ペソ |
ECC | 1,000〜2,880ペソ |
※為替レートや時期により変動します。現地ではペソ現金での支払いが基本です。
パスポートの残存有効期間が6か月以上あるか?
復路または第三国行きの航空券を所持しているか?
滞在日数に応じた必要手続きを理解しているか?
学校に現地での申請サポートがあるか事前確認済みか?
フィリピン留学は、他国に比べてビザのハードルが低く、柔軟な制度が魅力ですが、「知らなかった」では済まされない規則もあります。とはいえ、語学学校がほとんどの手続きを代行してくれるため、過度に不安になる必要はありません。
出発前にこの記事で紹介したポイントを確認し、必要な書類と現地費用を準備しておけば、安心して留学をスタートできるでしょう。
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