目次
IELTSスピーキング練習にChatGPTを使うには?Part 1〜3まで使えるプロンプトと練習法を解説!【日本語解説付き】
はじめに
IELTSのスピーキングテストは、本番の面接形式で行われるため、
多くの受験者が「緊張する」「対策の仕方がわからない」と感じるパートです。
特に日本人学習者の多くは:
-
話す内容が思いつかない
-
英語が自然かどうか分からない
-
練習相手がいない
-
スピーキングだけはどうしても“独学”が難しい
といった課題を抱えています。
そこで注目されているのが、ChatGPTを“スピーキング練習パートナー”として活用する方法です。
ChatGPTは、以下のような練習をサポートできます:
-
Part 1〜3の模擬質問を投げてくれる
-
自分の回答にフィードバックをくれる
-
回答に使える表現やアイデアを補ってくれる
-
時には面接官のように“ロールプレイ”してくれる
しかも24時間いつでも練習でき、恥ずかしがらずに失敗もできるという、日本人にとって理想的なスピーキング練習相手でもあるのです。
この記事では、ChatGPTを使ったIELTSスピーキング練習の具体的な方法・プロンプト・注意点を、
日本語で丁寧に解説していきます。
第1章:IELTSスピーキングテストの構成とは?
IELTSのスピーキングセクションは、試験官との1対1の面接形式で行われます。
所要時間は約11〜14分で、次の3つのパートで構成されています。
Part 1:自己紹介・日常的な質問(約4〜5分)
このパートでは、試験官が受験者の緊張を和らげるために、身近で答えやすい話題を質問します。
例:
-
What is your name?
-
Do you live in a house or an apartment?
-
What do you usually do on weekends?
✅ 評価ポイント:
-
自然なやり取りができるか
-
文法・語彙の基本的な正確さ
-
流暢さと発音
※「Yes/No」だけで答えず、1〜2文で説明を加えるのが高評価のコツです。
Part 2:スピーチ形式のタスク(約3〜4分)
ここでは「カード」が与えられ、1〜2分間でスピーチをすることが求められます。
準備時間は1分間。
例題:
Describe a book you have recently read.
You should say:
– What the book is about
– Why you decided to read it
– What you learned from it
And explain how it made you feel.
✅ 評価ポイント:
-
話の構成とまとまり
-
アイデアの展開力
-
一貫した話し方と語彙の応用力
Part 3:ディスカッション形式の質問(約4〜5分)
Part 2のテーマに関連するより抽象的で議論的な質問が出されます。
例:
-
Do you think people read less nowadays than in the past? Why?
-
How important is reading for children’s development?
✅ 評価ポイント:
-
論理的な意見形成と表現
-
複雑な構文の使いこなし
-
トピックに対する深い理解
3パート共通の採点基準(4つ)
-
Fluency and Coherence(流暢さと一貫性)
-
Lexical Resource(語彙の豊富さ)
-
Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ)
-
Pronunciation(発音)
ポイント
-
すべて「完璧な答え」ではなく、「自然なやり取り」が評価される
-
間違えても言い直す姿勢が大切
-
実際の試験では、表現力+コミュニケーション力が鍵を握ります
第2章:ChatGPTでスピーキング各パートを練習する方法【プロンプト付き】
ChatGPTは、IELTSスピーキング3パートすべてに対応できます。
ここでは、Part 1〜3それぞれに有効な使い方とプロンプト例をご紹介します。
Part 1:日常会話形式の質問に慣れる
目的:テンポのよいやり取りと、自分の経験を自然に話す練習
✅ プロンプト例(英語)
回答したあと、次の質問をもらう形で自然な“会話”が再現されます。
✅ プロンプト例(日本語)
Part 2:1分準備→1〜2分スピーチの練習
目的:時間配分の感覚と、まとまった発話力を身につける
✅ プロンプト例
または:
終了後、ChatGPTに「この答えはBandいくつか?」と尋ねれば、簡易スコアとフィードバックも得られます。
Part 3:抽象的な質問への対応力を鍛える
目的:意見の論理構築、深掘りされた会話力の養成
✅ プロンプト例
Part 2のトピックと関連するテーマで深掘りしてもらうようにすると、本番さながらの練習が可能です。
ChatGPT活用のコツ
| テクニック | 内容 |
|---|---|
| 回答を録音 | 自分の話し方を後から確認できる |
| 同じ質問で繰り返す | 表現の改善と語彙強化に有効 |
| スコア評価を依頼 | 採点基準ごとにBandスコアを聞ける |
| 日本語→英語で再現 | 意見をまず日本語で考え、ChatGPTに翻訳してもらう方法も初心者向け |
第3章:録音・フィードバック・改善までの流れをChatGPTで回す方法
ChatGPTを使ったIELTSスピーキング練習は、単に“会話するだけ”ではなく、自分の発話を見直し・改善するプロセスにこそ大きな価値があります。
ここでは、録音→フィードバック→改善練習のサイクルをどのように回すかを解説します。
ステップ1:自分のスピーキングを録音する
✅ 方法
-
スマートフォンのボイスメモ機能
-
PCなら Audacity やオンラインの録音ツール(Vocaroo など)
実際に声に出して話すことで、「話すスピード」「発音の癖」「詰まりやすい部分」が明確になります。
ステップ2:ChatGPTにフィードバックをもらう
録音した音声を一度**自分で文字起こし(要約でも可)**して、以下のようなプロンプトでChatGPTにチェックしてもらいましょう:
✅ フィードバック依頼プロンプト(英語)
✅ 日本語プロンプトでもOK
ステップ3:フィードバックに基づき改善する
ChatGPTは以下のような改善アドバイスをくれます:
-
より自然な表現の提案
-
語彙のバリエーションアップ
-
文法ミスの修正
-
つなぎ表現の挿入(e.g., “On the one hand, …”, “Moreover,” など)
✅ 改善バージョンの生成プロンプト
ステップ4:再録音して再挑戦
-
ChatGPTの提案を取り入れてもう一度スピーキング
-
それをまた録音→文字起こし→フィードバックへ回す
この**「練習→確認→修正→再実践」**のループを続けることで、確実にスコアアップにつながります。
✅ 練習ルーティン例(毎日15〜30分)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 5分 | ChatGPTでPart 2の質問をもらう |
| 1分 | 準備・メモ作成 |
| 2分 | 実際に話す(録音) |
| 5分 | 文字起こし・ChatGPTでフィードバック |
| 5〜10分 | 修正案で再スピーキング&反復練習 |
このようにChatGPTを使えば、留学や英会話スクールに通わずとも、スピーキング練習を“自主的・客観的”に続けられるのです。
⚠️ 第4章:注意点と限界 – ChatGPTだけでは足りないこと
ChatGPTはIELTSスピーキングの強力なパートナーですが、万能な対策ツールではありません。
特にスピーキングでは「人間とのやり取り」や「実践的な緊張感」が求められる場面も多く、AIには限界があることを理解しておく必要があります。
❌ 限界1:リアルな会話の“間合い”は再現できない
ChatGPTは一問一答型の練習には適していますが、実際の試験では:
-
試験官の話し方や間合いに合わせる
-
質問の意図を瞬時に読み取って対応する
-
時には“雑談的な流れ”で予想外の質問が来る
などの「リアルな対話力」が試されます。
こうした自然なキャッチボールを鍛えるには、やはり人と話す練習も必要です。
❌ 限界2:音声の発音チェックや抑揚は不得意
現時点のChatGPTでは、発音・イントネーション・抑揚の指導が不十分です。
録音内容のチェックやフィードバックはできますが、実際に声の出し方を細かく指摘できるのは人間講師の領域です。
❌ 限界3:バンドスコア評価はあくまで“参考値”
ChatGPTはIELTSの採点基準に沿ってフィードバックを出せますが:
-
スピーキングの評価は主観的要素が強い
-
AIは「感情の伝え方」や「自然さ」の評価が苦手
-
回答の意図を正確に読み取れない場合がある
そのため、スコアは参考程度にとどめ、あくまで改善のヒントとして活用するのが賢明です。
とはいえ、ChatGPTは“反復練習に最適”
上記の限界はあるものの、ChatGPTには:
-
何度でも繰り返し練習できる
-
時間・場所に縛られない
-
失敗しても恥ずかしくない
という他にはない圧倒的なメリットがあります。
だからこそ、「日常の練習はChatGPTで、仕上げは人間講師で」というハイブリッド学習がベストです。
✅ 3D ACADEMYなら、ChatGPT活用をサポートしつつ、講師との実践練習も可能!
-
ChatGPTで事前に話す内容を整理
-
現地でマンツーマン講師と本番さながらの模擬面接
-
苦手部分を講師と一緒に分析&改善
このようにAIと人間の強みを掛け合わせる学習環境が、スピーキングスコアを飛躍的に伸ばします。
まとめ:ChatGPTでスピーキング対策の可能性が広がる
IELTSスピーキング対策は、「何をどう話せばいいのか分からない」「練習相手がいない」など、多くの日本人学習者がつまずくポイントです。
しかし、ChatGPTを活用すれば、こうした悩みを自宅で解決できるようになります。
✅ 本記事のポイントまとめ
-
Part 1〜3の各パートに対応した練習ができる
-
模擬面接・構成支援・フィードバック・改善提案まで一人で完結
-
録音+文字起こし+添削の反復学習で効果アップ
-
限界(発音・自然なやり取りなど)はあるが、反復練習には最適
AI+人のハイブリッド学習がスピーキング上達の鍵
ChatGPTは“万能な講師”ではありませんが、日々の練習相手としては非常に優秀です。
そして、最終的には**人との対話で「リアルな感覚」や「試験慣れ」**を磨くことが必要です。
-
ChatGPTで事前に構成と回答を練る
-
講師との模擬面接で実戦力を磨く
-
苦手を特定し、またChatGPTで改善を反復
このループを回すことで、着実にBand 6.5→7.0→7.5へと近づけることができるはずです。
まずは、今日から1日10分の練習を始めよう
「話すのが苦手」「緊張して言葉が出ない」——
そんなあなたも、ChatGPTという“恥をかかない練習相手”となら、楽しく続けられるはずです。
次回は、実際のSpeaking模擬問題集&プロンプト例30選も紹介予定ですのでお楽しみに!
