目次
セブ島家賃相場ガイド(スタジオ・1BR・2BR別)【2025年版】
1. はじめに
セブ島は、フィリピン国内でも人気の高い移住先・長期滞在先として知られています。美しいビーチや温暖な気候、発展する都市機能に加え、英語が広く通じる環境が整っているため、海外からのビジネスパーソンや留学生、リタイア層まで幅広い層が暮らしています。
そんなセブ島で生活を始めるにあたり、多くの人が最初に直面するのが「家賃相場はどれくらいなのか?」という疑問です。物件タイプや立地によって家賃は大きく異なり、同じ広さでもエリアや設備の条件によって倍以上の差が出ることも珍しくありません。
本ガイドでは、**スタジオ(ワンルーム)、1ベッドルーム(1BR)、2ベッドルーム(2BR)**といった主要間取りごとの最新家賃相場を、エリア別・条件別にわかりやすく解説します。さらに、家賃を抑えるコツや交渉ポイントも紹介することで、これからセブ島で物件探しをする方が現地の相場感をつかみやすくなることを目的としています。
2025年の最新情報をもとにまとめていますので、移住・長期滞在の計画を立てる際の参考にしてください。
2. セブ島の主要エリアと特徴
セブ島の家賃は、間取りだけでなくエリアの立地条件や周辺環境によって大きく変わります。まずは、外国人が暮らしやすい主要エリアの特徴を押さえておきましょう。
ITパーク(Lahugエリア)
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外資系企業やBPOオフィスが集中するビジネス街 
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24時間営業の飲食店やカフェが多く、夜でも人通りがあり安全性が高い 
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高層コンドミニアムが多く、家具付き物件が主流 
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家賃はセブ島でも高めで、スタジオでも月₱18,000以上が一般的 
アヤラ周辺(Cebu Business Park)
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大型商業施設「アヤラセンターセブ」があり、生活利便性が抜群 
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高級コンドミニアムが多く、プール・ジム・ラウンジなど充実の設備 
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外国人駐在員や長期滞在ビジネスパーソンに人気 
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家賃はセブ最高水準で、1BRが月₱28,000〜₱45,000程度 
マクタン島(Mactan Island)
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空港に近く、ビーチリゾートエリアが広がる 
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海沿いの物件は景観が良く、リゾートライフを満喫できる 
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セブ市中心部までは車で30〜60分ほど 
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家賃はリゾート立地か内陸部かで差があり、海沿いは高額 
マンゴーアベニュー周辺(Mango Avenue)
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ナイトライフの中心地で、バーやクラブが多い 
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家賃は中心部に比べてやや低め 
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短期滞在や予算重視の人に向いている 
郊外エリア(タリサイ、マンダウエ、コンソラシオンなど)
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広めの物件が多く、家賃は中心部の半額以下になることも 
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車移動が前提となるため、通勤・通学の利便性は低め 
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家族帯同や静かな生活を求める人におすすめ 
3. 家賃相場一覧(2025年時点)
セブ島の家賃は、物件タイプ(コンドミニアム・アパートなど)、築年数、家具の有無、立地条件によって変動します。ここでは、外国人がよく借りる家具付きコンドミニアムを基準に、**スタジオ(ワンルーム)、1ベッドルーム(1BR)、2ベッドルーム(2BR)**の家賃相場をエリア別にまとめます。
3.1 スタジオ(ワンルーム)
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ITパーク:₱18,000〜₱25,000/月(新築・高層階・プール付きは₱27,000超も) 
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アヤラ周辺:₱20,000〜₱28,000/月(商業施設徒歩圏で利便性◎) 
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マクタン島:₱15,000〜₱22,000/月(海沿いは+₱3,000〜₱5,000) 
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郊外エリア:₱10,000〜₱15,000/月(築年数はやや古めだが広め) 
3.2 1ベッドルーム(1BR)
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ITパーク:₱25,000〜₱40,000/月(家具家電完備、ジム・プール付き) 
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アヤラ周辺:₱28,000〜₱45,000/月(高級物件は₱50,000超) 
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マクタン島:₱20,000〜₱35,000/月(ビーチリゾート近くは高額) 
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郊外エリア:₱15,000〜₱25,000/月(車移動前提だが広さ充実) 
3.3 2ベッドルーム(2BR)
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ITパーク:₱40,000〜₱65,000/月(駐車場込み・大型ユニット) 
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アヤラ周辺:₱45,000〜₱70,000/月(プレミア物件は₱80,000超) 
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マクタン島:₱35,000〜₱55,000/月(海沿い+高層階はさらに上昇) 
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郊外エリア:₱20,000〜₱35,000/月(庭付きやタウンハウスも選択可) 
ポイント
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上記は家具付き・管理費込みの目安価格 
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家具なし物件は₱3,000〜₱8,000程度安くなる傾向 
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築浅・高層階・海ビューは家賃が上がる 
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長期契約(1年以上)で家賃交渉の余地あり 
4. 家賃を左右する要素
セブ島の家賃は、単純に間取りや広さだけでは決まりません。実際には、物件の条件や周辺環境によって同じ広さでも家賃が大きく変動します。ここでは、家賃を高くも安くもする主な要因を整理します。
4.1 家具・家電の有無
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**家具付き(Fully Furnished)**は入居後すぐに生活可能 
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家具・家電が充実しているほど家賃は₱3,000〜₱8,000高くなる傾向 
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家具なし(Unfurnished)は初期費用がかかるが月額は安め 
4.2 管理費・共益費
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プール・ジム・ラウンジ・24時間セキュリティなどの施設維持費が含まれる 
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高級コンドでは管理費が₱3,000〜₱7,000/月かかる場合も 
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家賃に込みか別請求かで総額が変わる 
4.3 契約期間
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**長期契約(12ヶ月以上)**は家賃交渉がしやすい 
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短期契約(1〜6ヶ月)は割高設定が一般的 
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観光シーズン(12〜4月)は短期賃料が高騰しやすい 
4.4 眺望・階数
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高層階や海ビューは人気が高く、家賃が+₱2,000〜₱5,000になることも 
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低層階・眺望なしは割安だが日当たりや騒音面を確認 
4.5 立地条件
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ビジネス街や商業施設徒歩圏は高め 
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空港アクセスの良さや公共交通の充実度も家賃に反映 
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郊外は家賃が安いが移動コストが増える 
ワンポイント
セブ島では「家賃=物件本体の価値+生活利便性」の合計で決まるケースが多いです。
例えば、同じ間取りでもITパークと郊外では家賃が倍以上になることも珍しくありません。
5. 家賃交渉のポイント
セブ島では、物件の提示価格が必ずしも「最終価格」というわけではありません。特に長期契約やオフシーズン契約の場合、家賃を下げられる可能性があります。ここでは、実際に使える交渉テクニックを紹介します。
5.1 長期契約を提示する
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12ヶ月以上の契約を条件に値下げ交渉を行う 
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オーナーにとって長期入居者は安定収入につながるため、家賃が₱1,000〜₱3,000下がるケースも 
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例:「If I sign for 1 year, can you give me a lower rate?」 
5.2 家具・家電の調整
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家賃を下げる代わりに家具を減らしてもらう 
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逆に家賃据え置きで家具や家電を追加してもらう方法も有効 
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例:「If the washing machine is included, I can confirm the lease today.」 
5.3 管理費込みの条件にする
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家賃に管理費・共益費を含めてもらうことで実質負担を減らす 
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例:「Can we include the association dues in the rent?」 
5.4 オフシーズンを狙う
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観光ピーク(12〜4月)前後は賃料が高くなりやすい 
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6〜8月は需要が低く交渉が通りやすい 
5.5 複数物件の比較を示す
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他の物件の家賃を例に出すことで値下げの根拠を提示 
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例:「I saw a similar unit in IT Park for ₱3,000 less. Can you match that price?」 
コツ
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礼儀正しく、感謝を示しながら交渉する 
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即決する意思を見せると成功率が上がる 
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値下げが難しい場合でも、家具追加や無料駐車場など別の形で条件改善が可能 
6. エリア別おすすめタイプ
セブ島での住まい選びは、自分の生活スタイルや滞在目的に合ったエリアと間取りを選ぶことが大切です。ここでは主要エリアごとに、どんな人にどの間取りがおすすめかをまとめます。
6.1 ITパーク(Lahug)
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おすすめ:スタジオ・1BR 
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外資系企業勤務やリモートワーカー向け 
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カフェ・レストラン・ジムなどが徒歩圏内 
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移動が少なく、生活動線が短い単身者やカップルに最適 
6.2 アヤラ周辺(Cebu Business Park)
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おすすめ:1BR・2BR 
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駐在員やビジネス滞在者、利便性重視派にぴったり 
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大型モールや銀行、病院が近く安心感あり 
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家族帯同や長期滞在でも生活しやすい 
6.3 マクタン島(Mactan Island)
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おすすめ:1BR・2BR 
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リゾートワーカーや海辺の生活を楽しみたい人向け 
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空港が近く、短期・長期問わず便利 
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ダイビングやマリンスポーツを趣味にしている人に人気 
6.4 マンゴーアベニュー周辺
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おすすめ:スタジオ 
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ナイトライフ好き、短期滞在者、予算重視の旅行者に最適 
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家賃は比較的安く、繁華街へのアクセスも良好 
6.5 郊外エリア(タリサイ、マンダウエ、コンソラシオンなど)
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おすすめ:2BR・タウンハウス 
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広さ重視、家族帯同、静かな環境で暮らしたい人向け 
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庭付きや駐車場付き物件も多く、家賃は中心部の半額程度 
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車やバイクでの移動が前提 
選び方の目安
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利便性重視 → ITパーク/アヤラ周辺 
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リゾート感重視 → マクタン島 
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コスト重視 → マンゴーアベニュー/郊外 
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家族帯同 → 郊外/アヤラ周辺 
7. まとめ
セブ島の家賃は、間取り・エリア・物件条件によって大きく変動します。同じスタジオタイプでも、ITパークやアヤラ周辺では月₱20,000以上する一方、郊外では半額以下で借りられることもあります。
家賃を決める要素は、立地や築年数だけでなく、家具・家電の有無、眺望、契約期間、管理費込みかどうかなど多岐にわたります。特に外国人向け物件は家具付き・管理費込みのケースが多いですが、契約前に必ず条件を確認することが大切です。
また、セブ島では家賃交渉の余地がある場合が多く、長期契約やオフシーズンを活用すれば、提示額より₱1,000〜₱3,000程度安くなることもあります。交渉では、礼儀正しく、即決する意志を見せることがポイントです。
これから物件探しをする方へのアドバイス
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最初は短期契約で生活エリアを確認してから長期契約へ移行する 
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複数の物件を比較し、家賃や条件を客観的に判断する 
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エリア特性を理解し、自分のライフスタイルに合った立地を選ぶ 
セブ島は、生活スタイルや予算に合わせて多様な住まいを選べる魅力的なエリアです。本ガイドを参考に、あなたにぴったりの物件を見つけてください。
よくある質問(FAQ)|セブ島家賃相場ガイド 2025
Q1. セブ島の家賃はどのくらい?(スタジオ・1BR・2BRの目安)
家具付きコンドミニアムの目安(2025年):
- スタジオ:₱10,000〜₱28,000/月(ITパーク・アヤラ周辺は高め)
- 1BR:₱15,000〜₱45,000/月(高級物件は₱50,000超)
- 2BR:₱20,000〜₱70,000/月(プレミア物件は₱80,000以上)
※立地・築年数・階数・眺望・施設で上下します。
Q2. 家具付きと家具なしの差はいくら?
一般に家具付き(Fully Furnished)は家具なしより₱3,000〜₱8,000高くなります。初期費用を抑えたい短期滞在は家具付き、長期で総額を抑えたい場合は家具なし+自前調達も選択肢です。
Q3. 管理費(アソシエーションデュース)は家賃に含まれる?
物件により異なります。家賃込みのケースもありますが、別途₱2,000〜₱7,000/月程度請求されることも。契約前に「管理費込みか」「金額固定か」を必ず確認しましょう。
Q4. デポジットや前払いはどのくらい必要?
一般的に「1ヶ月デポジット+1ヶ月アドバンス」が多いですが、人気物件や短期では「2+1」など条件が上がる場合もあります。返金条件(原状回復・破損時の精算)を書面で明記しましょう。
Q5. 光熱費・インターネットは家賃に含まれる?
多くは別払いです。短期向け・サービスアパート型は込みのことも。電気代は使用量次第で月₱1,500〜₱5,000、インターネットは月₱1,500〜₱2,500程度が目安です。
Q6. 家賃交渉はできる?具体的なコツは?
- 12ヶ月以上の長期契約を提示(₱1,000〜₱3,000の値下げ余地)
- 管理費込みや家電追加など「条件改善」を提案
- オフシーズン(6〜8月)に交渉
- 類似物件の相場を根拠に提示
Q7. エリアで迷っています。どこがどんな人に向いていますか?
- ITパーク/アヤラ周辺:利便性重視の単身・共働きカップル(スタジオ・1BR)
- マクタン島:海沿い志向・空港近く希望(1BR・2BR)
- マンゴー周辺:ナイトライフ・予算重視(スタジオ)
- 郊外(タリサイ・マンダウエ等):家族帯同・広さ重視(2BR・タウンハウス)
Q8. 契約期間はどのくらいが一般的?短期は割高?
標準は12ヶ月。1〜6ヶ月の短期は割高設定が多く、ピークシーズン(12〜4月)は特に上がります。はじめは3〜6ヶ月で住み心地を確認し、更新で年契約に切り替える方法もおすすめです。
Q9. 治安や建物の安全性はどう確認すべき?
- 24時間セキュリティとCCTVの有無
- 入退館管理(ゲート・ロビー受付)
- 夜間の人通り・照明・周辺環境のチェック
- 火災設備(スプリンクラー・非常口・避難経路表示)
Q10. 駐車場やバイク置き場は別料金?
別料金のことが多く、駐車場は月₱2,000〜₱5,000、バイクは₱500〜₱1,500が目安。台数制限や抽選もあるため事前確認が必要です。
Q11. ペット可物件は見つかる?追加費用は?
ペット可は増えていますが、頭数・サイズ制限や追加デポジット(例:₱5,000〜₱10,000)が発生する場合があります。共有部のルール(抱っこ・ケージ移動)も確認してください。
Q12. 内覧時にチェックすべきポイントは?
- 携帯電波・Wi‑Fi速度、電源コンセント位置
- 水圧・給湯・排水・エアコンの効き
- 騒音(隣室・上階・道路・工事)と日当たり
- 家具家電の状態・型番(冷蔵庫・洗濯機の容量など)
- 雨漏り跡やカビ・シロアリ痕の有無
Q13. 支払い方法は?円やドル払いは可能?
現地通貨(PHP)での銀行振込・オンライン送金・現金が中心です。外貨払いは原則不可。海外送金やカード決済希望の場合、手数料負担や為替レートを要確認。
Q14. 必要書類は?外国人でも契約できる?
パスポート、ビザ(滞在資格)、収入証明や雇用証明、緊急連絡先などを求められることがあります。オーナーや管理側の要件により異なるため、事前にチェックしましょう。
Q15. インターネットの実測はどのくらい?在宅勤務は可能?
主要プロバイダで50〜300 Mbpsのプランが一般的。在宅勤務は十分可能ですが、建物配線や回線混雑で速度差が出ます。入居前に同フロア住人の回線状況を確認すると安心です。
Q16. 契約後のトラブルを避けるには?
- 契約書に「管理費込み/別」「修理負担」「退去時清掃・原状回復」を明記
- 入居時のダメージを写真・動画で記録
- 修理期限・連絡手段(チャット/メール)を取り決める
- 退出通知(通常30日)と返金スケジュールを書面化
本FAQは2025年時点の一般的な目安です。物件・オーナー条件により差異がありますので、契約前に最新情報と条件を必ずご確認ください。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			