目次
- TOEICリスニング Part 4 攻略法(説明文問題)- はじめに
- 出題形式
- よくあるトピック例
- Part 4の特徴
- 攻略法ステップ
- 効果的な練習方法
- まとめ
- FAQ:TOEICリスニング Part 4 攻略法(説明文問題)
- TOEICリスニング Part 4はどんな問題?
- 問題数と構成は?
- スコアを伸ばす最短のコツは?
- 先読みでは何を見ればいい?
- 聞き取りのキーワードは?
- 引っかけ対策は?
- 効果的な練習法は?
- 数字・固有名詞が苦手です。どう克服する?
- アクセント(米・英・豪など)への対処法は?
- メモは本番で取れる?
- Part 3との違いは何?
- 学習時間が限られる場合の優先順位は?
- おすすめの自己チェック方法は?
- スコア停滞の典型原因は?
- どの教材で練習すれば良い?
- 試験直前の10分でできることは?
 
TOEICリスニング Part 4 攻略法(説明文問題)
はじめに
TOEICリスニング Part 4は、説明文(モノローグ)問題と呼ばれる形式で、1人の話者があるテーマについて一方的に話す内容を聞き取るパートです。会話形式のPart 3とは異なり、相手とのやり取りはなく、放送・アナウンス・スピーチ・広告・留守番電話のメッセージなどが題材になります。
このパートはリスニングセクションの中でも最後に登場する問題であり、音声がやや長めで情報量も多いため、集中力と聞き取りの持続力が試されます。その一方で、話の流れは比較的シンプルで、冒頭から「誰が・どこで・何をしているのか」が示されることが多いため、設問先読みと聞き取りのコツを押さえると得点を伸ばしやすいパートでもあります。
本記事では、TOEICリスニング Part 4の出題傾向や頻出トピックを整理したうえで、効果的な攻略法と学習方法を解説します。初級者から上級者まで、確実にスコアアップにつなげられる実践的なポイントを紹介していきます。
出題形式
TOEICリスニング Part 4は、リスニングセクション全100問のうち第71問〜100問目に登場する大問です。形式の特徴は以下の通りです。
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問題数:30問 
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セット構成:10セット × 各3問 
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音声形式:1人の話者による説明文(モノローグ) 
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音声の長さ:おおよそ25〜30秒程度 
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質問文:音声前に設問3問が画面に表示される 
質問のパターン
各セットでは、同じ音声に対して3問が出題されます。典型的な質問例は以下の通りです。
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話者は誰か/どんな状況か(例:Who most likely is the speaker?) 
- 
具体的な詳細情報(例:What time will the meeting begin?) 
- 
今後の予定や意図(例:What will the listeners probably do next?) 
他のパートとの違い
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Part 3(会話問題):2人以上のやり取り → 役割の把握が必要 
- 
Part 4(説明文問題):1人の話者 → 流れに沿って集中して聞き取る必要がある 
この形式を理解しておくと、音声を聞きながらどの部分が問われやすいかを意識できるようになり、得点アップにつながります。
よくあるトピック例
TOEICリスニング Part 4では、日常やビジネスシーンでよく耳にする説明やアナウンスが題材になります。あらかじめ出題されやすいテーマを知っておくことで、内容をイメージしやすくなり、聞き取りもスムーズになります。
主な出題ジャンル
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ビジネス関連 - 
会議や研修の案内 
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新製品やサービスの紹介 
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会社や部署の紹介 
 
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公共アナウンス - 
空港・駅での放送(遅延・搭乗案内など) 
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博物館や観光施設でのガイド説明 
 
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広告・宣伝 - 
ラジオや館内放送でのセール案内 
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新オープンする店舗の告知 
 
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留守番電話メッセージ - 
担当者不在時の自動応答 
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問い合わせ先や折り返しの依頼 
 
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イベントやツアー案内 - 
観光ツアーのスケジュール説明 
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会場での注意事項やプログラム内容 
 
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出題の傾向
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具体的な数字や日時(例:at 3 p.m., on July 15)が多く含まれる 
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リスナーに行動を促す内容(例:visit our website, register at the desk)がよく出る 
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最初の一文で状況が分かることが多い(例:Welcome to our company…) 
Part 4の特徴
TOEICリスニング Part 4は、他のパートにはない独自の難しさと得点のチャンスがあります。特徴を理解しておくことで、効率的に攻略できます。
1. 情報量が多い
1人の話者が25〜30秒ほど話し続けるため、細かい情報が次々と出てくるのが特徴です。
数字・日付・地名などの聞き取りにくい情報が多く含まれます。
2. 設問は3問ずつ
1つの音声に対して必ず3問出題されます。
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1問目:状況や話者に関する大枠の理解 
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2問目:具体的な詳細や数字 
- 
3問目:次の行動や意図 
このように、全体像 → 詳細 → 今後の流れという流れで問われるケースが多いです。
3. 設問先読みが必須
音声が始まる前に、3問すべてが画面に表示されます。
限られた時間でキーワードをチェックし、「どんな情報が来るか」を予測してから聞くことで、重要箇所を拾いやすくなります。
4. 最初と最後がカギ
- 
冒頭:話者の立場や状況が明らかになる(例:This is the flight announcement for passengers…)。 
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結び:次の行動や結論が提示されやすい(例:Please visit our website for more information)。 
ここを聞き逃さないことで、得点できる問題が増えます。
攻略法ステップ
TOEIC Part 4は、一気に多くの情報を聞き取る必要があるため、**準備(先読み)→集中(聞き取り)→判断(選択)**の流れを意識すると得点しやすくなります。
1. 設問を素早く読む(先読み)
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音声が始まる前に表示される3問すべてに目を通す。 
- 
Who / What / When / Where / Why の5W1Hを意識し、キーワードを頭に入れておく。 
- 
例: - 
Who most likely is the speaker? → 職業や立場に注目 
- 
What will happen next? → 今後の予定に注目 
 
- 
2. 話の流れを意識する
モノローグは多くの場合、次の流れで進みます。
- 
冒頭:あいさつ・状況説明(話者が誰か分かる) 
- 
中盤:詳細(数字・日時・場所・サービス内容など) 
- 
結び:今後の行動・結論(リスナーに行動を促す) 
このパターンを意識すると、設問に対応する情報が出やすい箇所を把握できます。
3. 数字・日付・場所に注意
- 
at 3 p.m. / on Friday / in the lobby などは高頻出。 
- 
数字は「13」と「30」のように聞き間違えやすいので、音のパターンを耳に慣らす練習が有効です。 
4. 重要表現を聞き取る
- 
意図を示す動詞:announce, remind, inform, invite 
- 
行動を示す動詞:attend, participate, reschedule, cancel 
- 
指示や依頼:Please…, Don’t forget to…, You are encouraged to… 
これらが出てきたら、設問と結びつけて意識するようにします。
5. ひっかけに注意
- 
最初に「会議は3時から」と言っても、後で「変更になったので4時から」と修正されることもある。 
- 
音声の最後まで注意を向けることが大切です。 
効果的な練習方法
Part 4のスコアを伸ばすには、ただ音声を聞くだけではなく、戦略的に耳と頭を鍛える練習が必要です。以下の方法を組み合わせると効果的です。
1. シャドーイング
- 
音声を聞きながら、同じスピード・イントネーションで声に出して復唱する練習。 
- 
聞き取れなかった部分も口に出すことで、リスニングとスピーキングの両方を強化できる。 
2. ディクテーション
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短い区切りで音声を止めて、聞こえた内容をすべて書き出す練習。 
- 
弱く発音される単語や、連結音(linking sound)を聞き取れるようになる。 
3. トランスクリプト精読
- 
公式問題集や模試のスクリプトを読み、重要表現や頻出単語を確認。 
- 
「なぜこの表現が出たか」を文脈で理解すると、本番での予測力が高まる。 
4. 設問予測トレーニング
- 
音声を聞く前に「どんな質問が出そうか」を考える。 
- 
実際の設問と照らし合わせることで、出題パターンの感覚を身につけられる。 
5. 数字・固有名詞トレーニング
- 
Part 4では、時間・日付・場所・金額などがよく問われる。 
- 
数字(13 vs 30, 50 vs 15)や地名(lobby, laboratory など)の聞き分けを集中的に練習すると効果的。 
まとめ
TOEICリスニング Part 4は、説明文(モノローグ)を聞き取り、設問に答えるパートです。
会話形式のPart 3に比べて情報量が多く、数字・日付・場所・今後の予定などが頻出するため、集中力と先読み力が試されます。
攻略のポイントは以下の通りです。
- 
設問を先読みして、キーワードを頭に入れる 
- 
**話の流れ(冒頭 → 詳細 → 結論)**を意識して聞く 
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数字・日時・場所・意図を重点的にキャッチする 
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修正や変更などのひっかけ表現に注意する 
- 
普段からシャドーイングやディクテーションで耳を鍛える 
Part 4は難易度が高く感じられる一方、出題形式が安定しておりパターン化されやすいため、練習次第で確実に得点源にできます。
日常の学習で「聞く → 予測する → 確認する」を繰り返し、安定して正答できる力を養いましょう。
FAQ:TOEICリスニング Part 4 攻略法(説明文問題)
TOEICリスニング Part 4はどんな問題?
一人の話者による説明文(モノローグ)を聞き、同じ音声に対して3問連続で解答します。題材はアナウンス、広告、スピーチ、留守電、施設案内など実務・日常寄りです。
問題数と構成は?
全30問(10セット×各3問)。各セットは「全体理解→詳細→次の行動・意図」の流れで問われることが多いです。
スコアを伸ばす最短のコツは?
先読み→聞き取り→判断の3段階を徹底します。音声前に3問すべてのキーワード(Who/What/When/Where/Why)を把握し、該当箇所が来たら即座に選択肢を絞る練習を繰り返しましょう。
先読みでは何を見ればいい?
「話者は誰か」「主題は何か」「いつ・どこ・いくら」「このあと何をするのか」。特に日時・場所・金額・次の行動を示す語をマークしておくと本番で拾いやすくなります。
聞き取りのキーワードは?
数字・日時(at 3 p.m., on Friday)、場所(in the lobby)、行動(reschedule/cancel/register)、意図(announce/remind/invite)。結論や依頼は末尾に出やすいです。
引っかけ対策は?
途中で予定変更(“It has been moved to 4 p.m.”)や否定・例外が入ることがあります。冒頭の情報で決め打ちせず、最後まで聞いてから選択肢を確定しましょう。
効果的な練習法は?
シャドーイングでリズム・弱形に慣れ、ディクテーションで連結音を可視化。トランスクリプト精読で表現を文脈ごと吸収し、音声前に設問予測→事後に答え合わせで予測精度を鍛えます。
数字・固有名詞が苦手です。どう克服する?
13/30、15/50など紛らわしいペアをミニリスト化して反復。地名・人名・製品名など固有名詞はスペリングを意識して音⇄文字の対応を作ると定着が早いです。
アクセント(米・英・豪など)への対処法は?
同一トピックを異なるアクセントで聞き比べ、違いを最小単位(母音・語末子音・rの処理)で観察。速度を落として聞き、慣れたら等速→やや速めで上書きします。
メモは本番で取れる?
試験ではメモは想定されていません。普段の練習でのみ日時・場所・金額を簡単に書き留め、脳内で保持する負荷を段階的に下げる訓練をすると本番での保持力が上がります。
Part 3との違いは何?
Part 3は会話で役割把握が必須、Part 4は単独話者で流れが直線的。Part 4は構成が安定しているため、パターン学習が特に効きます。
学習時間が限られる場合の優先順位は?
①頻出トピックの語彙(案内・告知・予約・日程変更)→②設問先読み→③末尾の依頼・次行動の型→④数字・日時の聞き分け、の順に集中投下しましょう。
おすすめの自己チェック方法は?
音声を一度目はノーメモで解き、二度目にスクリプトを見て「取り逃し語」をマーキング。三度目はシャドーイングで音の再現率を自己採点(80%超を目標)します。
スコア停滞の典型原因は?
先読みの不足、末尾の結論を聞き逃す、数字の取りこぼし、選択肢の早読み(否定や例外を見落とす)。原因ごとに対策を1つずつ実行(例:数字だけ抜き出しディクテーション)。
どの教材で練習すれば良い?
公式問題集で出題形式を体得し、補助として模試や音声素材で量を確保。トピック別に音源を束ね、弱点ジャンル(広告・空港案内など)を集中的に回すと効率的です。
試験直前の10分でできることは?
頻出動詞・句のミニリスト確認(announce/remind/reschedule/available until など)→数字ペア読み上げ→深呼吸で集中状態を作り、先読みの手順を頭でリハーサルします。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			