目次
- TOEICリーディング Part 5 攻略法(短文穴埋め)- はじめに
- Part 5の出題形式と特徴
- 出題傾向
- 効率的な解き方
- よくあるミスと対策
- まとめ
- FAQ:TOEICリーディング Part 5 攻略法(短文穴埋め)
- TOEICリーディング Part 5 は何問で、どんな形式ですか?
- 1問あたりの理想的な解答時間は?
- まず何から判断すればよいですか?
- 文を最初から最後まで読むべきですか?
- 頻出の文法分野は?
- 語彙問題はどう対策すればよいですか?
- 選択肢が似ている派生語(-tion/-tive/-ly など)の見分け方は?
- 接続詞と前置詞の見極め方は?
- 迷ったときの優先順位は?
- 捨て問は作るべき?
- 学習時のおすすめトレーニングは?
- 復習のコツは?
- Part 5の得点が上がると他パートに影響はありますか?
- どのレベルを目指しても共通で効く基礎は?
- 公式問題集と市販模試の使い分けは?
- パート間の解く順番は変えたほうがいいですか?
- 英語が苦手でも伸ばせますか?
- 単語暗記が苦手です。効率化の方法は?
- スコア停滞の原因と打開策は?
- 本番直前の最終チェックは?
 
TOEICリーディング Part 5 攻略法(短文穴埋め)
はじめに
TOEICリーディング Part 5 は「短文穴埋め問題」と呼ばれ、リーディングセクションの最初に登場します。全部で30問出題され、TOEICの総合点を左右する重要なパートです。短い文の空欄に最も適切な単語や語句を選ぶ形式ですが、実際には 文法知識・語彙力・文脈理解力 が同時に試されるため、シンプルに見えて奥が深いのが特徴です。
また、Part 5は1問あたりの解答スピードが得点に直結します。長文読解より短時間で解ける反面、時間をかけすぎると後半のPart 7に影響が出てしまいます。そのため、**「素早く・正確に解くための解法パターンを身につける」**ことがスコアアップの鍵になります。
本記事では、Part 5の出題形式や頻出パターン、効果的な解き方、時間配分のコツをわかりやすく解説していきます。これから学習を始める方はもちろん、すでに対策を進めている方にも役立つ内容です。
Part 5の出題形式と特徴
TOEICリーディング Part 5 は、短文の一部が空欄になっており、その空欄を埋める適切な語句を4つの選択肢から選ぶ形式です。見た目はシンプルですが、英語の基礎力がそのまま点数に反映されるパートです。
出題数と構成
- 
問題数:30問 
- 
解答形式:四択(A〜D) 
- 
所要時間の目安:1問あたり約20秒 
問われる力
- 
文法力 - 
品詞の使い分け(名詞・形容詞・副詞など) 
- 
動詞の形や時制、態の判断(現在形・過去形・進行形・受動態など) 
- 
接続詞や前置詞の使い分け 
 
- 
- 
語彙力 - 
似た意味の単語の使い分け(affect / effect など) 
- 
TOEICで頻出するコロケーション(make a decision, meet a deadline など) 
 
- 
- 
文脈理解力 - 
前後の文章の意味を踏まえて自然な表現を選ぶ力 
- 
「語法・慣用表現」を知っているかどうか 
 
- 
特徴
- 
文全体を読む必要がなく、空欄前後の情報だけで解ける問題が多い。 
- 
英文法を体系的に理解していれば、得点源にしやすい。 
- 
語彙問題は一見難しく見えるが、頻出単語やコロケーションを覚えれば攻略可能。 
- 
リーディング全体の時間配分を考えると、Part 5はスピード勝負のパート。 
出題傾向
TOEICリーディング Part 5 では、問題の多くが 文法系 と 語彙系 に分けられます。頻出パターンを把握しておけば、効率よく得点できます。以下では代表的な傾向を紹介します。
1. 品詞問題(最頻出)
文の構造から空欄に入るべき品詞を判断する問題です。
例:The company is seeking a (___) candidate for the position.
- 
A. qualify 
- 
B. qualification 
- 
C. qualified 
- 
D. qualifies 
 → 答え:C. qualified
対策ポイント:空欄前後の語とのつながりを見て、名詞・形容詞・副詞を即座に見抜く。
2. 動詞の形・時制・態
主語と時制に合わせて正しい動詞を選ぶ問題。
例:The report (___) by the manager yesterday.
- 
A. reviews 
- 
B. reviewed 
- 
C. was reviewed 
- 
D. reviewing 
 → 答え:C. was reviewed
対策ポイント:主語・時制・受動態/能動態を確認する。
3. 前置詞・接続詞
文全体のつながりを意識して選ぶ問題。
例:Employees are not allowed to enter the area (___) authorization.
- 
A. with 
- 
B. without 
- 
C. between 
- 
D. among 
 → 答え:B. without
対策ポイント:句や節の構造を意識し、意味が自然になるものを選ぶ。
4. 語彙・コロケーション
文脈に合う単語や慣用的な組み合わせを問う問題。
例:We need to (___) the deadline for the project.
- 
A. meet 
- 
B. catch 
- 
C. join 
- 
D. face 
 → 答え:A. meet
対策ポイント:頻出の動詞+名詞の組み合わせを暗記。
5. 代名詞・関係詞
指し示す対象や文の構造に合う代名詞・関係詞を選ぶ。
例:The manager, (___) office is on the 5th floor, will join the meeting.
- 
A. who 
- 
B. whose 
- 
C. which 
- 
D. whom 
 → 答え:B. whose
対策ポイント:文構造を素早く捉え、文法的に成立するものを見抜く。
効率的な解き方
TOEICリーディング Part 5 はスピードと正確さの両立が求められます。以下のステップを意識すると、時間をかけずに安定して得点できます。
1. 空欄前後を最初にチェックする
全文を読む必要はありません。多くの場合、空欄の前後の単語だけで品詞や文法が判断できるため、まずは周辺に注目しましょう。
2. 品詞の役割を優先的に判断
選択肢が同じ語幹の派生語(名詞・形容詞・副詞)で並ぶことが多いため、**「何が足りないのか(名詞か形容詞か副詞か)」**を見極めるのが第一歩です。
3. 選択肢の違いに注目する
選択肢の種類を確認するだけで解答の方針が見えます。
- 
形が違う(名詞/形容詞など) → 品詞問題 
- 
動詞の時制や態が違う → 動詞問題 
- 
全く違う単語 → 語彙問題 
4. 文脈を最小限に利用する
語彙問題や接続詞問題では、意味が通じるかどうかを確認します。ただし全文を読むのではなく、必要な部分だけ拾う意識が大切です。
5. 時間管理を徹底する
Part 5は 1問20秒以内 が理想です。
- 
すぐにわからない問題は仮マークして後回し 
- 
最初から悩みすぎない 
- 
確実に取れる問題を優先 
6. 瞬発力を鍛える練習をする
公式問題集や模試を使い、制限時間を意識したトレーニングを繰り返すことでスピード感が身につきます。
よくあるミスと対策
Part 5は一見シンプルですが、受験者が陥りやすい落とし穴があります。代表的なミスと、それを防ぐための対策をまとめました。
1. 意味だけで判断してしまう
ミス例:なんとなく意味が通じる単語を選んでしまう。
対策:まずは品詞を確認。形が合わなければ文法的に成立しません。
2. 文全体を読みすぎる
ミス例:短文なのに全部を丁寧に読んで時間を浪費。
対策:空欄前後に注目し、必要最小限の情報で解答する。時間を節約する意識を持つ。
3. 語彙不足で立ち止まる
ミス例:知らない単語に出会うと解答が止まってしまう。
対策:TOEIC頻出単語・コロケーションを優先的に暗記する。特に「動詞+名詞」の組み合わせを覚えておくと即答しやすい。
4. 選択肢を最後まで比較しない
ミス例:最初に目に入った答えを選んでしまい、ケアレスミス。
対策:すべての選択肢を一度確認する。特に似た語が並ぶ場合は慎重に判断。
5. 時間をかけすぎる
ミス例:数問で迷って時間を消費し、Part 7に影響。
対策:20秒ルールを徹底。迷ったら仮マークし、後で戻る。
まとめ
TOEICリーディング Part 5(短文穴埋め)は、リーディング全体の中でも 得点源にしやすいパート です。問題文は短く、空欄前後の情報で解けるものが多いため、基礎力があれば安定して点数を稼ぐことができます。
攻略のポイントは以下のとおりです。
- 
品詞判断を最優先:名詞・形容詞・副詞の役割を素早く見抜く。 
- 
選択肢の種類を観察:文法問題か語彙問題かを見極める。 
- 
文脈理解は最小限:全文を読むのではなく、空欄周辺だけで判断。 
- 
時間管理を徹底:1問20秒を目安に解き、迷ったら後回し。 
- 
頻出単語とコロケーション暗記:語彙問題を強みに変える。 
Part 5で確実に得点できるようになれば、Part 6・Part 7に余裕を持って臨むことができ、リーディング全体のスコアアップにつながります。毎日の学習で瞬発力を鍛え、安定した高得点を狙いましょう。
FAQ:TOEICリーディング Part 5 攻略法(短文穴埋め)
TOEICリーディング Part 5 は何問で、どんな形式ですか?
全30問。短文の空欄に入る最適な語句を4択から選ぶ形式です。文法・語彙・文脈理解が同時に問われます。
1問あたりの理想的な解答時間は?
目安は20秒以内。最大でも25秒を超えたら仮マークで後回しにし、Part 7の時間を確保します。
まず何から判断すればよいですか?
品詞判断が最優先です。空欄前後の語との関係から、名詞・形容詞・副詞・動詞のどれが入るかを特定します。
文を最初から最後まで読むべきですか?
原則不要です。空欄前後の必要最小限の情報で判断し、語彙問題など意味確認が必要なときだけ文脈を補います。
頻出の文法分野は?
品詞(派生語の使い分け)、動詞の時制・態、主語と動詞の一致、前置詞・接続詞、代名詞・関係詞が中心です。
語彙問題はどう対策すればよいですか?
コロケーション(例:meet a deadline, make a decision)とビジネス頻出語を優先的に暗記します。単語単体ではなく「動詞+名詞」や「形容詞+名詞」で覚えると即答しやすくなります。
選択肢が似ている派生語(-tion/-tive/-ly など)の見分け方は?
空欄位置の文法的役割に注目します。名詞が必要なら -tion、形容詞が必要なら -tive/-al、副詞が必要なら -ly など、語尾で瞬時に判別します。
接続詞と前置詞の見極め方は?
後ろに主語+動詞が来れば接続詞(because, although など)、名詞(句)が来れば前置詞(because of, despite など)を基本ルールとして当てはめます。
迷ったときの優先順位は?
①文法で明確に切れる問題→②コロケーションなど頻出語彙→③文脈依存が高い語彙の順。得点効率を最優先にします。
捨て問は作るべき?
「長考しない」ことが大前提です。20〜25秒で決められないものは仮マークし、最後に戻って部分点の最大化を狙います。
学習時のおすすめトレーニングは?
短時間×高回転のセット練習(例:10問を4〜5分で回す)を繰り返し、品詞と文構造の瞬発力を鍛えます。復習は「誤答原因の分類(文法/語彙/読解/不注意)」まで行います。
復習のコツは?
誤答を「なぜその選択肢はダメか」まで説明できるようにし、同型問題を3問連続で正解するまでミニドリル化します。
Part 5の得点が上がると他パートに影響はありますか?
あります。Part 5を高速・正確に処理できれば、Part 6・7の時間と集中力に余裕が生まれ、総合スコアが伸びやすくなります。
どのレベルを目指しても共通で効く基礎は?
品詞の役割、主語・動詞の一致、時制・態の基本、前置詞・接続詞の機能、頻出コロケーションの暗記。この5点はスコア帯を問わず最優先です。
公式問題集と市販模試の使い分けは?
公式問題集で「本番の出題感覚」を掴み、市販模試で「量と反復」を確保します。公式で基準→市販で回転→公式で仕上げの順が効率的です。
パート間の解く順番は変えたほうがいいですか?
基本はPart 5→6→7が無難です。Part 5でテンポを作り、リーディング全体の時間設計を安定させます。
英語が苦手でも伸ばせますか?
伸ばせます。文法の型(品詞・時制・態)と頻出コロケーションに絞って訓練すれば、短期間でも正答率の底上げが可能です。
単語暗記が苦手です。効率化の方法は?
例文ごと覚える、スキマ時間は音声併用、誤答ノートをコロケーション単位で再構成、似義語は用例比較で区別する、の4本柱が効果的です。
スコア停滞の原因と打開策は?
原因は「知識の穴」と「処理速度」のどちらかが多いです。穴は分野別ドリルで埋め、速度はタイムアタック+誤答の型分析で改善します。
本番直前の最終チェックは?
①品詞派生の見分け表 ②前置詞/接続詞の機能一覧 ③頻出コロケーション50〜100個 ④10問×3セットのタイムトライアル を回して仕上げます。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			