英検合格証を紛失したときの再発行手順(2025-2026年版)

はじめに

英検の合格証は、努力の証として大切に保管しておきたい書類のひとつです。しかし、引っ越しや整理の際にうっかり紛失してしまうこともあります。
そんなときでも心配はいりません。英検では、**正式な「合格証明書」**を再発行してもらうことができます。

本記事では、2025〜2026年版の最新情報に基づいて、英検合格証を紛失した際の再発行手順や注意点、発行にかかる期間、英文証明の取得方法などをわかりやすく解説します。

英検合格証の種類を確認しよう

まず、英検の「合格証」には2つの種類があることを理解しておきましょう。どちらを紛失したかによって、手続きの内容が異なります。

  1. 合格証書(Certificate of Proficiency)
     英検に合格した人全員に発行される賞状タイプの証書です。名前・級・合格回などが記載され、記念として保管されることが多い書類です。

  2. 合格証明書(Certificate of Results)
     CSEスコアや合否結果などが英語で記載された証明書です。主に学校や企業への提出用に利用されます。

このうち、合格証書は再発行できませんが、合格証明書は再発行が可能です。紛失したのがどちらなのかを確認してから、次の手順に進みましょう。

合格証書は再発行できない

まず注意すべき点は、英検の合格証書(賞状タイプ)そのものは再発行できないということです。
公益財団法人 日本英語検定協会の公式発表でも、「紛失・破損・汚損による合格証書の再発行はできません」と明記されています。

そのため、もし正式な証明書が必要な場合は、代替として「英検合格証明書(Certificate of Results)」を申請する形になります。
この合格証明書は、英検協会が発行する公式な合格証明書であり、学校・企業・海外機関などにも提出できる正式書類として利用可能です。

つまり、

  • 記念としての「合格証書」は再発行不可

  • 提出や証明用の「合格証明書」は再発行可能

という違いを覚えておきましょう。

合格証明書の再発行手順

英検協会では、紛失や提出用のために「英検合格証明書(Certificate of Results)」を再発行する制度を設けています。以下の手順で申請を行います。

1. 申請書を入手

まず、英検の公式サイトから「合格証明書再発行申請書(個人用)」をダウンロードします。
最新版の様式(2025年対応版)を使用しましょう。
印刷して、手書きで必要事項を記入します。

2. 必要事項を記入

申請書には以下の情報を記入します。

  • 氏名(受験時のもの)

  • 生年月日

  • 受験級(例:2級、準1級など)

  • 受験回(例:2024年度第2回)

  • 受験地(都道府県・会場名)

  • 受験番号(不明でも可)

  • 発行希望言語(日本語または英語)

3. 手数料の準備

再発行には 1通あたり1,000円(税込) の手数料が必要です。
郵便局で「定額小為替証書(1,000円分)」を購入し、申請書と一緒に封筒へ入れます。
※現金・切手・振込などは利用できません。

4. 郵送先

以下の宛先へ郵送します:

〒162-8055
東京都新宿区横寺町55
公益財団法人 日本英語検定協会
英検サービスセンター 宛

封筒の表面に「合格証明書再発行申請書 在中」と記載しておくと安心です。

5. 発送・返送の目安

申請書が協会に届いてから およそ2〜3週間程度 で証明書が発送されます。
海外宛ての場合はさらに時間がかかる場合があるため、早めの申請をおすすめします。

再発行できる期間と有効期限

英検の合格データは、合格日から5年間 保存されています。
したがって、再発行の申請ができるのは「合格した日から5年以内」に限られます。

例:

  • 2020年度第2回で合格 → 2025年度第2回まで申請可能

  • 2019年度以前の合格 → 再発行不可

この期間を過ぎると、英検協会側でデータが削除されてしまうため、合格記録そのものが確認できなくなります
長期的に証明が必要になりそうな場合は、早めに複数通発行しておくのがおすすめです。

また、発行された合格証明書には有効期限の記載はありません
ただし、提出先(大学・企業・海外機関)によっては「○年以内のものを提出」といった条件がある場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

英文証明書が必要な場合

海外の大学や留学エージェント、企業などに提出する場合は、**英文での合格証明書(Certificate of Results in English)**を申請しましょう。
申請書には「英語版での発行を希望する」旨のチェック欄があり、そこに✓を入れるだけで発行が可能です。

英文版の特徴:

  • 合格級・CSEスコア・試験日・氏名がすべて英語で記載

  • 英文の署名と公式印章が押印され、海外でも正式な証明書として利用可能

  • 留学やビザ申請、大学入学願書などで広く受理される

特に留学予定者や海外在住者の場合は、最初から英文証明書を2通程度発行しておくと後々スムーズです。
また、海外宛の郵送には通常より時間がかかるため、申請から4〜6週間の余裕を見て準備しておきましょう。

紛失したときの応急対応

もし「今すぐ英検の合格を証明しなければならない」という状況にある場合は、再発行を待たずに英検サービスセンターへ直接連絡しましょう。

特に、出願や提出期限が迫っている場合、発行状況の確認や発送を早めてもらえるケースもあります。
ただし、緊急対応の可否は状況によって異なるため、まずは事情を説明して相談してみるのがベストです。

問い合わせ先
英検サービスセンター
03-3266-8311
受付時間:月〜金 9:30〜17:00(土日祝・年末年始除く)

また、英検ID(個人アカウント)を持っている場合は、公式サイトにログインすると過去の合否結果やCSEスコアをオンラインで確認できます。
提出先が「参考資料としての提示」を許可している場合は、画面のスクリーンショットを一時的な代替資料として使えることもあります。

再発行を防ぐための保管のコツ

合格証を紛失してしまうと、再発行の手続きや時間がかかってしまいます。将来のトラブルを防ぐために、日頃から次のような保管方法を意識しておきましょう。

1. デジタル保存をしておく

合格証書や合格証明書をスキャンまたはスマートフォンで撮影し、PDFや画像データとして保存しておくと安心です。
クラウド(Google Drive、Dropboxなど)に保管しておけば、紛失や災害時にもすぐに確認できます。

2. 原本はファイルに保管

紙の証明書は折れや汚れを防ぐため、クリアファイルや証書フォルダーに入れて保管します。
特に、学校・企業などへ提出する可能性がある人は、提出用と保存用を分けておくのが理想です。

3. 予備を複数通発行しておく

留学や転職などで今後の提出が見込まれる場合は、最初の申請時に2通以上発行しておくと安心です。
同時申請であれば、手数料が通数分加算されるだけで、再申請の手間が省けます。

これらの対策をしておくことで、「いざというときにも安心して証明できる状態」を維持できます。

まとめ

  • 英検の**合格証書(賞状タイプ)**は再発行できない

  • 提出や証明用には**合格証明書(Certificate of Results)**を再発行できる

  • 手数料は1通1,000円(税込)、郵送で申請

  • 発行までに約2〜3週間(海外宛はさらに長め)

  • 合格から5年以内なら再発行可能

  • 英文証明書も選択可能で、留学・海外提出にも対応

  • 紛失した場合は英検サービスセンターに相談すれば対応可能なケースもあり

英検の合格証は、将来の進学・就職・留学において重要な書類です。
もし紛失してしまっても、落ち着いて正しい手順で申請すれば再発行できます。
今後のためにも、デジタル保存と複数通の発行を習慣にしておくと安心です。

よくある質問(FAQs)

英検の合格証をなくしました。まず何をすればいい?

落ち着いて紛失状況を確認し、再発行可能な「合格証明書(Certificate of Results)」の申請準備を始めましょう。合格証書(賞状タイプ)は再発行不可のため、提出用は合格証明書で代替します。

「合格証書」と「合格証明書」は何が違うの?

  • 合格証書:賞状タイプ。記念用。再発行不可。
  • 合格証明書:成績・CSEスコア等を記載した公式書類。再発行可(提出用)。

合格証明書はどうやって再発行する?

英検公式サイトの「合格証明書再発行申請書(個人用)」を印刷・記入し、手数料の定額小為替(1通1,000円)を同封して英検サービスセンターへ郵送します。

申請書に何を記入すればいい?

  • 氏名(受験時)・生年月日
  • 受験級・受験回(例:2024年度第2回)
  • 受験地(都道府県・会場名)
  • 受験番号(不明でも可)
  • 発行言語(日本語/英語)

手数料と支払い方法は?

1通あたり1,000円(税込)。郵便局で購入する「定額小為替証書」を同封します。現金・振込・切手などは不可です。

どこに郵送すればいい?

〒162-8055 東京都新宿区横寺町55 公益財団法人 日本英語検定協会 英検サービスセンター 宛。封筒表面に「合格証明書再発行申請書 在中」と明記すると確実です。

発行までどれくらい時間がかかる?

到着後、通常は約2〜3週間で発送されます。海外宛はさらに日数がかかるため、余裕を持って申請してください。

いつまで再発行できる?有効期限はある?

再発行は合格日から5年以内が目安です。発行された証明書自体に有効期限の記載はありませんが、提出先が「○年以内発行」を求める場合があるため事前確認が必要です。

英文の合格証明書は出せる?

申請書で英語版を選択できます。海外の学校・企業・ビザ申請等でも通用しやすく、留学予定者は2通程度の同時発行がおすすめです。

急ぎで証明が必要。間に合わないときの対処法は?

英検サービスセンター(03-3266-8311/平日9:30〜17:00)に事情を相談しましょう。発行状況の確認や発送調整の提案が受けられる場合があります。

英検IDでオンライン確認はできる?

英検IDにログインすれば過去の合否やCSEスコアを確認可能です。提出先が許せば、画面の印刷やスクリーンショットを一時資料として用いることもあります。

複数通ほしい場合はどうする?

同時申請で通数分の手数料を同封すればOKです。将来の提出機会が多い人はまとめて発行しておくと再申請の手間を省けます。

受験番号がわからないけど申請できる?

不明でも申請は可能です。氏名・生年月日・受験回・受験地など、照合に必要な情報をできるだけ詳しく記入してください。

紛失防止のベストプラクティスは?

  • 原本をクリアファイルや証書フォルダーで保管
  • スキャンしてPDFをクラウドに保存
  • 提出が多い人は最初から予備を2通以上発行

英検対策・受験ガイド:レベル別・年代別・目的別の完全ロードマップ【2025–2026年版】

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