目次
- 英検リーディングに強くなる多読教材まとめ- はじめに
- 英検多読の効果とは
- 英検レベル別:おすすめ多読教材
- 無料で使える多読リソース
- 効果を上げる多読のコツ
- まとめ
- よくある質問(FAQs)
- 英検のリーディング対策に多読は本当に効果がありますか?
- どのレベルの教材から始めれば良いですか?
- 辞書は使ってもいいですか?
- 多読と過去問演習はどちらを優先すべき?
- 毎日どれくらい読めば効果が出ますか?
- 多読で内容が頭に入らないと感じます。どう改善すれば?
- どのジャンルを選べばいいですか?
- 無料で使えるおすすめサイトは?
- 英検2級・準1級にはニュース型の多読が良いって本当?
- Graded Readersはどのシリーズが良い?
- 音声は活用した方がいい?
- 多読だけで合格できますか?
- わからない単語を放置して大丈夫?
- 子ども(英検5〜3級)に合う多読教材は?
- 進捗はどう管理すればいい?
- 行き詰まったときのリセット方法は?
 
英検リーディングに強くなる多読教材まとめ
はじめに
英検のリーディング問題でつまずく多くの受験者は、「文法や単語はある程度わかるのに、読むスピードが遅い」「長文になると内容が頭に入らない」と感じています。
その原因の多くは、「英語を読む量の不足」です。
リーディング力を根本から鍛えるには、解き方テクニックよりも「多読(Extensive Reading)」が効果的です。多読とは、辞書をあまり使わず、自分に合ったレベルの英語を大量に読む学習法。これを続けることで、英語を日本語に訳さずに理解する「直読直解力」が身につき、語彙や文構造の感覚も自然と定着します。
この記事では、英検の級別に「どんな多読教材を選べばリーディングに強くなれるのか」を具体的に紹介します。試験対策だけでなく、英語そのものを楽しみながら読める教材を中心にまとめました。
英検多読の効果とは
英検のリーディング問題では、正確さとスピードの両立が求められます。多読を続けることで、この2つを自然に高めることができます。
まず、多読によって「英語を英語のまま理解する力(直読力)」が育ちます。日本語に訳さずに文章を前から読み進められるようになることで、試験中の読解スピードが格段に上がります。
また、同じ単語や表現を繰り返し目にすることで、語彙が“知っている”から“使える”レベルへと定着します。これにより、語彙問題だけでなく、長文中の文脈理解もスムーズになります。
さらに、さまざまなジャンルの英文を読むことで、英検によく出る社会・科学・文化・教育といったテーマにも慣れることができます。これは特に、準2級以上の長文読解で大きなアドバンテージになります。
多読は単なる読書ではなく、英語脳を作る最も自然なトレーニングです。毎日少しずつ読むだけでも、数週間後には「読むのが楽になった」と実感できるでしょう。
英検レベル別:おすすめ多読教材
多読を効果的に続けるには、自分のレベルに合った教材選びが最重要です。難しすぎる英文では挫折しやすく、やさしすぎると伸びにくくなります。ここでは、英検の級ごとに最適な多読教材を紹介します。
英検5級・4級向け:やさしく楽しく読める教材
英語を読み始めたばかりの人には、「絵が多くて短いストーリー」から始めるのがおすすめです。
- 
Oxford Reading Tree(オックスフォード・リーディング・ツリー) 
 → イギリスの小学校でも使われている定番シリーズ。家族や学校の日常を題材にした短い物語が中心で、初級者でも読みやすいです。
- 
Penguin Kids / Disney Readers 
 → ディズニー映画や人気アニメのストーリーを英語で楽しめるシリーズ。知っている話だから内容理解がスムーズ。
- 
英語多読スタートブック(IIBC発行) 
 → 英検5〜4級レベルの単語・文法に合わせた短編集。イラスト付きで、読む楽しさを感じながら学べます。
英検3級・準2級向け:読解力と語彙力を同時に伸ばす
このレベルでは、ある程度文の構造に慣れた上で、ストーリー性のある英文を多く読むのが効果的です。
- 
Oxford Bookworms Library (Starter〜Stage 2) 
 → 名作文学やミステリーなどをやさしい英語でリライト。1冊あたりの文量が手ごろで、多読に最適。
- 
Cambridge English Readers (Level 1〜2) 
 → 英検準2級レベルにちょうど良い難易度。語彙も実用的で、自然な英文に触れられます。
- 
多読で学ぶ英検英語リーディング(旺文社) 
 → 英検形式に近いリーディング素材を使った多読教材。試験対策と実力アップを両立したい人に最適。
英検2級・準1級向け:上級者向け・内容重視の多読教材
上位級では、社会・文化・科学など多様なテーマを扱う英文を多読することで、実際の試験トピックへの対応力が身につきます。
- 
Breaking News English 
 → 世界のニュースをやさしい英語でレベル別に読める無料サイト。音声付きでリスニング強化にもなる。
- 
BBC Learning English – News Review 
 → 最新ニュースをもとに、語彙や表現の使い方を学べる。準1級レベルにぴったり。
- 
Oxford Bookworms Stage 4〜6 / Penguin Readers Level 5〜6 
 → 英語原作の文学作品や社会問題を扱う作品が中心。読み応えがあり、試験後の英語学習にも活用できます。
無料で使える多読リソース
多読は「本を買わないとできない」と思われがちですが、実は無料で利用できる優良サイトやアプリが多数あります。手軽に始められるリソースを活用すれば、コストをかけずに英語を読む習慣をつくれます。
News in Levels
(https://www.newsinlevels.com)
同じニュース記事を3つのレベルで読めるサイト。初心者はLevel 1から始めて、少しずつ難易度を上げていくのがおすすめ。短い文章なので、1日5分の隙間時間でも続けやすいです。
Storynory
(https://www.storynory.com)
子ども向けの英語オーディオストーリーが豊富なサイト。音声付きで、リスニングとリーディングの両方を鍛えられます。物語の内容がシンプルで、英検4級〜3級レベルに最適。
Voice of America (VOA Learning English)
(https://learningenglish.voanews.com)
アメリカのニュースや文化を、やさしい英語(Special English)で読める学習サイト。英検2級・準1級の受験者におすすめです。1記事が短く、音声や動画も豊富。
Global Digital Library
(https://global-asp.github.io/stories/)
世界各国の絵本を無料で公開しているサイト。英語の他にも多言語対応しており、初心者の多読入門にぴったりです。
ReadTheory
(https://readtheory.org)
英語の読解問題付きで、レベルに合わせて自動で文章が出題される無料学習サイト。英検3級〜準1級レベルに対応しており、理解度チェックにも役立ちます。
無料サイトをうまく活用することで、「今日から英語を読む」習慣をすぐにスタートできます。スマホでもアクセスできるものが多いため、通学・通勤時間のスキマ学習にもおすすめです。
効果を上げる多読のコツ
多読は「量をこなすだけ」では伸びにくく、正しい方法で継続することが大切です。以下のポイントを意識することで、英検リーディング力をより効率的に高められます。
1. 辞書を引きすぎない
多読の基本は「知らない単語があっても止まらない」ことです。
前後の文脈から意味を推測する力を鍛えることで、試験中も辞書なしで理解できる“読む力”が身につきます。英検の長文では、全単語を知らなくても解ける問題が多いため、この感覚が非常に役立ちます。
2. レベルを下げて“スラスラ読める”を優先
難しい文章よりも、「内容を楽しみながら読めるレベル」を選びましょう。
英検準1級を目指す人でも、最初は英検3級レベルの文章から始めて構いません。読む量を増やすことで自然とスピードが上がり、結果的に上位級のリーディングも楽になります。
3. 1日15分でも継続する
多読の効果は「継続量」で決まります。毎日少しずつでも読む習慣を作ることが重要です。
1日15分×30日=7時間半の読書時間になり、100ページ以上の英文に触れることができます。短時間でも、継続すれば確実に“読む体力”が育ちます。
4. 興味のあるテーマを選ぶ
英語学習を続けるコツは「楽しい」と思える教材を選ぶことです。
ニュース、恋愛、ミステリー、スポーツ、旅行など、自分の関心に合ったテーマを選べば、自然と英語に触れる時間が増えます。
5. 音声付き教材を活用する
読むだけでなく「聞きながら読む」ことで、理解スピードとリスニング力を同時に強化できます。
音声付きの多読教材(例:Storynory、Breaking News English)を使えば、発音・リズムも身につくため、総合的な英語力アップにつながります。
多読を「勉強」ではなく「英語で物語やニュースを楽しむ時間」と捉えることで、長く続けられる学習習慣になります。
まとめ
英検のリーディングで高得点を取るためには、文法や単語の知識だけでは不十分です。実際の試験では「スピード」「理解力」「集中力」のすべてが求められます。
その基礎を作るのが、多読による“読む力”の養成です。
多読を続けることで、
- 
英語を英語のまま理解する「直読力」 
- 
よく出る単語・表現の定着 
- 
長文を読むスピードと持久力 
 が自然に身につきます。
最初はやさしい教材から始めて、少しずつレベルを上げていくのがポイントです。難しい英文を無理に読むよりも、「スラスラ読める」文章をたくさん読むほうが効果的です。
英語を“読むことが楽しい”と感じられるようになれば、リーディングはもちろん、英検全体の得点力も大きく伸びます。今日から気軽に1冊、あなたに合った英語の物語を開いてみましょう。
よくある質問(FAQs)
英検のリーディング対策に多読は本当に効果がありますか?
はい。多読は「訳さず前から読む直読力」「語彙の定着」「読解スピード」「読解の持久力」を同時に伸ばします。問題演習だけでは不足しがちな“読む体力”を補えるのが最大の利点です。
どのレベルの教材から始めれば良いですか?
「8〜9割はスラスラ読める」レベルから始めるのが鉄則です。準1級を目指す人でも、最初は3級レベル相当から始めて量を稼ぐ方が伸びが早いです。
辞書は使ってもいいですか?
多読中は基本的に使いません。前後の文脈から推測する習慣をつけるためです。どうしても気になる単語は印をつけ、読み終えた後にまとめて確認しましょう。
多読と過去問演習はどちらを優先すべき?
基礎期は多読7:演習3、直前期は多読4:演習6がおすすめです。直前期も“読む筋力”維持のために短時間の多読は継続します。
毎日どれくらい読めば効果が出ますか?
目安は1日15分以上。習慣化が最重要です。短時間でも30日で7時間超の英語読書となり、可読性の体感が変わります。
多読で内容が頭に入らないと感じます。どう改善すれば?
レベルを1段階下げ、段落ごとに「要点1行メモ」を取りましょう。音声付きなら“聞きながら読む”で理解負荷を分散できます。
どのジャンルを選べばいいですか?
興味のあるテーマを最優先。ニュース、ミステリー、スポーツ、科学など、楽しめる題材は継続率と理解度が上がります。
無料で使えるおすすめサイトは?
News in Levels、Storynory、VOA Learning English、Global Digital Library、ReadTheoryなどが使いやすく、スマホ学習にも向いています。
英検2級・準1級にはニュース型の多読が良いって本当?
はい。社会・文化・科学など試験頻出テーマに触れやすく、背景知識と語彙が一緒に伸びます。Breaking News EnglishやBBC Learning Englishが定番です。
Graded Readersはどのシリーズが良い?
Oxford Bookworms、Cambridge English Readers、Penguin Readersが定番です。語彙制限と語数でレベルが明確なので進捗管理がしやすいです。
音声は活用した方がいい?
推奨です。音声に合わせて目で追う“オーバーラッピング”は理解スピードと語順の感覚を強化し、リスニングにも相乗効果があります。
多読だけで合格できますか?
多読は読解の土台づくりに最適ですが、設問対応(言い換え・指示語・推論)や時間配分などは別途演習で補うのが最短です。
わからない単語を放置して大丈夫?
多読中は“放置OK”。ただし同じ語に何度も遭遇するなら「単語カード化→翌日チェック」で遅延復習すると定着が早まります。
子ども(英検5〜3級)に合う多読教材は?
Oxford Reading Tree、Penguin Kids/Disney Readers、やさしい絵本系サイトが適しています。絵と既知のストーリーで理解が進みます。
進捗はどう管理すればいい?
「読了冊数」「総語数」「1日読書分数」を記録しましょう。週次で“語数または分数の自己ベスト更新”を目標にすると継続しやすいです。
行き詰まったときのリセット方法は?
難易度を一段下げて短編へ戻る/音声付きに切り替える/同じシリーズのステップ低めを数冊読む——のいずれかで“スラスラ感”を回復させましょう。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			