目次
- 英検合格証・結果の見方とCSEスコアの仕組み(2025-2026年版)- はじめに
- 英検の合格証と成績表の違い
- 成績表の見方:各欄の意味
- CSEスコアとは?
- スコアから英語力を読む方法
- 二次試験(面接)結果の見方
- 英検CSEスコアと他資格との換算
- CSEスコアを学習計画に活かす
- まとめ
- よくある質問(FAQs)
- 英検の「合格証」と「成績表」の違いは?
- 成績表のどこを最初に見ればいい?
- CSEスコアとは何?合否との関係は?
- 各級の合格基準スコアの目安は?
- 一次は合格、二次は不合格。CSEはどう扱えばいい?
- 合計が基準を超えていても落ちることはある?
- 技能別にどれくらい上げれば合格が近づく?
- CEFRや他試験(TOEIC・IELTS)との換算は信頼できる?
- 結果のオンライン確認はできる?
- 合格証をなくした。再発行は可能?
- スコアが思ったより低い。まず何をすべき?
- WritingのCSEが伸びない。改善のコツは?
- Speaking対策で効果が高い練習は?
- 同じ級を繰り返し受ける意味はある?
- スコアの誤差や回次差はある?
- 次の受験までの目標設定例は?
- 提出先に英検スコアを出すときの注意点は?
- 2025〜2026で仕様変更はある?
 
英検合格証・結果の見方とCSEスコアの仕組み(2025-2026年版)
はじめに
英検を受験すると、後日届く「合格証」や「成績表」にはさまざまな数字や英語表記が並びます。特に近年導入された「CSEスコア」は、単なる合否を超えて、英語力をより正確に測定する重要な指標となっています。
しかし、「このスコアは何を意味しているの?」「どのくらい取れば合格なの?」と疑問に感じる受験者も多いでしょう。そこでこの記事では、英検の合格証・成績表の見方から、CSEスコアの仕組みと活用法までをわかりやすく解説します。
2025〜2026年の最新仕様に基づき、スコアの正しい理解と今後の学習につながるポイントを整理していきましょう。
英検の合格証と成績表の違い
合格証(Certificate)
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合格者のみ発行される公式証書(氏名・級・合格日などを明記) 
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学校提出や出願書類、留学手続きの証明として使用可能 
- 
紛失時は再発行の申請が必要(手数料・日数がかかる) 
- 
紙書類のため、スキャンしてデータ保管しておくと安心 
成績表(Score Report)
- 
合否に関わらず全員に発行(一次・二次それぞれ) 
- 
4技能(Reading / Listening / Writing / Speaking)のCSEスコアを表示 
- 
合格基準スコアとの比較や技能別の強み・弱みがわかる 
- 
受験回によってはオンライン(受験者用マイページ)で早期確認が可能 
使い分けの目安
- 
「対外的な証明」=合格証 
- 
「学習の振り返り・次回対策」=成績表(技能別スコアとプロフィールを活用) 
よくある疑問
- 
合格証は合否確定後に郵送されるため、提出期限が迫る場合は成績表の写し+合格見込みの説明で一時対応するケースあり(最終要件は提出先に確認)。 
- 
併願受験や再受験の記録は、成績表で回次ごとに確認できる。 
成績表の見方:各欄の意味
英検の成績表には、英語力を多角的に分析するための情報が詳細に記載されています。それぞれの欄の意味を理解すると、自分の強みと課題をより正確に把握できます。
合否結果(Pass / Not Passed)
成績表の上部には、一次試験・二次試験ごとの合否結果が明記されています。
- 
「Pass」=合格 
- 
「Not Passed」=不合格 
 なお、一次試験に合格すると、二次試験の受験資格が得られます。
CSEスコア(英検CSE Scale)
各技能(Reading / Listening / Writing / Speaking)ごとに表示されるスコアで、英検全級で共通の尺度です。
このスコアを合計した総合点が、合格基準スコア(Passing Score)を上回ると合格となります。
技能別グラフ(Skill Profile)
4本の棒グラフが並び、各技能のCSEスコアを視覚的に比較できます。
- 
灰色ライン:合格基準スコア 
- 
青やオレンジのバー:自分のスコア 
 どの技能が基準を上回っているか、苦手分野がどこかを一目で確認できます。
合格基準スコア(Passing Score)
各級に設定された固定の基準値です。受験回によって難易度が変動しても、このスコアを超えていれば合格になります。
例:
- 
英検準1級 → 2630点 
- 
英検2級 → 1980点 
- 
英検準2級 → 1520点 
メッセージ・アドバイス欄
英検協会による学習アドバイスや今後の目標設定が記載されていることもあります。技能別の強みや改善点をチェックし、次の試験対策に活かしましょう。
CSEスコアとは?
CSEスコア(Common Scale for English)は、英検が導入している共通英語力指標です。
従来の「正答率」や「得点」ではなく、英語力を4技能(読む・聞く・書く・話す)それぞれで同一基準で数値化することで、より公平に実力を評価できるようになりました。
CSEスコアの目的
- 
受験回による難易度の差を調整し、公平な比較を実現 
- 
各技能の成長を継続的に測定可能 
- 
英検以外の資格(TOEIC・IELTSなど)やCEFRレベルとの相関を示す 
スコアの構成
- 
各技能ごとに0〜850点(級によって上限は異なる) 
- 
4技能合計が総合CSEスコア 
- 
合格は、総合スコアが基準値を上回ることで判定 
例:英検2級のCSEスコア構成
| 技能 | 満点 | 合格基準 | 
|---|---|---|
| Reading | 850 | 500前後 | 
| Listening | 850 | 500前後 | 
| Writing | 850 | 500前後 | 
| Speaking | 850 | 500前後 | 
| 合計 | 3400 | 1980(合格ライン) | 
CSEスコアの見方のポイント
- 
「どの技能が足を引っ張っているか」を数値で確認できる 
- 
各技能がバランスよく基準を超えているかが重要 
- 
合計スコアが基準を超えていても、極端に低い技能があると合格に届かないこともある 
CSEスコアは「合格・不合格」を超えて、自分の英語力を客観的に見える化するツールとして活用できます。
スコアから英語力を読む方法
CSEスコアを見れば、自分の英語力を細かく分析することができます。単に合格・不合格を判断するだけでなく、どの技能を伸ばせば全体の実力が上がるかを把握するのに役立ちます。
Reading(読む)
- 
点数が低い場合は、語彙・文法・速読力の不足が原因のことが多いです。 
- 
英検公式問題集で文章量の多い長文を読む練習を増やしましょう。 
- 
パート別に設問形式を分析すると弱点が明確になります。 
Listening(聞く)
- 
聴き取りに苦戦している場合は、スクリプト確認+音読が効果的。 
- 
英検の過去問音声を使って「聞く→読む→シャドーイング」の順に練習。 
- 
TOEICよりも会話文重視なので、日常英会話表現に慣れておくことも大切です。 
Writing(書く)
- 
スコアが伸びない場合は、**構成(導入・理由・結論)**を意識して書きましょう。 
- 
英検準2級以上では「意見+理由2つ+まとめ」が基本構成。 
- 
英検公式サイトや添削サービスを活用して、文法・語彙の誤りを確認すると効果的です。 
Speaking(話す)
- 
面接形式のため、流暢さ(Fluency)と反応速度が重視されます。 
- 
AIスピーキング練習アプリや模擬面接で実戦練習を繰り返すと自信がつきます。 
- 
面接官とのやりとりを意識し、「質問→返答→補足」を自然に行えるようにしましょう。 
スコア分析のコツ
- 
グラフで「得点のばらつき」を見ると、伸ばすべき技能が明確になります。 
- 
次回受験までに、一番低い技能のCSEを+100〜150点伸ばすことを目標にするのが現実的です。 
- 
英検公式サイト(英ナビ!)では過去回とのスコア比較もできるため、成長度を数値で追跡可能です。 
二次試験(面接)結果の見方
英検の二次試験は「スピーキングテスト(面接)」として行われ、一次試験とは別に評価されます。CSEスコアにも反映されるため、面接の結果を正しく理解しておくことが重要です。
二次試験の構成
面接は以下の4つの観点で採点されます。
- 
応答内容(Content):質問に対して内容が的確か 
- 
文法(Grammar):文構成や時制の正確さ 
- 
発音(Pronunciation):聞き取りやすい発音か 
- 
やりとり(Interaction):会話の流れや自然な受け答えができているか 
採点方式とCSE換算
- 
面接官が各項目を1〜3点で評価し、合計点をCSEスコアに換算。 
- 
満点は850点で、合格基準スコア(例:準1級=610点前後)を上回れば合格。 
- 
受験回によって問題の難易度が異なっても、CSEスコア換算で公平に調整されます。 
よくある不合格パターン
- 
内容は理解していても、英語での表現が途切れがち 
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発音・語彙は良いが、**Interaction(やりとり)**が不足 
- 
質問に対して「Yes / No」だけで終わってしまう 
改善のポイント
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過去問のカード問題を使い、意見→理由→具体例の順で話す練習をする 
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録音・録画をして自分の受け答えを客観的に確認 
- 
オンライン英会話やAI面接練習ツールで反応速度を鍛える 
二次試験は一度不合格でも、スピーキング力を重点的に強化することでCSEスコアを確実に上げることができます。合格ラインは固定されているため、点数の意味を理解して効率的に改善していくことが大切です。
英検CSEスコアと他資格との換算
英検のCSEスコアは、国際的な英語力指標である**CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)**と対応しており、他の英語試験(TOEICやIELTSなど)とのおおよその換算が可能です。これにより、英検のスコアを海外留学や就職、資格申請などでも活用できるようになっています。
CSEスコアとCEFRレベルの対応目安
| 英検級 | CSEスコア目安 | CEFRレベル | TOEIC換算 | IELTS換算 | 
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 約3200〜3400 | C1 | 945〜990 | 7.0〜8.0 | 
| 準1級 | 約2630 | B2 | 785〜940 | 6.0〜6.5 | 
| 2級 | 約1980 | B1 | 550〜780 | 5.0〜5.5 | 
| 準2級 | 約1520 | A2〜B1 | 400〜550 | 4.0〜4.5 | 
| 3級 | 約1100 | A1 | 250〜400 | 3.0〜3.5 | 
※換算はあくまで目安であり、各試験の形式・評価基準によって誤差があります。
使い方の例
- 
海外大学への出願:英検準1級(CSE2630)でCEFR B2相当として認定される場合あり。 
- 
企業採用・昇進要件:CSEスコアをTOEICスコア換算して提出可能。 
- 
英語学習の指標:CSEスコアの上昇を中期的な目標として設定すると、モチベーション維持に効果的。 
CSEスコアを国際基準で見れば、「自分の英語力がどのレベルにあるのか」を客観的に理解できます。英検の結果を国内だけでなく、グローバルスタンダードとして活用していきましょう。
CSEスコアを学習計画に活かす
CSEスコアは単なる「結果」ではなく、次の学習ステップを考えるための実践的な指標です。スコアを上手に活用すれば、効率的に目標級へ近づくことができます。
1. 具体的な数値目標を立てる
「次の試験までに+150点上げる」など、数値で目標を設定することで進捗が明確になります。
- 
各技能別にスコア目標を設定 
- 
苦手技能を重点強化(例:Writingを+100点、Listeningを+50点) 
- 
毎回の受験で成長を可視化 
2. 弱点克服の優先順位を決める
CSEスコアを技能別に見れば、「何をどの順に伸ばせば合格できるか」が明確です。
- 
Readingが低い:語彙力・文法問題を中心に基礎固め 
- 
Writingが低い:構成練習+模範解答の分析 
- 
Speakingが低い:模擬面接やAI練習ツールで反射的に答える力を養う 
3. 中長期的な学習の指針にする
CSEスコアは英検の級を超えて比較できるため、学習の軌跡を追うのに最適です。
- 
英検2級→準1級へのステップアップ時に、CSEで進捗を測定 
- 
TOEICやIELTSなど、他試験への移行時の指標にも利用可能 
- 
受験回ごとのスコア変化をグラフ化してモチベーション維持 
4. 学習アプリ・教材の選定にも活用
英検公式サイトや「英ナビ!」では、技能別のスコア推移に応じておすすめ教材を提示してくれます。自分のCSE結果をもとに教材を選べば、無駄のない学習ができます。
CSEスコアは「英語力の地図」と言えます。
スコアを見て落ち込むのではなく、次の目標設定と成長の証として活用すれば、着実にレベルアップできます。
まとめ
英検の合格証や成績表、そしてCSEスコアは、単に「合格・不合格」を知らせるだけのものではありません。
それらは、自分の英語力を客観的に測り、今後の学習をより効果的に進めるための成長指標です。
- 
合格証は、あなたの努力と成果を証明する「公式の証書」。 
- 
成績表は、今の英語力を可視化し、次の課題を明確にしてくれる「学習の地図」。 
- 
CSEスコアは、技能別の成長を数値で追える「客観的なメジャー」。 
2025〜2026年の最新フォーマットでも、基本的な評価構造やスコアの仕組みは変わりません。
重要なのは、結果を「ゴール」ではなく「スタート」として捉えることです。
合格証を手にしたら、それを励みに次の級へ挑戦。
惜しくも不合格だった場合も、CSEスコアを分析して、次に何を伸ばせばよいかを明確にしましょう。
英検のスコアは、あなたの英語学習の軌跡を数字で示す最良の記録です。
正しく理解し、活かすことで、確実に次のステージへ進むことができます。
よくある質問(FAQs)
英検の「合格証」と「成績表」の違いは?
合格証は合格者のみへの公式証書で、提出用の証明に使います。成績表は全員に発行され、4技能のCSEスコアと合格基準との比較で学習の振り返りに使います。
成績表のどこを最初に見ればいい?
上部の合否(一次・二次)→ 各技能CSEスコア → 合格基準スコア → 技能別グラフの順で確認すると、全体像と弱点がすぐ把握できます。
CSEスコアとは何?合否との関係は?
英検全級共通の尺度で4技能を数値化したスコアです。4技能合計が級ごとの合格基準スコアを上回ると合格になります。
各級の合格基準スコアの目安は?
- 準1級:2630点
- 2級:1980点
- 準2級:1520点
- 3級:1100点 など
※回次や仕様更新で細部が変わる場合があるため、最新は公式発表を確認してください。
一次は合格、二次は不合格。CSEはどう扱えばいい?
二次(スピーキング)のCSEが基準に届いていない技能を特定し、原因(内容・文法・発音・やり取り)別に練習を集中させましょう。面接カード問題で「主張→理由→具体例」の型練習が有効です。
合計が基準を超えていても落ちることはある?
基本は総合CSEで判定されますが、極端に一技能が低いと二次の実運用で失点しやすく、合格を逃す一因になりがちです。技能間のバランスも意識しましょう。
技能別にどれくらい上げれば合格が近づく?
最も低い技能を目安+100〜150点伸ばす計画が現実的です。学習期間と現在値により調整してください。
CEFRや他試験(TOEIC・IELTS)との換算は信頼できる?
あくまで目安です。試験形式が異なるため、公式の対照表や受験先が定める基準を必ず確認してください。
結果のオンライン確認はできる?
受験回によって受験者用マイページ等で先行確認できる場合があります。公開日程やログイン情報を事前に控えておきましょう。
合格証をなくした。再発行は可能?
可能です。所定の申請と手数料・日数が必要です。急ぎの提出は成績表の写し+提出先への確認で暫定対応できることもあります。
スコアが思ったより低い。まず何をすべき?
- 技能別グラフで最低スコアの技能を特定
- 原因(語彙・文法・速読・発音・構成など)を仮説立て
- 次回までのミニ目標(例:Reading+100点)を設定
- 公式問題集と弱点特化教材で週次ルーティン化
WritingのCSEが伸びない。改善のコツは?
「意見→理由2つ→結論」の型で構成重視。接続表現の強化、文法ミスのチェック、モデル答案の模写→自作への置換の順で訓練しましょう。
Speaking対策で効果が高い練習は?
模擬面接の反復、録音・自己フィードバック、質問に対して「結論→理由→具体例→再主張」の流れで30〜45秒話す練習が有効です。
同じ級を繰り返し受ける意味はある?
あります。CSEは同一尺度なので、回をまたいで成長を数値で追跡できます。改善施策が妥当か検証できます。
スコアの誤差や回次差はある?
問題難易度差はCSE換算で調整されますが、測定誤差はゼロではありません。単回の上下に一喜一憂せず、移動平均的に推移を見ましょう。
次の受験までの目標設定例は?
- 総合:+200点、最低技能:+150点
- 週3回の長文・音声演習、週2回の英作文、週2回の面接練習
- 隔週で模擬テスト→学習計画の微修正
提出先に英検スコアを出すときの注意点は?
提出先が求める形式(合格証の原本、成績表のコピー、CEFR表記の有無)を必ず確認。翻訳や公証が必要なケースもあります。
2025〜2026で仕様変更はある?
基本構造は継続見込みですが、表示や運用の細部は更新される場合があります。最新の受験要項・公式情報を必ず確認してください。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			