目次
- IELTSリーディング対策: Note Completion攻略法(ノート補充問題の解き方)- はじめに
- Note Completion問題の特徴
- 攻略のポイント
- 解き方ステップ
- よくあるミスと回避法
- 効率的な練習法
- まとめ
- FAQ:Note Completion攻略法(ノート補充問題の解き方)
- Note Completion(ノート補充問題)とは?
- 解答は本文の語をそのまま使うべき?
- 語数制限(ONE WORD ONLY / NO MORE THAN TWO WORDS など)はどう扱う?
- ハイフンつき語(例:part-time)は何語として数える?
- 数字(10 / ten)はどちらで書くべき?
- 大文字・小文字は採点に影響する?
- 単数・複数はどちらを優先?
- 冠詞(a / the)や前置詞は含めるべき?
- 本文とノートの情報の順序は一致する?
- パラフレーズ(言い換え)にはどう対応する?
- スペルミスはどの程度許容される?
- 略語(USA など)と正式名称はどちらを使う?
- 固有名詞は一部だけ書いてもよい?
- わからないときは推測してもいい?
- 見直しの最重要チェックは?
- 時間配分のコツは?
- 練習時に伸びる勉強法は?
- 記号つき語(e-mail など)はどう数える?
- 数値+単位(30 km など)は何語?
- 同義語を本文から複数抜けるときは?
- 他の設問との優先順位は?
 
IELTSリーディング対策: Note Completion攻略法(ノート補充問題の解き方)
はじめに
IELTSリーディングの試験では、文章を正確に理解するだけでなく、情報を整理して要点を拾い上げる力も求められます。その中でも Note Completion(ノート補充問題) は、与えられたノートや講義のメモに空欄があり、本文から適切な単語やフレーズを抜き出して補う形式です。
一見すると単純な穴埋め問題のように見えますが、実際には 本文のパラフレーズ(言い換え)に対応できるか、情報の流れを正しく把握できるか が鍵となり、多くの受験者がつまずくポイントでもあります。
このガイドでは、Note Completion問題の特徴や出題傾向を整理し、解答のステップや具体的なコツをわかりやすく解説します。効率よく得点につなげるための戦略を身につけて、IELTSリーディングのスコアアップを目指しましょう。
Note Completion問題の特徴
IELTSリーディングにおけるNote Completionは、他の設問形式(True/False/Not GivenやMultiple Choiceなど)と比べて次のような特徴があります。
1. ノート形式で出題される
与えられるのは、講義ノートや要点を整理したメモのような短い文章です。本文をそのまま切り取ったものではなく、要約・整理された形で提示されるのが特徴です。
2. 空欄を本文から抜き出す
解答は必ず 本文中の単語やフレーズ から選びます。自分の言葉で意訳してはいけません。指定された 語数制限(ONE WORD ONLY, NO MORE THAN TWO WORDSなど) を守る必要があります。
3. 情報の順序は本文とほぼ同じ
空欄の答えとなる情報は、本文に出てくる順序とほぼ同じ流れで登場します。そのため、本文を順番に読み進めながら解答を探すのが効果的です。
4. パラフレーズが多用される
本文の単語がそのまま空欄に使われるケースもありますが、多くの場合は 同義表現・言い換え が含まれています。これに対応できるかが正答率を左右します。
5. 品詞を意識する必要がある
空欄の前後を読むことで、名詞・形容詞・動詞など、どの品詞が入るべきかを推測できます。これは本文から候補を探すときに大きなヒントになります。
この特徴を理解した上で、次は 攻略のポイント を具体的に解説していきます。
攻略のポイント
Note Completion問題を効率的に解くためには、いくつかの重要なコツを押さえておく必要があります。以下のポイントを意識すると、正答率が大きく上がります。
1. 語数制限を必ず確認する
問題文の冒頭には「ONE WORD ONLY」「NO MORE THAN TWO WORDS」などの指示があります。これを守らないと、内容が正しくても不正解になります。解答を書く前に必ず制限をチェックしましょう。
2. 空欄前後から品詞を予測する
空欄の前後を読むと、答えが名詞なのか、形容詞なのか、数値なのかが見えてきます。例えば:
- 
“The main cause of pollution is ______.” → 名詞 
- 
“The experiment was considered ______ by many experts.” → 形容詞 
 品詞を予測すると、本文から答えを探すときに候補を絞りやすくなります。
3. 本文のパラフレーズに注意する
Note Completionは「本文の単語をそのまま抜き出す」とはいえ、空欄の周囲にある表現は本文で言い換えられていることが多いです。
- 
“big” ⇔ “large” 
- 
“because of” ⇔ “due to” 
- 
“kids” ⇔ “children” 
 こうした言い換えを意識しながら本文をスキャンする必要があります。
4. キーワードで本文をスキャンする
空欄直前や直後にある 固有名詞・数字・専門用語 を手掛かりに、本文で該当箇所を探します。本文を最初からじっくり読む必要はなく、キーワードを目印にして効率的に答えを見つけましょう。
5. 文法的に自然かどうか確認する
解答を入れた後に、文全体を音読してみて自然に読めるかどうかをチェックします。冠詞(a, the)の有無や単数・複数の一致もここで確認しましょう。
次は、これらのポイントを実際にどう使うかを具体的に示す 解き方ステップ を解説していきます。
解き方ステップ
Note Completionをスムーズに解くための流れを、6つのステップにまとめました。実際の試験でも、この順番で取り組むと効率的に答えを導き出せます。
ステップ 1: 指示文を確認する
最初に「ONE WORD ONLY」や「NO MORE THAN THREE WORDS」といった 語数制限 を確認します。制限を無視すると即不正解になるため、必ず最初にチェックしましょう。
ステップ 2: ノート全体をざっと読む
ノートは本文を要約したものです。全体を一度読み、どういうトピックが扱われているか、情報の流れをざっくり把握しておきます。
ステップ 3: 空欄前後から品詞を予測する
空欄の位置によって、答えが「名詞」「動詞」「形容詞」「数値」などどの品詞なのか推測します。これが後で候補を絞る助けになります。
ステップ 4: キーワードで本文をスキャンする
空欄の近くにある 固有名詞・数字・専門用語 を目印に本文を探します。IELTSのノート問題は本文とほぼ同じ順序で出題されるため、効率よく該当箇所を特定できます。
ステップ 5: 該当箇所を精読し答えを抽出する
見つけた本文の部分を注意深く読み、空欄に当てはまる単語を抜き出します。このとき、必ず 本文中の単語そのまま を使うことを意識しましょう。
ステップ 6: 語数・文法・綴りを最終チェックする
最後に必ず確認します:
- 
語数制限を守っているか 
- 
文の中で文法的に自然か 
- 
スペルに誤りはないか 
次は、実際に受験者がよくやってしまう よくあるミスと回避法 を整理していきましょう。
よくあるミスと回避法
Note Completionは一見シンプルに見えますが、意外と落とし穴が多い問題形式です。ここでは受験者がよく犯すミスと、その回避法を紹介します。
1. 語数制限を守らない
- 
ミス例: 指示が「ONE WORD ONLY」にもかかわらず、2語書いてしまう。 
- 
回避法: 解答を書く前に必ず指示文を再確認。試験中でも意識的にチェックする習慣をつける。 
2. 本文からの抜き出しでなく意訳する
- 
ミス例: 本文が “rapid growth” とあったのに、答えを “fast development” と書いてしまう。 
- 
回避法: 解答は 必ず本文中の単語をそのまま使用。自分の言葉に置き換えない。 
3. 単数・複数の形を間違える
- 
ミス例: 本文では “child” なのに、解答を “children” と書く。 
- 
回避法: 空欄前後の文脈を確認し、文法的にフィットする形で答える。 
4. 綴りのミス
- 
ミス例: 正解が “accommodation” なのに “accomodation” と書いてしまう。 
- 
回避法: スペルに不安がある単語は要注意。普段からよく出る単語を正しく覚えておく。 
5. 不要な冠詞や前置詞をつける
- 
ミス例: 本文の答えが “energy” なのに “the energy” と書いてしまう。 
- 
回避法: 問題文の空欄に入れて 文法的に自然かどうか を必ず確認する。 
次はスコアアップにつながる 効率的な練習法 を紹介します。
効率的な練習法
Note Completionで安定して得点するには、ただ問題を解くだけでは不十分です。実践的な練習を繰り返し、本文から情報を探すスピード と パラフレーズへの対応力 を鍛える必要があります。
1. 根拠となる本文に必ず印をつける
問題を解いた後、必ず「答えを導いた本文の箇所」に線を引いたりマークしたりしましょう。これにより、正しい根拠に基づいて答えを出せているかを振り返ることができます。
2. 言い換え表現を意識的に学ぶ
IELTSでは “increase” ⇔ “rise”、 “because of” ⇔ “due to” のような言い換えが頻出します。練習中に出てきたパラフレーズは自分のノートにまとめ、繰り返しチェックすると効果的です。
3. 時間を意識して解く
本番はリーディング全体で60分。Note Completionに時間をかけすぎると、他の設問に影響します。練習段階から「1問あたり〇秒以内」と目安を決めて取り組むと、本番でも余裕を持てます。
4. 間違えた問題を徹底的に分析する
ただ「正解を確認する」だけでは力はつきません。
- 
どのキーワードを見逃したのか 
- 
どのパラフレーズに気づけなかったのか 
- 
どの品詞を誤って予測したのか 
 を分析して、次の練習に活かしましょう。
5. 実際の模試形式で練習する
過去問や模試を使って、時間制限つきで通し練習 を行いましょう。集中力の持続と情報処理スピードを同時に鍛えることができます。
最後に、この記事全体をまとめる まとめセクション に進みます。
まとめ
Note Completion(ノート補充問題)は、IELTSリーディングの中でも多くの受験者が苦戦する設問形式です。しかし、攻略のコツを押さえて練習すれば、安定して得点源にできます。
- 
語数制限を必ず確認 
- 
空欄前後から品詞を予測 
- 
本文のパラフレーズに注意 
- 
キーワードを使って本文をスキャン 
- 
文法・綴りを最終チェック 
これらを徹底すれば、正答率は大幅に向上します。さらに、普段の練習では 根拠を明確にする習慣 と パラフレーズに慣れる意識 を持つことで、スピードと正確さの両方が磨かれます。
IELTSリーディングは「精読力」と「時間配分」が勝負です。Note Completionは要点把握力を鍛える絶好の練習にもなるので、積極的に取り組み、スコアアップにつなげましょう。
FAQ:Note Completion攻略法(ノート補充問題の解き方)
Note Completion(ノート補充問題)とは?
要約ノートの空欄に、本文から該当する単語やフレーズを抜き出して入れる設問形式です。自分の言葉で言い換えるのではなく、原文の語をそのまま使います。
解答は本文の語をそのまま使うべき?
はい。基本ルールは「本文からの抜き出し」です。言い換えや同義語を自作して書くのは不可です。
語数制限(ONE WORD ONLY / NO MORE THAN TWO WORDS など)はどう扱う?
厳守です。制限を超えると内容が正しくても不正解になります。前置詞や冠詞も語数にカウントされます。
ハイフンつき語(例:part-time)は何語として数える?
通常は1語として数えられます。数字+単語の複合(例:10-year-old)も1語扱いになることが多いです。
数字(10 / ten)はどちらで書くべき?
原文に合わせるのが安全です。本文がアラビア数字なら「10」、綴りなら「ten」を用いるのが原則です。
大文字・小文字は採点に影響する?
一般名詞は小文字で問題ないことが多いですが、固有名詞・頭字語は原文どおりに大文字を維持しましょう。
単数・複数はどちらを優先?
空欄の文脈に合う形で書きます。本文が単数でも、空欄が複数形を要求することがあります。
冠詞(a / the)や前置詞は含めるべき?
空欄の文として自然に読める形にします。語数制限内で、必要な冠詞・前置詞を含めるかどうかを判断してください。
本文とノートの情報の順序は一致する?
ほぼ一致します。上から順に対応箇所を探すと効率的です。
パラフレーズ(言い換え)にはどう対応する?
空欄周辺の表現は本文で言い換えられていることが多いです。同義語、反意語、語形成(動詞⇔名詞)に注目しましょう。
スペルミスはどの程度許容される?
スペルは厳格です。1文字ミスでも不正解になり得ます。見直しで頻出語の綴りを再確認しましょう。
略語(USA など)と正式名称はどちらを使う?
原文に合わせます。本文が略語なら略語、正式名称なら正式名称を用いるのが安全です。
固有名詞は一部だけ書いてもよい?
指示に従います。語数制限内で識別に十分なら短縮形でも可ですが、迷う場合は原文の形をそのまま抜き出してください。
わからないときは推測してもいい?
空欄に合う品詞・意味を絞ったうえで、本文の根拠に基づく推測は可。根拠なしの当てずっぽうは避けましょう。
見直しの最重要チェックは?
- 語数制限を満たしているか
- 文として自然か(文法・単複・冠詞)
- スペルが正しいか
- 本文の該当箇所がはっきり示せるか
時間配分のコツは?
ノート全体→品詞予測→キーワードで本文スキャン→精読の順に進め、1問に固執しない。後回し戦略で全体の取りこぼしを防ぎます。
練習時に伸びる勉強法は?
- 根拠箇所に必ずマークをつける
- 言い換え表現を自分のリストに蓄積する
- 制限時間つきで模試を通しで解く
- 間違いの原因(キーワード・パラフレーズ・品詞)を分類して分析する
記号つき語(e-mail など)はどう数える?
一般にハイフンやスラッシュで結ばれた複合語は1語と数えられることが多いです。迷う場合は原文の形を維持しましょう。
数値+単位(30 km など)は何語?
多くのケースで「30」「km」を2語として数えます。語数制限に注意し、原文の表記に合わせて書きます。
同義語を本文から複数抜けるときは?
空欄の文脈に最も適合し、原文で直接表現されている語を優先します。あいまいな語より具体的な語を選びましょう。
他の設問との優先順位は?
得点効率で判断します。Note Completionに時間がかかる場合は、先に取りやすい設問を回収してから戻るのも有効です。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			