IELTSリーディング対策: Short Answer Questions攻略法(短答問題の解き方)

はじめに

IELTSリーディングの中で Short Answer Questions(短答問題) は、多くの受験者が「シンプルだから簡単そう」と感じる一方で、実際には細かなルールや正確さが求められるため、得点を落としやすい形式の一つです。設問に対して本文から答えを抜き出すだけですが、語数制限(NO MORE THAN TWO WORDSなど)スペルの正確さ答えをどの形で書くか といった条件を守らなければ不正解になります。

この攻略法では、Short Answer Questionsの特徴や出題意図を整理し、具体的な解き方のステップや注意点を解説します。初心者から高得点を狙う方まで、得点源に変えるための戦略を身につけましょう。


Short Answer Questionsの特徴

Short Answer Questionsは、IELTSリーディングの中でも特に 本文から直接情報を抜き出すタイプ の問題です。以下のような特徴があります。

  • 設問形式:質問文が与えられ、それに対して本文から正しい答えを抜き出して記述する。選択肢は提示されない。

  • 回答制限

    • “NO MORE THAN THREE WORDS” = 3語以内で答える

    • “NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER” = 2語+数字まで

    • 語数を超えた場合は自動的に不正解になる。

  • 本文に答えが必ず存在:推測や一般知識ではなく、テキスト内から根拠を見つけ出す問題。

  • 解答は順番通りに出題されることが多い:質問の並びが本文の流れに対応している場合が多いため、前後の位置を意識すると効率的。

  • パラフレーズ(言い換え)を見抜く力が必要:質問文と本文が必ずしも同じ単語を使うとは限らない。類義語や表現の変化に注意する。


解答手順と戦略

Short Answer Questionsは、正確に本文から答えを抜き出す力が必要です。以下の手順を意識すると効率的に解けます。

1. 指示文を必ず確認する

  • 「NO MORE THAN ○ WORDS」や「…AND/OR A NUMBER」などの語数制限を厳守。

  • 例: “NO MORE THAN TWO WORDS” とあれば、3語書いた瞬間に不正解 になる。

2. 質問文のキーワードを特定する

  • 誰(Who)、何(What)、いつ(When)、どこ(Where)、なぜ(Why)、どのように(How) を見極める。

  • 固有名詞(名前、場所)、数字、日付は特にヒントになる。

3. 本文をスキャニングする

  • 質問文のキーワードや類義語を探し、該当箇所を特定する。

  • 設問は本文の流れに沿って出題されることが多いので、順番を追うと効率的。

4. 本文から答えを抜き出す

  • 答えは原則として本文の単語をそのまま使用する。

  • 質問文の文法に自然に合うかを確認すること。

5. 語数とスペルを再確認する

  • 制限語数を超えていないか?

  • スペルミスや単複数の間違いがないか?

  • 固有名詞は必ず正確に書く。


よくある失敗例

Short Answer Questionsでは、一見シンプルに見える分だけ、細かいルール違反や不注意で失点しやすい問題です。以下の典型的なミスに注意しましょう。

  1. 語数制限を超える

    • 例:指示が「NO MORE THAN TWO WORDS」なのに「about two hundred」と書いてしまう。

    • 正解は “two hundred” のみ。余計な単語を加えると不正解。

  2. 本文の言葉を勝手に言い換える

    • IELTSの短答問題はパラフレーズ不要。本文の語をそのまま抜き出すのが原則。

  3. スペルミス

    • 固有名詞や複数形(s/esの付け忘れ)は致命的。

  4. 質問文との文法不一致

    • 答えを入れたときに文が不自然になると不正解になる可能性が高い。

  5. 数字や単位を省略する

    • 例:本文に “5 kilometers” とあるのに “5” とだけ書く。

    • 単位も含めて書くのが基本。


効率的な練習法

Short Answer Questionsを得点源にするためには、日々の練習でルールと解答感覚を身につけることが重要です。

  1. 過去問・公式問題集で実践演習

    • 本番形式で時間を計りながら解き、設問ごとに根拠を確認する習慣をつける。

  2. 語数制限を意識するトレーニング

    • 解答を書いたら、必ず 何語か数える癖 をつける。

    • “hyphen”でつながれた語(e.g. part-time)は1語扱いになることも確認しておく。

  3. 本文中の根拠をマークする

    • 答えを書くだけでなく、「どの文・どのフレーズを根拠にしたか」を必ずチェック。

    • 根拠が明確にできない答えは危険信号。

  4. 類義語パターンの学習

    • 質問文と本文では同じ単語を使わず、言い換え(paraphrase)が多用される。

    • よく出る類義語(例えば “purchase = buy”, “kids = children”)をまとめておくとスキャニングが速くなる。

  5. 答えの文法チェック

    • 解答を質問文に入れてみて、文として自然になるか確認。

    • 不自然なら単複や冠詞(a/the)の抜き方を見直す。


FAQ:Short Answer Questions攻略法(短答問題の解き方)

Short Answer Questionsとは?どんな出題形式ですか?

本文の情報を使って短い答えを自分で記入する形式です。選択肢はありません。設問ごとに「NO MORE THAN TWO/THREE WORDS」や「…AND/OR A NUMBER」などの語数・数字制限が指定されます。

語数制限「NO MORE THAN ○ WORDS」はどう数えますか?

  • 単語は空白で区切られた単位で数えます(a、the など短い語も1語)。
  • 数値(5, 1998, 3.5 など)は1語として数えます。
  • ハイフンで結ばれた語(part-time など)は1語として扱われます。
  • 語数を1語でも超えると不正解になります。

「…AND/OR A NUMBER」の意味は?

語数に加えて数字を含めても良いという指示です。例:「NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER」の場合、以下が許容されます。

  • 1〜2語のみ(例:peak season
  • 数字のみ(例:12
  • 1〜2語+数字(例:peak season 12 または 12 peak

本文からそのまま抜き出すべきですか?言い換えてもいいですか?

基本は本文の語をそのまま抜き出すのが安全です。短答問題ではパラフレーズ(言い換え)は不要・不利になりやすく、意味が変わると不正解になります。

大文字・小文字(Capitalization)は採点に影響しますか?

通常は影響しませんが、固有名詞は本文通りに大文字で書きましょう(例:the Pacific OceanPacific Ocean)。

スペルミスはどの程度まで許されますか?

スペルは完全一致が原則です。特に固有名詞・専門用語・単複(-s/-es)ミスは失点につながります。

単位(km, %, USDなど)や複数形は必要ですか?

本文にある情報を意味を保ったまま転記します。数字には必要な単位も含める、名詞の単複形は本文に合わせるのが基本です。

文法は採点されますか?

短答問題は内容一致が中心ですが、質問文に入れて意味が通る形かは重要です。冠詞(a/the)や前置詞を足しすぎて語数オーバーにならないよう注意しましょう。

設問の順番は本文の流れと対応していますか?

多くの場合は本文の流れに沿って出題されます。前の設問の根拠地点から次を探すと効率的ですが、例外もあるため見落としに注意してください。

句読点(コンマ、ピリオド)や余計な語はどう扱われますか?

不要な句読点や語を足すと語数超過意味の変化につながり不正解の原因になります。必要最小限の語で書きましょう。

略語・頭字語(acronym)は使えますか?

本文で使われている略語・頭字語であれば本文通りに書いて問題ありません。本文にない独自の略し方は避けましょう。

「正解か自信がない」時の優先順位は?

  • 本文の根拠に戻る(キーワードの類義語も確認)。
  • 語数制限内で、本文と意味が一致する最小の語を選ぶ。
  • スペル・単複・単位の最終チェック。

効果的な練習方法は?

  • 公式問題集で時間を計り、各設問の根拠箇所に下線を引く。
  • 語数カウント訓練(解答ごとに何語か必ず数える)。
  • 頻出の類義語リスト(question vs. inquiry など)を作成し、スキャニング速度を上げる。

やってはいけないNGは?

  • 語数オーバー(1語超えただけでも不正解)。
  • 勝手な言い換えや要約。
  • スペルミス単複ミス単位の欠落

本番での時短テクは?

  • 質問文でWho/What/When/Where/Why/Howを素早く特定。
  • 固有名詞・数字・日付を目印に本文をスキャン。
  • 1問ごとに語数・スペルの最終チェックをルーチン化。

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