IELTSリーディング対策: Table Completion攻略法(表補充問題の解き方)

はじめに

IELTSリーディングの試験では、さまざまな問題形式が出題されますが、その中でも Table Completion(表補充問題) は情報整理力を試される典型的な問題です。文章の中から必要な情報を探し出し、与えられた表の空欄に正確に当てはめる必要があるため、単純そうに見えて実は注意点が多い形式といえます。

受験者がつまずきやすいのは以下のようなポイントです:

  • 表の中に何を埋めるべきかがすぐに分からない

  • 本文に直接同じ単語が書かれておらず、言い換えられている

  • 語数制限(例:”NO MORE THAN TWO WORDS”)を守らず不正解になる

つまり、Table Completionは 情報を正確に読み取る力と、設問の制約をきっちり守る力 が同時に求められる問題です。
この記事では、この形式の問題を効率よく解くための手順とテクニックをわかりやすく解説していきます。


Table Completion問題の特徴

Table Completion(表補充問題)は、リーディング本文の情報をもとに表の空欄を埋める形式です。表に整理されている情報を見ながら、本文から正しい単語や数字を探し出す必要があります。以下のような特徴があります。

1. 出題形式

  • 表の一部が空欄になっており、その空欄に本文の情報を補充する。

  • 回答は 単語・数字・フレーズ を直接書き込む。

2. 出題意図

  • 受験者が文章の細部を理解できるかを確認する。

  • 情報を「要約」「整理」する力を評価する。

3. 特有の難しさ

  • 本文と表で 語彙が言い換えられている ことが多い。

  • 答えが本文のあちこちに散らばっている場合がある。

  • 表は整理されているが、本文は散文的で探しにくい。

4. 語数制限

設問文には「NO MORE THAN TWO WORDS」「ONE WORD ONLY」などの語数制限が明記されている。
制限を守らないと正しい内容でも不正解となる。


解き方の手順

1. 指示文を確認する

まずは必ず設問文を確認し、語数制限(word limit) をチェックしましょう。

  • ONE WORD ONLY → 1語のみ

  • NO MORE THAN TWO WORDS → 2語以内

  • NO MORE THAN THREE WORDS AND/OR A NUMBER → 3語以内、または数字を含めて可

この制限を守らないと、正しい情報でも不正解となります。


2. 表全体をざっと見る

  • 表の 見出し(列・行) を確認し、どんな種類の情報(人物、日付、原因、特徴など)が整理されているか把握します。

  • 空欄の前後を見て、どんな情報が必要か(名詞?数字?形容詞?) を予測しましょう。


3. 本文で該当箇所を探す

  • 表に出ている 固有名詞・数字・年号・キーワード を手がかりに本文をスキャニング。

  • 多くの場合、表の情報は本文と ほぼ同じ順序 で登場します。


4. 言い換え表現に注意

IELTSでは同じ単語を繰り返さず、シノニム(同義語)やパラフレーズ がよく使われます。
例:

  • “cheap” → “inexpensive”

  • “children” → “youngsters”

  • “begin” → “start”

直接同じ単語を探すのではなく、意味が一致する部分を見抜くことが重要です。


5. 解答を書き込む

  • 語数制限を守る

  • スペルを正確に

  • 単数・複数形を確認する

  • 文脈に合った形 で答える(冠詞や前置詞を含めない場合が多い)


よくあるトラップと注意点

1. 語数オーバー

指示が NO MORE THAN TWO WORDS の場合、

  • 正解:「large building」

  • 不正解:「a large building」

冠詞(a, the)を余分につけてしまう だけで不正解になります。


2. 単数・複数の間違い

本文に “student” と書いてあるのに “students” と答えてしまうなど、
-s の有無 が合否を分けることがあります。


3. 数字・単位の表記

  • “50” と “fifty” はどちらも正解になる場合があります。

  • ただし、”50s” のように誤って「s」を加えると不正解です。

単位(kg, %, years など)を含める必要があるかも確認しましょう。


4. 文法的に不自然な答え

表の文脈に合わない形で答えると不正解になります。
例:

  • 表では「特徴」欄に答えを入れるのに、動詞の形を使ってしまう。


5. 同義語に惑わされる

本文と表で別の単語が使われていることが多いため、

  • 本文:”inexpensive”

  • 表の答え:”cheap”

意図的な言い換え を見抜けないと解答を落としやすいです。


スコアを伸ばすための実践テクニック

1. 先読みを徹底する

本文を読む前に表を確認し、

  • どんな種類の情報(人名、日付、特徴など)が必要か

  • 名詞中心か、数字か、形容詞か

を予測してから本文を読むと、効率的に答えを探せます。


2. キーワードをマーキングする

本文の中で、

  • 数字(年号、金額、割合)

  • 固有名詞(人名、地名、組織名)
    をマークしておくと、表の空欄とリンクさせやすくなります。


3. 同義語リストを覚える

IELTSでは必ず言い換え表現が使われます。
頻出の同義語を事前に暗記しておくと、本文と表の対応に気づきやすくなります。
例:

  • “research” → “study”

  • “old” → “ancient”

  • “because of” → “due to”


4. 時間配分を意識する

  • 1問にこだわりすぎず、分からなければ飛ばして後で戻る。

  • 表全体で見れば流れが分かるので、後半のヒントで前半の空欄を埋められることもあります。


5. 解答チェックを習慣化する

  • 語数制限を守っているか?

  • スペルミスはないか?

  • 単数・複数の誤りはないか?

最後に必ず見直す習慣をつけましょう。


まとめ

Table Completion(表補充問題)は、一見シンプルに見えるものの、語数制限・言い換え表現・単数複数の違い など細かいルールを守らないと失点しやすい問題です。

攻略のポイントは以下の通りです:

  1. 語数制限を必ず確認する

  2. 表の全体像を把握し、必要な情報を予測する

  3. 本文の順序に沿ってスキャニングする

  4. 言い換え表現に注意する

  5. 解答は文脈に合った正しい形で書く

正しい手順を身につけて演習を積めば、Table Completionは確実に得点源にできる問題タイプです。特に同義語や言い換えパターンに慣れておくと、実際の試験でも素早く対応できるようになります。

コツを意識して練習を重ね、安定してスコアを取れるようにしていきましょう。


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