親の学び直し×子どもの成長|家族で挑戦したセブ島親子留学

はじめに

「英語を学ばせたい」と思って始めたセブ島での親子留学。
けれど実際に挑戦してみると、学んでいたのは子どもだけではありませんでした。

最初は、久しぶりの授業に緊張していた私。
隣の教室で一生懸命に英語を話そうとする子どもの姿を見て、
“自分も負けていられないな”と心の中で思いました。

毎日、親も子もそれぞれのクラスで学び、夕方には一緒に復習や宿題。
週末にはビーチや動物園でリラックス。
勉強も遊びも、すべてが家族の「学びの時間」になっていきました。

気づけば、私自身も英語を話すことに自信を持てるようになり、
子どもは知らないうちに外国人講師と笑顔で会話している。
この留学は、英語だけでなく、家族の絆と成長を実感できた時間でした。


親子で学ぶ新しいスタイル

セブ島の語学学校では、親と子が同じ校舎で、それぞれのレベルに合った授業を受けることができます。
私たち親子も、朝9時から授業がスタート。私はマンツーマンで会話の練習を、子どもはキッズクラスで歌やゲームを通じて英語に触れていました。

驚いたのは、授業後に話す会話の中で、子どもが自然に新しい単語を使っていたこと。
「ママ、これは ‘apple’ じゃなくて ‘mango’ だよ!」なんて教えられる日もあり、
親子の立場が少し逆転したようで、なんだか誇らしい気持ちになりました。

お昼は一緒に学校のカフェテリアで食事をしながら、お互いの授業の話を共有。
「今日、先生がジョーク言ってたよ!」と楽しそうに話す子どもの笑顔を見るたびに、
「この時間を選んで良かった」と心から思えました。

親子で学ぶというのは、“同じ空間で成長を分かち合う”ということ。
それが、セブ島親子留学ならではの最大の魅力だと感じます。


親が学び直すことで得られる変化

久しぶりに机に向かう生活は、最初こそ戸惑いの連続でした。
先生に質問されても言葉が出てこず、「あれ、こんなに話せなかったっけ…?」と落ち込む日もありました。

でも、毎日少しずつ積み重ねていくうちに、ふとした瞬間に聞き取れるフレーズが増え、
伝えたいことを自分の言葉で言えるようになっていきました。
「できない」から「伝わった!」へ変わるその感覚は、想像以上にうれしいものでした。

そして何よりも印象的だったのは、そんな私の姿を子どもがじっと見ていたこと。
「ママも勉強してるんだね」と言われたとき、胸が熱くなりました。
親が学び直す姿を見せることで、子どもに“学ぶことの楽しさ”を伝えられる――
それが、この親子留学で得た一番の学びだったと思います。


子どもが得るグローバルな視野

子どもにとっても、この留学はまさに新しい世界との出会いでした。
最初のころは、英語で話しかけられるたびに私の後ろに隠れていたのに、
2週目を過ぎた頃には、先生と笑いながらゲームをしたり、同年代の韓国人やベトナム人の子と友達になったり。
言葉が少しずつ通じるたびに、子どもの表情がどんどん明るくなっていきました。

ある日、授業後に「ママ、○○(先生の名前)がね、今日“Good job!”って言ってくれたよ」と嬉しそうに報告してくれたとき、
その小さな自信が大きな成長につながっているのを感じました。

外国人講師とのやりとりや、多国籍の子どもたちとの交流を通じて、
子どもは自然と“違いを受け入れる柔軟さ”や“自分の意見を伝える勇気”を身につけていきます。
英語力だけでなく、人としての視野が広がる——それが親子留学の大きな価値だと実感しました。


家族で一緒に過ごす“学びの日常”

セブ島での1日は、まるで「小さな家族留学ドラマ」のようでした。
朝は一緒に登校し、それぞれの教室へ。お昼は再び顔を合わせてランチ。
午後の授業を終えたら、家族そろってカフェで宿題をしたり、近くのモールに買い物へ行ったり。

休日には、アイランドホッピングに出かけたり、学校の友人家族と一緒にビーチバーベキューを楽しんだりもしました。
子どもは砂浜で英語の歌を口ずさみながら遊び、私は現地の先生と英語で世間話。
「勉強」も「遊び」も区別がない、そんな自然な英語環境の中で過ごす毎日がとても心地よかったです。

特別なことをしなくても、ただ同じ時間を共有して学ぶ――
その積み重ねが、家族の絆をより強くしてくれました。
日本に戻った今でも、子どもがふと「またセブ行きたいね」と言うたびに、
あの南国の青空の下で過ごした“学びの日々”を思い出します。


実際のスケジュール例(1か月)

1か月の親子留学生活は、思っていた以上に“生活そのもの”に英語が溶け込む日々でした。
以下は、私たち家族が実際に過ごした1日の流れです。

午前(8:00〜12:00)
親はマンツーマンでスピーキングと発音練習。
子どもはキッズルームでフォニックス(発音の基礎)や英語ゲーム。
最初は緊張していた子どもも、先生と一緒に歌を歌ううちに笑顔が増えていきました。

昼食(12:00〜13:00)
カフェテリアで一緒にランチ。
他の親子留学生とも自然に会話が生まれ、英語で「How old is your son?」と話しかけられることも。
お互いの文化や学校生活の話をシェアできる貴重な時間でした。

午後(13:00〜16:00)
親はリスニング&ビジネス英会話、子どもはアクティビティ中心の授業。
アート制作や発表など、子どもが自信を持って英語を使う瞬間が増えていきました。

夕方以降
授業後は、家族でモールに立ち寄って夕食を食べたり、近くの公園を散歩したり。
週末には学校が主催するアイランドツアーや動物園見学などにも参加し、
“英語で過ごす休日”を思い切り楽しみました。

この1か月間で、親も子も“英語を勉強する”から“英語で生きる”へと変化していったように感じます。


費用の目安

1か月(4週間)の滞在で、家族2名(親+子)の場合、
私たちのケースでは約400,000〜600,000円ほどかかりました。
(授業料・宿泊費・食事・空港送迎を含む)

選ぶコースや滞在タイプによって費用は変わります。
私たちは親もフル授業を受けるコースだったので、少し高めの金額でしたが、
授業の質やサポート体制、そして家族で得た経験を考えると「十分に価値があった」と感じています。

内訳の一例:

  • 授業料(親+子):約200,000〜250,000円

  • 宿泊+食事:150,000〜250,000円

  • 空港送迎・教材・登録費など:20,000〜30,000円

別途必要な費用:

  • 航空券(往復):約80,000〜120,000円(時期により変動)

  • SSP(約12,000〜13,000ペソ/名)

  • ビザ延長費用・光熱費など

親が授業を受けず同行のみの場合は40万円台前半でも可能ですが、
親も積極的に学ぶスタイルなら50〜60万円前後が目安になります。


おすすめの留学スタイル

実際に体験してみて感じたのは、家族の目的に合わせてコースを選ぶことが大切だということです。
私たちは「親も本気で学ぶ」タイプでしたが、他の家族を見ていると、さまざまなスタイルがありました。

① 親も一緒に学ぶスタイル(おすすめ)
私が受けたのは、スピーキング中心のマンツーマン授業。
久しぶりに英語を使う緊張感もありましたが、毎日少しずつ上達を感じられました。
子どもと同じ時間に勉強していると、家庭での会話にも自然と英語が混じるようになり、
「一緒に成長している」感覚がとても心地よかったです。

② 子ども中心の教育重視型
周りの家庭の中には、英検やTOEFLジュニアを目指すお子さんも多く、
親はサポートに回る形で同行していました。
授業後に一緒に復習したり、週末に英語で映画を観たりと、家庭学習も工夫している様子でした。

③ 家族の思い出重視型(ゆったり滞在)
短期滞在の家族では、午前だけ授業を受けて午後は観光という過ごし方も人気です。
親が「子どもの初めての海外体験を見守りたい」というケースでは、
勉強よりも“英語に触れる時間”としての価値が大きいように感じました。

どのスタイルにも共通していたのは、
**「家族が一緒に過ごす時間こそが最大の学びになる」**ということでした。


まとめ:学び直しは、家族の未来を変える投資

セブ島での親子留学を終えて日本に戻った今、振り返ると「行って本当によかった」と心から思います。
英語力が伸びたのはもちろんですが、それ以上に大きかったのは、家族みんなの意識の変化でした。

親である自分が“学ぶ姿”を見せたことで、子どもが「大人も挑戦するんだ」と気づき、
子どもが頑張る姿に私も励まされる――そんなプラスの循環が生まれました。
日常ではなかなか持てない「一緒に努力する時間」が、私たち家族をひとつにしてくれたのだと思います。

留学は決して安い買い物ではありません。
でも、家族で挑戦したこの1か月は、**お金では買えない“人生の投資”**でした。
学び直しをきっかけに、家族の関係も、自分自身の価値観も、大きく変わります。

これから親子留学を考えている方には、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してほしい。
きっと、あなたの家族にも「一緒に成長する喜び」が待っています。


親子留学の費用はどれくらい?(親+子/4週間)

目安は約400,000〜600,000円です(授業料・宿泊費・食事・空港送迎を含む)。親がフル授業を受けるか、滞在タイプ(学校寮かコンドミニアムか)、食事の有無で増減します。航空券、SSP(約12,000〜13,000ペソ/名)、ビザ延長、光熱費は別途。

費用に含まれるもの/含まれないものは?

含まれることが多い:授業料、入学関連手続きの一部、宿泊、食事(学校寮の場合)、空港送迎。
含まれないことが多い:往復航空券、SSP、ビザ延長、光熱費、教材追加、保険、週末ツアー、外食。

SSPって何?観光ビザと何が違う?

SSPはフィリピンで就学するための許可証で、観光滞在中に授業を受ける際に必要です。費用は目安で約12,000〜13,000ペソ/名。観光ビザは入国・滞在資格、SSPは「学ぶ許可」です。

親が授業を受けずに同行だけでも大丈夫?

可能です。同行のみの場合は総額が下がり、40万円台前半に収まることもあります。ただし、親も学ぶと家庭内での英語使用が増え、学習効果と満足度が高まりやすいです。

子どもの対象年齢は?

学校により異なりますが、幼児(3〜6歳)向けのキッズクラスから、小中高生向けのアカデミック・試験対策まで幅広くあります。未就学児は保護者の付き添いが必要な場合があります。

1日のスケジュールはどんな感じ?

例:午前は親=スピーキング、子=フォニックス/会話。昼は一緒にランチ。午後は親=ビジネス英会話や発音、子=アクティビティ型授業。夕方は家族で復習や外出。週末はビーチやアイランドホッピングなど。

滞在先は寮とコンドミニアムどちらが良い?

学校寮:通学ゼロ、3食付きで生活が楽。費用はやや高め。
コンドミニアム:自炊や外食の自由度が高く、家族の生活リズムに合わせやすい。送迎や通学が必要。

安全面は大丈夫?

主要エリアや学校周辺は比較的落ち着いていますが、夜間の単独行動や人通りの少ない場所は避け、貴重品管理・配車アプリの利用・学校の安全指示の遵守など基本対策を徹底しましょう。

食事は口に合う?アレルギー対応は?

学校寮は日本人向けの味付けに配慮されることが多いです。アレルギーや宗教的制限は事前申告で対応可能な場合があります。コンドミニアム滞在なら自炊で調整しやすいです。

英語力が低くてもついていける?

マンツーマン中心でレベル別編成なので初心者でも大丈夫です。親が学ぶ姿を見せることで、子どもも前向きに取り組みやすくなります。

学習効果を高めるコツは?

家庭ルールを作る(夕食後30分は英語タイム)、親子で単語帳を共有、週末は英語でミニ発表、毎日5分の音読録音など、「家でも英語」の時間を習慣化しましょう。

週末の過ごし方は?

ビーチ、アイランドホッピング、動物園、ショッピングモール、カフェ学習など。英語での予約・会話に挑戦すると実践力が伸びます。

必要な持ち物は?

  • パスポート・保険証券・現地通貨/クレカ
  • 常備薬・日焼け対策・虫よけ
  • 薄手の羽織(教室は冷房強め)
  • 学習用品(ノート、電子辞書/アプリ、タブレット)
  • 子どものお気に入り教材や絵本

インターネット環境は?

学校・寮・コンドミニアムともにWi-Fiは一般的に整備。オンライン会議や動画学習が多い場合は、現地SIMやポケットWi-Fiを併用すると安心です。

キャンセル規定や返金は?

学校ごとに異なります。申込金の返金可否、開始日からの起算条件、滞在先キャンセル料などを申込前に必ず確認してください。旅行保険のキャンセル補償も検討を。

いつ申し込めば良い?

繁忙期(夏休み・春休み)は早期満室になりやすいため、2〜3か月以上前が目安。航空券と滞在先を同時に確保すると費用と動線の最適化がしやすいです。

帰国後の英語維持は?

オンライン英会話の継続、親子での英語タイム、英検やスピーチなど小さな目標設定、留学時の先生との再レッスン予約などで、学びの連鎖を維持しましょう。

親子留学ガイド|親子で英語留学【2025-2026年版】

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