親子留学ガイド|親子で英語留学【2025-2026年版】
はじめに:親子留学とは?
近年、日本でも注目を集めている「親子留学」。その名の通り、親と子どもが一緒に海外へ渡航し、英語を学びながら現地で生活する留学スタイルを指します。
従来の留学は、子どもだけを送り出すケースや、親だけが留学するケースが一般的でしたが、親子留学は「家族単位」で学び・体験することが大きな特徴です。
親子留学の対象年齢は幅広く、幼稚園・小学生といった未就学児から、中高生まで受け入れているプログラムがあります。短期(1〜2週間のサマープログラム)から、数か月〜1年以上の長期留学まで選択肢があり、家庭の目的やライフスタイルに合わせてプランを組むことが可能です。
親子留学が注目されている理由は大きく3つあります。
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子どもの英語習得の早さ:言語吸収力の高い幼少期から英語環境に触れることで、自然に英語を身につけやすい。 
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親自身の学び直し:育児や仕事の合間に自分の英語力を高められる。 
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家族での異文化体験:留学生活を親子で共有することで、国際感覚や絆を深められる。 
このように、親子留学は「教育」だけでなく「家族のライフイベント」としても価値が高い選択肢となっています。
本ガイドでは、親子留学のメリット・デメリット、費用、国別の特徴、準備の流れを総合的に解説したうえで、特に人気の高い フィリピン・セブ島の親子留学 について詳しく紹介します。
親子留学の魅力とメリット
親子で一緒に海外に滞在しながら学ぶ留学スタイルには、子ども・親・家族全体にそれぞれ異なるメリットがあります。ここでは代表的な魅力を整理してみましょう。
1. 子どものメリット
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英語を自然に吸収できる 
 幼少期は言語習得の黄金期と言われ、英語を聞き取り・発話する力が驚くほど早く身につきます。現地で友達や先生と日常的に英語を使うことで、机上の学習以上の実力がつきやすいのが特徴です。
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異文化に早くから慣れる 
 海外での生活や多国籍の友人との交流を通じて、国際感覚や柔軟な思考が育ちます。将来の進学やキャリアにも大きなプラスになります。
2. 親のメリット
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自分の英語力アップ 
 子どもをサポートするだけでなく、親自身も語学学校に通うことができます。「子どもに負けないように」と学習意欲が高まるケースも少なくありません。
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育児と学びの両立 
 親子留学専用プログラムでは、親と子が同じ校舎や近いエリアで授業を受けられるため、安心して学べる環境が整っています。
3. 家族全体のメリット
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一緒に成長できる体験 
 学校生活だけでなく、買い物や観光など日常のすべてが英語学習の場となります。親子で挑戦し、助け合う経験は一生の思い出になります。
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絆が深まるライフイベント 
 日本では体験できない文化的背景やアクティビティを、家族で共有することで「特別な時間」としての価値が高まります。
このように、親子留学は教育目的だけでなく「親子の成長」や「家族のライフスタイルの幅を広げる」点でも魅力的な選択肢です。
親子留学のデメリット・注意点
親子留学は魅力的な体験である一方、現実的に考えておくべき課題も存在します。出発前にデメリットや注意点を理解し、準備を整えることが成功のカギになります。
1. 費用の負担が大きい
親と子の両方が授業を受けるため、単身留学よりもコストが高くなります。
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学費(親+子ども) 
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滞在費(寮やホテル、コンドミニアム) 
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航空券や保険、生活費 
特に長期滞在になると数百万円単位になることもあるため、事前に予算をしっかり立てる必要があります。
2. 子どもの健康・生活習慣への対応
海外生活では食事や気候、衛生環境が日本と異なるため、子どもの体調管理が課題になります。
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食べ慣れない料理による偏食 
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現地の医療体制に不安を感じるケース 
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生活リズムの変化による疲れ 
特に小さな子どもの場合、親が常にサポートできる体制を整えておくことが重要です。
3. 親の学習時間が制限される
「親も勉強できる」とはいえ、実際には子どもの送迎や世話に時間を取られるため、自分の学習時間が十分に確保できないケースもあります。特に幼児や小学生低学年と一緒の場合は要注意です。
4. 文化・環境への適応ストレス
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子どもが現地の学校や友達になじめない 
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親自身も英語や生活習慣にストレスを感じる 
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予想以上にホームシックになる 
こうした適応課題を乗り越えるには、事前に「どんな生活になるか」を親子でイメージし、柔軟な心構えを持つことが大切です。
親子留学を成功させるには、メリットだけでなくこうしたリスクや負担も理解しておく必要があります。デメリットを認識して準備をしておけば、現地での戸惑いを大きく減らせます。
親子留学にかかる費用の目安
親子留学の最大のハードルのひとつが「費用」です。親と子の2人分(場合によっては兄弟も含めて3人以上)の学費や滞在費が必要になるため、単身留学と比べて支出が大きくなります。ここでは一般的な費用項目と国別の目安を紹介します。
1. 学費
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語学学校(親+子):1か月あたり20〜40万円 
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現地校やインターナショナルスクールに子どもを通わせる場合はさらに高額になり、月額10〜20万円が追加でかかることもあります。 
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サマースクールや短期プログラムの場合、1週間で5〜10万円程度が目安です。 
2. 滞在費
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学校寮:比較的安価で、親子用の部屋も用意されている場合が多い(1か月10〜20万円) 
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コンドミニアムやアパート:生活の自由度が高いが、家賃+光熱費で月15〜30万円程度 
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ホテル滞在:短期向けで便利だが、長期だとコストが高くなる 
3. 航空券・交通費
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フィリピン(セブ島):親子2人往復で約10〜15万円 
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北米・ヨーロッパ:親子2人往復で約30〜50万円 
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学校への送迎費用や現地での移動費も別途必要です。 
4. 生活費
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食費:自炊か外食かで差がありますが、親子2人で月5〜10万円程度 
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日用品やレジャー費用を含めるとさらに増加します。 
5. 保険・ビザ関連
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海外留学保険:親子で1か月5〜10万円前後 
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学生ビザ:国によって費用や申請手続きが異なります(フィリピンは観光ビザ延長で対応可、カナダ・オーストラリアは学生ビザが必要)。 
国別の費用目安(1か月あたり・親子2人)
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フィリピン(セブ島):40〜60万円 
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カナダ:80〜120万円 
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オーストラリア:90〜130万円 
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マルタ:70〜100万円 
短期(1〜2週間)の場合はもう少し抑えられますが、長期留学では数百万円規模になることも珍しくありません。親子留学を検討する際は、必ず 「授業料+生活費+予備費」 を含めた総予算を見積もることが大切です。
親子留学に人気の国・地域
親子留学は世界各国で実施されていますが、国ごとに特徴や費用感、生活環境が異なります。ここでは日本人に特に人気の高い国・地域を紹介します。
フィリピン(セブ島・クラークなど)
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特徴:費用が比較的安く、マンツーマン授業が充実しているため短期間でも成果を出しやすい。 
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メリット:飛行時間が短い(約4〜5時間)、親子対応プログラムが多い、日本人サポートが手厚い。 
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費用感:1か月35〜60万円(親子2人合計)。 
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おすすめタイプ:初めての親子留学、短期留学、英語初心者。 
カナダ(バンクーバー・トロント)
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特徴:教育水準が高く、多文化社会で安心して生活できる。 
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メリット:治安が良く、現地校やインターナショナルスクールへの編入も可能。 
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費用感:1か月80〜120万円。 
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おすすめタイプ:長期留学、進学を視野に入れている親子。 
オーストラリア(シドニー・ブリスベン)
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特徴:温暖な気候と豊かな自然、アクティビティが豊富。 
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メリット:治安が良く、教育制度が整っている。日本との時差が少なく生活しやすい。 
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費用感:1か月90〜130万円。 
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おすすめタイプ:親子でのびのびと生活したい、自然体験と学びを両立したい家庭。 
マルタ
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特徴:地中海に浮かぶ小国で、ヨーロッパ文化を感じながら英語を学べる。 
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メリット:小さな国なので移動が便利、観光リゾートとしても人気。 
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費用感:1か月70〜100万円。 
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おすすめタイプ:ヨーロッパ文化や歴史体験も重視したい親子。 
シンガポール
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特徴:アジア圏ながら教育水準が高く、英語が公用語の一つ。 
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メリット:治安・衛生面が良く、都会的な環境で快適に生活できる。 
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費用感:1か月80〜120万円。 
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おすすめタイプ:安全で便利な都市環境で親子留学をしたい家庭。 
このように、国によって「費用」「教育システム」「生活環境」に大きな違いがあります。
費用重視ならフィリピン、治安と教育の質を求めるならカナダやオーストラリア、文化体験を重視するならマルタやシンガポール、といった選び方が一般的です。
親子留学のタイプ(プログラムの種類)
親子留学と一口にいっても、参加できるプログラムの形はさまざまです。家族の目的や子どもの年齢によって、最適なスタイルを選ぶことが大切です。
1. 語学学校の親子コース
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親子で一緒に同じ学校に通い、それぞれ年齢やレベルに合わせた授業を受けるスタイル。 
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学校によっては親子で同じクラスを体験できるアクティビティも用意される。 
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安心感があり、短期留学にも適している。 
2. サマースクール・短期プログラム
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夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、1〜4週間程度で参加できるプログラム。 
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子どもは日中アクティビティや授業に参加し、親は別のコースを受講したり、自由時間を過ごせる。 
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短期間で海外体験をしたい家庭に人気。 
3. 親は語学学校、子どもは現地校や幼稚園
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親は語学学校に通い、子どもは現地の学校や幼稚園に通うスタイル。 
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子どもはネイティブ環境で学び、親はしっかりと自分の学習時間を確保できる。 
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長期滞在や現地での進学を検討している家庭に向いている。 
4. 親子ホームステイ
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現地の家庭に親子で滞在し、日常生活を通して英語を学ぶ。 
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学校に通うスタイルと組み合わせるケースも多い。 
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費用を抑えたい場合や、現地文化を深く体験したい親子におすすめ。 
5. オーダーメイド型プログラム
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家族の希望に合わせて学校・滞在・アクティビティを自由に組み合わせるスタイル。 
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兄弟の年齢差が大きい場合や、特定の目的(例:受験準備・進学対策)がある場合に利用される。 
このように、親子留学には「親子で一緒に学ぶタイプ」から「親と子が別々に学ぶタイプ」まで幅広い選択肢があります。家庭の目的や子どもの性格に合わせて選ぶことが、満足度の高い留学につながります。
親子留学の準備ステップ
親子留学を成功させるためには、出発前の準備がとても重要です。計画的に進めることで、現地での生活をスムーズに始められます。ここでは基本的な準備の流れを整理します。
1. 留学の目的を明確にする
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子どもの英語力向上? 
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親子での異文化体験? 
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将来の海外進学準備? 
 目的によって選ぶ国やプログラムが大きく変わるため、まずは家族で方向性を話し合いましょう。
2. 国・都市を決める
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費用重視ならフィリピン 
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教育水準や治安を重視するならカナダやオーストラリア 
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ヨーロッパ文化体験もしたいならマルタ 
 といった具合に、目的と予算に合わせて渡航先を選びます。
3. 学校やプログラムを選ぶ
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親子コースの有無 
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子どもの年齢に対応しているか 
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親が学べる環境が整っているか 
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日本人スタッフや医療サポートの有無 
 などをチェックポイントにすると安心です。
4. ビザ・保険・航空券の手配
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フィリピン:観光ビザ延長でOK 
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カナダやオーストラリア:学生ビザが必要 
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保険:必ず親子で加入(医療費が高額になる国も多いため必須) 
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航空券:学校の開始日に合わせて早めに予約 
5. 宿泊先を決める
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学校寮(便利で安心) 
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コンドミニアムやアパート(自炊可能で長期向け) 
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ホームステイ(現地文化体験に最適) 
6. 荷物の準備
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パスポート・ビザ・航空券・保険証書など必須書類 
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子どもの学習道具・おもちゃ・日本食など慣れたもの 
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医薬品(常備薬や体質に合った薬は必須) 
こうした準備をステップごとに進めることで、現地でのトラブルを大幅に減らせます。特に「目的設定」「学校選び」「ビザ・保険の手配」の3つは早めに着手するのがおすすめです。
セブ島(フィリピン)親子留学の魅力
数ある留学先の中でも、日本人にとって人気が高いのが フィリピン・セブ島。
特に親子留学では「費用」「距離」「教育スタイル」の3点から選ばれることが多く、初めての海外留学としても安心できる環境が整っています。
1. 費用が比較的リーズナブル
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欧米に比べると学費・滞在費が安く、親子で1か月35〜60万円程度で留学可能。 
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マンツーマン授業が多いため、短期間でも効果的に学べる。 
2. 日本から近くアクセスが良い
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成田・関空・名古屋・福岡から直行便があり、飛行時間は約4〜5時間。 
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子ども連れでも移動の負担が少なく、短期留学や夏休みプランに適している。 
3. 親子対応プログラムが豊富
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多くの語学学校に「親子コース」や「ファミリー寮」が用意されており、安心して参加できる。 
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親は英語授業を受け、子どもはキッズプログラムや遊びながら英語を学ぶプログラムを体験可能。 
4. 治安と生活環境
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セブ島はフィリピン国内でも観光都市として発展しており、ショッピングモールや病院など生活インフラが整っている。 
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学校によっては送迎サービスや日本人スタッフ常駐などサポート体制も万全。 
5. 家族で楽しめる観光・アクティビティ
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美しいビーチやアイランドホッピング、マリンスポーツなど、授業以外の時間も充実。 
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親子でリゾート体験をしながら留学できるのも大きな魅力。 
このように、セブ島は「費用のバランス」「近さ」「サポートの充実度」で親子留学に最適な環境を提供しています。
初めての海外留学や短期体験を希望する家庭には、特におすすめできる留学先です。
親子留学FAQ
Q1. 子どもは何歳から参加できますか?
プログラムによって異なりますが、多くの学校では 3歳以上 から受け入れています。幼児向けプログラムでは保護者同伴が必須です。
Q2. 親は必ず授業を受けなければなりませんか?
必須ではありません。子どもだけをプログラムに参加させ、親は付き添いだけ、あるいは自由時間を過ごす形も可能です。ただし「親子コース」の場合は親も授業を受けることが前提のケースがあります。
Q3. 夏休みや春休みなど短期間でも参加できますか?
可能です。1〜2週間の短期サマープログラムや、春休み限定コースなどが多数あります。短期でもマンツーマン授業が多いフィリピンは特に効果的です。
Q4. 子どもが現地で病気になった場合はどうなりますか?
多くの学校には日本人スタッフや医療機関との連携体制があり、病院への送迎や通訳サポートを受けられます。海外保険への加入は必須です。
Q5. 英語力ゼロでも大丈夫ですか?
問題ありません。初心者向けカリキュラムや、遊びを取り入れた子ども向けレッスンが充実しています。親子ともに基礎から学べます。
Q6. 滞在先はどんな種類がありますか?
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学校寮(親子で同室) 
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コンドミニアムやアパート 
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ホームステイ 
 希望や予算に応じて選べます。
Q7. 食事はどうなりますか?
学校寮(セブ島)では1日3食つきが一般的です。外食や自炊も可能ですが、子どもの食事対応(アレルギーや偏食など)は事前に確認しておくと安心です。
Q8. 親子留学に必要なビザは?
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フィリピン(セブ島):英語学校なら観光ビザ延長で対応可 
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カナダ・オーストラリア:学生ビザが必要 
 国によって大きく異なるため、必ず事前に確認しましょう。
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