目次
- IELTSリスニング対策:Listening頻出語彙&数字・日付の聞き取り- はじめに
- 頻出語彙を制する者がListeningを制す
- 数字の聞き取り攻略法
- 日付・曜日・時間表現の聞き取りポイント
- Listeningセクション別の特徴と対策
- 効果的なリスニング練習法
- まとめ
- FAQs
- IELTSリスニングの学習時間はどれくらい必要?
- 数字(13/30、15/50など)の聞き分けのコツは?
- “oh” と “zero” はどっちで書けばいい?(電話番号など)
- 日付や時間はどの形式で書けば正解?
- “NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER” の意味は?
- スペルミスはどの程度まで許される?
- 大文字・小文字は採点に影響する?
- 地図問題が苦手。何を練習すべき?
- アクセント(英・豪・加など)への対策は?
- メモ取りはどう進めればいい?
- 解答は聞こえた語をそのまま書くべき?
- ヘッドフォンや音量は当日調整できる?
- コンピュータ受験と筆記受験でListeningの違いはある?
- 見直し時間はどう使う?(転記含む)
- 効率的な一週間の学習メニュー例は?
- 本番で聞き逃したらどうする?
- どの教材から始めればいい?
 
IELTSリスニング対策:Listening頻出語彙&数字・日付の聞き取り
はじめに
IELTSのリスニングは、英語の「自然なスピード」と「多様なアクセント」に慣れていない受験者にとって、最初の難関です。
特にスコア6.0〜7.0を目指す段階では、「全体の意味はわかるけれど、数字や日付などの細かい情報を聞き逃してしまう」という悩みが多く聞かれます。
IELTSでは、聞き取った内容を正確にメモし、設問に反映させる力が求められます。
中でもPart 1やPart 2では、予約・住所・電話番号・日付など、実生活に近い情報を正確に聞き取る問題が頻出です。
つまり、単に英語を理解する力だけでなく、「音の聞き分け」と「パターン認識力」が得点アップの鍵になります。
この記事では、IELTSリスニングでよく出る頻出語彙と、特にミスが多い数字・日付の聞き取り方を徹底解説します。
リスニングの精度を上げ、確実にスコアを伸ばしたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。
頻出語彙を制する者がListeningを制す
IELTSリスニングでは、毎回異なる話題が登場しますが、実は使われる語彙のパターンは非常に似通っています。
同じテーマ(予約、大学生活、地図、価格など)が繰り返し出題されるため、これらの頻出語彙を押さえておくことで、聞き取りのスピードと正答率が格段に上がります。
予約・問い合わせでよく出る単語(Part 1定番)
| 英単語 | 意味 | 例文 | 
|---|---|---|
| booking / reservation | 予約 | I’d like to make a reservation for two nights. | 
| availability | 空き状況 | Is there any availability this weekend? | 
| single / double room | シングル/ダブルルーム | I prefer a double room. | 
| deposit / refund | デポジット/返金 | A small deposit is required. | 
| surname / postcode | 姓/郵便番号 | Can I have your surname, please? | 
ポイント:
電話予約や受付場面では、名前や住所・番号などを1文字ずつゆっくり言うケースもあります。
スペルアウト(例:“That’s spelled M-A-R-T-I-N”)に慣れておくことが大切です。
大学生活・キャンパス関連語彙(Part 2〜3で頻出)
| 英単語 | 意味 | 例文 | 
|---|---|---|
| lecture / tutorial | 講義/ゼミ | The lecture starts at 9 a.m. | 
| assignment / deadline | 課題/締切 | The deadline is next Monday. | 
| supervisor | 指導教官 | She is my new supervisor. | 
| accommodation | 宿泊施設 | I’m looking for student accommodation. | 
| scholarship | 奨学金 | He received a scholarship from the university. | 
ポイント:
Part 3では「学生同士の会話」が中心。
“discussion,” “opinion,” “agree/disagree” といった意見表現にも注意して聞きましょう。
地図・方向説明でよく出る表現(Part 2定番)
| 表現 | 意味 | 
|---|---|
| turn left / turn right | 左/右に曲がる | 
| go straight | まっすぐ進む | 
| across from / opposite | 向かい側 | 
| behind / beside / next to | 後ろ/隣に/〜の横に | 
| entrance / exit | 入口/出口 | 
| roundabout / intersection | ロータリー/交差点 | 
ポイント:
地図問題では「相対位置」の把握が重要。
“on your right” や “in front of the library” のように、話し手の視点で描かれるため、地図を見ながらイメージトレーニングを行いましょう。
数値・金額・割合に関する語彙(全パート共通)
| 英単語 | 意味 | 
|---|---|
| cost / price / fee | 料金 | 
| rate / discount | 割引・料金率 | 
| total / amount | 合計・金額 | 
| percentage | 割合 | 
| per week / per month / annually | 週あたり/月あたり/年あたり | 
注意点:
数字は「13」と「30」、「15」と「50」など、発音の強勢位置で意味が変わります。
リスニング練習の際は、数字単体だけでなく文の流れで聞き取る練習をしましょう。
数字の聞き取り攻略法
IELTSリスニングでは、数字の聞き取りが得点差を生む最大のポイントです。
Part 1では電話番号・住所・金額、Part 2では時間や距離、Part 3・4では統計やデータなど、あらゆる場面で数字を正確にメモできるかがカギになります。
以下のポイントを押さえて、数字の聞き取り精度を高めましょう。
よく混同される数字のペア
数字は音が似ているため、特に強勢(アクセント)に注意して聞き分ける必要があります。
| 数字 | 発音のポイント | 混同しやすい例 | 
|---|---|---|
| 13 / 30 | thirteen / thirty → 強勢が後にあるのが“13” | “Room thirteen” と “Room thirty” の違いに注意 | 
| 15 / 50 | fifteen / fifty → “t”音の強さに注目 | “Fifteen dollars” と “Fifty dollars” | 
| 17 / 70 | seventeen / seventy → リズムで判断 | “Seventy kilometers” vs “Seventeen kilometers” | 
コツ:
数字の後に続く名詞(dollars, minutes, kilometersなど)も一緒に聞くと、文脈で判断しやすくなります。
電話番号・住所・価格の聞き方パターン
IELTSでは、日常会話形式で数字が並ぶことが多く、特定の言い回しに慣れておくとスムーズに聞き取れます。
| 内容 | 例 | 聞き取りのコツ | 
|---|---|---|
| 電話番号 | 093-582-7614 → “oh nine three five eight two seven six one four” | “zero” は “oh” と言われることが多い | 
| 価格 | $5.75 → “five dollars seventy-five” | 小数点は省略されることが多い | 
| 住所 | Flat 2B, 15 Baker Street | “fifteen” の強勢位置で間違えない | 
| 時間 | 6:45 → “a quarter to seven” | “quarter to/past” の表現を覚える | 
数字を含むリスニング練習の方法
1. ディクテーションで数字を集中トレーニング
1分間の音声を聞き取り、数字だけを正確に書き出す練習を繰り返します。
慣れてきたら文全体を書き取ると、より実践的な耳になります。
2. BBCやIELTS公式音声で数字を抜き出す
ニュースや模試音声から「数字を含む文」だけをピックアップ。
→ 聞き取り・書き取り・シャドーイングを繰り返すことで「音の癖」に慣れる。
3. 数字表現を自分の口で言う練習
聞くだけでなく、自分が正しく発音できるかも重要。
英語の数字を自信をもって言えるようになると、聞き取り精度も自然に上がります。
よく出る数字関連表現
- 
per week / per month / per year 
- 
total cost / overall amount 
- 
around / approximately / roughly 
- 
between 10 and 15 
- 
at least / no more than 
試験でのポイント:
数字の前後に “about”, “around”, “more than” などが出ると、選択肢に書く数字がそのままではないこともあります。
数値の「正確さ」ではなく「意味の範囲」を聞き取ることを意識しましょう。
日付・曜日・時間表現の聞き取りポイント
IELTSリスニングでは、日付・曜日・時間の情報が非常に頻繁に登場します。
特にPart 1では、予約やイベント日時を聞き取る問題が多く、数字と並んでミスが多いポイントです。
ここでは、実際の試験で混乱しやすい表現や聞き分けのコツをまとめます。
曜日の聞き分け方と略称
曜日は、似た発音の単語があるため要注意。特に “Tuesday” と “Thursday” は多くの受験者が混乱します。
| 英単語 | 発音のポイント | 注意点 | 
|---|---|---|
| Monday | ˈmʌn.deɪ | “Mon” と略されることもある | 
| Tuesday | ˈtjuːz.deɪ | “Thursday” と混同しやすい | 
| Wednesday | ˈwenz.deɪ | “d”を発音しない | 
| Thursday | ˈθɜːz.deɪ | “Thurs” と略される | 
| Friday | ˈfraɪ.deɪ | “Fri” と略される | 
| Saturday | ˈsæt.ə.deɪ | “Sat” と略される | 
| Sunday | ˈsʌn.deɪ | “Sun” と略される | 
コツ:
略称で言われても焦らず、「文脈で判断」すること。
例:
“We’ll meet on Thurs at 10.” → Thursday(木曜日)の意味。
日付の言い方と注意点
英語では、日→月 or 月→日 の順番が英米で異なります。
IELTSは主にイギリス英語表記(日/月/年)が使われるため注意しましょう。
| 表記 | 読み方 | 意味 | 
|---|---|---|
| March 15th | the fifteenth of March | 3月15日 | 
| April 2 | April the second | 4月2日 | 
| 05/07/2025 | the fifth of July, twenty twenty-five | 2025年7月5日(英国式) | 
| 07/05/2025 | July 5th, twenty twenty-five | 2025年7月5日(米国式) | 
コツ:
- 
“on the 15th of March” のように “on” が付く場合もある。 
- 
“by Friday” は「金曜日までに」、 “until Friday” は「金曜日までずっと」と意味が異なる。 
時間表現の聞き方
時間の表現には「数字そのまま」だけでなく、英語特有の言い回しがあります。
| 表現 | 意味 | 
|---|---|
| 8:00 → eight o’clock | 8時ちょうど | 
| 8:15 → a quarter past eight | 8時15分(8時を15分過ぎ) | 
| 8:30 → half past eight | 8時半 | 
| 8:45 → a quarter to nine | 9時15分前(=8時45分) | 
| 10:05 → five past ten | 10時5分 | 
| 11:50 → ten to twelve | 12時10分前 | 
注意点:
“half past” や “quarter to” は慣れないと聞き取りにくい表現。
数字を単純に並べるのではなく、「past」「to」どちら側かで時間を把握しましょう。
日付・時間に関する頻出フレーズ
- 
in the morning / in the afternoon / in the evening 
- 
at night / at midnight / at noon 
- 
this weekend / next week / the following month 
- 
from Monday to Friday / between 9 and 12 
- 
by tomorrow / until next Monday 
試験での注意点:
“by” と “until” は出題者がよく使うトリック。意味を取り違えると正答を落とします。
- 
by Friday → 金曜までに(期限) 
- 
until Friday → 金曜までずっと(継続) 
Listeningセクション別の特徴と対策
IELTSリスニングは全4セクション(Part 1〜4)で構成され、問題形式・話し方・難易度が段階的に上がっていきます。
それぞれのPartでどんな内容が出るのかを把握し、対策を分けて学習することがスコアアップの近道です。
Part 1:日常会話(予約・問い合わせなど)
特徴:
- 
2人の会話形式(例:旅行代理店・ホテル受付など) 
- 
名前、住所、電話番号、日付、金額が中心 
- 
音は比較的ゆっくりで、単語も簡単 
対策ポイント:
- 
数字・スペル・日付の聞き取り練習を重点的に。 
- 
フォーム記入問題(Form Completion)の形式に慣れる。 
- 
聞こえたまま書くのではなく、文脈で単語の品詞(名詞・形容詞など)を判断する練習を。 
おすすめ練習法:
電話予約やホテルチェックインの模擬会話をシャドーイングする。
Part 2:説明・案内・地図問題
特徴:
- 
話し手1人による説明(例:キャンパスツアー案内、博物館紹介) 
- 
図・地図・フロアプランが登場 
- 
「位置・方向・順序」を正確に把握する力が問われる 
対策ポイント:
- 
“next to”, “across from”, “behind” などの位置表現を暗記。 
- 
聞きながらペンで矢印を動かすイメージトレーニングを行う。 
- 
スピーカーの立場(聞き手の視点)で考えると正解率が上がる。 
おすすめ練習法:
地図問題は Cambridge IELTSシリーズ の過去問を繰り返すのが最も効果的。
Part 3:学生同士の会話(ディスカッション形式)
特徴:
- 
2〜3人の学生による会話(例:プロジェクト計画、グループワーク) 
- 
互いの意見の違い・合意点を聞き取る問題が中心 
- 
話し方が自然で早口、文の途中で方向転換が多い 
対策ポイント:
- 
“I agree”, “That’s a good point, but…” などの意見転換表現をマーク。 
- 
“both think”, “only one of them agrees” などの設問タイプに慣れておく。 
- 
発言者ごとの意見をメモで区別する練習を。 
おすすめ練習法:
ディスカッション型のBBC Learning EnglishやIELTS Listening Practiceを使って「発言者A・B」を意識的に聞き分ける。
Part 4:学術講義(モノローグ形式)
特徴:
- 
講義調の音声で、専門的な内容(生物・環境・歴史など) 
- 
図表・メモ・ノート形式の穴埋め問題が中心 
- 
内容が長く、集中力と要約力が必要 
対策ポイント:
- 
“Firstly”, “In conclusion”, “Another reason” などの**構成シグナル(signpost words)**を聞き取る。 
- 
話の流れを予測しながらメモを取る。 
- 
専門用語は「語幹」で聞き取る(例:biolog-, econom-, histor-)。 
おすすめ練習法:
TED Talksや大学講義の英語字幕動画を利用し、
「1分ごとに内容を日本語で要約」する練習を行う。
まとめ表:Part別の特徴と対策
| Part | 内容 | 難易度 | 対策の重点ポイント | 
|---|---|---|---|
| 1 | 日常会話(予約・問い合わせ) | ★☆☆☆ | 数字・スペル・日付 | 
| 2 | 説明・地図案内 | ★★☆☆ | 方位・位置関係 | 
| 3 | 学生会話 | ★★★☆ | 意見の聞き分け・話の展開 | 
| 4 | 学術講義 | ★★★★ | 構成の把握・専門語彙 | 
効果的なリスニング練習法
IELTSリスニングのスコアを上げるには、ただ「英語を聞く」だけでは不十分です。
**「聞く → 書く → 話す → 分析する」**の4ステップで訓練することが、確実なスコアアップにつながります。
以下では、短時間でも効率的に実力を伸ばせる実践的な方法を紹介します。
1. 1分ディクテーションで耳を鍛える
方法:
- 
1分前後の音声を選び、何度か聞いて内容をすべて書き取る。 
- 
聞き取れなかった部分をスクリプトで確認。 
- 
数字・日付・固有名詞を特に意識して練習する。 
効果:
- 
弱音(例:gonna, wanna, of it→ovit)の聞き取りに強くなる。 
- 
メモを取るスピードも上がる。 
おすすめ教材:
- 
Cambridge IELTS Official Practice Tests 
- 
British Council – Listening Practice Tests 
- 
IELTS Liz Listening Practice(YouTube) 
2. 英語字幕付きでBBC・TEDを視聴する
方法:
- 
初回は英語字幕ありで内容を理解。 
- 
2回目は字幕なしで、どこまで理解できるか確認。 
- 
聞き取れなかった単語をリスト化して復習する。 
効果:
- 
さまざまなアクセント(英・豪・加)に慣れ、IELTS本番への耐性がつく。 
- 
話の流れや構成を意識することで、Part 4対策にもなる。 
おすすめチャンネル:
- 
BBC Learning English 
- 
TED-Ed / TEDx Talks 
- 
IELTS Official Channel (YouTube) 
3. IELTS公式問題集+アプリを活用
理由:
IELTSリスニングは独特の出題形式(設問の書き換え・複数選択など)があるため、本番形式での練習が最も重要です。
おすすめ教材:
- 
Cambridge IELTS 18〜20(最新の過去問シリーズ) 
- 
IELTS Prep App(British Council公式) 
- 
IELTS Trainer 2(Cambridge University Press) 
ポイント:
- 
模試を解いた後、トランスクリプトを使って答えの根拠を確認。 
- 
聞き取れなかった部分をスクリプトにマークし、再生速度を下げて復習する。 
4. 「シャドーイング+リピーティング」で音の感覚を掴む
方法:
- 
音声を一文ごとに止め、同じリズム・発音で繰り返す。 
- 
聞こえた音をそのまま再現するつもりで口を動かす。 
効果:
- 
英語のリズムとイントネーションに慣れる。 
- 
自然に“音の連結(linking)”を聞き取れるようになる。 
練習素材:
IELTSスクリプト、ニュース、映画の会話シーンなど。
1日5分でも継続すると効果が大きいです。
5. 学習記録をつけて「弱点の見える化」
方法:
- 
聞き取れなかった箇所・単語・発音パターンをメモ。 
- 
週ごとに見直し、「数字」「日付」「複数話者」など苦手パターンを分類。 
効果:
- 
感覚的なリスニング練習から脱却し、スコアアップにつながる分析型学習ができる。 
おすすめツール:
- 
Notion・Googleスプレッドシートで簡易ログを取る 
- 
単語帳アプリ(Anki / Quizlet)で頻出単語を繰り返し復習 
6. リスニングとスピーキングを連動させる
リスニングで学んだ表現を「口に出して使う」ことで記憶が定着します。
特に、Part 3・4で出るアカデミック表現をスピーキングにも活用すると効果的です。
例:
- 
リスニングで出た “One major reason is that…” → スピーキングで再利用 
- 
“Another point to consider is…” → 意見を述べる際に使える 
次は
まとめ
IELTSリスニングで高スコアを取るためには、「英語力」だけでなく、細部を聞き逃さない集中力と慣れが求められます。
特に 数字・日付・曜日・住所・名前のスペル などは、どのパートでも頻出。
これらを確実に聞き取れるようになると、リスニング全体の得点が一気に安定します。
本記事で紹介したポイントをもう一度整理しましょう。
✅ 頻出語彙を押さえる — 予約・大学生活・地図・金額などの定番テーマを覚える
✅ 数字・日付の聞き取り練習 — 強勢や文脈で判断する力を養う
✅ パート別対策を明確に — 各Partの特徴と設問パターンに慣れる
✅ ディクテーション・シャドーイングを継続 — 音の癖とリズムに慣れる
✅ 分析的学習を取り入れる — 聞き取れなかった原因を記録して克服
IELTSリスニングは、やみくもに聞くよりも「戦略的に耳を慣らす」ことで確実に成果が出る試験です。
毎日の短時間トレーニングでも十分効果がありますので、今回の内容を参考に、自分の弱点に合わせた学習を積み重ねていきましょう。
FAQs
IELTSリスニングの学習時間はどれくらい必要?
目安はスコア帯によって異なります。5.5→6.5は6〜8週間、毎日30〜45分の集中トレーニング(ディクテーション・シャドーイング・過去問復習の三本柱)を継続するのが現実的です。
数字(13/30、15/50など)の聞き分けのコツは?
強勢位置と後続名詞で判断します。teen(13,15,17)は語尾に強勢、ty(30,50,70)は語頭寄りに強勢が置かれがち。加えて fifty dollars / fifteen minutes のように、単位語とセットでメモすると取り違いが減ります。
“oh” と “zero” はどっちで書けばいい?(電話番号など)
音声では “oh” と言われても、解答は数字の 0で問題ありません。例:oh nine three → 093。
日付や時間はどの形式で書けば正解?
多くの場合、以下はいずれも正解として採点されます(設問の指示に従うこと)。
- 日付:15 March / 15th March / March 15
- 時間:6:30 / 6.30 / half past six
- 通貨:$5.75 / 5.75 dollars
ただし英国式(日/月/年)の読み上げに注意し、書くときは設問例と形式を合わせるのが安全です。
“NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER” の意味は?
最大2語と数字1つまでという指示です。語数オーバーは即不正解。冠詞(a, the)や前置詞も語数にカウントされます。
スペルミスはどの程度まで許される?
基本は不正解です。固有名詞は音声中のスペリングをそのまま写すこと。centre/center のような英米綴りは多くの場合どちらも可ですが、設問内の綴りに合わせるのが安全です。
大文字・小文字は採点に影響する?
通常は影響しません。心配ならすべて大文字で統一してもOK(例:LIBRARY)。
地図問題が苦手。何を練習すべき?
on your left / across from / next to / behind などの位置表現を暗記し、矢印を書きながら聞く癖をつけます。話し手の視点(あなたの右手・左手)で図を追うことが最重要です。
アクセント(英・豪・加など)への対策は?
ニュースや講義音声を多アクセントで並行視聴し、同じトピックを別アクセントで聞き比べます。数字・曜日・地名の発音差にフォーカスしたミニ練習を取り入れると効果的です。
メモ取りはどう進めればいい?
完全な文は書かず、キーワードと矢印・記号で素早く要点を捕捉。Part別に「数字・名詞・方向」などメモの優先順位を決めておきます。
解答は聞こえた語をそのまま書くべき?
穴埋めは基本的に録音の語をそのまま使います。類義語や言い換えに置き換えると誤答になることがあります(選択式は別)。
ヘッドフォンや音量は当日調整できる?
試験前に音量確認の時間があります。最初のセクションで違和感があればすぐに試験官に合図しましょう。
コンピュータ受験と筆記受験でListeningの違いはある?
設問形式と採点基準は同じです。コンピュータ受験は画面で直接入力でき、誤字の修正が素早いメリットあり。筆記は見直しでの全体把握がしやすい利点があります。
見直し時間はどう使う?(転記含む)
各セクションの間に短い見直し時間、最後にまとめて確認時間が与えられます。語数・綴り・単位(km, $, %)・複数形の-sを重点チェックしましょう。
効率的な一週間の学習メニュー例は?
- 月・木:1分ディクテーション×3本(数字・日付多め)
- 火・金:過去問1セット→トランスクリプト分析→シャドーイング
- 水:地図問題特化(位置表現+矢印メモ練習)
- 土:講義音声で要約練習(1分ごとに日本語で要約)
- 日:単語帳更新(頻出語彙/スペル要注意語の再テスト)
本番で聞き逃したらどうする?
立ち止まらず次へ即切り替え。設問は連続して出るため、1つに固執すると連鎖的に落とします。空欄は最後に文脈推測で埋め、語数制限だけは厳守します。
どの教材から始めればいい?
形式慣れのためにCambridge IELTS の最新巻を1冊通し、その後は弱点別(数字、地図、講義)に特化した音源を織り交ぜると効率的です。公式アプリや過去問音源の反復が王道です。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			