2017/08/30
目次
「仕事を辞めて、海外に行く」。
言葉にするのは簡単でも、実際にその一歩を踏み出すには大きな勇気が必要です。
今回ご紹介するのは、3D ACADEMYで8週間の英語留学を経験したLinoさん。高校卒業後に看護師としてキャリアをスタートさせ、一度はオーストラリアでのワーキングホリデーにも挑戦した彼女が、再び自分自身と向き合い、セブ島の語学学校で「本気の学び直し」に挑んだ軌跡を綴ります。
セブ留学を決めたきっかけは、オーストラリア滞在中に感じた“悔しさ”。
「英語が話せるようになって帰ってくる」と豪語した自分が、思ったように話せなかった——。
その現実に直面し、「もう一度、しっかり学びたい」と決意したLinoさんは、3D ACADEMYを選び、日々勉強に打ち込む生活を送ります。
授業のエピソード、勉強法、放課後の過ごし方、そして未来への想い。
この記事では、そんなLinoさんの体験を7つの章に分けて丁寧に掘り下げていきます。
これから語学留学を考えている方、ワーホリを検討している方、看護師として海外を目指す方にも、きっと参考になるリアルな体験談です。
「本気でやりきった人の留学には、意味がある。」
そんな言葉の重みが、Linoさんの物語からきっと伝わってくるはずです。
「3年は続けると決めた。でも、本音は毎日辞めたかった。」
Linoさんが看護師として働き始めたのは、高校卒業後に看護学校を修了してすぐのことでした。命を預かる責任のある仕事。やりがいはある——けれど、現場は想像以上に厳しく、精神的にも体力的にも追い詰められる毎日が続きました。先輩からのプレッシャー、終わりの見えない夜勤、患者の命に向き合う重み。何度も「辞めたい」と思ったそうです。
それでもLinoさんは「とりあえず3年は頑張ろう」と心に決めて働き続けました。理由は、途中で辞めてしまうと「辛いから逃げた」という意識がついてしまい、次の職場でもまた同じことを繰り返してしまうのではないかと思ったから。簡単には逃げられない。自分にそう言い聞かせながら日々を耐えていたといいます。
しかし、3年が経つ頃には状況がさらに変化します。新人教育を任されるようになり、後輩に頼られる立場に。いざ辞めたくても、周囲の目や責任が重くのしかかり、さらに辞めにくくなってしまったのです。
そんな時、転機となったのが「初めての海外旅行」でした。友人に誘われ、軽い気持ちで行った旅行でしたが、Linoさんにとっては人生を大きく変えるきっかけになります。
その旅で一緒に行った友人は、英語が堪能で、現地の人々と自然にコミュニケーションを取りながら楽しそうに過ごしていました。その姿を見て、Linoさんは心の奥底から思ったそうです。「英語が話せるって、なんてかっこいいんだろう」と。
また、看護学校時代の同級生がオーストラリアへワーキングホリデーに行っていたことも大きな刺激となりました。SNSを通じて伝わってくる現地での自由な生活。自分とは全く違う選択をして、笑顔で暮らす友人の姿が、Linoさんの中にあった「海外で暮らしてみたい」という想いに火をつけたのです。
それからというもの、看護師として働きながらも、ずっと頭の片隅に「海外で生活してみたい」「英語を話せるようになりたい」という願望を抱くようになります。しかし現実は簡単ではなく、職場を辞めるタイミングも見つからず、日々の仕事に追われる毎日が続いていきました。
そんなLinoさんが、実際に“行動”へと踏み出すことになるのは、27歳のとき。友人の退職をきっかけに、彼女自身も退職を決意します。
「このタイミングを逃したら、きっと一生行けないかもしれない。」
思い切って職場を辞め、リゾートバイトで資金を貯めながら、次なるステップであるオーストラリアのワーキングホリデーに向けて準備を始めたのでした。
「いつか」ではなく、「今」行こう。
そう決めた27歳の春。Linoさんは長年勤めた病院を退職しました。看護師という安定した職を手放すのは、もちろん怖かった。それでも、心のどこかでずっとくすぶっていた「海外への憧れ」をこのまま見送ってしまう方が、もっと怖かったと言います。
退職後は、沖縄のリゾート地で住み込みのアルバイトを経験。海のそばで働きながら、しばらくは自分と向き合う時間を持ちました。そして数ヶ月後、ついにオーストラリアへワーキングホリデーに旅立ちます。
「この1年で、英語を話せるようになって帰ってくる。」
周囲にそう宣言して出発したLinoさん。オーストラリアでの最初の数週間は、語学学校での生活でした。世界各国から集まった留学生と共に、英語の授業に取り組みましたが、当初は英語での会話に戸惑い、なかなか自信が持てなかったそうです。
その後、セカンドビザ(滞在延長)の取得を目指して、オーストラリア北部のファーム(農場)へ。果物の収穫やパッキングなど、早朝からの重労働が続く日々でした。英語力を伸ばすという目的とはかけ離れた仕事に、少しずつ違和感を感じ始めたといいます。
ファームワーク終了後は、都市部に戻って清掃の仕事(クリーナー)に従事。そこでは、Linoさんと同じように海外から来て、オーストラリアで看護師や臨床検査技師を目指している仲間たちと出会いました。彼らは明確な目標を持ち、語学の壁にもめげず、夢に向かって努力している人たちばかり。そんな仲間たちを前に、自分の立ち位置を見失いそうになったと言います。
「私は、オーストラリアに何をしに来たんだろう…?」
毎日仕事に追われ、あまり旅行もせず、ただ時間が過ぎていく。そんな生活の中で、Linoさんはふと立ち止まり、自分を見つめ直しました。
看護の仕事は好きだった。
でも、もう一度この分野に関わるなら、自分なりの目標が欲しい。
そう思っていたとき、耳に入ってきたのが「ケアギバー(介護職)」という選択肢でした。
オーストラリアでは、年配者の介護やケアに従事する人材が高く評価され、就労のチャンスもあることを知ったLinoさん。看護師としての経験を活かせるだけでなく、人の役に立つ仕事ができるという点にも惹かれ、「これだ」と思ったそうです。
さっそくケアギバーの資格を取得するための専門学校に通い、並行してファーストエイド(応急処置)資格も取得。専門用語の多い授業に苦労しながらも、現場経験があることで理解が深まり、学ぶことに面白さを感じられるようになっていきました。
しかし——
英語力だけは、思ったほど伸びていなかったのです。
「もっと話せるようになってるはずだった。」
「こんなはずじゃなかったのに。」
オーストラリアに来る前、周囲に「英語が話せるようになって帰ってくる」と豪語していた自分。けれど現実は、その理想からはほど遠いものでした。クラスメイトや仕事仲間との会話でも、言いたいことがうまく伝えられないことが多く、自分の語学力に対する“恥ずかしさ”が、次第に大きな悔しさへと変わっていきました。
「このままオーストラリア生活を終えて帰国するなんて、絶対にイヤだ。」
そんな想いが募った頃、周囲の日本人仲間たちからよく聞いたのが「セブ島留学」の話でした。「英語がすごく伸びるよ」「スピーキングに強くなるよ」と聞かされるうちに、Linoさんはふたたび新たな挑戦を決意します。
「もう一度、自分にチャンスをあげよう。」
そして、オーストラリア滞在を一時中断し、英語力を磨くために、フィリピン・セブ島への短期留学を選ぶことにしたのです。
オーストラリアでの生活が軌道に乗り始めた頃。
Linoさんはケアギバー(介護職)とファーストエイド(応急処置)の資格を取得するため、現地の学校に通い始めました。
「看護師として働いてきた経験がある分、理解はしやすかったです。けれど、それでも英語で学ぶのは本当に大変でした。」
授業では、高齢者のケア技術や介護倫理、医療的な処置の知識などを学びましたが、当然すべて英語。専門用語が飛び交う中、Linoさんは毎日教科書と辞書を行き来しながら、授業についていくのがやっとの状態だったといいます。
現場研修では、高齢者施設での実地トレーニングもありました。そこでは、実際にオーストラリア人の高齢者と英語でコミュニケーションを取りながらケアを行います。相手の言っていることが理解できない、自分の説明が伝わらない——そんなもどかしさを何度も味わいました。
「言葉が通じないだけで、信頼関係を築くのが難しくなる。何より、相手に不安を与えてしまうのが申し訳なかったです。」
看護師として、相手に安心感を与えるのが当たり前だったこれまでの職業観。けれど、言語の壁がそれを阻むという現実は、Linoさんにとって大きなジレンマでした。
それでも、資格取得という目標に向かってLinoさんは懸命に努力を重ねました。オーストラリアで得たケアの知識と現場経験は、今後海外で医療や介護の道に進むための貴重なステップとなったことは間違いありません。
しかし、ひとつだけ残ったのが——“英語が話せない自分”への悔しさでした。
「日本を出る前は、英語なんて行けば自然に話せるようになるって思ってた。でも、実際は違った。言いたいことが言えなくて悔しくて、落ち込む日もたくさんありました。」
オーストラリア生活で出会った多くの日本人ワーホリ仲間たちの中には、フィリピン・セブ島で短期語学留学を経験してから渡航している人も多く、彼らの英語力は目に見えて高かったそうです。
「“セブで学んできたから今がある”って話す人が本当に多くて。そういう人たちは、英語での受け答えがすごく自然なんですよね。聞いてると羨ましくて、自分もやってみたいと思いました。」
英語を学び直したい。
そして今度こそ、「話せるようになって帰ってきた」と胸を張って言える自分になりたい。
そんな想いが日増しに強くなり、Linoさんはオーストラリアでの生活を一旦切り上げ、英語に集中できる環境を探し始めました。
選んだのは、仲間たちが絶賛していた「フィリピン・セブ島」での語学留学。中でも、信頼できる知人2人が卒業生だった語学学校——3D ACADEMYの存在が、Linoさんの背中を強く押しました。
「ネイティブの授業も受けられて、短期間でも集中して話す練習ができる。しかも、セブには友達もいて安心感があった。これはもう、行くしかないって思いました。」
8週間のセブ島留学——
再挑戦の旅が、いよいよ始まります。
英語に本気で向き合うために選んだセブ島。
その中でもLinoさんが選んだ学校は、3D ACADEMY。決め手は、オーストラリアで出会った2人の日本人の友人がこの学校の卒業生だったこと、そして「英語が伸びた」「話せるようになった」と笑顔で語っていた言葉でした。
「友人が自信を持って勧めてくれたことが大きかったですね。信頼できる人の体験談って、やっぱり一番心強いです。」
滞在期間は8週間、受講したのはスピーキング重視のESLコース。
フィリピンならではのマンツーマンレッスンが中心で、先生と1対1で毎日数時間、みっちりと英会話漬けの日々が始まりました。
Linoさんの心に特に残っている先生の1人が、アメリカ人講師のTyler先生。英語初心者向けのクラスを担当しており、授業では単語や文法をただ覚えるのではなく、ゲーム形式で英語を楽しみながら身につけていく工夫が随所にありました。
「昼食後の眠くなりがちな時間帯の授業だったんですが、毎回ゲームやクイズで笑いながら学べるんです。授業が“楽しい”って思えたのは、英語学習のイメージが大きく変わった瞬間でした。」
さらに、ネイティブが実際に使うイディオムやスラングも学ぶことができたのは、Linoさんにとって大きな収穫。日本の参考書ではなかなか出会えない表現も多く、シチュエーションごとにどんなフレーズを使えば自然なのか、実践的な感覚を養うことができました。
「イディオムって、知ってるつもりでも使い方が全然違ったりするんですよね。Tyler先生はそういう細かいニュアンスも丁寧に教えてくれました。」
2人目の印象的な先生は、文法を中心に教えてくれたJel先生。教え方がとにかく明快で、例文やシチュエーションの提示が具体的。記憶に残りやすく、腑に落ちる授業スタイルでした。
毎回の授業は、前日の復習から始まります。たとえば、10個の形容詞を学んだ翌日には、それらを使った例文を“自分の言葉で”作らなければならないという宿題形式。
「何も見ずに、思い出しながら話すって、めちゃくちゃ難しいんです(笑)でも、それが本当に良かった。復習してなかったら置いて行かれる、という緊張感があったから、自然と毎日ちゃんと勉強する習慣がつきました。」
授業が授業だけで終わらない。学んだことを“自分の言葉にして使う”というプロセスを毎日繰り返すことで、Linoさんの英語力は着実に鍛えられていきました。
そして何より心に残ったのが、発音指導に特化したDaisy先生との出会いでした。
「発音って、ずっと自分の課題だったんです。英語を話しても、通じないことが多くて…。でも、自分では何が違うのか分からなくて。」
そんな悩みを抱えていたLinoさんにとって、Daisy先生の授業はまさに「目から鱗」でした。授業では全ての発音記号の読み方・発音方法を徹底的に学びます。単語ではなく、まず“音”と“口の動かし方”を基礎から理解することで、発音がみるみるうちに矯正されていったのです。
「先生が読んだ音を発音記号で書き取る練習もあって、まるで音楽のリスニングみたいでした。今では辞書の記号を見れば、どう発音するかすぐにイメージできます。」
この授業を通して、Linoさんは「発音が変われば、相手に伝わる英語が変わる」という感覚を体得。英語が通じる喜びと自信を、初めて本当の意味で味わえたと言います。
授業が終わるのは毎日16時。
けれど、Linoさんの1日はそれで終わりではありませんでした。
次章では、放課後の学習スタイルや週末の過ごし方、そして語学留学を“成功体験”に変えるために工夫したことをご紹介します。
授業が終わるのは毎日午後4時。
けれど、Linoさんの1日はそこからが本番のようなものでした。
最初の1週間こそ、他の生徒たちがどのように過ごしているのか様子を見ながら過ごしていたというLinoさん。しかし、次第に自分なりのペースができていきます。
「放課後は学校のレストランでご飯を食べて、そのまま残って復習や宿題。ホテルの部屋に戻ってからも、なるべく英語に触れる時間を作るようにしていました。」
周囲にいた友人たちも、遊びよりも勉強に集中しているタイプの生徒が多く、その姿勢が自然とLinoさん自身のモチベーションにもつながっていきました。
週末になると、SNSに投稿した「友達と食事に行きました」「モールに行ってきました」といった軽い投稿に対して、日本の友人から「え、遊んでるの?何しに留学行ったの?」というメッセージが届いたことも。
「ちょっとしたお出かけでも、見方によっては“遊び”に見えてしまうんですよね。だけど私の中では、しっかり勉強時間も確保していたし、英語を使う場として外出していたつもりだったので、誤解されたのが少し悔しくもありました。」
その一言がきっかけで、土日は片方だけ外出し、もう片方はがっつり勉強日にするというルーティンが自然と定着していきました。
遊ぶことが悪いわけではない。
でも今の自分には、やるべきことがある——。
その思いが、8週間という短期集中の留学生活を支えていたのです。
Linoさんにとって、今回のセブ留学は「人生で2度目の語学留学」でした。
1度目のオーストラリアでは、理想と現実のギャップに直面し、思ったように話せるようにならなかったという悔しさが強く残っていました。
「前回みたいにはなりたくなかった。英語が伸びないまま帰国するなんて、もう絶対に嫌だった。」
そう語るLinoさんは、8週間の中で「自分に厳しく」あることを常に意識していたと言います。
勉強が得意なタイプではない。
だからこそ、人の2倍努力するつもりで取り組まなければ結果は出ないと分かっていました。
とはいえ、ずっと机に向かっているだけでは心が疲れてしまうのも事実。Linoさんは意識的に「息抜きとしての英語学習」も取り入れていました。
・カフェで英文日記を書く
・英語のYouTubeチャンネルでリスニング練習
・洋画を字幕なしで見るチャレンジ
・学校の友人とあえて日本語禁止でおしゃべり
「こうしなきゃって義務になると、英語が苦しくなってしまうので。日常の中に“ちょっと楽しい英語”を混ぜてバランスを取ってました。」
そして何より大きかったのが、仲間の存在です。
周囲の留学生たちは、日本人だけでなく台湾、韓国、ベトナム、サウジアラビアなど様々な国から来ており、母語が通じない相手との会話はすべて英語。
語彙も発音も完璧じゃなくても、みんな「伝えよう」とする姿勢がありました。
「同じくらいの英語レベルでも、怖がらずに話している人がたくさんいて、自分も勇気をもらいました。間違ってもいいから、とにかく声に出す。それを毎日繰り返してるうちに、少しずつ“話すこと”への抵抗がなくなってきました。」
勉強に集中する8週間。
その裏には、悔しさと覚悟、そして“逃げない自分”との戦いがありました。
次章では、Linoさんが今後どのような目標を持っているのか。セブで過ごした時間が、これからの人生にどうつながっていくのかを掘り下げていきます。
セブ島での8週間の留学生活を終えたLinoさん。
学び直しの覚悟を持って臨んだ短期集中の語学留学は、確かな手応えと自信をもたらしてくれました。
「やっと“英語を話す”ということに対する苦手意識が減ってきたんです。話すことが怖くなくなったというか、自分の英語でもちゃんと伝わる、って思えるようになったのは大きかったです。」
振り返ってみると、1回目のオーストラリア留学では“英語に触れる”ことに意識が向いていた一方、セブ島での留学では“英語を話す”ことに真正面から向き合っていたことに気づいたと言います。
この違いが、彼女にとっての成長のカギでした。
英語で自分の意見を伝えられるようになっただけでなく、英語を使うことに対する心のハードルが明らかに下がった。セブ島での日々は、単なる語学力アップだけでなく、**「英語で生きる力」**を養う時間でもありました。
授業だけでなく、買い物、食事、週末の外出、何気ないおしゃべり——
すべてが英語の練習の場であり、すべての瞬間が“次に繋がる”時間だったのです。
8週間の留学を終えたLinoさんには、はっきりとした次の目標があります。
それは、再びオーストラリアに戻り、ケアギバーとしてのキャリアを本格的にスタートさせること。
「看護師としての経験、ケアギバーの資格、そして今回の語学留学で得た英語力。この3つがやっと1つに繋がった気がします。」
かつては「オーストラリアで何をしているのか分からない」と自問していた自分が、今では目的意識を持って次のステップに向かう自分に変わっている。
Linoさんはそれを、3D ACADEMYでの8週間で“自分を取り戻した”時間だったと語ります。
「英語ができる=すごい、ではないと思うんです。でも、英語ができると、できることの“幅”が本当に広がる。あの時、思い切ってセブに来てよかったって、心から思います。」
さらにLinoさんは、セブ島にもう一度戻り、語学学校でのインターンにチャレンジしたいという気持ちも持っています。
「英語力をさらに高めながら、現場で働く経験を積む。そして、同じように挑戦したい人の背中を押す存在になれたらと思っています。」
留学生として経験したセブの良さ、悔しさ、努力の軌跡。
それを今度は、サポートする立場として次の誰かに届けたい。
Linoさんの学びは、今まさに“自分のため”から“誰かのため”へと広がりつつあるのです。
次章では、そんなLinoさんからこれから留学に挑戦する方々へのリアルで実践的なアドバイスをお届けします。経験者だからこそ伝えられる言葉が、あなたの留学計画を力強く後押ししてくれるはずです。
セブ島での8週間の学びを経て、Linoさんが語ってくれたのは、実体験から導き出されたアドバイスの数々でした。これから留学を考えている方、語学力に不安を感じている方、自分の可能性を信じきれない方——。そんな人たちにこそ、彼女の言葉は響きます。
「単語帳1冊と中学文法、それだけでも完璧にしておくだけで、授業の理解度が全然違います!」
これはLinoさんが、オーストラリアでの“勉強不足だった後悔”を踏まえて強く語っていたことです。セブでは、英語を話すことに特化した授業が多いため、基本的な単語や構文を理解しているかどうかで“吸収スピード”が大きく変わってきます。
「知らない単語ばかりだと、授業中ずっと“訳すこと”に頭を使ってしまう。せっかく先生が話してくれても、それが楽しい時間じゃなくなってしまうんです。」
だからこそ、留学前には「完璧じゃなくてもいいから、1度しっかり“復習”しておくこと」を強くおすすめしてくれました。
「最初の1週間は、英語を使い続けるだけで頭がパンパンになります(笑)」
これは多くの留学生が感じることであり、Linoさん自身も同じ経験をしました。英語脳が未発達のうちは、外国語でコミュニケーションをとるだけで相当なエネルギーを消耗します。
「“自分は英語に向いてないのかな…”って思わなくて大丈夫。誰でも最初はそうですから。」
そんな時は無理に勉強を続けるのではなく、しっかり休むこと、そして気分転換を上手に取り入れることが大切だとLinoさんは話します。好きな音楽を聞いたり、カフェで一息ついたり、映画を観たり——英語から“少し距離を取ること”が、かえって勉強を続ける力になります。
「他人と比べないこと。それが一番大事かもしれません。」
Linoさんがセブで出会った仲間たちは、話せる人もいれば、まだ初心者の人もいる。国籍も年齢も異なります。でも、どんな人でも“自分なりのペース”で学んでいる。
「私は吸収が早いタイプじゃなかったからこそ、毎日コツコツを大事にしていました。“今日は1フレーズ覚えた”だけでも、自分を褒めてあげることが大切だと思います。」
留学生活では、気持ちが沈んだり、自信を失ったりすることもあります。
でもそんな時こそ、自分の軸をしっかり持つこと。
ブレずに、小さな一歩を積み重ねていけば、気づけば大きな変化に繋がっている。
それが、Linoさんが実際に体感した「成長の法則」でした。
「留学には、うまくいく人と、うまくいかない人がいる——そう思っていました。でも、違いました。“やりきった人”には、必ず意味がある。そう実感しています。」
1回目の留学では、思うように成果が出ず、悔しい思いをしたLinoさん。
2回目の挑戦で、ようやく「話せるようになった」と胸を張れる自分に出会えたのは、誰かと比べたからではなく、自分自身と向き合った結果でした。
「頑張った自分が、何より誇らしいんです。」
そんなLinoさんの言葉は、留学をただの“体験”で終わらせたくないすべての人にとって、力強いエールになるはずです。
Study Abroad Experience: From Nurse to Cebu, and Back to Australia Again
3DマネージャーのNamuです!趣味は旅行とカメラ^^特に東南アジアの国へ旅行することが好きで、バックパッカーをすることもあります!滞在期間は未定です(笑)帰国までに、Macbookと英語、セブアノをマスターできるように頑張ります!
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