目次
セブ島移住ガイド: 到着後1週間でやるべきことリスト
はじめに
セブ島への移住が現実になり、いよいよ新しい生活がスタートします。到着直後の数日間は、期待と不安が入り混じり、何から手をつけていいのか迷う人も少なくありません。
特に最初の1週間は、生活基盤を整えるための大切な期間です。通信や銀行口座、ビザ関連の手続き、そして日用品の調達などを早めに済ませておくことで、その後の生活がスムーズに進みます。
この記事では、セブ島に到着してから最初の1週間で優先してやるべきことをリスト形式でまとめました。これをチェックリストとして活用し、安心してセブ島ライフを始められるよう準備していきましょう。
1. 空港から住居までの移動とチェックイン
セブ・マクタン国際空港に到着したら、まずは安全に住居まで移動することが最初のステップです。
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移動手段の選択 
 ・タクシー:到着ロビーに「イエロータクシー」が並んでおり、メーター制で安心。
 ・Grab(配車アプリ):事前にアプリをインストールしておけば、料金が明確でぼったくりの心配が少ない。
 ・ホテル送迎:長旅で疲れている場合は、事前に宿泊先の送迎サービスを手配しておくと安心。
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チェックインの流れ 
 ・仮住まいのホテルやコンドミニアムに到着したら、まずはフロントや管理事務所でチェックイン。
 ・すでに長期滞在用の住居を契約している場合は、大家さんまたは管理会社と鍵の受け渡しや設備確認を行う。
 ・到着直後は荷物を広げすぎず、最低限の生活セットを整理して休むことを優先。
ポイント
到着直後は移動の疲労もあり、スリや詐欺のターゲットになりやすい時間帯です。大きな現金は持ち歩かず、移動中はスマホや荷物を常に目の届く範囲に置いておきましょう。
2. 現地SIMカード・通信環境の確保
到着後すぐに必要になるのが、インターネットと通話環境の確保です。スマホが使えないとGrabの配車や家族への連絡も難しくなるため、最初の1週間で最優先のタスクといえます。
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SIMカードの購入 
 ・主要キャリアは Globe と Smart。空港到着ロビーやショッピングモール内の公式ショップで購入可能。
 ・パスポートの提示が必要な場合もあるため、必ず携帯しておきましょう。
 ・料金はプリペイド方式が一般的で、1ヶ月データプランで300〜600ペソ程度。
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インターネット環境の整備 
 ・短期滞在や様子見の場合は、SIMとポケットWi-Fiで十分。
 ・長期滞在やリモートワークをする場合は、住居に光回線(Globe Fiber、PLDT Homeなど)の契約を検討。
 ・工事には1〜2週間かかることも多いため、まずはモバイルデータで生活をスタートするのが現実的。
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便利なアプリの設定 
 ・連絡手段は Viber や WhatsApp がフィリピンでは主流。
 ・支払いにも使える GCash はSIMがあると登録しやすいので、早めに導入しておくと便利。
ポイント
観光客向けのSIMは割高になるケースがあるので、必ず公式ショップで購入することをおすすめします。
3. 生活必需品の購入
セブ島で快適に生活を始めるためには、まずは日常生活に必要なものを揃えることが大切です。最初の1週間で買い出しをしておくと、余計なストレスを減らせます。
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ショッピングモールでの買い物 
 ・大型モール(Ayala Center Cebu, SM City Cebu, SM Seaside など)には家電量販店、家具店、スーパーが揃っており、ほとんどの生活用品を一度に購入可能。
 ・小物やちょっとした日用品は Metro や Robinsons Supermarket でも揃う。
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日用品の調達 
 ・ベッド用品、タオル、調理器具、食器などの基本的な生活セットを準備。
 ・電圧は220Vなので、日本の電化製品を使う場合は変圧器が必要になる場合もある。
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食料・飲料の確保 
 ・水道水は飲用に適さないため、5ガロンのウォーターボトル(容器デポジット付き) を配達契約するのが一般的。
 ・米や野菜、調味料はローカル市場(カルボンマーケットなど)で安く購入可能。
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便利なアイテム 
 ・延長コード(コンセント数が少ない部屋も多い)
 ・電動ファンや小型エアコン(停電時の暑さ対策)
 ・虫除けスプレー・蚊取り線香
ポイント
最初からすべてを揃える必要はなく、必要なものを優先順位をつけて購入していくのがコツです。まずは「寝る・食べる・通信する」の3つを確保しましょう。
4. 銀行口座の開設・お金の管理
長期滞在や移住を前提とするなら、現地での銀行口座開設とお金の管理は早めに行うべき重要なステップです。家賃や公共料金の支払い、オンライン決済に便利で、日常生活がぐっとスムーズになります。
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銀行口座の開設 
 ・代表的な銀行は BDO(Banco de Oro), BPI(Bank of the Philippine Islands), Metrobank など。
 ・必要書類はパスポート、ビザ、住所証明(コンドミニアム契約書など)、場合によっては ACR I-Card(外国人登録証)が求められる。
 ・銀行によっては「外貨口座」や「ペソ口座」を選べるので、用途に合わせて選択。
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現金の確保 
 ・到着直後はまず空港やモール内の両替所で必要最低限のペソ現金を用意。
 ・両替はレートの良い「アヤラセンター」や「パークモール」周辺の両替所を利用するとお得。
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キャッシュレス決済の活用 
 ・フィリピンでは GCash や Maya などの電子マネーが普及しており、公共料金の支払いやショッピングに便利。
 ・SIMカードを取得後にすぐアプリ登録しておくと、現金を多く持ち歩かずに済む。
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ATMの利用注意点 
 ・ATM手数料は1回あたり250ペソ前後かかることが多いため、まとめて引き出すのが賢い。
 ・深夜や人通りの少ない場所でのATM利用は避けること。
ポイント
口座開設は銀行によって審査が厳しい場合があり、外国人は口座を断られることもあります。そのため、複数の銀行をあらかじめ候補にしておくと安心です。
5. ビザ・在留関連の確認
セブ島での滞在をスムーズに続けるためには、到着後すぐにビザや在留資格に関する状況を確認しておくことが欠かせません。観光ビザで入国した場合でも、延長手続きが必要になるケースが多いため、最初の1週間で情報を整理しておきましょう。
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観光ビザ(Tourist Visa) 
 ・日本人は入国時に30日間の滞在が自動的に許可されます。
 ・それ以上滞在する場合は、移民局(Bureau of Immigration)で延長手続きが必要。
 ・延長は1〜2ヶ月単位で可能、最大36ヶ月まで更新可能。
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学生ビザ・SSP(Special Study Permit) 
 ・語学学校や大学に通う場合は、学校が手続きをサポートするケースが多い。
 ・語学学校は通常「観光ビザ+SSP」で対応可能。
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リタイアメントビザ(SRRV) 
 ・長期滞在希望の退職者向けの特別ビザ。
 ・指定のデポジット(2万〜5万USD)をフィリピンの銀行に預ける必要がある。
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労働ビザ(9Gなど) 
 ・現地企業で働く場合は雇用先がスポンサーとなり取得。
 ・時間がかかるため、早めの確認が重要。
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手続き場所の把握 
 ・セブ市内には 移民局オフィス(J Centre Mall内) があり、観光ビザ延長などの手続きはここで可能。
 ・混雑することが多いため、平日の午前中に行くのがおすすめ。
ポイント
観光気分でのんびりしていると、気づけばビザ期限が切れてしまうこともあります。到着後1週間で、自分のビザの種類と延長スケジュールを必ず確認しておきましょう。
6. 交通手段の把握と登録
セブ島での生活を快適に送るには、日常的に使う移動手段を早めに把握しておくことが大切です。特に到着直後は地理に不慣れなため、使いやすい交通手段を知っておくと安心です。
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Grab(配車アプリ) 
 ・セブで最も便利な移動手段。事前にアプリをダウンロードし、SIM取得後すぐに登録。
 ・料金が明確に表示されるため、タクシーよりも安心して利用できる。
 ・クレジットカードやデビットカードを登録しておくとキャッシュレスで支払い可能。
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タクシー 
 ・空港やモールに常駐。正規の「ホワイトタクシー」はメーター制。
 ・一部で料金交渉を求められることもあるため、必ず「メーターを使ってください」と伝えるとよい。
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MyBus 
 ・空港とSM City CebuやSM Seasideを結ぶ便利なシャトルバス。
 ・定額料金で利用でき、交通費を抑えたい人におすすめ。
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ジプニー(Jeepney) 
 ・ローカルの主要な移動手段。運賃は10〜20ペソ程度と安価。
 ・ルートが複雑なため、最初は無理せず慣れてから利用すると安心。
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長距離移動 
 ・セブ南バスターミナル・北バスターミナルから、マラパスクア島やモアルボアルなどへのバスが出発。
 ・Ceres Busが主要な長距離移動の手段となる。
ポイント
最初の1週間は、Grabやタクシーを中心に移動し、徐々にジプニーやバスに慣れていくのが現実的です。慣れるまでは夜間や人通りの少ない場所での移動は避けましょう。
7. 医療機関・緊急連絡先の確認
海外生活では、いざというときに頼れる医療機関を事前に把握しておくことがとても重要です。特にセブ島では日本のようにどこでも高品質な医療が受けられるわけではないため、到着後1週間以内に利用できる病院やクリニックを調べておきましょう。
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主要な病院 
 ・Cebu Doctors University Hospital:市内中心部にあり、外国人にも利用される総合病院。
 ・Chong Hua Hospital:設備が整った大規模病院で、国際患者にも対応。
 ・Perpetual Succour Hospital:緊急外来に強く、ローカル・外国人ともに利用が多い。
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日本人が利用しやすいクリニック 
 ・一部には日本語対応スタッフがいるクリニックや歯科医院もあり、事前に情報をチェックしておくと安心。
 ・Facebookグループや日本人会のネットワークで最新情報を入手可能。
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薬局(Pharmacy)の活用 
 ・Mercury Drug、Rose Pharmacy など大手チェーンが市内に多数。
 ・軽い風邪薬や常備薬は容易に入手できるが、抗生物質などは医師の処方が必要。
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緊急連絡先 
 ・警察:166 または 117
 ・消防・救急:160
 ・日本国大使館マニラ(セブ領事事務所):トラブル時のサポートに必ず控えておくこと。
ポイント
病院によっては「現金前払い」が基本です。海外旅行保険やクレジットカード付帯保険を利用できるか事前に確認しておきましょう。
8. コミュニティ・ネットワークづくり
新しい土地での生活をスムーズにするためには、現地でのつながりづくりが欠かせません。セブ島には日本人コミュニティや国際的な交流の場が多く、情報収集や生活サポートを得るのに役立ちます。
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日本人コミュニティへの参加 
 ・セブ日本人会や地域の同好会に参加することで、生活情報や安全対策を共有できる。
 ・子育て世代やシニア向けのグループもあり、ニーズに合わせて活動可能。
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SNS・オンラインコミュニティ 
 ・Facebookグループ(例:「Cebu Japanese Community」「セブ生活情報」など)では最新の生活情報がやり取りされている。
 ・現地のイベントやセミナーの告知も多く、ネットワークづくりに最適。
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ローカルとのつながり 
 ・近隣住民や同僚、学校のスタッフと交流することで、セブ島の生活習慣や文化を自然に学べる。
 ・大家さんやコンドミニアムの管理人(Caretaker)とも良好な関係を築いておくと、トラブル対応がスムーズ。
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コワーキングスペース・カフェ 
 ・ITパークやマボロ地区には、外国人が集まるコワーキングスペースやカフェが多い。
 ・フリーランスやデジタルノマドとのネットワークづくりにも活用できる。
ポイント
孤立すると情報不足やトラブル時の対応で不安が大きくなります。現地でのコミュニティを早めに見つけることが、安心した移住生活の第一歩です。
9. 子ども・教育関連の確認(必要な場合)
子どもと一緒にセブ島に移住する場合、教育環境の確認は到着後すぐに行いたい重要なステップです。学校の手続きや生活準備を早めに進めることで、子どもも安心して新しい環境に馴染めます。
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学校の確認・手続き 
 ・インターナショナルスクール、現地私立校、語学学校など教育の選択肢は多い。
 ・事前に候補校をリストアップしておき、到着後にキャンパス見学や担当者との面談を行う。
 ・入学手続きにはパスポート、出生証明書、成績証明書(英語翻訳版)などが必要になる場合がある。
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学用品や制服の準備 
 ・多くの学校では指定制服や教材があり、学校で直接購入するのが一般的。
 ・筆記用具や学習関連のグッズはモールの書店(National Book Storeなど)で簡単に揃えられる。
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通学手段の確認 
 ・スクールバスの有無やルートを確認。
 ・Grabや送迎サービスを利用する家庭も多い。
 ・徒歩や公共交通機関は安全面からあまり利用されていないのが実情。
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語学学校の利用 
 ・移住初期の1〜3ヶ月間、親子で語学学校に通うケースも多い。
 ・特に英語力が不安な場合は、現地での生活に慣れる助けになる。
ポイント
子どもが安心して学校生活を始められるよう、最初の1週間で学校や教育関連の環境を整えておくとスムーズです。
10. 安全面・防犯対策
セブ島は観光地としても人気があり多くの外国人が暮らしていますが、やはり日本と同じ感覚で生活するとトラブルに巻き込まれることがあります。移住直後の1週間で、生活の安全対策を整えておくことが大切です。
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住居のセキュリティ確認 
 ・コンドミニアムの場合は、警備員の配置や出入り管理がしっかりしているかを確認。
 ・戸建てやアパートの場合は、鍵の交換や窓の補強などを早めに行うと安心。
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貴重品の管理 
 ・現金やパスポートはセーフティボックスや鍵付き収納に保管。
 ・外出時は多額の現金を持ち歩かず、キャッシュレス決済を活用する。
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夜間の行動に注意 
 ・人通りの少ないエリアや暗い路地は避ける。
 ・タクシーやGrabを利用し、徒歩移動はできるだけ控える。
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危険エリアの把握 
 ・セブ市内でも治安に不安のあるエリアがあるため、現地の人や日本人コミュニティから情報を得る。
 ・観光客狙いのスリや置き引きが多発する場所では、バッグやスマホを常に身につけておく。
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緊急時の対応 
 ・警察や消防の連絡先をすぐに確認できるようスマホに登録。
 ・トラブル時には一人で対応せず、信頼できる友人やコミュニティに相談する。
ポイント
安全対策は「やりすぎ」くらいでちょうどいいと考えましょう。最初の1週間で生活リズムと行動範囲を整えることで、安心してセブ島ライフをスタートできます。
この記事のまとめ
セブ島移住後の最初の1週間は、新しい生活を軌道に乗せるための大切な準備期間です。
通信環境や銀行口座といったライフラインを整え、住居・交通・医療など安心して暮らすための基盤を早めに固めることが、ストレスの少ない移住生活につながります。
今回ご紹介した10のチェックリストは以下の通りです。
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空港から住居までの移動とチェックイン 
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現地SIMカード・通信環境の確保 
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生活必需品の購入 
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銀行口座の開設・お金の管理 
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ビザ・在留関連の確認 
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交通手段の把握と登録 
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医療機関・緊急連絡先の確認 
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コミュニティ・ネットワークづくり 
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子ども・教育関連の確認(必要な場合) 
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安全面・防犯対策 
最初から完璧に整える必要はありませんが、優先度の高いものから一つずつ対応していけば、セブ島での暮らしは自然と安定していきます。到着直後の慌ただしい時期を乗り越えれば、きっと安心して南国ライフを楽しめるようになるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. SIMカードは空港で買うべきですか?
A1. 空港でも購入可能ですが、観光客向けで割高になる場合があります。市内のGlobeやSmartの公式ショップで購入した方が安く、プランの選択肢も多いです。
Q2. 銀行口座はすぐに開設できますか?
A2. 銀行によっては外国人の口座開設に制限があるため、すぐに開設できない場合もあります。必要書類(パスポート、住所証明、ビザ関連書類など)を揃えて複数の銀行を回るのがおすすめです。
Q3. 観光ビザの延長はどこで行いますか?
A3. セブ市内の移民局(Bureau of Immigration、J Centre Mall内など)で延長可能です。混雑しやすいので、平日の午前中に行くのが望ましいです。
Q4. 医療費は保険が使えますか?
A4. 病院によってはキャッシュ前払いが必要な場合があります。海外旅行保険やクレジットカード付帯保険を利用できるか、事前に確認しておくことが大切です。
Q5. セブ島で子どもの教育はどうすればいいですか?
A5. インターナショナルスクールや私立学校があり、日本人家庭も多く利用しています。到着後は候補の学校を訪問し、入学手続きや必要書類を早めに確認しましょう。
Q6. 治安で特に気をつけることはありますか?
A6. 夜間の外出はできるだけ控え、人通りの少ないエリアは避けましょう。貴重品はセーフティボックスに保管し、外出時は最小限の現金だけを持ち歩くのが基本です。
Q7. コミュニティはどうやって探せますか?
A7. Facebookグループや日本人会が有効です。また、コワーキングスペースや語学学校でも現地の人や外国人と交流できるチャンスがあります。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			