目次
- IELTSライティング対策 高得点を取る語彙・フレーズ集- はじめに
- 語彙が重要な理由
- 分野別 高得点フレーズ集
- よく使えるつなぎ表現(コヒージョン強化)
- 語彙を使うときの注意点
- まとめ
- FAQ:高得点を取る語彙・フレーズ集
- IELTSライティングで語彙力(Lexical Resource)はどう採点されますか?
- 高得点につながる「言い換え(パラフレーズ)」のコツは?
- 不自然にならずに難語を使うには?
- コロケーション(自然な語の組み合わせ)の覚え方は?
- つなぎ表現(cohesive devices)はどれくらい入れるべき?
- Task 2で意見を述べるときの定番フレーズは?
- 原因・結果を自然に示す表現は?
- 例示や具体化に使える便利表現は?
- 「簡単すぎる語」を格上げする安全な言い換え例は?
- スペルや語形のミスを減らすチェック方法は?
- 同じ語の反復を避ける実践テクニックは?
- 結論パラグラフで使いやすい締めフレーズは?
- Task 1(Academic)の記述に有効な表現は?
- 「語彙ノート」をどう作るとスコアに直結しますか?
- AIで語彙練習を効率化する方法は?
- 禁則・注意すべき表現はありますか?
- 短期間で語彙を底上げする学習プランは?
 
IELTSライティング対策 高得点を取る語彙・フレーズ集
はじめに
IELTSライティングで7.0以上の高得点を目指すうえで欠かせないのが、適切で多様な語彙の使用です。試験官は「単語の幅広さ」「自然な言い換え」「文脈に合った表現力」を重視して採点します。そのため、日常的な単語だけで文章を構成すると、どうしても評価が伸び悩んでしまいます。
この記事では、エッセイやレポートで頻出するテーマごとに、得点アップにつながる便利な語彙・フレーズをまとめました。繰り返し使える汎用表現から、意見や比較を述べるときの高得点フレーズまで、IELTS受験者が実際の試験で使いやすい内容になっています。
語彙が重要な理由
IELTSライティングの評価基準のひとつに Lexical Resource(語彙力) があります。これは、受験者がどれだけ豊富で適切な単語を使えるかを示す指標です。
具体的には、次のようなポイントが評価されます。
- 
幅広い単語を使えるか 
 単純な語彙ばかりではなく、より精度の高い語を使うことで文章の質が向上します。
 例: good → beneficial, advantageous
- 
言い換え(パラフレーズ)ができるか 
 同じ単語を繰り返すのではなく、自然に言い換えられる力が高得点につながります。
 例: important → crucial, vital, essential
- 
コロケーション(自然な単語の組み合わせ)を使えるか 
 ネイティブがよく使う組み合わせを用いると、より自然で流暢な印象を与えられます。
 例: make progress, pose a threat, play a role
- 
文脈に合った正確な表現ができるか 
 難しい単語を無理に入れるよりも、意味と場面に合った表現を選ぶ方が高評価につながります。
分野別 高得点フレーズ集
IELTSライティングでは、さまざまなテーマに対応できる語彙力が必要です。ここでは、エッセイでよく使われる「意見・比較・原因結果・例示・追加・結論」の6カテゴリーに分けて、役立つフレーズをまとめました。
1. 意見を述べるとき
- 
It is widely believed that…(広く〜と考えられている) 
- 
From my perspective…(私の見解では) 
- 
There is no doubt that…(〜であることは疑いない) 
- 
Some argue that… while others claim that…(ある人は〜と主張する一方、他の人は〜と述べる) 
2. 比較・対比
- 
In comparison with…(〜と比べると) 
- 
On the contrary…(それどころか) 
- 
Whereas…(一方で) 
- 
Similar to…(〜と同様に) 
3. 原因・結果を示す
- 
This can be attributed to…(これは〜に起因する) 
- 
As a consequence…(その結果として) 
- 
This leads to…(これが〜につながる) 
- 
Owing to…(〜が原因で) 
4. 例を挙げるとき
- 
For instance…(例えば) 
- 
Such as…(〜のような) 
- 
To illustrate…(説明すると) 
- 
One clear example is…(明確な例は〜である) 
5. 追加・強調
- 
Moreover…(さらに) 
- 
It is worth mentioning that…(〜は注目に値する) 
- 
Significantly…(特に重要なのは) 
- 
What is more…(さらに重要なのは) 
6. まとめ・結論
- 
In conclusion…(結論として) 
- 
Taking everything into consideration…(すべてを考慮すると) 
- 
Ultimately…(最終的に) 
- 
To sum up…(要するに) 
よく使えるつなぎ表現(コヒージョン強化)
IELTSライティングでは、論理的で一貫性のある文章構成が重要です。そのためには、つなぎ表現(cohesive devices) を効果的に使うことが欠かせません。以下は、試験で頻繁に役立つ表現をカテゴリーごとに整理したものです。
1. 時系列を示すとき
- 
Initially(最初に) 
- 
Subsequently(その後) 
- 
Eventually / Finally(最終的に) 
2. 議論を展開するとき
- 
On the one hand… On the other hand…(一方では〜、他方では〜) 
- 
With regard to…(〜に関して) 
- 
In terms of…(〜の観点から) 
3. 逆接・譲歩を示すとき
- 
However(しかしながら) 
- 
Nevertheless / Nonetheless(それにもかかわらず) 
- 
Although / Even though(〜だけれども) 
4. 結果を示すとき
- 
Therefore(したがって) 
- 
Thus(よって) 
- 
Hence(その結果) 
5. 追加情報を加えるとき
- 
Furthermore(さらに) 
- 
In addition(加えて) 
- 
Besides(そのうえ) 
語彙を使うときの注意点
IELTSライティングでは高度な単語を使うことが求められますが、注意しないと逆効果になる場合もあります。以下の点を意識しましょう。
- 
無理に難しい単語を使わない - 
高度な単語を入れても、不自然な使い方だと減点につながります。 
- 
例: “utilize” よりも “use” の方が自然な場合もある。 
 
- 
- 
同じ単語の繰り返しを避ける - 
“important, important, important” と連続すると単調な印象に。 
- 
言い換え表現を意識して使い分けましょう。 
- 
例: important → essential, vital, crucial 
 
- 
- 
正しい文脈で使えているか確認する - 
意味が似ていても使い方が異なる場合があります。 
- 
例: economic(経済の)と economical(経済的な、節約になる)は文脈に応じて区別が必要。 
 
- 
- 
コロケーションを意識する - 
ネイティブが自然に使う組み合わせを覚えることでスコアが上がります。 
- 
例: pose a threat, make an effort, reach a conclusion 
 
- 
- 
スペルミスや不自然な直訳を避ける - 
IELTSは手書き試験なのでスペルミスも減点対象になります。 
 
- 
まとめ
IELTSライティングで高得点を取るためには、語彙力=多様性+正確さ+自然さ が鍵となります。単語を知っているだけでは不十分で、文脈に合った使い方や言い換えの工夫が必要です。
本記事で紹介したフレーズやつなぎ表現は、エッセイやレポートで幅広く応用できるものばかりです。実際に自分のライティングに組み込む練習を繰り返すことで、自然に使えるようになり、試験官に「語彙力が豊富である」という印象を与えることができます。
日々の学習で少しずつ語彙を増やし、模範エッセイを参考に使い方を確認することが、バンドスコアアップへの近道です。
FAQ:高得点を取る語彙・フレーズ集
IELTSライティングで語彙力(Lexical Resource)はどう採点されますか?
主に「語彙の幅(range)」「正確さ(accuracy)」「適切さ(appropriacy)」「言い換えの自然さ(paraphrasing)」で評価されます。同じ語の反復を避け、文脈に合う語・コロケーションを使えているかが重要です。
高得点につながる「言い換え(パラフレーズ)」のコツは?
単なる同義語の置き換えではなく、文全体の構造も調整します。
- 語レベル:important → crucial / vital / essential
- 句レベル:because → due to / owing to / given that
- 文レベル:受動⇄能動、名詞化(increase ⇄ an increase)を使い分ける
不自然にならずに難語を使うには?
「頻度の高い上位語彙」を優先し、辞書で用例を確認します。不安な語は避け、確実に使いこなせる語で整った文章にする方が安全です。
コロケーション(自然な語の組み合わせ)の覚え方は?
動詞+名詞/形容詞+名詞のセットで覚えます。
- pose a threat, make an effort, reach a conclusion
- heavy traffic, substantial evidence, widespread belief
自作の例文を1語につき2〜3文書いて定着させます。
つなぎ表現(cohesive devices)はどれくらい入れるべき?
段落ごとに1〜2個を目安に、過剰使用を避けます。However, Therefore, Moreover などを繰り返すと不自然なので、Nevertheless / Thus / In addition などとローテーションしましょう。
Task 2で意見を述べるときの定番フレーズは?
- It is widely believed that…
- From my perspective, …
- There is no doubt that…
- While some argue that…, others contend that…
原因・結果を自然に示す表現は?
- 原因:This can be attributed to…, Owing to…, Given…
- 結果:As a consequence…, This leads to…, Hence/Thus/Therefore…
例示や具体化に使える便利表現は?
- For instance / For example, …
- To illustrate, …
- One clear example is …
- Such as A, B, and C(文章内でカンマに注意)
「簡単すぎる語」を格上げする安全な言い換え例は?
- good → beneficial / advantageous / favorable
- bad → detrimental / adverse / harmful
- big → significant / substantial / considerable
- small → limited / modest / minor
- many → numerous / a wide range of
スペルや語形のミスを減らすチェック方法は?
- 単語帳に品詞・発音・例文をセットで記録(例:economy n., economic adj., economical adj.)
- 試験前は頻出の英米差(organization/organisation など)を統一
- 見直しでは語尾(-s, -ed, -ing)と冠詞・前置詞を重点確認
同じ語の反復を避ける実践テクニックは?
段落ごとに「キー概念の同義語セット」を用意します。例:students → pupils / learners / undergraduates、technology → digital tools / technological advancement / innovation。
結論パラグラフで使いやすい締めフレーズは?
- In conclusion, …
- Taking everything into consideration, …
- Ultimately, it is evident that …
- On balance, the benefits outweigh the drawbacks.
Task 1(Academic)の記述に有効な表現は?
- 概観:Overall, it is clear that…
- 比較:…was higher than…, …experienced a more significant increase than…
- 変化:rose sharply / declined gradually / remained stable
- 割合・数値:accounted for X%, reached approximately Y
「語彙ノート」をどう作るとスコアに直結しますか?
テーマ別(教育・環境・社会問題など)に分類し、各語に「コロケーション」「例文(自作)」「言い換え候補」をセットで記録。週1回、同義語過多になっていないか見直して精選します。
AIで語彙練習を効率化する方法は?
- 自分のエッセイを入力して「反復語の抽出」と「自然な言い換え候補」を生成
- テーマ別に「必須コロケーション20個」のクイズ化(穴埋め→例文生成)
- Task 1のグラフ記述を要約→拡張→同義変換の3段階で自動練習
禁則・注意すべき表現はありますか?
口語的・スラング(kids, a lot of, tons of など)の多用は避け、曖昧語(things, stuff)は具体化します。全体のトーンはフォーマルを維持しましょう。
短期間で語彙を底上げする学習プランは?
- 毎日15分:テーマ別コロケーション5組を暗記+自作例文
- 隔日:過去エッセイを言い換えでリライティング(同義語・構文変換)
- 週末:Task 1/2 各1本を語彙目標(新語10個)で本番形式

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			