目次
- IELTSライティング Task 2 エッセイ構成テンプレートと高得点例- はじめに
- Task 2 の基本情報
- 高得点につながるエッセイ構成
- 汎用テンプレート(Agree/Disagree Essay)
- 高得点サンプルエッセイ(Band 8 相当)
- まとめ
- FAQ:Task 2 エッセイ構成テンプレートと高得点例
- IELTS Task 2 の語数は250語を超えないと減点されますか?
- 時間配分はどうすればいい?
- 段落構成は4パラグラフ固定ですか?
- Introduction では何を書けばいい?
- Conclusion はどれくらいの長さが最適?
- 意見(Agree/Disagree)は部分的同意でもOK?
- 反対意見には触れた方がいい?
- 具体例は個人経験でもよい?
- 語彙と文法、どちらを優先?
- 接続詞は何を使えばいい?
- 英米綴りは混在しても大丈夫?
- 口語・短縮形(don’t など)は使ってよい?
- テンプレート暗記は有効?
- アイデアが思いつかない時の対処法は?
- 図や箇条書きは使える?
- 語数超過は減点されますか?
- 見直しでは何をチェックする?
- データや統計の引用は必要?
- 例はグローバルであるべき?
- 同じ単語の繰り返しはどの程度まで許容?
- 高得点者がよく使う文法構造は?
- 練習方法のおすすめは?
- 採点基準(Band Descriptors)はどこまで意識すべき?
- 意見が偏っていても大丈夫?
- 普段の読書やニュースはスコアに影響しますか?
 
IELTSライティング Task 2 エッセイ構成テンプレートと高得点例
はじめに
IELTSライティング Task 2 は、ライティング試験の中で最も配点が高く、全体スコアを大きく左右する重要パートです。テーマは教育・環境・社会問題・テクノロジーなど幅広く、受験者には自分の意見を論理的かつ明確に表現する力が求められます。
多くの受験者が悩むのは「何を書けばいいか分からない」「英語で一貫した主張を展開できない」という点です。しかし、Task 2 には王道のエッセイ構成テンプレートがあり、それを使えば安定して論理的な文章が書けるようになります。
本記事では、Task 2 の基本構成を解説した上で、実際に高得点につながるサンプルエッセイを紹介します。テンプレートを活用することで、40分という限られた時間内でも効率的にエッセイを仕上げることが可能になります。
Task 2 の基本情報
IELTSライティング Task 2 は、エッセイ形式で社会的・学術的なテーマについて自分の考えを述べる問題です。受験者の論理構成力・批判的思考・英語運用能力が総合的に評価されます。
特徴まとめ
- 
語数要件:250語以上(短すぎると減点) 
- 
制限時間:40分(全体60分のうち Task 2 は最重要) 
- 
配点比率:ライティング全体の約2/3 を占める 
- 
出題トピック:教育、環境、テクノロジー、社会問題など幅広い 
- 
評価基準: - 
Task Response(課題達成度) 
- 
Coherence and Cohesion(論理的な一貫性・つながり) 
- 
Lexical Resource(語彙力) 
- 
Grammatical Range and Accuracy(文法の幅と正確さ) 
 
- 
主な出題タイプ
- 
Opinion Essay(Agree/Disagree) 
 自分の意見を強く主張する形式。
- 
Discussion Essay 
 両方の立場を議論した上で、自分の意見を提示する。
- 
Problem-Solution Essay 
 社会的問題を分析し、解決策を提案する。
- 
Advantages-Disadvantages Essay 
 メリットとデメリットを比較検討する。
高得点につながるエッセイ構成
Task 2 のエッセイは、4パラグラフ構成を基本にすると論理の流れが明確になり、採点官に伝わりやすい文章になります。
1. Introduction(導入)
- 
問題文をパラフレーズ(言い換え)する 
- 
自分の立場(Thesis statement)を明確にする 
2. Body Paragraph 1
- 
主張をサポートする理由①を提示 
- 
具体例・データ・個人経験などで説得力を補強 
3. Body Paragraph 2
- 
主張をサポートする理由②を提示 
- 
反対意見に触れて反論し、自分の立場をさらに強化しても良い 
4. Conclusion(結論)
- 
エッセイ全体の要点を簡潔にまとめる 
- 
自分の意見をもう一度明確に示す 
ポイント
- 
各パラグラフに1つの主張を入れる 
- 
**接続詞(Firstly, Moreover, On the other hand, Therefore など)**で流れをスムーズにする 
- 
例を入れると説得力アップ(都市名や国名を挙げると具体性が出る) 
汎用テンプレート(Agree/Disagree Essay)
IELTS Task 2 で最も頻出するのが Opinion Essay(同意・不同意を述べる形式) です。以下のテンプレートを活用すると、スムーズに構成が作れます。
Introduction
- 
Paraphrase the question(問題文を言い換える) 
- 
State your opinion clearly(自分の立場を明示する) 
例:
It is often argued that [paraphrased topic]. I strongly agree/disagree with this statement because…
Body Paragraph 1
- 
Reason 1(主張を支える理由1) 
- 
Example(具体例やデータで補強) 
例:
Firstly, [理由1]. For example, [具体例].
Body Paragraph 2
- 
Reason 2(主張を支える理由2) 
- 
Additional support / Counter-argument(追加説明や反対意見への反論) 
例:
Secondly, [理由2]. Moreover, [補強説明].
Conclusion
- 
Summarize main points(要点をまとめる) 
- 
Restate your opinion(意見を再主張) 
例:
In conclusion, [要約]. Therefore, I believe that [立場の再主張].
高得点サンプルエッセイ(Band 8 相当)
問題例
Some people think that governments should invest more in public transportation rather than in building new roads. To what extent do you agree or disagree?
サンプル解答(約270語)
Introduction
It is frequently argued that governments should allocate more funds to public transportation instead of expanding road networks. I completely agree with this opinion because it can effectively reduce traffic congestion and improve environmental sustainability.
Body 1
Firstly, investment in public transportation is the most practical solution to urban traffic problems. Expanding roads has proven ineffective in many cities since the number of private vehicles continues to rise. For example, Singapore has successfully managed traffic by upgrading its metro and bus systems rather than constructing additional highways. This demonstrates that enhancing public transport networks can ease congestion more sustainably.
Body 2
Secondly, improving public transport contributes significantly to protecting the environment. Cars are one of the major sources of air pollution and carbon emissions. By providing citizens with efficient and affordable alternatives, governments can encourage more people to switch from private vehicles to buses and trains. This transition reduces greenhouse gas emissions and helps combat climate change while also improving overall air quality in urban areas.
Conclusion
In conclusion, I firmly believe that governments should prioritize investment in public transportation instead of building more roads. This strategy not only addresses traffic congestion but also plays a crucial role in ensuring long-term environmental sustainability.
まとめ
IELTSライティング Task 2 は、ライティング全体のスコアを大きく左右する重要パートです。
- 
4パラグラフ構成(Introduction → Body1 → Body2 → Conclusion) を基本にすると、論理的で分かりやすいエッセイが書ける 
- 
パラフレーズ・主張の明確化・具体例の提示 が高得点の鍵 
- 
テンプレートを活用すれば、限られた40分でも安定したエッセイを仕上げられる 
特に重要なのは、主張の一貫性と説得力のある具体例です。練習の際は、様々なテーマでテンプレートを応用し、語彙や表現の幅を広げておくと本番で大きなアドバンテージになります。
FAQ:Task 2 エッセイ構成テンプレートと高得点例
IELTS Task 2 の語数は250語を超えないと減点されますか?
250語未満だと Task Response に影響が出てスコア低下の可能性があります。目安は 260–290語。冗長よりも要点重視でまとめましょう。
時間配分はどうすればいい?
計画5分 → 執筆30分 → 見直し5分がおすすめ。計画では設問タイプの確認、立場の決定、各パラグラフの要点と例を箇条書きにします。
段落構成は4パラグラフ固定ですか?
基本はIntroduction / Body1 / Body2 / Conclusionの4パラ。論点が多い場合でも、無理に増やさず各ボディで1主張に絞ると一貫性が保てます。
Introduction では何を書けばいい?
パラフレーズ + 明確な立場(Thesis)。背景説明や定義の長文は不要。2–3文で十分です。
Conclusion はどれくらいの長さが最適?
2–3文で要点の再掲と立場の再主張。新情報・新例は入れないでください。
意見(Agree/Disagree)は部分的同意でもOK?
問題が “To what extent do you agree or disagree?” の場合は部分的同意も可。ただし、一貫した論理で支持する側面と限定条件を明確に。
反対意見には触れた方がいい?
必須ではありませんが、短く触れて論理的に反駁できるとCoherence & Cohesionの評価に好影響。入れ過ぎると焦点がぼけるので注意。
具体例は個人経験でもよい?
一般化できる形なら可。都市名・制度・研究など具体名を出すと説得力が上がりますが、数字は過度に精密でなくてOK(整合性重視)。
語彙と文法、どちらを優先?
正確さ > 難語。自然で適切なコロケーションとミスの少ない文法の方がスコアに寄与します。難解表現の誤用は逆効果です。
接続詞は何を使えばいい?
段落の論理を示すディスコースマーカー(Firstly, In addition, However, Therefore, As a result など)を過不足なく。1文に複数は避け、意味の関係に合ったものを選ぶ。
英米綴りは混在しても大丈夫?
混在は避けるべきです。British か American のどちらかに統一しましょう(例:organisation / organization)。
口語・短縮形(don’t など)は使ってよい?
Task 2 はセミフォーマル〜フォーマルが基本。短縮形やスラング、カジュアル表現は避け、明確で客観的な文体を心がけましょう。
テンプレート暗記は有効?
構成テンプレは有効ですが、汎用フレーズの使い回し過多は評価が下がることがあります。設問に即した内容の具体性が最重要です。
アイデアが思いつかない時の対処法は?
原因→影響→解決や利点→欠点→条件の枠組みで発想し、一般的事実・地域事例・制度・テクノロジーのいずれかに紐づけて具体化します。
図や箇条書きは使える?
エッセイは段落形式で書きます。箇条書きや見出しのみは不可。必要なら文中で「First, Second, Finally」と論理を明示しましょう。
語数超過は減点されますか?
直接の減点は通常ありませんが、冗長で焦点が散ると Task Response と Coherence に影響。品質優先で260–290語に収めるのが安全です。
見直しでは何をチェックする?
①設問要件充足(問いに答えているか)
②論理の一貫性(各段落1主張)
③文法・綴り(主語動詞一致、冠詞、前置詞)
④語彙の反復(言い換えで重複回避)
データや統計の引用は必要?
必須ではありません。もっともらしい一般化と筋の通った説明で十分。出典不明の細かい数値を乱用するより、論理の明確さを優先。
例はグローバルであるべき?
出題は国際的ですが、例はどの受験者にも理解可能な範囲なら地域例でも可。都市名・制度名を挙げると具体性が出ます。
同じ単語の繰り返しはどの程度まで許容?
キーワードの過度な反復は避け、同義語・言い換え(education → schooling, tertiary education など)を適度に使用。ただし意味がズレない範囲で。
高得点者がよく使う文法構造は?
複文・分詞構文・関係詞・条件文・比較構文などを、自然な文脈で正確に使います。無理な複雑化よりも、誤りの少ない多様性が重要です。
練習方法のおすすめは?
①良問で週3–5本アウトライン作成 → ②20分模擬でドラフト → ③モデル解答と比較して改善点を抽出 → ④弱点別ドリルの反復が効率的です。
採点基準(Band Descriptors)はどこまで意識すべき?
4基準(Task Response / Coherence & Cohesion / Lexical Resource / Grammar)のうち、自分の弱点を1つずつ改善。全項目を均等に底上げする意識が大切です。
意見が偏っていても大丈夫?
立場が明確で論理が一貫していれば問題ありません。極端な主張でも、反論可能性を想定し、限定条件や範囲を示すとバランスが取れます。
普段の読書やニュースはスコアに影響しますか?
背景知識は例の具体性と語彙の広がりに直結します。エッセイ頻出テーマの時事記事やオピニオンを英語で読み、要約練習を習慣化しましょう。

 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			