フィリピン留学・マニラ留学ガイド【2025-2026年版】
はじめに
フィリピン留学は、手頃な費用で質の高いマンツーマン授業を受けられることで、日本人をはじめ世界中の留学生から人気を集めています。その中でも首都マニラは、近年注目度が高まっている留学先です。
マニラには国際空港があり、日本を含む世界各国から直行便が多数運航しているため、アクセスが非常に便利です。さらに、フィリピン経済の中心地として多国籍企業が集まり、国際色豊かな環境で学べるのも大きな魅力です。
セブ島に比べて観光リゾート感は少ないものの、都会的な生活環境、ショッピングや飲食の選択肢、そして最新の学習施設を備えた語学学校が多く、都市型留学を希望する方にとって最適な場所といえるでしょう。
本ガイドでは、2025年から2026年にかけてマニラでの留学を検討している方へ、費用の目安、学校選びのポイント、生活情報、治安、そしてメリット・デメリットまでを分かりやすく解説していきます。
マニラ留学の特徴
1. 国際都市ならではの環境
マニラはフィリピンの首都であり、ビジネス・教育・政治の中心地。世界各国から駐在員や留学生が集まるため、国際的な環境で学ぶことができます。英語以外にも多様な文化や価値観に触れられるのは大きな魅力です。
2. アクセスの良さ
日本や韓国、東南アジア主要都市から直行便が多く、留学の準備や帰国もスムーズ。週末旅行で他国へ行くことも可能です。
3. 学校の多様性
一般英語(ESL)、ビジネス英語、IELTSやTOEICといった試験対策など、多彩なカリキュラムを提供する語学学校が揃っています。都市型キャンパスやコンドミニアム滞在型の学校も増えています。
4. 都会的な生活環境
大型ショッピングモール、レストラン、カフェ、娯楽施設が豊富。生活の利便性が高く、都市生活を楽しみながら学習できます。
5. 費用と治安のバランス
セブ島に比べて費用はやや高めですが、首都ならではのサポート体制や生活インフラが整っています。治安はエリアによって差があるため、滞在先選びが重要です。
マニラ留学が向いている人
1. 都会での生活を重視する人
便利な交通、ショッピングモール、豊富な飲食店など、都市生活を楽しみながら勉強したい方にぴったりです。
2. 国際的な交流を求める人
マニラは多国籍企業や外国人居住者が多いため、日常的に異文化交流のチャンスがあります。留学中に人脈を広げたい方に最適です。
3. ビジネス英語や試験対策を目的とする人
TOEIC・IELTSなどの公式試験センターが多く、試験直前の集中学習にも適しています。ビジネス街に近い学校も多いため、ビジネス英語を学びたい社会人にもおすすめです。
4. 留学後のキャリアに直結させたい人
マニラはフィリピンの経済の中心地。留学を通じてインターンや就職活動に活かしたい人にとっても、首都ならではのチャンスがあります。
5. アクセスや移動のしやすさを求める人
直行便が豊富で、渡航のしやすさはもちろん、留学中に周辺国へ旅行する際にも便利です。
マニラの主要エリアと学校の特徴
マカティ(Makati)
マニラ屈指のビジネス街で、高層ビルや大規模ショッピングモールが立ち並ぶエリア。治安が比較的良く、外国人にも人気があります。語学学校も多く、ビジネス英語や社会人向けのプログラムが充実。
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)
近年急速に発展した新興エリア。清潔で近代的な街並みが特徴で、多国籍企業やインターナショナルスクールが集中しています。生活環境が整っており、初めての留学でも安心して暮らせます。
オルティガス(Ortigas)
商業エリアとして知られ、ショッピングモールやレストランが充実。セブに比べるとリーズナブルな学校も多く、コストを抑えつつ都市生活を楽しみたい人におすすめです。
ケソンシティ(Quezon City)
フィリピン大学をはじめとする教育機関が多いエリア。学生の街として賑わい、比較的リーズナブルな語学学校や滞在先が見つかります。ローカル感を味わいながら生活したい方に向いています。
パサイ(Pasay)
ニノイ・アキノ国際空港に近く、移動の利便性が高いエリア。短期留学やトランジットを活用した学習に便利です。大型モール「モール・オブ・アジア(MOA)」があり、生活や娯楽面も充実。
マニラ留学の費用目安
マニラ留学の費用は、学校の種類や滞在スタイル、生活レベルによって変わります。ここでは1か月あたりの目安をご紹介します。
1. 学費
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一般英語コース(ESL): 600〜1,000 USD 
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試験対策コース(TOEIC・IELTS): 800〜1,200 USD 
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ビジネス英語コース: 900〜1,300 USD 
2. 宿泊費
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学校寮(シェアルーム): 300〜500 USD 
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学校寮(1人部屋): 500〜700 USD 
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外部コンドミニアム滞在: 600〜900 USD 
3. 生活費
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食費: 200〜400 USD(外食中心か自炊かで差あり) 
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交通費: 50〜100 USD(GrabやMRT利用) 
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その他(娯楽・雑費): 100〜200 USD 
4. 合計費用の目安
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節約型: 1,200 USD(約18万円)/月 
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標準型: 1,500〜1,800 USD(約23〜28万円)/月 
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快適型: 2,000 USD以上(約30万円〜)/月 
セブ島よりやや高めですが、首都ならではの生活インフラや選択肢の多さを考えると、コストパフォーマンスは十分です。
学校の選び方
マニラには多くの語学学校があり、目的や学習スタイルによって選び方が変わります。以下のポイントを押さえて比較検討しましょう。
1. 授業スタイル
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マンツーマン中心:初心者や短期集中で成果を出したい人向け 
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グループ授業重視:発言練習やコミュニケーション力強化に効果的 
2. 開講コース
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ESL(一般英語):日常会話や基礎力アップ 
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試験対策(IELTS/TOEIC/TOEFL):スコアアップが目的の人に必須 
- 
ビジネス英語:社会人・キャリアアップを狙う人に人気 
3. 宿泊施設の種類
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キャンパス内寮:通学の手間がなく、留学初心者でも安心 
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外部コンドミニアム:快適な生活環境を重視する方向け 
4. サポート体制
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日本人スタッフが常駐しているか 
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空港送迎や生活オリエンテーションの有無 
- 
生活サポート(病院案内、トラブル対応) 
5. 立地と治安
- 
マカティ・BGCなどは治安や利便性が高く安心 
- 
ケソンやオルティガスは費用が抑えられる場合もあるが、エリアによっては生活環境に注意が必要 
マニラでの生活情報
1. 交通手段
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Grab(配車アプリ):最も便利で安全な移動手段。外国人留学生におすすめ。 
- 
タクシー:メーター利用が基本だが、ぼったくりに注意。Grabの方が安心。 
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MRT / LRT(電車):渋滞を避けられるが、混雑が激しい時間帯も多い。 
- 
ジプニー / バス:ローカル感を味わえるが、初心者には難易度高め。 
2. 食事
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ローカルレストラン:リーズナブルでボリューム満点。 
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ショッピングモール内のレストラン:多国籍料理や日本食も豊富。 
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カフェ文化:勉強や交流の場として利用しやすい。 
3. 治安
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マカティ、BGCは比較的安全で外国人に人気。 
- 
ケソンやパサイはエリアによって注意が必要。夜間の一人歩きは避けるのが基本。 
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貴重品は常に管理し、スリや置き引きに警戒を。 
4. 医療・生活インフラ
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国際病院やクリニックが充実しており、英語対応が可能。 
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大型ショッピングモールで生活用品がほぼ揃うため、日本からの大量持ち込みは不要。 
5. 週末・余暇の過ごし方
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市内観光:イントラムロス、リサール公園など歴史的名所巡り。 
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ショッピング:アジア最大級の「モール・オブ・アジア(MOA)」や「グリーンベルト」など。 
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近郊旅行:タガイタイの避暑地やバタンガスのビーチリゾートへ気軽に小旅行。 
マニラ留学のメリットとデメリット
メリット
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国際的な環境 
 首都ならではの多国籍な雰囲気で、留学生やビジネスパーソンとの交流機会が豊富。
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アクセスの良さ 
 日本やアジア主要都市から直行便が多く、渡航や一時帰国がスムーズ。
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学習環境の多様性 
 ESLから試験対策、ビジネス英語まで幅広いカリキュラムを提供する学校が揃う。
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都会的な生活 
 大型モール、レストラン、カフェなど、便利で快適な都市生活を楽しみながら学べる。
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就職・キャリアとの親和性 
 首都圏に多国籍企業が集中しており、インターンや就職活動と結びつけやすい。
デメリット
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費用がやや高め 
 セブ島など地方都市に比べ、学費・生活費が高くなる傾向がある。
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渋滞や大気汚染 
 世界的にも有名な交通渋滞があり、通学や移動に時間がかかることが多い。
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治安のばらつき 
 マカティやBGCは比較的安全だが、エリアによっては注意が必要。
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リゾート感は薄い 
 セブ島のようなビーチリゾート留学を期待すると物足りなく感じる場合も。
マニラ留学の準備チェックリスト
渡航前の準備
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パスポートの確認:有効期限が6か月以上残っているかチェック。 
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ビザ手続き:30日以内ならビザ不要。長期の場合は観光ビザ延長や学生ビザ手続きが必要。 
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航空券の予約:直行便が多いので早めの手配がおすすめ。 
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留学保険加入:病気や盗難に備えて海外保険は必須。 
学校・滞在関連
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学校の入学手続き:コース選択と申込金の支払い。 
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宿泊施設の確保:学校寮か外部コンドミニアムかを事前に決定。 
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空港送迎サービス:初めてのマニラなら送迎付きがおすすめ。 
現地生活の準備
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現地通貨(フィリピンペソ)の両替:少額は日本で、残りはマニラ到着後に両替。 
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SIMカード・Wi-Fi手段:現地SIM購入かポケットWi-Fiレンタルを検討。 
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必需品:常備薬、クレジットカード、電子辞書/アプリ。 
到着後の確認事項
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オリエンテーションへの参加 
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授業スケジュールと教室確認 
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寮のルールや生活オリエンテーションの把握 
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緊急連絡先(学校、日本大使館、病院)の確認 
Q1. マニラ留学とセブ島留学の違いは?
A. セブ島はリゾート型の環境でリラックスしながら学習できますが、マニラは首都ならではの都会的で国際的な雰囲気が魅力です。ビジネス英語や試験対策に特化した学校も多いのが特徴です。
Q2. 治安は大丈夫ですか?
A. マカティやBGCなどの外国人が多いエリアは比較的安全です。ただし深夜の外出や人混みでは注意が必要で、基本的な安全対策は欠かせません。
Q3. 初心者でも授業についていけますか?
A. ほとんどの学校はレベル分けテストを行い、初心者向けクラスやマンツーマン授業を用意しているため安心です。
Q4. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 1か月あたり 約18〜30万円 が目安です。学費、宿泊費、生活費によって変動します。
Q5. 日本人の割合はどれくらいですか?
A. 学校によりますが、セブに比べると日本人比率はやや低めで、多国籍な環境になりやすいです。
Q6. 滞在方法はどんなものがありますか?
A. 学校寮(シェアルーム/1人部屋)、外部コンドミニアム、ホテル滞在などがあります。快適さや予算によって選択可能です。
Q7. 食事はどうなっていますか?
A. 学校の寮では食事付きが多く、モールやレストランでも多国籍料理や日本食を手軽に楽しめます。外食中心でも比較的リーズナブルです。
Q8. インターネット環境は整っていますか?
A. 学校や寮にはWi-Fiがありますが、速度にばらつきがある場合も。安定した接続を求めるなら現地SIMカードやポケットWi-Fiを利用すると安心です。
Q9. どのエリアに滞在するのがおすすめですか?
A. 初めてなら治安・生活環境が整った マカティやBGC が無難です。コストを抑えたいなら オルティガスやケソンシティ も選択肢になります。
Q10. 短期留学(1〜2週間)でも効果はありますか?
A. 集中して学べば効果は期待できますが、基礎を固めたい場合は最低1か月以上がおすすめです。短期は旅行+英語体験の位置づけが良いでしょう。
Q11. ビザは必要ですか?
A. 30日以内の滞在ならビザ不要です。長期の場合は観光ビザ延長やSSP(特別就学許可証)が必要になります。
Q12. 空港から学校まではどう移動しますか?
A. 多くの学校は空港送迎サービスを提供しています。初めての方は利用するのが安心です。
Q13. 留学中に旅行はできますか?
A. 週末を利用してタガイタイやバタンガスなど近郊リゾートに出かけることが可能です。学習と観光をバランスよく楽しめます。
Q14. 年齢制限はありますか?
A. 多くの学校は中学生〜社会人まで幅広く受け入れています。特に社会人留学生も多いのがマニラの特徴です。
まとめ
マニラ留学は、首都ならではの国際的な環境と利便性を活かし、効率的に英語を学びたい方にとって魅力的な選択肢です。セブ島のリゾート型留学とは異なり、都会的な生活と学習を両立できるのが大きな特徴です。
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アクセスの良さ:日本から直行便が豊富 
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学習環境の多様性:ESL、試験対策、ビジネス英語まで幅広く対応 
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生活利便性:ショッピング、医療、交通インフラが充実 
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キャリアとのつながり:国際都市での留学は将来の仕事にも直結しやすい 
一方で、渋滞や費用の高さ、エリアによる治安の差といった都市特有のデメリットもあるため、自分の目的に合わせた学校・滞在先選びが重要です。
2025〜2026年のマニラ留学は、英語学習に加えて国際的な経験を積みたい人にとって最適な選択肢といえるでしょう。
フィリピン留学・マニラ留学ガイド【2025-2026年版】リンク集(20本)
1. エリア別マニラ留学ガイド
2. 費用・準備ガイド
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マニラ留学ビザとSSP手続き完全解説 
