セブ島移住ガイド 2025年版|ビザ・生活費・住まい・治安まで徹底解説
フィリピン・ビサヤ地方の中心都市であるセブ島は、年間を通して温暖な気候、透明度の高いビーチ、フレンドリーな人々、そして日本よりも抑えられる生活費が魅力の移住先です。近年は、リタイア後の移住だけでなく、リモートワーカーや子育て世帯、英語留学を兼ねた長期滞在者など、幅広い層から注目を集めています。
しかし、移住には夢だけでなく現実的な課題も伴います。ビザの種類や取得方法、住まい探し、医療体制、治安や生活インフラ、そして毎月の生活費など、事前に知っておくべきことは少なくありません。
本ガイドでは、2025年最新情報をもとに、セブ島移住のメリット・デメリットから準備手順、生活の実態までを網羅的に解説します。これから移住を考えている方や、長期滞在を計画中の方にとって、信頼できる「事前予習書」となるはずです。
1. セブ島の概要と魅力
地理・気候
セブ島はフィリピン中部のビサヤ地方に位置し、首都マニラから飛行機で約1時間。島の中央には山脈が走り、東西で海に面しているため、美しいビーチや港町が点在しています。
気候は熱帯モンスーン気候で、年間を通して平均気温は26〜30℃。季節は大きく分けて**乾季(12〜5月)と雨季(6〜11月)**に分かれます。乾季は晴天が多く観光やレジャーに最適で、雨季はスコールが多くなりますが一日中降り続くことは少なく、生活に大きな支障はありません。台風はマニラ周辺に比べて少ないですが、年に数回は接近するため備えが必要です。
経済と生活インフラ
セブ市はフィリピン第二の都市として、経済・教育・観光の中心地となっています。特にITパークは外資系企業やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)企業が集まり、外国人駐在員や留学生も多く住む国際的なエリアです。
また、マクタン島には高級リゾートホテルやダイビングスポットが集まり、観光産業が活発。市内にはアヤラセンターセブやSMシティセブといった大型商業施設があり、日用品から輸入食材まで揃います。病院、銀行、インターネット環境も年々改善され、日本人が生活する上で大きな不便は感じにくい環境です。
日本人コミュニティ
セブ島には長期滞在者や移住者を中心とした日本人コミュニティが存在します。現地の日本人会やFacebookグループでは、生活情報の共有や交流イベントが行われており、移住後の人脈作りに役立ちます。
特に初めての海外生活では、言語や文化の違いに戸惑うこともありますが、こうしたコミュニティを活用することで、住まいや仕事、医療情報などの信頼できるアドバイスを得られます。
2. ビザと滞在資格
セブ島に移住・長期滞在する場合、まず理解しておくべきなのがビザの種類と滞在資格です。2025年時点の最新ルールに基づき、目的別にわかりやすく解説します。
短期滞在(観光ビザ)
日本国籍保持者は、観光目的であれば30日間の滞在がビザ免除で可能です。入国時にパスポートの残存有効期間が6か月以上あること、復路または第三国行きの航空券を提示できることが条件です。
30日を超えて滞在する場合は**移民局(Bureau of Immigration)**でビザ延長が可能で、初回は最大29日間、その後は1〜2か月単位で延長できます。延長手続きはセブ市内のJセンターモールやマクタン島のオフィスで行えます。
長期滞在の主なビザ
セブ島に移住・長期生活をする場合は、以下のようなビザの選択肢があります。
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SRRV(リタイアメントビザ) - 
フィリピン退職庁(PRA)が発行 
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年齢や預金額の条件を満たせば、期限なく滞在可能 
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フィリピン内外の出入国が自由 
 
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学生ビザ - 
英語学校や大学に6か月以上在籍する場合に取得 
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語学留学から移住準備を始めたい人におすすめ 
 
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- 
労働ビザ(9Gなど) - 
フィリピン企業や外資系企業で就労する場合に必要 
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雇用先がスポンサーとなり申請 
 
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- 
結婚ビザ(13A) - 
フィリピン国籍の配偶者を持つ外国人向け 
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永住権に近い安定した滞在資格 
 
- 
ビザ延長・更新の注意点
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更新期限を過ぎると罰金(Overstay Penalty)が発生 
- 
移民局は混雑することが多く、手続きに数時間かかる場合あり 
- 
信頼できるビザ代行業者を利用すると手間が省ける 
ワンポイント
観光ビザで入国し、現地で他のビザに切り替えることも可能ですが、ビザの種類によっては一度出国が必要な場合があります。移住計画に合わせてビザの取得スケジュールを立てることが重要です。
3. 生活費の目安(2025年版)
セブ島の生活費は日本に比べて全体的に低く抑えられますが、生活スタイルや住むエリアによって大きく変動します。ここでは、2025年時点の平均的な費用を紹介します。
家賃
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コンドミニアム(家具付き・1BR):月25,000〜45,000ペソ(約65,000〜118,000円) 
 ITパークやアヤラ近郊は高め。プール・ジム付きの物件も多い。
- 
スタジオタイプ:月15,000〜25,000ペソ(約39,000〜65,000円) 
 単身者や短期滞在者に人気。
- 
ローカルアパート:月8,000〜15,000ペソ(約21,000〜39,000円) 
 家具・家電は別途購入が必要な場合あり。
食費
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ローカル食堂(カレンデリア):1食60〜120ペソ(約160〜310円) 
 フィリピン料理中心で安く済む。
- 
ファストフード(Jollibee、McDonald’s):1食120〜200ペソ(約310〜520円) 
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中級レストラン:1人あたり300〜600ペソ(約780〜1,560円) 
- 
自炊:輸入食品は割高(日本米1kg=約250ペソ) 
交通費
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Grab(タクシーアプリ)初乗り:100〜150ペソ(約260〜390円) 
 渋滞時や深夜は割増料金あり。
- 
ジプニー:最低運賃15ペソ(約40円) 
- 
バイクタクシー(Angkasなど):3kmで約60〜90ペソ(約160〜230円) 
光熱費・通信費
- 
電気代:月2,500〜6,000ペソ(約6,500〜15,600円)※エアコン使用量で変動 
- 
水道代:月200〜500ペソ(約520〜1,300円) 
- 
インターネット(Fiber光回線):月1,500〜2,500ペソ(約3,900〜6,500円) 
生活費合計の目安
- 
節約型(ローカル生活):月30,000〜40,000ペソ(約78,000〜104,000円) 
- 
中間型(快適なコンド生活+外食あり):月50,000〜80,000ペソ(約130,000〜208,000円) 
- 
贅沢型(高級コンド+週末旅行):月100,000ペソ以上(約260,000円〜) 
ポイント
セブ島では、住居費と外食費のコントロールで生活費を大きく抑えることが可能です。逆に、輸入食品や高級レストラン、頻繁な旅行を取り入れると、日本並みかそれ以上の出費になることもあります。
4. 住まい探しのポイント
セブ島での住まい探しは、エリア選び・物件タイプ・契約条件の3つが重要です。2025年の最新状況を踏まえて解説します。
人気エリアと特徴
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ITパーク(Lahug) - 
外資系企業や英語学校が集まるビジネスエリア 
- 
24時間営業のカフェやレストランが豊富で治安も良好 
- 
家賃はやや高めだが利便性抜群 
 
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- 
マクタン島(Lapu-Lapu City) - 
空港に近く、ビーチリゾートが点在 
- 
海沿いのコンドミニアムや一軒家が多い 
- 
観光地価格になりやすいが、海好きには最適 
 
- 
- 
バニラッド(Banilad)/マボロ(Mabolo) - 
大型モールやインターナショナルスクールが近く、ファミリー層に人気 
- 
中級〜高級コンドが多く、落ち着いた環境 
 
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- 
マンダウエ市(Mandaue City) - 
家賃が比較的安く、セブ市とマクタン島の中間 
- 
交通渋滞を回避しやすい立地 
 
- 
物件タイプ
- 
コンドミニアム - 
プール・ジム・セキュリティ完備が一般的 
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家具・家電付きが多く、短期契約も可能 
 
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- 
一軒家(戸建) - 
郊外に多く、広い敷地や駐車場付き 
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セキュリティゲート付きのサブディビジョン(gated community)が安心 
 
- 
- 
アパート/タウンハウス - 
家賃は安めだが、家具・設備はシンプル 
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長期滞在予定者に向く 
 
- 
契約の流れと注意点
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物件探し - 
不動産仲介業者、オンライン(Facebook Marketplace・Lamudi)を活用 
 
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内見 - 
水回り・エアコン・ネット回線の確認は必須 
 
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契約条件 - 
デポジット(保証金)+前家賃が一般的(各1〜2か月分) 
 
- 
- 
契約期間 - 
1年契約が主流だが、短期可の物件もあり 
 
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- 
追加費用 - 
管理費、光熱費は別途請求が多い 
 
- 
ワンポイント
セブ島では、現地視察してから契約するのが鉄則です。写真と実物の差が大きいケースや、ネット環境が弱い物件もあるため、入居前のチェックが重要です。
5. 交通手段と移動
セブ島は公共交通網が日本ほど発達していないため、移動手段の確保が生活の快適さを左右します。ここでは2025年時点で利用できる主な交通手段と特徴を解説します。
空港から市内へのアクセス
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タクシー - 
マクタン・セブ国際空港(MCIA)到着後、到着ロビー前から乗車可能 
- 
白タク(非公式タクシー)には注意 
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市内中心部まで約30〜45分、料金は300〜400ペソ前後(約780〜1,040円) 
 
- 
- 
Grab(配車アプリ) - 
フィリピン版Uberのようなサービス 
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明朗会計で安全性が高い 
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空港からITパークまで約350〜450ペソ(約910〜1,170円) 
 
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- 
MyBus - 
空港とSMシティセブを結ぶ大型バス 
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料金50ペソ(約130円)と格安 
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荷物が多い場合は不向き 
 
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市内移動
- 
Grab - 
アプリで配車・料金確定できるため外国人にも安心 
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渋滞時や雨天時は割高になる 
 
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タクシー(メーター制) - 
白色・黄色の車体が一般的 
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メーター使用を確認することが重要 
 
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ジプニー - 
最も安価なローカル交通手段(15ペソ〜) 
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路線番号と行き先を事前に把握する必要あり 
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観光客にはややハードル高め 
 
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バイクタクシー(Angkas) - 
渋滞を回避できる 
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乗車時は必ずヘルメット着用 
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スマホアプリで配車可能 
 
- 
長距離移動・離島アクセス
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Ceres Bus - 
南北バスターミナルから島内各地へ 
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モアルボアルやオスロブへの移動に便利 
 
- 
- 
フェリー - 
セブ港からボホール島、マラパスクア島、カモテス諸島などへ運航 
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船会社によって所要時間・料金が異なる 
 
- 
ワンポイント
セブ島では渋滞が日常茶飯事のため、時間に余裕を持った移動計画が必要です。特に朝夕のラッシュアワーや雨天時は、目的地まで倍以上の時間がかかることもあります。
6. 医療と健康管理
海外生活では、医療体制の把握と健康管理が安心・安全な生活のカギになります。セブ島には近代的な私立病院からローカルクリニックまで幅広い医療機関がありますが、質や費用は施設によって大きく異なります。
主要病院(私立)
- 
チョンワ病院(Chong Hua Hospital) - 
設備・医療水準ともにトップクラス 
- 
国際保険のキャッシュレス対応可 
- 
セブ市中心部に位置しアクセス良好 
 
- 
- 
セブドクターズ大学病院(Cebu Doctors University Hospital) - 
各専門医が揃い、英語対応のスタッフ多数 
- 
健診・入院設備が充実 
 
- 
- 
マクタンドクターズ病院(Mactan Doctors Hospital) - 
マクタン島在住者に便利 
- 
緊急対応・入院設備あり 
 
- 
医療費の目安
- 
外来診察:500〜1,000ペソ(約1,300〜2,600円) 
- 
血液検査:1,000〜3,000ペソ(約2,600〜7,800円) 
- 
1泊入院:3,000〜6,000ペソ(約7,800〜15,600円)+薬代 
 ※高級私立病院の場合、日本とほぼ同額かやや安い程度
医療保険の必要性
セブ島の私立病院では全額前払いが基本で、保険がないと高額請求に直面する可能性があります。
おすすめは以下の2パターン:
- 
海外旅行保険(長期対応型) - 
日本出国前に加入 
- 
緊急搬送や手術費用もカバー 
 
- 
- 
現地医療保険 - 
フィリピンの保険会社(Maxicare、Intellicareなど) 
- 
月額2,000ペソ前後から加入可能 
 
- 
健康管理のポイント
- 
水道水は飲用不可、ミネラルウォーター利用が基本 
- 
生もの・屋台料理は衛生状態を確認 
- 
予防接種(A型肝炎、破傷風、狂犬病)は日本で事前に接種推奨 
ワンポイント
医療の質は私立病院が圧倒的に高く、英語対応も安心です。保険加入+緊急時の搬送手段の確保が移住生活の安心につながります。
7. 教育と語学学習
セブ島は、英語留学の拠点として世界的に知られ、日本人や韓国人を中心に多くの留学生が訪れています。移住を考える家族や個人にとって、教育環境や語学学習の選択肢は非常に充実しています。
英語学校
- 
短期〜長期留学に対応 - 
1週間の短期から6か月以上の長期まで選択可能 
- 
寮完備で食事付きの学校が多く、生活サポートも充実 
 
- 
- 
授業スタイル - 
1対1のマンツーマン授業が中心 
- 
グループクラスとの組み合わせで会話力向上 
 
- 
- 
費用の目安 - 
1か月:約1,000〜1,500ドル(授業料+宿泊+食事込み) 
 
- 
- 
人気エリア - 
ITパーク周辺、マボロ、マクタン島 
 
- 
国際学校
- 
対象 - 
幼稚園〜高校まで幅広く対応 
- 
英語が母語でない生徒向けのサポートあり 
 
- 
- 
カリキュラム - 
アメリカ式、イギリス式、国際バカロレア(IB)など多様 
 
- 
- 
授業料 - 
年間5,000〜15,000ドル程度(学校・学年により大きく変動) 
 
- 
- 
代表的な学校 - 
Cebu International School (CIS) 
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Woodridge International School 
- 
Sacred Heart School – Ateneo de Cebu 
 
- 
日本語教育
- 
セブ日本人会が日本語補習校を運営 
- 
日本語家庭教師やオンライン授業を併用する家庭も多い 
語学力向上のための生活習慣
- 
日常生活で英語を積極的に使用 
- 
ローカルの友人やコミュニティ活動に参加 
- 
英語ニュースや映画、読書で語彙力アップ 
ワンポイント
セブ島は教育コストが比較的低く、英語環境に浸かりながら学べる点が大きな魅力です。特に子育て世帯やワーケーション移住者にとって、語学学習と生活が密接に結びつく環境が整っています。
8. 生活の注意点と安全対策
セブ島はフィリピンの中でも比較的治安が良いと言われますが、日本の安全基準と比べると注意すべき点が多くあります。ここでは、2025年時点での生活上のリスクと対策をまとめます。
治安の現状(2025年)
- 
ITパークやアヤラ周辺など外国人が多いエリアは比較的安全 
- 
一方で、夜間やローカルエリアではスリ・置き引きの発生が報告されている 
- 
貧困地域や薄暗い路地には立ち入らないのが基本 
防犯対策
- 
貴重品管理 - 
財布やスマホは前ポケットや斜め掛けバッグに 
- 
多額の現金を持ち歩かず、必要分だけ引き出す 
 
- 
- 
移動時の注意 - 
夜間は徒歩よりもGrabやタクシーを利用 
- 
人通りの少ない場所を避ける 
 
- 
- 
住居の安全 - 
コンドミニアムやゲート付き住宅(Gated Community)が安心 
- 
戸締まりとセキュリティガードの有無を確認 
 
- 
災害対策
- 
台風 - 
6〜12月は台風シーズン 
- 
強風・停電に備えて飲料水や非常食を確保 
 
- 
- 
停電・断水 - 
発電機やポータブル充電器があると安心 
 
- 
- 
地震 - 
フィリピンは地震発生の可能性あり 
- 
家具固定と避難経路の確認が必要 
 
- 
健康・衛生面の注意
- 
水道水は飲用不可、必ずミネラルウォーターを使用 
- 
屋台やローカル食堂利用時は衛生状態をチェック 
- 
蚊が媒介するデング熱対策として、虫よけスプレーを常備 
ワンポイント
セブ島では「日本の常識は通用しない」前提での行動が安全につながります。過信せず、少しの警戒心を持って日常を送ることが、快適な移住生活の基本です。
9. お金の管理
海外移住では、現地通貨での生活と国際送金の両方に対応できるようにしておくことが重要です。セブ島ではキャッシュが依然として主流ですが、都市部ではキャッシュレス決済も急速に普及しています。
銀行口座開設
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必要書類 - 
パスポート 
- 
有効なビザまたはACR I-Card(外国人登録証) 
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現住所を証明する書類(賃貸契約書や公共料金の領収書) 
 
- 
- 
主要銀行 - 
BDO(Banco de Oro) 
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BPI(Bank of the Philippine Islands) 
- 
Metrobank 
 
- 
- 
注意点 - 
観光ビザでは口座開設を断られる場合あり 
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外国人対応の経験がある支店を選ぶとスムーズ 
 
- 
送金方法
- 
国際送金サービス(Wise、Revolutなど) - 
日本円からフィリピンペソへ低手数料で送金可能 
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到着も1〜2営業日と早い 
 
- 
- 
銀行送金 - 
信頼性は高いが、手数料・為替レートが割高 
 
- 
- 
ATM引き出し - 
国際ブランド付きカード(VISA、Mastercard)で現地ATMから引き出し 
- 
1回の限度額やATM手数料(200〜250ペソ)に注意 
 
- 
支払い方法
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現金 - 
ローカル市場やジプニーなど小規模店舗は現金のみ 
 
- 
- 
クレジットカード - 
大型モールやレストランではほぼ使用可能 
- 
スキミング防止のためICチップ付きカード推奨 
 
- 
- 
QRコード決済 - 
GCashやMayaなどフィリピン発のモバイル決済アプリが普及 
- 
ローカルショップでも利用可能 
 
- 
お金の管理のコツ
- 
大きな現金は自宅に保管せず、銀行やセーフティボックスを利用 
- 
毎月の生活費をペソと円の両方で把握 
- 
為替レートの変動をチェックして送金タイミングを調整 
ワンポイント
セブ島生活では、**「現金+キャッシュレス」**のハイブリッド運用が便利です。日常の小額決済は現金、大きな支払いはカードやQR決済にすることで、安全性と利便性を両立できます。
10. コミュニティと娯楽
移住生活を充実させるためには、日常の交流と余暇の楽しみ方が大切です。セブ島には外国人向けのコミュニティやイベントが豊富で、自然やアクティビティも存分に楽しめます。
日本人コミュニティ
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セブ日本人会 - 
移住者や長期滞在者同士の交流の場 
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年間を通して懇親会やスポーツイベントを開催 
 
- 
- 
Facebookグループ - 
「Cebu日本人コミュニティ」「Cebu生活情報」など複数あり 
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住まい探しや求人、生活情報の共有に便利 
 
- 
- 
ボランティア・文化活動 - 
日本語教室や地域支援活動への参加も可能 
 
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休日の過ごし方
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アイランドホッピング - 
マクタン島から出発し、周辺の小島でシュノーケリングやバーベキュー 
 
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- 
ダイビング - 
モアルボアル、マラパスクア島、オスロブなど世界的なスポット多数 
 
- 
- 
ショッピング - 
アヤラセンターセブ、SMシティセブ、SMシーサイドで買い物や映画鑑賞 
 
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- 
カフェ巡り - 
ITパークやマボロにはWi-Fi完備のおしゃれカフェが集まる 
 
- 
年間イベント
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シヌログ祭(Sinulog Festival) - 
毎年1月に開催されるフィリピン最大級の宗教・文化フェスティバル 
- 
カラフルなパレードと音楽で街全体が熱気に包まれる 
 
- 
- 
クリスマスシーズン - 
9月頃から始まる長いお祭りムード 
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街中がイルミネーションで彩られる 
 
- 
ローカルとの交流のコツ
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基本的な英語フレーズを覚えて積極的に会話 
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地域イベントやバランガイ(自治会)の行事に参加 
- 
礼儀と笑顔を忘れずに接することで信頼関係を築ける 
ワンポイント
セブ島では、**「外に出て人とつながる」**ことが生活を豊かにします。外国人同士だけでなく、ローカルの人々との交流も視野に入れることで、移住生活がより深く楽しいものになります。
11. 移住準備チェックリスト
セブ島移住をスムーズに始めるためには、出発前の準備が重要です。ここでは、日本にいるうちに整えておくべきポイントをリスト形式で整理します。
1. 必要書類の準備
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パスポート - 
残存有効期間が6か月以上あることを確認 
 
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ビザ関連書類 - 
長期滞在予定の場合は必要なビザの条件や申請方法を確認 
 
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国際運転免許証 - 
車やバイクを運転する予定があれば必須(有効期間1年) 
 
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- 
健康診断書・予防接種記録 - 
学校入学や就労申請時に必要となる場合あり 
 
- 
2. 資金計画と初期費用
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目安 - 
家賃+生活費3か月分+家具家電費用+緊急予備資金 
 
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- 
送金方法の確保 - 
Wiseや国際対応の銀行口座を事前に準備 
 
- 
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現金の持ち込み - 
フィリピンへの持ち込みは1人50,000ペソまでが無申告限度 
 
- 
3. 医療と保険
- 
海外旅行保険(長期型)または現地医療保険の加入 
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常用薬や処方箋の英語表記を準備 
- 
A型肝炎、破傷風、狂犬病など必要な予防接種を事前に完了 
4. 通信環境の確保
- 
現地で使用可能なSIMロック解除スマホを持参 
- 
現地SIM(GlobeやSmart)の入手方法を調べておく 
- 
オンラインバンキングや各種アプリの2段階認証を事前に設定 
5. 住まいの目星をつける
- 
契約前でも候補エリア・家賃相場をリサーチ 
- 
現地内見ツアーや仲介業者とのアポイントを事前予約 
6. 生活用品の準備
- 
日本でしか入手しにくい日用品(常用薬、化粧品、文房具など) 
- 
高品質の電化製品(現地は価格高めで選択肢が少ない) 
ワンポイント
移住前に細かく準備することで、到着後のストレスを大幅に減らせます。特に、資金計画・医療保険・住まい候補の3つは優先度が高いです。
12. まとめ
セブ島は、温暖な気候、美しいビーチ、親しみやすい人々、そして比較的低い生活費という魅力を兼ね備えた移住先です。2025年現在、都市インフラや医療、教育環境も整備が進み、リタイア層だけでなく、リモートワーカーや子育て世帯にも人気が広がっています。
一方で、交通渋滞や停電、衛生環境の違いなど、日本とは異なる生活課題も存在します。これらを理解し、事前に対策を講じることで、快適で安全な移住生活を送ることができます。
本ガイドで紹介したように、移住計画はビザ取得・住まい探し・生活費の把握・医療保険の準備・現地コミュニティへの参加といった複数の要素をバランスよく進めることが大切です。
最後に、セブ島での生活を楽しむ最大のコツは、現地の文化や人々を尊重し、柔軟な姿勢で暮らすことです。そうすれば、単なる海外移住ではなく、人生をより豊かにする新しいライフスタイルが手に入るでしょう。
セブ島移住ガイド FAQ(よくある質問)
Q1. セブ島の気候は?移住のベストシーズンはありますか?
セブ島は年間を通して温暖(平均26〜30℃)。乾季は12〜5月、雨季は6〜11月です。住居探しや手続きの動きやすさを重視するなら乾季が無難ですが、雨季でもスコール中心で一日中降り続くことは稀です。
Q2. どのビザで長期滞在できますか?
代表的にはSRRV(リタイアメント)、労働(9G)、結婚(13A)、学生など。観光入国後に延長しつつ滞在する方法もありますが、要件や切替条件は事前確認が必須です。
Q3. 生活費の目安は?
単身の中間的な暮らしで月5万〜8万ペソ程度が目安。家賃(1BRで2.5万〜4.5万ペソ)、食費、通信、交通で変動します。輸入食品・高級外食・頻繁な旅行は総額を押し上げます。
Q4. 住むのに人気のエリアは?
ITパーク(利便性・治安・外食豊富)、マクタン島(ビーチ・空港近)、バニラッド/マボロ(学校・モール近)、マンダウエ(家賃控えめ・交通要衝)が定番です。
Q5. コンドと一軒家、どちらが住みやすい?
コンドミニアムはプール・ジム・セキュリティ完備で初期導入が少ないのが長所。一方で一軒家は広さと自由度が魅力ですが、立地やセキュリティ、メンテ費の自己管理が課題になりやすいです。
Q6. 医療は安心?保険は必要?
私立の大病院(チョンワ、セブドクターズ、マクタンドクターズ等)は比較的安心です。原則前払いのため海外旅行保険(長期型)または現地医療保険への加入を強く推奨します。
Q7. 子どもの教育環境は?
英語学校はマンツーマン中心で大人にも人気。子ども向けは国際学校(米・英・IB系)や日本語補習も選択可能。授業料は学校・学年で差が大きいので現地見学推奨です。
Q8. 治安はどう?気をつけることは?
観光・ビジネス中心地は比較的安全ですが、夜間やローカルエリアではスリ・置き引き対策が必須。高額現金の持ち歩き回避、移動はGrab活用、住居はセキュリティ重視が基本です。
Q9. 交通手段は?車なしでも生活できますか?
Grabとタクシーで十分生活可能。ローカルはジプニー、長距離はCeresバス、島間はフェリー。渋滞が常態化しているため、移動は時間に余裕を持つのがコツです。
Q10. 銀行口座は作れる?送金はどうする?
ACR I-Card等の条件を満たせば現地口座開設可。国際送金はWise等のフィンテックが手数料・為替で有利。現金は最小限、QR決済(GCash/Maya)やカードと併用が便利です。
Q11. インターネットとスマホの準備は?
光回線は都市部で普及。モバイルはGlobe/SmartのプリペイドSIMが主流。日本のスマホはSIMロック解除して持参、2段階認証アプリの事前設定を忘れずに。
Q12. 停電・台風への備えは必要?
雨季(6〜11月)中心に停電が起きることがあります。飲料水・非常食・モバイルバッテリー・簡易ライトを常備し、家電のサージ対策も検討しましょう。
Q13. リモートワーク(ノマド)に向いていますか?
ITパークや主要モール周辺はカフェ・コワーキングが豊富。通信品質は場所により差があるため、住居は回線速度・冗長性(ポケットWi-Fi併用)で選ぶと安定します。
Q14. ペットと一緒に移住できますか?
可能ですが、到着時の検疫・証明書類が必要。ペット可物件は事前確認が必須で、デポジットが追加になるケースもあります。
Q15. 初期費用はどのくらい用意すべき?
目安は家賃+生活費3か月分に加え、デポジット・前家賃・家具家電・通信開通費・保険料・緊急予備資金。合計で数十万〜100万円台(円換算)を見込む人が多いです。
Q16. 現地コミュニティに参加するには?
日本人会やFacebookグループ、語学学校やコワーキングのイベントが入口。現地の人との交流は英語の上達と生活情報の取得に直結します。
Q17. 到着後1週間でやるべきことは?
SIM購入・住居の最終確認・生活必需品の調達・銀行や送金手段のセットアップ・保険連絡先の控え・最寄り病院と警察/消防の連絡先メモを用意しましょう。
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